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商学部

【2024年】慶應商【英語】解答速報と来年度に向けての対策

慶應義塾大学商学部が2/14に入試を迎えました。
このブログ記事では英語の問題を分析していきます。

2024年慶應義塾商学部英語全体講評

例年通りのレベルの慶應商学部の問題でした。
一つ一つの問題は標準レベルですが、全体で見ると時間が厳しいというのも例年通りの問題でした。

解答作成には万全を期していますが、間違えている可能性は十分にありえます。速報ですので、参考程度に留めておいてください。少しですが解説・考え方も載せていますので参考にしてください。
重要:大学側から配点が公式に発表されてませんので、どれくらいあっていたら合格できるかはわかりません。

Keio
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2024年慶應義塾商学部英語 Ⅰ

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(2)1
(3)2
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(5)2
(6)4
(7)1
(8)1
(9)4
(10)3

解答根拠

(1)

文章を考慮すると、Donhamはビジネスリーダーたちに単に寄付を増やすよう求めたのではなく、彼が指摘する「責任あるリーダーシップにおけるギャップ」を埋めることを要請しています。この文脈で見ると、「achieve」は「達成する」という意味でこの空白を埋めるという文脈には合いません。「endorse」は「支持する」という意味であり、この場合には適さない選択です。「protect」は「守る」という意味ですが、リーダーシップのギャップを守るという表現は意味を成しません。

したがって、「fill this gap in responsible leadership」は「責任あるリーダーシップにおけるこのギャップを埋める」という意味になり、指導者たちに対して行動を起こすことで「文明」を救うよう呼びかけていることを示しています。ですので、文脈的にも意味的にも最も適切なのは「fill」、つまり3番です。

(2)

文章はビジネスリーダーに利益を超えた社会的影響を求めることが古くからあったと述べています。そして、企業の倫理と責任に関する問題が長きにわたり存在していたことを指摘し、「商人や金融家の貪欲さは、全ての社会を通じて一貫した ( 2 ) であった」と続けています。

この空欄は「商人や金融家の貪欲さがもたらす問題点を指す名詞」が適切です。「concern」は「関心事」「問題」という意味で、ここでは「社会全体で常に問題視されてきた」という文脈に合います。「level」は「水準」や「レベル」といった意味ですが、この文脈では適していません。「mind」は「心」「精神」という意味で、ここでは文脈に合わない選択肢です。「motion」は「動き」や「提案」という意味ですが、これも文脈に即していません。
したがって、文脈に合い、意味的にも適切なのは「concern」、つまり1番です。

(3)

文章は現代のグローバルビジネスが利益追求に集中しており、さらに「政府や法律の機関を歪ませて (3) に仕える」と述べています。ここでの空欄は「利益を求めるビジネスが支援するもの」を指す名詞が適切です。

「bureaucrats and lawyers」は「官僚と弁護士」を意味しますが、この文脈において政府や法律の機関が彼らに仕えるという意味は論理的ではありません。「social responsibilities」は「社会的責任」を意味しますが、この部分はビジネスが社会的責任を無視しているという文脈で語られているため、適切ではありません。「world citizens」は「世界市民」という意味ですが、これも文脈に合わない選択肢です。

一方で、「corporate interests」は「企業の利害」という意味であり、グローバルビジネスが利益追求のために政府や法律の機関を歪めるという文脈にぴったり合います。したがって、文脈に合い、意味的にも適切なのは「corporate interests」、つまり2番です。

(4)

1927年の開校式においてDonhamが警告したのは「4. businesspeople disregarding community needs」、つまり「ビジネスパーソンがコミュニティのニーズを無視すること」の影響です。

文章によると、Donhamは「Unless more of our business leaders learn to exercise their powers with an acute sense of responsibility towards other groups in the community, our civilization may well head for one of its periods of decline」と述べています。これはビジネスリーダーがコミュニティ内の他グループに対する責任感を持って権力を行使することを学ばなければ、文明が衰退する可能性があるという警告です。この部分から、Donhamの警告はビジネスリーダーがコミュニティのニーズを無視することの影響に関するものであることが明確です。

他の選択肢を見ると、1番「business leaders rejecting scientific insight」、2番「an economic bubble leading to higher prices」、3番「US universities misleading business students」は文中でDonhamが述べた警告とは直接関連していません。したがって、正しい答えは4番です。

(5)

Donhamの言葉が「(5 prophetic)」、つまり予言的だった理由は、「2. American society did come to confront serious crises in the 1930s」という選択肢に該当します。

解答根拠は以下の通りです:

英文の最後のパラグラフに「The Dean’s warning of a great threat to humanity did not excite much attention amid the booming 1920s, but his words were (5 prophetic). Towards the end of 1929, the New York stock market crash would set off a massive economic depression in the US and beyond, with profound economic and political consequences for the decade that followed」と記されています。この部分は、Dean(Donham)が人類にとっての大きな脅威について警告したが、1920年代の好景気の中でそれはあまり注目されなかったが、彼の言葉は予言的だったと述べています。その後、1929年末にニューヨークの株式市場が大暴落し、アメリカだけでなく世界的な大恐慌を引き起こし、それが1930年代に社会が直面する深刻な危機へとつながったことが述べられています。

他の選択肢を見ると、1番「American society was actually enjoying prosperity in the 1920s」は文中に「booming 1920s」とあることから確かに1920年代は繁栄していた時期であることが分かりますが、これはDonhamの言葉が予言的であった理由を説明していません。3番「businesspeople soon started to avoid social responsibility」は文中にそのような事実を示す記述はありません。4番「social responsibility triggered a great global depression」はDonhamの警告と大恐慌の間に因果関係を示唆していますが、文中でそのようなことは述べられていません。

したがって、文中の記述に基づき、Donhamの言葉が予言的だったのは1930年代にアメリカ社会が実際に深刻な危機に直面したという事実によるものです。

(6)

選択肢の中で、Adam Smithが利率に対する法的制限を支持した理由を最も論理的に説明しているのは「4. he did not want investors to gain huge profits while most others are impoverished」です。

解答根拠は以下の通りです:

英文の該当する部分は次のように述べられています。「While Smith therefore supported free enterprise for most individuals, he did not do this for those greedy investors who sought “extraordinary profits.” To rein in their activities, he supported legal restrictions on interest rates and also made clear his contempt for gross inequality. “No society can surely be flourishing and happy,” he remarked, “of which the far greater part of the members are poor and miserable.”」この段落は、Smithが大多数の個人に対して自由企業を支持していたが、異常な利益を求める貪欲な投資家に対してはそうではなかったことを示しています。彼はこのような投資家の活動を抑制するために利率に対する法的制限を支持し、また彼は極端な不平等を軽蔑していることを明らかにしています。そして、「どの社会も、そのメンバーの大部分が貧しく不幸な場合には、確かに繁栄し幸せではあり得ない」と述べています。

他の選択肢に関して、1番「he held that lawmakers should rigorously regulate citizens’ commercial activities」はSmithの考えを一般的すぎる形で表しており、文中の具体的な記述と直接的な関連はありません。2番「he was a philanthropist dedicating his life to helping the poor and underprivileged」はSmithが慈善家であったという記述は文中に見当たりません。3番「he believed in a market mechanism that automatically achieved a proper balance」はSmithの市場メカニズムに対する信念を述べていますが、利率の法的制限を支持した具体的な理由には触れていません。

したがって、文中の記述に基づき、Smithが利率の法的制限を支持した理由は「投資家が巨大な利益を得る一方で多くの人々が貧困化することを望まなかった」ためであると結論付けられます。正しい答えは4番です。

(7)

選択肢の中で、短期的な思考を行っている会社が通例していることを説明しているのは「1. They single-mindedly pursue profits and overlook their social missions」です。

解答根拠は以下の通りです:

英文の該当する部分は、文中の次の文にあります。「Likewise, Dominic Barton, chairman of private investment firm LeapFrog Investments, has denounced short-term thinking by companies that are obsessed with quarterly reporting and blinded to the existence of other important objectives.」このセンテンスは、Dominic Bartonが四半期ごとの報告に取りつかれ、他の重要な目標の存在に盲目になっている会社による短期思考を非難していることを示しています。この文は、短期思考をしている会社が一元的に利益を追求し、社会的使命を見落としていることを意味しています。

他の選択肢については、2番「They accept temporary losses to secure employment for workers」、3番「They help a variety of stakeholders as a way to increase profitability」、4番「They show no interest in statistical reports and ignore the margin of error」は文中で短期思考に関連した記述としては提供されていません。

したがって、文中の記述に基づいて短期思考をしている会社が何をしているかについては、社会的使命を見落としながら一元的に利益の追求をしていると述べる1番が正しい答えになります。

(8)

選択肢の中で、21世紀における責任の呼びかけの有効性について懐疑的である理由を説明しているのは「1. global business is greedy, with companies knowingly violating ethical codes」です。

解答根拠は以下の通りです:

英文の該当する部分は、次の文にあります。「There is reason to be skeptical whether these calls for enhanced responsibility will be answered more than Donham’s were. Global business today is relentlessly profit-seeking and warps institutions of government and law to serve corporate interests.」このセンテンスは、現代のグローバルビジネスが利益追求を止めず、政府や法律の機関を企業の利益のために歪めていることを指摘しており、このような状況が責任の呼びかけに対する懐疑的な見方を支持する理由となっています。つまり、企業が倫理規範を知りながら違反しているという貪欲さが問題とされています。

他の選択肢については、2番「BlackRock, LeapFrog, and the Business Roundtable are accumulating debt」、3番「younger entrepreneurs are underfunded and cannot expand their businesses」、4番「Donham’s vision was too idealistic to be implemented by businesspeople」は、懐疑的な理由を説明する文脈として文中には記述されていません。

したがって、懐疑的な理由としては、グローバルビジネスが利益追求に走り、倫理規範を意図的に破っているためという点を指摘する1番が正しい答えです。

(9)

選択肢の中で、著者の歴史へのアプローチを最もよく表しているのは「4. Historical events provide parallels and examples of successes and mistakes we can learn from」です。

解答根拠は以下の通りです:

「The history of private business yields concrete examples of deeply responsible business leaders operating at different times and in different contexts. None is the formula for how to re-imagine a complex system such as capitalism. Rather, they are useful because they show how individual efforts to pursue an increased sense of responsibility have succeeded and failed, and why.」とあります。この部分は、個々の努力が成功したり失敗したりした理由を示す例を通じて、私たちが学ぶことができると述べています。これは歴史的な出来事が成功と失敗の例として役立つことを意味しており、選択肢4が著者の歴史に対するアプローチを最もよく表しています。

他の選択肢に対する根拠は文中にはっきりと見つかりません。1番「Knowledge of historical context enables us to identify the causes of contemporary problems」、2番「Grasping human nature through the study of history allows us to prevent catastrophe」、3番「By exploring business history, we can find the model for reforming our economic system」は、文中で直接的に言及されているわけではありません。

したがって、著者の歴史に対するアプローチを表すのは、歴史的な出来事が教訓を提供するという観点、つまり選択肢4です。

(10)

選択肢の中で、著者のビジネスにおける責任に関する見解と一致しているのは「3. Future businesses should benefit a wider range of stakeholders than they do now」です。

解答根拠は以下の通りです:

文中には次のような文章があります。「Larry Fink, chief executive of BlackRock, the world’s largest asset manager, declared in his annual letter to CEOs in 2018: “Companies must benefit all of their stakeholders, including shareholders, employees, customers, and the communities in which they operate.”」これは企業が現在よりも広範な利害関係者に利益をもたらすべきだというFinkの主張を引用しており、著者がこの視点を提示していることを示しています。

他の選択肢については、1番「The debate about ethical business practices started with the rise of capitalism」は文中で明確に述べられていません。2番「To be socially responsible, business leaders need to hide their shortcomings」は文脈に反していると言えます。4番「Businesses should support the poor by actively engaging in charitable initiatives」は文中でDonhamが寄付を増やすことを求めていないと述べている部分と矛盾しています。

したがって、著者のビジネスにおける責任に関する見解と一致しているのは、将来のビジネスが現在よりも多くの利害関係者に利益をもたらすべきだという3番の選択肢です。

出典

出典がわからなかったのですが、本文内での説明されている”Roaring Twenties“について。
作者はGeoffrey Jones氏でHarvard Business Schoolの教授です。

bannaer

2024年慶應義塾商学部英語 Ⅱ

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(13)4
(14)4
(15)2
(16)4
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(18)3
(19)4

解答根拠

(11)

根拠は、文章の冒頭で提案されている制度の説明から明らかです。「In order to provide a reasonably sized grant to those who are most in need of it, you have to limit benefits to only include individuals or households under a certain income threshold or cut-off line.」という文から、「ある決まった収入の閾値またはカットオフラインの下にいる個人や世帯にのみ恩恵を限定する必要がある」ということが分かります。この「下にいる」という概念は「falls below」、つまり「あるレベルの下に落ちる」という意味に直結しており、そのため他の選択肢では意味が合いません。

「eliminates」は「取り除く」という意味で、文脈にはそぐわない。
「lowers」は「低くする」という意味ですが、これは受動的な意味合いがあり、この文脈では個人の収入が自動的に低くなるわけではないため不適切です。
「pushes up」は「押し上げる」という意味で、収入が閾値以上になることを示唆してしまいますが、文脈ではその逆、つまり閾値以下の人々に給付を限定すると述べています。
したがって、これらの情報をふまえ、「falls below」が正確に文脈に合致します。

(12)

選択肢4、「variation」が正しい答えです。

文脈から判断すると、基本的な特徴を共有しているにもかかわらず、ユニバーサルベーシックインカム(UBI)の提案には多くの「違い」があると述べられています。「Beyond these three very broad features, there is a lot of (12) among UBI proposals.」という文から、「これら3つの非常に広範な特徴を超えて、UBIの提案の間には多くの(12)がある」という意味が読み取れます。この文脈で最も適切なのは「違い」を意味する「variation」です。

他の選択肢の意味を見てみましょう:

「disruption」は「混乱」や「中断」という意味で、提案の多様性を指す文脈では使われません。
「equality」は「平等」という意味ですが、文脈上、提案間の平等性を指しているわけではないため、不適切です。
「quarrel」は「口論」や「争い」という意味であり、この文脈での提案の相違点を指すには不適切です。
したがって、文脈に最も合致するのは「variation」、つまり選択肢4となります。

(13)

選択肢4、「supplement」が正しい答えです。

文章では、UBI(ユニバーサルベーシックインカム)の目的について論じており、その大きさが何に基づいているべきかを問いかけています。選択肢を見る前に、文章の意味を理解してください。「Is the purpose of a UBI to (13) the income of people working in low-wage jobs?」という文から、UBIが低賃金の仕事に就いている人々の収入を「補う」ことを目的としているかどうかを問いかけています。

各選択肢の意味を考えてみましょう:

「invest」は「投資する」という意味であり、この文脈では収入を補うという概念とは合致しません。
「receive」は「受け取る」という意味ですが、ここではUBIの目的としては不適切です。
「redistribute」は「再分配する」という意味であり、この文脈では特定の人々の収入を高めるというよりは、富を広範囲にわたって再分配する意味合いが強いです。

「supplement」は「補う」「追加する」という意味で、低賃金の仕事をしている人々の収入を補足する目的に適しています。
したがって、文脈から判断すると、「supplement」が最も適切であると言えます。低賃金の仕事に就いている人々の収入を補うことが、UBIの一つの目的として提案されているため、選択肢4が正解です。

(14)

選択肢4「なぜUBIは富裕層と貧困層に同等に支払うべきではないのか」が、単語(14) “why”を置き換えるのに最も適しています。

その根拠は以下の文章から得られます。「A UBI that gave money to everybody would either be so expensive as to be unmanageable, or pay such small amounts as to be practically useless to the people who need it most.」これはUBIが全員にお金を与えると、そのコストが手に負えないほど高額になるか、または最もそれを必要としている人々にとって実質的に役に立たないほどの小額になってしまうことを意味しています。これは、なぜ全員に同額を支払うわけにはいかないのかを説明しており、選択肢4に直接関連しています。

また、「In order to provide a reasonably sized grant to those who are most in need of it, you have to limit benefits to only include individuals or households under a certain income threshold or cut-off line.」という文も重要です。これは、最も支援を必要としている人々に適切な規模の補助金を提供するためには、ある一定の所得の閾値またはカットオフライン以下の個人や世帯にのみ給付を限定する必要があることを示しており、富裕層には支払わない理由を補足しています。

(15)

選択肢2「高所得者に税金を課す」という意味でフレーズ(15) “do it on the back end”を著者は使用しています。

この根拠は、「But if you don’t limit benefits on the front end, you need to do it on the back end. In other words, you give everybody money, but then you tax some or all of the benefit back from people whose income exceeds a certain level.」という文からです。ここで「front end」ではなく「back end」で制限を行うと述べており、すなわち全員にお金を与えた後で、一定の収入を超える人から税金を通じてその給付の一部または全部を回収する、と説明されています。これは選択肢2が正しいことを示唆しており、他の選択肢とは異なる内容です。

よって、「back end」で行うとは、最初には全員に給付を行い、後から高所得者から税金を通じてその給付を回収することを意味していると理解できます。

(16)

選択肢4「person」が単語(16) “one”が指しているものです。

この根拠は、「Giving 500 per month to every one of the 330 million or so people currently living in the United States would cost165 billion per year」という文からです。ここで”every one of the 330 million or so people”というフレーズは、アメリカに住む約3億3000万人の「各個人」に毎月500ドルを与えるという意味です。したがって、(16) “one”は「アメリカに住む約3億3000万人の人々」を指しており、選択肢4の「person」が正しい答えになります。

(17)

選択肢1「人々はUBIの提案がすべて同じだと考えがちですが、実際には多くの点で異なる」というのが、この文章の著者が取り上げている中心的な問題を最もよく表しています。

その根拠は第一段落にあります。「A lot of confusion about the concept of a Universal Basic Income (UBI) results from people talking about it as though it were a single, precisely defined social benefit policy. It’s more helpful to think of the UBI as a family of proposals.」(ユニバーサルベーシックインカム(UBI)の概念についての多くの混乱は、それが単一で、厳密に定義された社会福祉政策であるかのように人々が話すことから生じています。UBIを一連の提案のファミリーと考える方がより役立ちます。)と述べられています。これは、UBIの提案が一見同じに見えるかもしれないが、実際には多くの異なる要素を持っているという中心的な問題を指摘しています。

そして、文章全体を通して、UBIの提案が三つの共通点を持ちながらも、それらが持つ多くの違いに焦点を当てています。したがって、選択肢1がこの文章の中心的な問題を最も適切に表しています。

(18)

UBIに関する文章全体を通して、全てのUBI提案において人々が受け取るものは「現金」であるという点が強調されています。そのため、正しい答えは選択肢3「cash rather than tickets or discount coupons」(チケットや割引券ではなく現金)です。

第2段落には、以下のように記述されています。「The first thing all UBI proposals have in common is that they involve unrestricted cash payments.」(全てのUBI提案に共通する最初のことは、制限のない現金支払いを含むということです。)これにより、UBIが提供するのは物品やサービスではなく、制限のない現金であることが明らかにされています。

また、UBIが生活費を完全にカバーする金額を提供するとは限らない(選択肢1)、すべての人に同じ金額を提供するわけではない(選択肢4)、また物品やサービスを提供するわけではない(選択肢2)ということも文章全体から読み取ることができます。

(19)

選択肢4「Understanding UBI Proposals: Common Features and Differences」(UBI提案の理解:共通点と相違点)が、この文章の内容を最もよく表すタイトルです。

この根拠は、第一段落にある文章から明らかです。「A lot of confusion about the concept of a Universal Basic Income (UBI) results from people talking about it as though it were a single, precisely defined social benefit policy. It’s more helpful to think of the UBI as a family of proposals.」(ユニバーサルベーシックインカム(UBI)の概念について多くの混乱が生じていますが、それは人々がUBIを一つの正確に定義された社会福祉政策であるかのように話すからです。UBIを一連の提案の集合体と考える方がより役立ちます。)

また、文章全体を通じて、UBIの提案が持ついくつかの共通点とそれらの間の大きな違いについて説明しています。著者はUBIを単一の概念としてではなく、多様な提案の「家族」として提示しており、それらの共通点と違いを理解することが重要であると主張しています。

哲学的な前提(選択肢1)やアメリカ政治史の文脈(選択肢2)、経済的不平等を解決するという提案(選択肢3)は、この文章の主要な内容とは一致しないため、選択肢4が最も適切なタイトルです。

出典

Universal Basic Income: What Everyone Needs to Know

Matt Zwolinski氏
Miranda Perry Fleischer氏

2024年慶應義塾商学部英語 Ⅲ

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解答の根拠

(20)

選択肢(20)には「reasoned」が適切です。

根拠は以下の通りです:

文章のこの部分では、既に観察可能、または起こりうると思われるものに基づいて将来を予測することが話題になっています。文中で「at least they will be based on what we can already observe as possible or seems likely to happen」と述べられており、予測が「既に観察可能なもの」または「起こりそうと思われること」に基づいていることが示されています。つまり、これらの予測は根拠があると言えます。

「baseless」は根拠がないことを意味し、文脈に合わない。「correct」は正しいという意味ですが、予測が正しいかどうかは結果が出た後でないと分かりません。「mistaken」は間違ったという意味ですが、予測が間違っているかどうかも結果次第です。

したがって、根拠に基づいた予測を意味する「reasoned」が最も文脈に合致しています。

(21)

選択肢(21)には「Nor」が適切です。

根拠は以下の通りです:

文脈では、スティーブ・ジョブズがiPhoneを発表したときの限定された視点について語られています。彼はiPhoneをiPodとして、電話やインターネット接続の機能を持つものとして紹介しましたが、後に登場するUberのような位置情報サービスの入口としては紹介していません。これはUberがまだ存在していなかったからです。また、文中で「could Uber have existed until a collection of technologies including online maps became available」と述べられており、技術の集合体が利用可能になるまでUberは存在できなかったと説明しています。

「Either」は二つの選択肢を提示するときに使いますが、ここでは適切ではありません。「Even」は「さえも」という意味であり、ここでの文脈には合いません。「Lest」は「〜しないように」という意味で、否定的な結果を避けるための行動を示す際に使われますが、ここでは文脈に合いません。

したがって、否定の繋がりを示す「Nor」が最も文脈に合致しており、「Nor could Uber have existed until…」という形で、Uberが存在することができなかったという事実を強調しています。

(22)

選択肢(22)には「shift」が適切です。

根拠は以下の通りです:

文中で「the aspirations and desires of human beings may (22) gradually over time」と述べられており、人間の願望や欲求が時間と共に徐々に変化することを指しています。その後に続く文で「our core hopes and fears remain pretty stable」とあり、人間の基本的な希望や恐れはかなり安定していると述べられています。これにより、「aspirations and desires」が時間と共に変化する一方で、「core hopes and fears」は安定しているという対比が示されています。

「destroy」は破壊することを意味し、文脈に合いません。「maintain」は維持することを意味しますが、ここでは願望や欲求が時間と共に同じままであると言っているわけではありません。「substitute」は代替することを意味しますが、文脈では願望や欲求が置き換わることについてではなく、変化することについて述べています。

したがって、「shift」が文脈に最も適しており、人間の願望や欲求が時間と共に「徐々に変化する」という意味になります。

(23)

選択肢(23)には「lifting」が適切です。

根拠は以下の通りです:

文脈では、技術が人々の生活標準を大幅に向上させたことについて述べています。そして、「an increasing proportion of the world’s population out of basic self-sufficiency towards more secure and comfortable lifestyles」というフレーズによって、基本的な自給自足の状態からより安全で快適な生活様式へと移行する人々の割合が増えていることが示されています。

「earning」は「稼ぐ」という意味で、ここでは文脈に合いません。「making」は「作る」や「確立する」という意味ですが、ここでは人々の状態を変えるというよりは物事を作り出す意味合いが強いため不適切です。「supplying」は「供給する」という意味ですが、ここでは物資やサービスの供給というよりは人々の生活状態の変化に焦点を当てているため合いません。

したがって、「lifting」が最も適切で、「…technology to make huge improvements in living standards, lifting an increasing proportion of the world’s population out of basic self-sufficiency…」という形で人々の生活水準を向上させ、より良い生活様式へと引き上げていることを示しています。

(24)

1They develop slowly, but their eventual impact can be tremendous
根拠は以下の文章から取り出されます:

“Most advances are incremental, with each generation of developments gradually building on those of its predecessors. Despite their slower pace, however, over time they can have profound consequences.”

この部分で、進歩のほとんどが段階的であり、それぞれの世代が先行する開発の上に徐々に築き上げていると説明されています。そして、その進行が遅いにもかかわらず、時間が経つにつれて深い影響を与える可能性があると述べられています。

2番目の選択肢は、段階的進歩の長期的な効果が予測しにくいと述べていますが、これは文章からは直接的には導かれません。3番目の選択肢は段階的進歩が革命的進歩のプロセスを遅らせる傾向にあると述べていますが、これも文章中で支持されているわけではありません。4番目の選択肢は、かつてはより一般的に見られたが、現在は非常に稀になっていると述べていますが、これも文章からは支持されていません。

以上のことから、選択肢1が文章に基づいて正しいと言えます。

(25)

3,predicting every aspect of technological revolution is impossible
根拠は以下の文章から取り出されます:

“But even he could not have imagined the scale of the revolution. How could he? He presented it as an iPod on which you could make telephone calls and connect to the internet, not as an entry point to location-based services such as Uber, because Uber did not exist.”

この部分で、スティーブ・ジョブズですらiPhoneがもたらす革命の規模を想像できなかったと述べられています。また、「Revolutionary advance is a case of “unknown unknowns” — things that are extraordinarily hard to predict」という文も、技術革新の全ての側面を予測することが不可能であることを示唆しています。

選択肢1はジョブズがiPhoneに関する「既知の未知」を過小評価したと述べていますが、文章ではジョブズが予測できなかった理由には触れておらず、この理論を直接には支持していません。選択肢2はジョブズがエンジニアであるために消費者のトレンドを見落としたと述べていますが、これも文中での彼の専門性についての議論はありません。選択肢4は外部の人が将来の変化をより客観的に予測できるというものですが、この点についても文中では触れられていません。

したがって、選択肢3が文章に基づいて正しいと言えます。

(26)

正しい答えは以下の通りです:

3 We achieve a great deal of progress, leaving little room for new advances
根拠は以下の文章から取り出されます:

“However, there are limits, and, as we approach these, innovation slows down. It takes roughly the same time now to fly across the Atlantic from London to New York as it did in 1960.”

この部分で、イノベーションには限界があり、その限界に近づくにつれて革新のペースが遅くなると述べられています。例として、大西洋を横断する飛行時間が1960年代から大きく変わっていないことが挙げられています。

選択肢1は、生活の質が十分に向上し、すべての人が自給自足になるというシナリオですが、文中ではこの点についてイノベーションの遅延と直接結びつけていません。選択肢2は、物理法則に関する革命的な発見があった場合を挙げていますが、これはイノベーションを遅らせるとは言及されていません。選択肢4は、バイオテクノロジーや人工知能などの新しい分野を探求するシナリオですが、文中ではこれらの分野が新たな進歩をもたらす可能性があると言及されており、革新が遅くなるとは述べられていません。

したがって、選択肢3が文章に基づいて正しいと言えます。

(27)

正しい答えは以下の通りです:

2 they satisfy our innate desire to keep up bonds with family and friends
根拠は以下の文章から取り出されます:

“One such example is social media. Families and friends are important; a WhatsApp group helps keep families and friends together by allowing them to dip in and out of conversation with each other.”

この部分で、ソーシャルメディアは家族や友人との絆を保つという私たちの基本的な欲求を満たすために役立つと述べています。それにより、将来もソーシャルメディアは依然として有用であると考えられます。

選択肢1は、ソーシャルメディアがiPhoneと同じように新しいイノベーションを可能にすると述べていますが、この点は文中で直接的に言及されていません。選択肢3は、ソーシャルメディアが生活水準を向上させるための情報を提供すると述べていますが、これも文中で直接的な言及はありません。選択肢4は、ソーシャルメディアの経済効果が大きく、物理法則に制限されないと述べていますが、この点についても文中での言及はありません。

したがって、選択肢2が文章に基づいて正しいと言えます。

(28)

2, the personal integrity of the developers
根拠は以下の文章から取り出されます:

“Combine physics and human desires and we have a framework for thinking about how technology will advance over the next generation. There are two tests. First, can something be done, and done at a price society can afford? And, second, do people need and want it to be done? The answer must be yes to both for technological advances to change the way we live.”

この部分で、著者は技術の進歩を考える際の枠組みとして、「物理」(技術が実現可能かどうか)と「人間の欲求」(人々がそれを必要とし、望んでいるかどうか)を結びつけています。そして、この進歩が私たちの生活を変えるためには、これら二つのテストに対して「イエス」と答える必要があると述べています。

選択肢1「people’s needs and wants」(人々のニーズと欲求)は、上記の第二のテストで考慮されています。選択肢3「how much research and development will cost」(研究開発のコスト)は、第一のテストで「…at a price society can afford?」として考慮されています。選択肢4「whether the development plan is achievable」(開発計画が実現可能かどうか)も、第一のテストで「can something be done」として言及されています。

選択肢2「the personal integrity of the developers」(開発者の個人的な誠実さ)は、文中のどの部分にも言及されておらず、著者が技術の進歩を考える際に考慮している要因としては挙げられていません。

(29)

正しい答えは以下の通りです:

3 We will try to develop technology to benefit the entire planet, not only humans
根拠は以下の文章から取り出されます:

“But, looking forward, the focus is changing again. We now need technological advance to do something more. It has to reduce the damage humankind has inflicted on the planet. That will be one of the great themes for the next few decades.”

この部分で、著者は将来の技術進歩が、単に人類の利益だけでなく、人類が地球に与えたダメージを軽減する方向に焦点を移していると指摘しています。これが今後数十年の大きなテーマの一つになるであろうと述べています。

選択肢1は、革命的進歩が私たちの生活と地球の未来にダメージを与えると述べていますが、これは著者が期待している進歩の種類ではありません。選択肢2は、バイオテクノロジーと人工知能が人類と地球の両方を救うと述べていますが、これも著者が述べている期待される進歩の全体像ではありません。選択肢4は、私たちが革命的な進歩のみを追求し、その結果として環境汚染を止めると述べていますが、これも著者が文中で述べていることではありません。

したがって、択肢3が著者が予想している、今後数十年で見られるであろう技術進歩の種を最よく捉えています。

2024年慶應義塾商学部英語 Ⅳ

(30)2
(31)1
(32)4
(33)2
(34)1
(35)3
(36)1

解答の根拠

(30) 「little」が適切です。文脈から判断すると、合意に至る可能性が低いことを示しています。”considerable” は高い可能性を、”scarcely” と “seldom” はこの文脈では意味をなさないため、”little probability” が正しい表現になります。

(31) 「drew on」が適切です。この文はポリシー声明が以前の独立研究者によって書かれた公衆衛生レポートを参照しており、彼女の発見をまとめたものであることを示しています。”was drawn on by” と “was drawn up by” は受動態であり、この文では不適切です。

(32) 「them」が適切です。彫刻家は彼女の完成した芸術作品と、それらを作るために操作する材料との間に強い親近感を感じていると述べています。”it” と “the one” は単数形であり、”ones” は不特定多数を指しますが、”them” は既に述べられた複数の作品に適切に対応します。

(33) 「another」が適切です。家族はアフガニスタン北部の州での紛争が激化したときに約100キロメートル離れた「別の」地区に移動したと述べています。”alternative”、”different”、”other” は文脈上意味が不明確になる可能性がありますが、”another” は「1つの特定の別の」という意味で、ここでは最も適しています。

(34) 「had been writing」が適切です。文は過去の詩人の引用を現代的な文脈で再解釈しており、仮定法過去完了(過去の過去)を使う必要があります。”has written” は現在完了形で、”is writing” は現在進行形で、”writes” は現在形ですが、ここで必要なのは「もし彼が今書いていたなら」という時制です。

(35) 「confirmed」が適切です。安全性能の結果は「確認され次第」公開されると述べています。”confirm” は動詞の原形で、”confirmation” は名詞形で、”confirming” は現在分詞ですが、必要なのは受動態の過去分詞です。

(36) 「may have improved」が適切です。2001年のワールドカップ勝利が当時数週間にわたって国の一般的なムードを改善したかもしれないが、経済に顕著な影響はなかったことを述べています。”may improve” は現在形、”might be improving” は進行形、”might improve” は未来の可能性を示しますが、ここで必要なのは過去の可能性を示す形です。

2024年慶應義塾商学部英語 Ⅴ

(37) 1
(38) 1
(39) 1
(40) 2
(41) 1
(42) 2

出典

Lost in translation: How New Zealand’s plan for bilingual road signs took an unexpected turn in CNN
https://edition.cnn.com/2023/07/29/asia/new-zealand-bilingual-road-signs-debate-intl-hnk-dst/index.html

解答の根拠

(37) 「as it is known to the Maori」が適切です。この文脈では、マオリの人々がニュージーランドをどのように呼んでいるかを説明しているので、”as it is”(それが〜として知られている)が正しい表現となります。したがって、「as it is known to the Maori」が自然な表現です。

(38) 文章には「The Maori community makes up almost a ( 38 ) of New Zealand’s population」とあります。ニュージーランドの人口のほぼ「fifth」がマオリコミュニティであることが適切です。1/5を意味する「fifth」は、文脈と統計から考えて妥当です。

(39) 「the most recent census」が適切です。ここで言及されているのは、ニュージーランドの言語使用に関する統計データですので、国の人口統計を示す「census」(国勢調査)が正しい単語です。

(40) 「preserving te reo Maori」が適切です。この文脈では、マオリ語を保存し、その使用を奨励することが目的であるため、「preserving」(保存する)が最も適しています。

(41) 「speakers of the two most common local languages」が適切です。ウェールズでの例を挙げており、最も一般的な2つの言語を話す人々を含むことで安全性が向上していると述べていますので、「common」(一般的な)が正しい単語です。

(42) 「there is no evidence」が適切です。交通行動に特化したエンジニアリングの学者が言及しているのは、バイリンガルの道路標識が運転者の理解に悪影響を与えるという「証拠」がないことです。したがって、「evidence」(証拠)が合っています。

2024年慶應義塾商学部英語 Ⅵ

(43)3
(44)2
(45)3
(46)1

解答の根拠

(43)

答えは 3番、「仮説を暫定的なものとみなし、状況に応じてそれを捨てる用意がある」です。

解答根拠は以下の通りです。

本文の「Central to this approach, however, is holding your hypothesis loosely.」という部分が重要です。これは「このアプローチの中心は、仮説を緩く保持することである」と訳せます。さらに、「If you are too attached to your initial answer, you may refuse to let it go, no matter where the data lead.」という文章があり、「もし初期の答えに固執しすぎると、データがどこへ導こうとそれを手放すことを拒否するかもしれない」と説明しています。この文からは、仮説に固執しすぎるべきでないことが読み取れます。

そして最後に、「But if you treat your own answer as a straw man, holding your assumptions loosely, you’ll be ready to totally abandon it if the situation demands it.」とあり、「しかし、もし自分の答えをかかしとして、仮定を緩く保持すれば、状況がそれを要求するならば、完全にそれを捨てる準備ができているだろう」と結論づけています。この部分は仮説を暫定的なものと考え、必要に応じて捨てる柔軟性が重要であることを示しています。

1番は「チームで仮説を立てますが、個々にそれをテストする」という内容が本文からは読み取れません。2番は「仮説が正しいことを証明するために選択的に質問をする」というものですが、これも本文では仮説に固執することが否定されているため該当しません。4番の「一つの仮説を採用し、データをそれに合わせて修正する」という選択肢も、データを追うのではなく、仮説にデータを合わせるという意味で、本文の内容とは対立します。

したがって、本文の説明と最も合致するのは3番です。

(44)

答えは 2番、「椅子の数を増やす方法を見つけるべき」となります。

解答根拠は以下の通りです。

本文には、マーク・ランクがアメリカの貧困をイス取りゲームに例えていると説明されています。「“Imagine a game of musical chairs with ten players and eight chairs. When the music stops and players attempt to sit in one of the chairs, those who aren’t as quick or are in a bad position lose out. Regardless of who the players are, two of them will end up losers.”」という部分がその核心をなしています。これは「10人のプレイヤーと8つの椅子があるイス取りゲームを想像してください。音楽が止まりプレイヤーが椅子に座ろうとすると、十分に早く動けない者や悪い位置にいる者が負けます。プレイヤーが誰であれ、2人は負けることになります」と訳せます。

ランクは、「社会科学者がこれまで誰がゲームで負けるかに焦点を当ててきた」と述べていますが、「本当の問題はなぜゲームがそもそも負ける人を生むのか、そしてどうやってこの状況に対処するかである」と指摘しています。この文脈において、「椅子の数を増やす」というのは、貧困というゲームにおいて負ける人が出ないようにするための比喩です。つまり、社会科学者は貧困という問題を解決するために、貧困に陥る人々を減らす(つまり「椅子の数を増やす」)方法を見つけるべきだとランクは言っているのです。

1番、「プレイヤーをより公平に配置する」、3番、「負けた人に財政援助を提供する」、4番、「負けそうなプレイヤーを見つける」については、本文からは直接的な根拠が見つかりません。これらはランクが述べている問題の解決策とは異なるアプローチです。したがって、適切な答えは2番です。

(45)

答えは 3番、「ヨーロッパ統合の成功談はしばしばグローバルな視点を欠いている」となります。

解答根拠は以下の通りです。

本文の最後の部分に、「Generalizing about “peoples and nations” in the way Barroso and others do mistakes Europe for the world. European integration since the end of the Second World War has brought peoples and nations together, but only within Europe.」という文があります。これは「バローゾや他の人々が行うような“民族や国々”についての一般化は、ヨーロッパを世界と間違えることになる。第二次世界大戦後のヨーロッパ統合は、民族や国々を一つにしたが、それはヨーロッパの内部に限ったことである」と訳せます。

この文から、ヨーロッパ統合の成功がしばしばヨーロッパの限界を超えたものとして語られるが、実際にはヨーロッパ内部でのみ民族や国々が一つになったということが述べられています。つまり、ヨーロッパ統合の成功談がグローバルな視点を欠いているというのが本文の主な論点です。

1番「戦争が終わった後、民族や国はより容易に一つになる」というのは、本文には戦後の状況が直接的に統合に影響したとは述べられておらず、主要な議論とは異なります。2番「一般化はしばしばステレオタイプや差別を引き起こす」というのは、本文ではステレオタイプや差別については言及されていません。4番「統合はEUにとって非常に不適切な政策目標であると証明されている」というのも、本文ではEUの統合政策が不適切であるとは述べられておらず、これも主要な議論とは異なります。

したがって、最も適切な答えは3番です。

(46)

答えは 1番、「気圧を測る以外のこともできる」となります。

解答根拠は以下の通りです。

文章中で2人の学生が示した解答方法は、気圧の測定に使われることが期待されるバロメーターを用いて、物理試験の問題(高い建物の高さをどうやって測るか)を解決していますが、これは気圧を測定するというバロメーターの通常の使用方法とは異なるアプローチです。

最初の学生は「バロメーターをいくつかの紐に取り付け、建物の上から吊り下げ、紐の長さにバロメーターの長さを加えて測定する」と提案しました。二番目の学生は「建築家を見つけて、『この建物がどれくらいの高さか教えてくれたら、この素敵なバロメーターをあげるよ』と言う」と提案しました。これらはどちらもバロメーターを直接的な測定ではなく、異なる方法で使用しています。

2番「広範囲にわたる測定結果をもたらす」、3番「建物の高さを測るのに無用である」、4番「気圧を測るためには使用すべきでない」という選択肢は、文章から直接的な根拠を見つけることはできません。これらは文章が示している学生の創造的な解決策とは異なる内容です。

したがって、最も適切な答えは1番、「気圧を測る以外のこともできる」です。これは、バロメーターが気圧を測定する以外の使用方法も持っていることを示している学生の回答に基づいています。

2024年慶應義塾商学部英語 Ⅶ,Ⅷ


(a)risen
(b)continue
(c)underfed
(d)facing
(e)adding
(f)driving


(a)detection
(b)selection
(c)attack
(d)growth
(e)confidence

出典


Sarah Johnson
Number of people going hungry has risen by 122m since 2019, UN says in The Guardian


Padma Ravichander

2025年慶應商学部を受ける人はどうするか?

慶應商学部に合格したいのであれば、速読速解力が必要不可欠です。

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Published by

小野 和久

高校時代の成績は、偏差値30いかない程度。その状態から、皆に合わせて予備校に行くもうまくいかず、浪人。浪人生活の中で独学で勉強法を編み出して早慶ダブル合格を果たし、慶應義塾大学経済学部に進学。その後、留学せずに英検1級、TOEIC990点、国連英検特A級を習得。 また、在学中に慶應早稲田専門の本塾を起業し、数々の偏差値30からの生徒を合格に導きました。当塾での合格の秘訣は、「考えて勉強をすること」です。 このような自身の経験から考えて勉強することの重要性を認識し、考えて勉強することで勉強を効率化してどんな学力の受験生に対しても独自カリキュラムを提供しています。早慶専門個別指導塾HIRO ACADEMIA塾長。