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【神本】『基本文法から学ぶ英語リーディング教本(黄リー教)』レベル、使い方

基本文法から学ぶ英語リーディング教本:目次・内容・評判を徹底解説

英語学習者の間で話題沸騰中の『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』(通称:黄リー教)。
本記事では、この革新的な教材の目次、内容、そして実際の評判を徹底的に解説します。英語力向上を目指す方必見の情報満載でお届けします。

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『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』とは

  • 著者:薬袋善郎(みない よしろう)
  • 出版社:研究社
  • 発売日:2021年11月30日
  • ページ数:488ページ

『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』(通称:黄リー教)は、英文法の基礎から応用までを徹底的に解説し、英文読解力を養成することを目的とした教材です。著者の薬袋善郎氏は、独自の英文解釈メソッド「F.o.R.(Frame of Reference)」を開発し、多くの英語学習者から支持を得ています。

本書の特徴は、従来の英文法書とは一線を画す、徹底的な解説と練習問題にあります。薬袋氏は、英語学習者が陥りがちな「なんとなく」の理解を徹底的に排除し、一つ一つの文法事項を論理的かつ系統的に理解することを重視しています。

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『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』の対象、レベルは?

『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』は、以下のような学習者に特に適していると言えます:

英語中級者〜上級者で、文法の基礎を再確認したい人

すでにある程度の英語力がある人が、自身の文法知識を体系的に整理し、さらに深めたい場合に最適です。特に、なんとなく理解している文法事項を、より論理的に捉え直したい人にお勧めです。

英文解釈の精度を上げたい人

英文を読む際に、より正確に文の構造を把握し、細かいニュアンスまで理解したい人に向いています。特に、受験英語や資格試験対策として、読解力を向上させたい場合に効果的です。

英語の構造を論理的に理解したい人

感覚的な英語理解ではなく、論理的に英文を分析し理解したい人に最適です。本書の独自の解説方法により、英語の構造を視覚的・論理的に捉える力が養われます。

長期的な視点で英語力向上を目指している人

短期間での劇的な成果よりも、着実に英語力を向上させたい人に向いています。本書の内容を十分に理解し、活用するには時間がかかりますが、その分、深い英語力が身につきます。

一方で、以下のような人には向いていない可能性があります:

  • 1. 英語初心者
    本書の内容は、ある程度の英語基礎知識を前提としているため、完全な初心者には難しい可能性があります。まずは基本的な文法書や入門書から始めることをお勧めします。
  • 2. 短期間で成果を求めている人
    本書は短期間で劇的な成果を得るためのものではありません。じっくりと時間をかけて学習する意欲がない場合は、別の教材を選択した方が良いでしょう。
  • 3. 詳細な文法説明に抵抗がある人
    本書の特徴である徹底的な文法解説に抵抗がある人や、より実用的な会話表現を学びたい人には向いていません。コミュニケーション重視の教材を選ぶことをお勧めします。

『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』の目次

本書は20のLessonで構成されており、各Lessonの主要テーマは以下の通りです:

  • Lesson 1: 品詞の基本
  • この章では、名詞、動詞、形容詞、副詞という4つの基本的な品詞について詳しく解説しています。英語の文構造を理解する上で最も重要な基礎となる部分です。

  • Lesson 2: 活用と冠詞
  • 動詞の活用(現在形、過去形、過去分詞形など)と、冠詞(a, an, the)の使い方について学びます。特に冠詞の使用は日本人学習者にとって難しい部分ですが、本書では詳細な説明と豊富な例文で理解を深めることができます。

  • Lesson 3-5: 名詞、動詞、形容詞、副詞の詳細
  • これらの章では、各品詞についてより深く掘り下げていきます。
    例えば、名詞の可算・不可算、動詞の自動詞・他動詞の区別、形容詞の比較級・最上級、副詞の種類と用法などを学びます。

  • Lesson 6-10: 時制と態
  • 英語の時制(現在、過去、未来、現在完了など)と態(能動態、受動態)について詳しく解説します。
    特に、日本語にはない現在完了形の概念や、受動態の適切な使用方法などを重点的に学びます。

  • Lesson 11-15: 不定詞、動名詞、分詞
  • 英語特有の文法事項である不定詞、動名詞、分詞について学びます。これらの文法項目は、より複雑な英文を理解し、表現するために不可欠です。本書では、それぞれの用法の違いや、使い分けのポイントを丁寧に解説しています。

  • Lesson 16-20: 関係詞、仮定法、接続詞
  • 最後の5つのLessonでは、より高度な文法事項を扱います。関係代名詞や関係副詞の用法、仮定法の種類と使い方、様々な接続詞の役割と用法について学びます。これらの文法項目を理解することで、複雑な構造の英文も正確に解釈できるようになります。

各Lessonは、解説、練習問題、そして「質問」セクションで構成されています。

特に「質問」セクションは、本書の特徴的な部分で、学習者の理解度を徹底的にチェックします。

『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』の特徴

品詞と文型の徹底的な意識化
本書は、品詞と文型を徹底的に意識させることで、英文の構造を精密に理解することを目指します。

例えば、”The girl called Mary likes Tom.”という文に対して、以下のような詳細な質問を投げかけます

  • ①この英文のSは?
  • ②①と判断する理由は?
  • ③calledの活用は?
  • ④③と判断する理由は?
  • ⑤called Maryの働きは?

これらの質問に答えることで、学習者は単に英文を和訳するだけでなく、文の構造を深く理解し、各単語の役割を正確に把握することができます。

この過程を繰り返すことで、英文を「感覚的に」ではなく「論理的に」理解する力が身につきます。

独自の解説方法:「F.o.R.」

薬袋氏独自の「F.o.R.」システムを用いて、英文法を体系的に解説しています。

これにより、従来の文法書では見落とされがちな細部まで丁寧に説明されています。

F.o.R.システムの特徴は、英文の構造を視覚的に捉えやすくする点にあります。
例えば、主語と動詞の関係を矢印で示したり、修飾語句をカッコで囲んだりすることで、文の骨格を明確にします。

これにより、複雑な文でも構造を正確に把握できるようになります。

豊富な練習問題

各Lessonの終わりには、学んだ内容を定着させるための練習問題が用意されています。
これらの問題は、単なる穴埋めではなく、文法的思考力を養うための工夫が施されています。

例えば、同じ英文を異なる角度から分析させる問題や、微妙に異なる複数の英文の違いを説明させる問題などがあります。これらの問題を解くことで、学習者は英文法の知識を単に暗記するだけでなく、実際の英文解釈に応用する力を養うことができます。

『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』効果的な使い方

  • STEP1
    最初から順を追って学習
    本書は体系的に構成されているため、飛ばし読みは避け、最初から順番に学習することをおすすめします。
    各Lessonは前のLessonの内容を前提としているため、順番に学習することで理解が深まります。特に、品詞の基本から始まり、徐々に複雑な文法事項へと進んでいく構成は、体系的な英文法の理解を促進します。
  • STEP2
    「質問」セクションを活用
    各Lessonの「質問」セクションに即座に答えられるようになるまで繰り返し練習することが重要です。
    この「質問」セクションは、単なる知識の確認ではなく、英文の構造を分析する力を養うためのものです。最初は時間がかかっても、繰り返し取り組むことで、英文を見た瞬間に構造を把握する力が身につきます。
  • STEP3
    併用教材の活用
    「4技能リーディングハイパートレーニング」シリーズや「ALL IN ONE Basic」などの併用教材を活用することで、学習効果を高めることができます。
    本書で学んだ文法知識を実際の長文読解や問題演習に活かすことで、より実践的な英語力を身につけることができます。特に、構文解説付きの長文問題集と併用することで、本書で学んだ知識を実際の英文解釈にスムーズに結びつけることができます。
  • STEP4
    復習の重視
    一度読んだだけでは理解が難しい箇所も多いため、定期的な復習を心がけましょう。
    本書の内容は非常に詳細であるため、一度の学習で完全に理解することは難しいでしょう。定期的に前のLessonに戻って復習することで、徐々に理解が深まり、英文法の知識が定着していきます。特に、難しいと感じた部分は、時間を置いて再度取り組むことで、新たな気づきが得られることがあります。

本書の内容は非常に詳細であるため、一度の学習で完全に理解することは難しいでしょう。
定期的に前のLessonに戻って復習することで、徐々に理解が深まり、英文法の知識が定着していきます。特に、難しいと感じた部分は、時間を置いて再度取り組むことで、新たな気づきが得られることがあります。

『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』注意点

初心者には難しい:

帯の「誰でも原書が読めるようになる」という文言とは裏腹に、本書は英語の基礎がある程度できている学習者向けです。

本書の内容を十分に理解し活用するためには、基本的な英文法の知識と、ある程度の英語読解力が必要です。完全な初心者が取り組むには難易度が高く、挫折する可能性があります。

時間がかかる

488ページに及ぶ内容を理解し、習得するには相当な時間と労力が必要です。

本書を効果的に活用するためには、長期的な学習計画が不可欠です。
1日30分程度の学習を続けたとしても、1周するのに数ヶ月かかる可能性があります。
短期間で英語力を向上させたい場合には、別のアプローチを検討する必要があるでしょう。

すぐに成果が出るわけではない

本書の内容を理解しても、すぐに英語力が劇的に向上するわけではありません。長期的な視点で取り組む必要があります。

本書で学ぶ文法知識は、英語力の土台となるものです。
しかし、この知識を実際の英語運用能力に結びつけるためには、多くの英文に触れ、実践的な練習を重ねる必要があります。

本書だけでなく、多読や英作文など、他の学習方法と組み合わせることで、より効果的に英語力を向上させることができます。

『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』の口コミ分析

Amazon等の書評サイトや英語学習者のブログから集めた評判を分析すると、以下のような傾向が見られます:

肯定的な評価:
  • 「英文法の理解が劇的に深まった」
    多くの学習者が、本書を通じて英文法の理解が大幅に向上したと報告しています。特に、これまで曖昧だった文法概念が明確になったという声が多く見られます。
  • 「今まで曖昧だった部分が明確になった」
    従来の文法書では説明が不十分だった部分や、なんとなく理解していた概念が、本書の詳細な解説によって明確になったという評価が多数あります。
  • 「原書を読む際の理解度が上がった」
    本書で学んだ文法知識を活かして、英語の原書や長文を読む際の理解度が向上したという声も多く聞かれます。文の構造を正確に把握できるようになったことで、複雑な文章でも迷わず読み進められるようになったという報告が目立ちます。
否定的な評価
  • 「説明が詳しすぎて読みにくい」
    本書の特徴である詳細な解説が、逆に読みづらさにつながっているという指摘もあります。特に、英語学習に慣れていない初心者にとっては、情報量の多さに圧倒される可能性があります。
  • 「初心者には難しすぎる」
    帯の「誰でも原書が読めるようになる」という謳い文句に反して、実際には初心者には難しすぎるという評価も見られます。ある程度の英語力がないと、本書の内容を十分に理解し活用することが難しいという指摘があります。
  • 「ボリュームが多すぎて挫折しそう」
    488ページに及ぶ本書のボリュームに圧倒され、学習を途中で断念してしまう可能性を指摘する声もあります。長期的な学習計画を立てて取り組む必要があるという点で、時間的制約のある学習者には不向きかもしれません。

まとめ:黄リー教は誰に向いているのか

結論として、『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』は、その徹底的なアプローチゆえに「神本」と呼ばれる一方で、決して万人向けではありません。

自身の英語レベルと学習目標をよく考慮した上で、この教材を選択することをおすすめします。

本書の最大の強みは、英文法を単なる規則の集合としてではなく、英語という言語の骨格を形成する論理的なシステムとして提示している点です。
この視点は、英語を本質的に理解し、自在に操る力を養うのに非常に効果的です。

一方で、その徹底的なアプローチは、時として学習者を圧倒し、挫折させる可能性もあります。

そのため、本書を効果的に活用するには、明確な学習目標と強い意志が必要です。

最後に、英語学習は長期的な取り組みであり、一つの教材だけで完結するものではありません。『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』は、英語学習の道のりにおける重要な一歩となりうる素晴らしい教材ですが、これを出発点として、さらに多様な英語学習リソースに触れ、実践的な英語使用の機会を積極的に求めていくことが、真の英語力向上につながります。

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Published by

小野 和久

高校時代の成績は、偏差値30いかない程度。その状態から、皆に合わせて予備校に行くもうまくいかず、浪人。浪人生活の中で独学で勉強法を編み出して早慶ダブル合格を果たし、慶應義塾大学経済学部に進学。その後、留学せずに英検1級、TOEIC990点、国連英検特A級を習得。 また、在学中に慶應早稲田専門の本塾を起業し、数々の偏差値30からの生徒を合格に導きました。当塾での合格の秘訣は、「考えて勉強をすること」です。 このような自身の経験から考えて勉強することの重要性を認識し、考えて勉強することで勉強を効率化してどんな学力の受験生に対しても独自カリキュラムを提供しています。早慶専門個別指導塾HIRO ACADEMIA塾長。