方針の立て方
(1)
(ソ)について.角の情報を引き出す必要があるため,内積で攻める必要があると判断する.
(タ)と(チ)について.答えの形式から,
と
の係数を文字で置くことから始める.すると,求める文字は2つのため,点
に関する情報が2つ必要になるから,問題文から点
に関する情報を2つ集める.
(ツ)について.
のままでは埒が明かないため,一先ず変形を試みる.前問の結果を用いれば変形の仕方も容易に思いつく.
(2)
の3文字から
の等式を導くため,一先ず
を消去することを考える.その後は,
の等式を立てるため,
と
と
を消去する必要があるが,これにはベクトルの大きさで考えれば良いから,その方針で解く.
(3)
(ネ)~(ハ)について.前問で
を導入したこともあり,
中心で考えていくと上手くいくと考える.すると,
が
で書き表せるため,
を動かしたときの最大値を考えればいいことが分かる.前問の結果を加味すれば線形計画法の考え方であると見抜ける.
(ヒ)について.典型的な四面体の体積問題である.「垂線と面が直交する」と,「垂線と面を構成する2ベクトル(基底ベクトルという)が垂直」が同値であることを利用する.
解答例
(1)
ソ:![]()
タ:![]()
チ:![]()
ツ:![]()
(2)
テ:![]()
ト:![]()
ナ:![]()
ニ:![]()
ヌ:![]()
(3)
ネ:![]()
ノ:![]()
ハ:![]()
ヒ:![]()
解説
(1)
〇
(ソについて)
点
は図形
上の点のため,![]()
……(答)
〇
(タとチについて)
は
上の点のため,
(
は実数)と表せる.
点
は図形
上の点のため,![]()
![]()
![]()
では
となるため不適.よって,
.
……(答)
〇
(ツについて)
前問の結果を変形すると,
![]()
(
点
は図形
上の点)
……(答)
(2)
である.
点
は図形
上の点のため,
一方,

……(答)
(3)
〇
(ネ~ハについて)

前問で求めた
の条件より,
……①
また,(2)での議論より,![]()
ここで,
とおくと,
であり,①の下で
が最大となるときを考えれば良い.
左図のように,線形計画法の要領で解くと,
の最大値は
と分かり,このとき,
となる.
より,
となる.
……(答)
〇四面体
(ヒについて)
より,![]()
点
から
への垂線の足を点
とする.すると,
ここで,
を実数として
(つまり
)とすると,(1)の結果より,
であることに注意して,





よって,四面体
の体積は,
……(答)







Published by