進学先を選ぶ際、大学の難易度を判断する指標の一つに「ボーダー偏差値」があります。
これは予備校河合塾が、個別入試の合格可能性50%を分けるラインとして設定したものです。
河合塾の全統模試で対応する偏差値帯の下限値がボーダー偏差値となり、入試の難しさが数値化されています。
受験生から高い信頼を集めるデータですが、目安なので注意が必要です。
本記事では、ボーダー偏差値の意味と特徴、正確性について詳しく解説します。
進学先選びの参考にしてください。
「ボーダー偏差値」とは?
国公立大の2次試験や私立大の独自入試などの個別入試の難しさを、河合塾の全統模試の偏差値で表したものです。
各個別入試について、前年度の入試結果から合格可能性50%をわける偏差値帯の下限値がボーダー偏差値として示されるのです。
例えば、○○大学の文学部(偏差値60.0)の入試を考えます。
前年度、この文学部の入試で不合格者のうち半数は全統模試の偏差値が59.9以下で、
合格者のうち半数は60.0以上だったとします。
するとこの入試の合格可能性が50%になる偏差値帯の下限が60.0です。
したがって、この文学部のボーダー偏差値は60.0と設定されます。
つまり60.0というのは、全統模試でこの点数を取れれば合格可能性が50%に達するという目安なわけです。
この場合その入試は全統模試の60.0-62.4の偏差値帯程度の難しさがあることを示しているということです。
つまり全統模試の偏差値で合否ラインが示されているということです。
偏差値の16段階評価とは
全統模試の偏差値には、2.5刻みで下記のように16段階の帯が設けられています。
37.4以下、37.5-39.9、40.0-42.4、42.5-44.9、45.0-47.4、47.5-49.9、50.0-52.4
52.5-54.9、55.0-57.4、57.5-59.9、60.0-62.4、62.5-64.9、65.0-67.4、67.5-69.9、70.0-72.4、72.5以上
「ボーダー偏差値」を見る上での注意点は?
注意が必要な点もあります。
あくまで目安であり、変更の可能性があります。
同じ学部でも入試方式によってボーダー偏差値は異なります。
受験科目数などで難易度に差が出るからです。
小論文や面接などを含む入試のボーダー偏差値は、教科・科目の難易度のみを示しています。
それ以外の要素で難易度が変わることがあります。
つまり、ボーダー偏差値はあくまでも目安。教科・科目の学力判断に活用するのが妥当です。
難易度判断の絶対的な基準ではないことに注意しましょう。
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共通試験「ボーダー得点率」の見方、使い方
ボーダー得点率とは、
国立大や共通試験利用の私立大入試で、
その点数が取れれば合格可能性が高まる共通試験の目安点です。
ボーダー得点(率)は共通テストで必要な点数の目安を示しています。
共通テストの問題の難しさと大学の配点に基づいて算出されます。
ただし注意点があります。
2次試験の得点が加わると、共通試験の点数だけで合否が決まらない場合があります。
個別試験がない私立大では、ボーダー点が絶対的な合格ラインになる
つまり、入試の形式によってボーダー得点率の意味合いは異なる。
共通試験の点と入試科目を確認し、志望校合格のための点数目安として活用するのがポイントです。
毎年変更されているので最新データを必ず確認
ボーダー偏差値や予想難易度は、志望校の合格ラインを判断する参考資料です。
ただし、年度途中で数値が変動することに注意が必要です。
ボーダー偏差値は秋以降の模試成績を基に算出するため、それまでの値は目安です。
予想難易度は受験動向や入試変更の影響を受けて設定されるので、1月の共通試験後にボーダー得点が再設定される可能性が高いです。
要するに、これらの数値は流動的。合格可能性を判断する上での目安に過ぎないということです。
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