早稲田大学と慶應義塾大学の2025年度以降の入試制度変更について本記事では解説していきます。
入試制度が変わることで、自分の受験戦略をどう立てればいいのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、主要な学部ごとに実際の変更点をわかりやすくまとめています。
特に注目したいのが、
早稲田大学の社会科学部と人間科学部、慶應義塾大学の法学部です。
試験科目だけでなく、試験形式も大きく変わります。
共通テストを活用する学部が増える一方、独自試験の比重が高まる学部もあります。
入試制度は毎年変更の可能性がありますが、大きな方向性としては共通テストの活用が進む流れだと見ておくことが重要です。
早い段階から対策を立て、変化に対応できる実力をつけておきましょう。
2025年慶應大学の変更点
慶應大学の看板学部である法、経済学部で大きく入試方式に変更があります。
文学部:
外国語の選択科目に英語(外部試験利用)を新設し,中国語を廃止
英語(外部試験利用)は英検CSEスコア2500以上を活用
2500点以上は、点数としてはかなり高いのでどうしても合格したい人は早めに準備が必要ですね。
文学部でCSEスコア2500点以上をどのように取ったら良いのか?についてはこちらの記事で説明しています。
経済学部:
歴史科目の出題範囲に変更点
「世界史」と「日本史」のいずれかを選択する。
「世界史」:歴史総合,世界史探究
「日本史」:歴史総合,日本史探究
いずれも,出題範囲は1500年以降を中心とし,基礎的理 解並びに体系的理解を問う。
歴史総合がどちらにも入っているので、日本史、世界史どちらを選んでも世界の中での日本の立ち位置を理解していく必要がありそうですね。
法学部:
地理歴史の試験時間と配点を変更(100点から150点)し,記述式追加
全問題マークから記述式が追加されます。他の学部や同大学の水準から考えれば、100~150字程度の論述が複数個あるパターンが想定されますね。また配点が150点になるので、そこが記述式になる形でしょう。
論述力を小論文に変更し,時間を変更。
また、小論文については国家や社会の基本原理を中心とした諸問題と書いてあるので、
慶應法学部では今後歴史についての深い洞察を必要としているのでしょう。
慶應法学部の倍率が低下?
早稲田社会科学部が過去に歴史の記述を導入して倍率が下がりました。
*社学の場合はそれだけが原因とは限りませんが・・。
また形式を変更すると、早稲田政治経済学部のように大きく倍率が下がるケースもあります。
とはいえ、慶應法学部を受ける生徒は難関国公立を受ける場合も多いので、
そこまで大きく倍率の低下はないと考えられます。
私大専願勢は、早いうちから論述対策を積んでいきましょう。
看護医療
数学にCまで導入されて、平面上の曲線と複素数平面が含まれる。
薬学部
数学3Cまでが範囲となります。
商学部、医学部、SFCについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
- 【何からはじめたらいい?という人向け】
【まず始めることをお伝えします】 - 早慶に合格するための戦略とは?
1,2年生から合格するための戦略を立てるには? - 【高1】早慶現役合格の勉強法を徹底解説
志望校に合格するためにやるべきこと紹介 - 【高2】現役で早慶GMARCHに合格
必要な勉強法(勉強時間、参考書)を紹介 - 【高2】早慶絶対合格!!のためにすること
勉強時間、スケジュール、参考書、勉強法の紹介
2025年早稲田大学の変更点
早稲田大学は共通試験の利用を実施する学部がさらに増えます。
今後、早稲田大学は国公立のような形に変化していく可能性があります。
変更が小さい学部
- 政治経済学部
- 国際教養学部
双方共に国際教養や政治経済学部と同様に共通テストを科す形式に変更。
現在、大人気の早稲田社学も
社会科学部
一般選抜の募集人員を減少(450人から370人)し、共通テストと学部独自試験を組み合わせる方式に変更
さらに総合問題型と数学型でわかれる。総合問題型が270人、数学が100人。
総合問題型で出題される問題のサンプルが大学から共有されています。
こちらから確認ができます。
また共通テスト利用入試の募集人員を減少となります。
大きく入試方式が変更する学部の一つです。社会受験がなくなり総合型を選んだ場合でも図表の読み取りのような数的に分析する力が、要求されています。
倍率に大きく変動あり
これまで早稲田大学の中でも高倍率を誇っていた社会科学部ですが、2025年以降は大幅に倍率が下がることが予想されます。
もちろん、倍率が下がっても簡単になるわけではないので、どうして入りたい!という人は今のうちから対策をした方が良いでしょう。
数学型、総合問題型でも英語は相変わらず出題されるので、英語で勝負になるでしょう。
人間科学部
一般選抜を共通テストと学部独自試験を組み合わせる方式に変更
国語英語型、数学英語型、数学選抜方式
大きく入試方式が変更する学部の一つです。学部独自の社会がなくなります。
倍率に変動あり
早稲田社会科学部と同じように共通テストを導入したことにより、倍率の低下が予想されます。
ただし、問題形式が変更になるわけではないので早稲田社学ほど大きな変更はないのではないかと考えられます。
商学部
一般選抜(地歴・公民型)の募集人員を増加(355名から390名)
一般選抜(英語4技能テスト利用型)を2025年度で停止
帰国生入試の募集停止。
英検外部試験終了!
文化構想学部・文学部
一般選抜の募集人員を減少
文化構想学部→370名から330名
文学部→340名から260名
一般選抜(英語4技能テスト利用方式)の募集人員を増加
文化構想学部→70名から110名
文学部→50名から85名
一般選抜(共通テスト利用方式)の選択科目に情報を追加
文学部、文化構想学部では外部試験に力を入れていくよ
基幹理工学部
一般選抜で学系を3つから4つに再編し、募集人員を変更
学系に変更がでます
学系 1 45名 数学科 応用数理学科
学系 2 140名 応用数理学科 機械科学・航空宇宙学科 電子物理システム学科
学系 3 90名 応用数理学科 情報理工学科 情報通信学科
学系 4 45名 情報理工学科 情報通信学科 表現工学科
スポーツ科学部
一般選抜で小論文を総合問題に変更し、時間と配点も変更
共通テスト利用入試(共通テストのみ方式)の募集人員を減少、必須科目等を変更
共通テスト利用入試(共通テスト+競技歴方式)の募集人員を増加、選択科目に情報を追加、競技歴の配点を変更
独自路線
政治経済学部、国際教養学部
一般選抜の共通テスト選択科目に情報を追加
大きな変化はすでに終わっており、今年の入試では大きな変更はありません。
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