方針の立て方
(1)は積分方程式の典型問題であるため特筆事項なし.
(2)は前問での議論を踏まえれば良い.
が2つ出てきてしまうから,等式を満たす
が2つ出てきてしまうのである.よって,
が1つだけ出てくるならば,等式を満たす
も1つしか出てこないと考える.
(3)は,まずは積分計算を素直に行えば良い.「
によらない」という条件が考えにくいが,実際に
に適当な値を代入して,それらが全てイコールになると考えると,分子が0になるという結論に達する.
(4)計算するだけ.
解答例
(1)
(
は定数)とおくと,
![]()
よって,
![]()
![]()
これを
に代入すれば,
または
……(答)
(2)
(
は定数)とおくと,
![]()
よって,
![Rendered by QuickLaTeX.com A=\int_{0}^{2}f\left(t\right)dt=\int_{0}^{2}\left(\frac{3}{a}t^2-\frac{1}{a}t+A^2\right)dt=\left[\frac{1}{a}t^3-\frac{1}{2a}t^2+A^2t\right]_0^2=2A^2+\frac{6}{a}\Leftrightarrow2A^2-A+\frac{6}{a}=0](https://i0.wp.com/hiroacademia.jpn.com/wp/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-ab0bf548b4a46975e7979ac67d04290f_l3.png?resize=617%2C52&ssl=1)
題意を満たすには,
に関する二次方程式:
の解が重解となれば必要十分.
よって,判別式が0であれば必要十分であるから,
……(答)
(3)
![Rendered by QuickLaTeX.com \int_{0}^{b}\left\{f\left(x\right)-f\left(b\right)\right\}dx=\int_{0}^{b}\left\{\frac{3}{a}x^2-\frac{1}{a}x-\frac{3}{a}b^2+\frac{1}{a}b\right\}dx=\left[\frac{1}{a}x^3-\frac{1}{2a}x^2-\frac{3}{a}b^2x+\frac{1}{a}bx\right]_0^b=-\frac{b^2\left(4b-1\right)}{2a}](https://i0.wp.com/hiroacademia.jpn.com/wp/wp-content/ql-cache/quicklatex.com-a1ae218f005a4a94ff3accbf2e2f76ee_l3.png?resize=616%2C56&ssl=1)
よって,
の値が
によらない場合を考えると,分子が0となるとき.
が正の実数であることから,
……(答)
(4)
である.また,
のとき,(2)で考えた
に関する二次方程式の解は,
.
よって,![]()
……(答)







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