方針の立て方
(1)は積分方程式の典型問題であるため特筆事項なし.
(2)は前問での議論を踏まえれば良い.が2つ出てきてしまうから,等式を満たすが2つ出てきてしまうのである.よって,が1つだけ出てくるならば,等式を満たすも1つしか出てこないと考える.
(3)は,まずは積分計算を素直に行えば良い.「によらない」という条件が考えにくいが,実際にに適当な値を代入して,それらが全てイコールになると考えると,分子が0になるという結論に達する.
(4)計算するだけ.
解答例
(1)
(は定数)とおくと,
よって,
これをに代入すれば,
または……(答)
(2)
(は定数)とおくと,
よって,
題意を満たすには,に関する二次方程式:の解が重解となれば必要十分.
よって,判別式が0であれば必要十分であるから,
……(答)
(3)
よって,の値がによらない場合を考えると,分子が0となるとき.が正の実数であることから,
……(答)
(4)
である.また,のとき,(2)で考えたに関する二次方程式の解は,.
よって,
……(答)
Published by