まず、大学受験には、どんな方法があるのかを把握しなければなりません。大学の受験の仕方は近年変化があり指定校推薦、AO入試、一般受験の3つに分かれます。受験の仕方によっても受験科目の数が異なっており、指定校推薦やAO入試などの場合には履修していることが条件となっている科目もあるためどの受験の方法を選ぶにしてもきちんと調べて把握しなければなりません。
■指定校推薦の場合の費用
まず、指定校推薦は、各高校にいろいろな大学から推薦枠がきます。その枠の人数がその大学にいけるのですが高校の成績、部活動、素行などを含め高校側が評価して大丈夫だと判断された生徒が推薦してもらえるという制度です。
普段からある程度の学力を維持していく必要があるため、高1の時から勉強習慣または学習内容を理解しようとする姿勢が必要になります。自主学習で学校の内容についていくことができるのであれば問題ありませんが、早慶などの難関大学の推薦を考えている場合は高校のレベルも高い場合が多く学生に求められる課題やテストの点数の水準も高くなることが想定されます。そう考えるのであれば、普段から学校の課題を補佐してくれるようなタイプの塾または家庭教師が必要になってくるでしょう。
*受験対策としてかかる費用
▷高1の時から通っていた場合での概算
月額3万円(一般的な家庭教師個別塾の値段)と仮定
高校1年生 6月〜 高3の8月まで 26ヶ月
→約80万円
▷高2の時から通っていた場合での概算
月額3万円(一般的な家庭教師個別塾の値段)と仮定
高校2年生 6月〜 高3の8月まで 14ヶ月
→約50万円
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■AO入試の場合
AO入試は、高校の成績や高校での活動をふくめ自分で大学にアピールして論文や小論文、面接などで合否が決まるものです。 AO入試も千差万別です。何かスポーツなどで圧倒的な成績を残してきたり、賞を受賞したりなどがない場合は早慶レベルとなれば対策をしていく必要があるでしょう。特に慶應義塾大学のAOは他の大学のAOと比べると難関となっています。一般入試を受けても慶應大学に入塾できるというレベルの思考力を持った学生でないと難しいです。AOの場合は、思考力以外に面接官(教授)に、どうしてその大学に行く必要があるのか?を伝えるスキルが必要になってきます。このスキルは、一朝一夕では決して身につかないスキルです。
*受験対策としてかかる費用
▷高1の時から通っていた場合での概算
月額4~5万円(一般的な家庭教師個別塾の値段)と仮定
高校1年生 6月〜 高3の8月まで 26ヶ月
→約130万円
▷高2の時から通っていた場合での概算
月額3万円(一般的な家庭教師個別塾の値段)と仮定
高校2年生 6月〜 高3の8月まで 14ヶ月
→約70万円
*出願時にかかる費用
1校あたり約30,000円。AO入試は一般的に複数受験することは少ないので、プラスで1,2校程度かと思います。
■一般入試の場合
一般受験は、3つに分かれます。よく知られている1月に行われるセンター試験の合計点数で合否が決まるというものです。次に、国公立の大学のほとんどが行っているものとなるのが前述の1月の試験の総得点と各大学が独自で行う試験の得点の合計で合否がでるものです。逆に、私立大学のほとんどが採用しているのがその大学独自で行っている試験の点数で合否を決めるというものです。
このことから、センター試験の総得点で合格するというのはかなり難関で高いレベルが求められるということです。また、大学で求めているものに合っているかどうかなど把握できにくいことをきちんと見たいことや、大学に適正なレベルの生徒を求めていることが伺えます。
こうした中、最も気になるのは塾や予備校の費用でしょう。塾や予備校にかかる費用の目安は年間70万〜100万程度です。また、夏季講習や冬期講習は別料金であることが多いです。しかし、多くの塾や予備校は単科式の授業形態であるため、自身の選択する科目数や授業数によって大きく費用は変わってくるといえます。また、私立大学と国公立大学では入試科目数が異なるため、自身の志望校が私立大学か国公立大学かによっても大きく変わってきます。そのため重要なことは、むやみやたらに授業を取るのではなく、自身のレベルや志望校に合わせて授業を選択するということです。
*受験対策としてかかる費用
▷高1の時から通っていた場合での概算
月額4万円(一般的な家庭教師/塾の値段)と仮定
高校1年生 6月〜 高2の3月まで 21ヶ月
→84万円
高3時70~100万程度
*高3になると講習に行くなどが増えるため
合計 約180万
▷高2の時から通っていた場合での概算
月額4万円(一般的な家庭教師/塾の値段)と仮定
高校2年生 6月〜 高2の3月まで 9ヶ月
→約40万円
高3時70~100万程度
*高3になると講習に行くなどが増えるため
合計 約140万円
*出願時にかかる費用
■国公立大学を目指す場合
国公立大学を目指す場合には、センター試験の受験料は、3教科以上で18,000円、2教科以下で12,000円となります。成績通知を希望する場合には別途800円かかります。これに、平均して17,000円プラスなのが国公立大学となります。国公立大学独自の試験は2次試験ととらえるとわかりやすいでしょう。
■私立大学を目指す場合
私立大学の場合には、その大学での独自の試験となり費用は平均35,000円となります。願書代も必要になります。1校1,000円となります。受験する大学の数が多くなればなるほど金額がかかってくることになります。
出願時にかかる費用は現役生か浪人生かで受験する数が異なるので、個人差がありますが、近場の大学を受ける場合でも5,6大学は受けるとなると20万円程度はかかってきてしまいます。
▷受験をする際に宿泊を伴う場合
交通費や宿泊費。遠方の方の場合は特に交通費がかかることはもちろんのこと宿泊費もばかになりません。いくつかの大学を受験する場合には、その受験日に合わせて宿泊施設を考えなければなりません。受験だけで大学の半年分の授業料に匹敵する金額がかかった例もあります。私立の受験などは、なるべく近い日にちにまとめて受験できるように組み合わせるなど工夫することで節約できます。
まとめ
大学受験にはお金もかかりますが、
一生を左右することなのでお金がないから・・という理由で高校卒業で働き始めるのは、将来的な賃金や安定性から考えても良くないでしょう。
生涯賃金比較を比較してみると、
▷フリーター 6000万円、▷高卒 男性:2億/女性1億6000万、▷大卒 男性:2億5000万/2億円
(参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査ユースフル労働統計より)
となっています。一般的には、学歴が高いほど稼げる金額が多くなっています。
ですが、上記はあくまでフルで労働できる年齢時までにMAX で働いた場合のことを想定しています。現在は変化の多い時代です。これからの時代、何がおこるかわかりません。昔の日本のように一つの会社にずっと勤めるということも多くはないでしょう。と、考えると、大学に入って考える力を身に着けたり、専門性を身に着けておくおくことで不確定の時代に、同対処をしたら良いのか?という考えることができるでしょう。また、大学時代には高校時代と比べると、良くも悪くもいろいろな人に会う機会が増えてきます。こうした人とのつながりも大学時代に築いておくことも大事でしょう。ですから、お金が足りないという理由で大学受験を諦めるのは良くないでしょう。国の教育ローンを借りたり、アルバイトをしながら勉強を行うというのは一つの手でしょう。私自身もアルバイトをしながら、学費を稼いでいましたし、当塾ではアルバイトをしながらという人も多いです。
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