英検2級を中学生が受験する意義は大きい。高校受験での加点に加え、英語学習の動機付けにもなるからです。 しかし合格の道のりは険しく、勉強法を戦略的に立てる必要があります。 今回は中学生におすすめの英検2級の勉強法を具体的に解説していきます。 この記事の結論 中学生でも英検2級は合格可能 対策の仕方が重
- …続きを読む
- 英検2級を中学生が受験する意義は大きい。高校受験での加点に加え、英語学習の動機付けにもなるからです。
しかし合格の道のりは険しく、勉強法を戦略的に立てる必要があります。
今回は中学生におすすめの英検2級の勉強法を具体的に解説していきます。
この記事の結論- 中学生でも英検2級は合格可能
- 対策の仕方が重要になる
中学生にとっての英検2級のレベルを理解
英検2級は高校卒業程度の英語力が求められます。社会的な話題も出題されるので、難易度は高いです。
英検2級は高校卒業程度の英語力が求められる試験です。
レベル的には中学生には非常にハードルが高く、社会的な内容の長文読解や、自分の意見を英文で記述するライティングなどが課題となります。
受験するにあたっては、中学の授業の範囲を超えた学習が必要不可欠で、単語力強化や過去問を解き込むなどの努力が必要です。
決して簡単に合格できる試験ではありませんが、効率の良い学習法を身につけて粘り強く取り組めば、中学生での合格は決して不可能ではありません。
中学生にとっては難易度は高いものの、合格すれば大きな達成感と自信につながります。
英検2級と準2級の違いを知る
英検2級と準2級の違いは、主に出題される内容の難易度にあります。
準2級の出題範囲は「日常生活」に関する題材が中心です。
食事、家族、学校生活、旅行等の身近な話題が取り上げられます。一方、2級では「社会生活」に必要な内容が出題されます。
政治、経済、医療、科学技術等の社会的な話題が含まれ、準2級に比べて高度な内容が問われます。文章の長さにおいても、2級の方が長文量が多く設定されています。
設問形式で見ると、準2級には2級にはない「会話文の空所補充」がある一方、2級では準2級にはない「写真の説明」が課されます。英検準2級で必要とされる語彙数は約3,500語です。
これは英検3級の約2,000語から1,500語ほど増えた量です。一方、英検2級では約5,500語の語彙力が求められます。2級と準2級の差は約2,000語となります。
この2,000語の違いは大きく、例えば1日10語ずつ覚えたとしても200日以上の暗記が必要になります。
また、2級では準2級にはない高度な語彙が要求されるため、単なる語彙量の差というだけでなく、
難易度の高い語彙を習得しなければなりません。このため、2級の語彙力は準2級に比べて飛躍的に高く、単語力の差が2級と準2級の大きな違いの一つであるといえます。
語彙量の差は看過できないほどに大きなギャップがあると言えるでしょう。英検2級のメリットを確認する
英検2級を早い段階で合格しておくことのメリットは多くあります。
- 高校入試での加点
- 入試本番での心の支え
- 英語学習への動機づけ
高校入試での加点
英検2級以上の級を取得していると、多くの高校の入試では実際の得点にポイントを加えてくれます。
例えば国語100点・数学80点・英語70点で合計250点だった場合、2級を取得済みなら英語点数に10点加点され、合計260点となります。
この加点によって順位が上がったり、第一希望の高校に受かりやすくなったりするメリットがあります。入試本番での心の支え
英検2級に合格していれば、入試当日は自信を持って試験に臨めます。
英語の得点がイマイチでも、加点によってカバーできる安心感が得られます。
得点に自信がない場合でも、合格ラインまでは加点で補えるので心理的なプレッシャーが軽減されます。英語学習への動機づけ
英検2級というハイレベルな試験に挑戦する過程で、英語学習時間が増え、
より高度な学習内容をマスターすることになります。
試験に向けた学習は集中力が持続しやすく、毎日の英語学習への意欲が高まる効果があります。
難関な試験への挑戦は英語力向上に大きな動機づけとなるのです。中高一貫校生こそ習得すべし
中高一貫では高校受験がないので気が緩みがちです。
もちろん、進路がものすごく早くて置いて行かれてしまう人も多いです。
そのような人が再度やり直ししつつ、大学受験のための目標達成の道具として使うのは非常に良いです。こちらの記事で中高一貫生が落ちこぼれてしまった場合にどうしたら良いのかお伝えしています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/genekisei/chukoikkan-english/"]中学生でも2級は合格可能!
ここまでいろいろと述べてきましたが、
中学生で英検2級の合格は決して難しくありません。
具体的にどのように対策をしたら良いのかを見ていきましょう。
英検2級合格に最優先事項は?
英検2級は4技能ありますが、優先することは2つだけです。
単語を覚えることとライティング
英文法が終わってない場合は仮定法や複合関係詞といった高校英文法がまだまだ終わってない人も多いと思います。その場合は、並行して高校英文法の勉強をした方が良いです。
最優先事項を極端に絞って1ヶ月で合格する方法についてもこちらで紹介しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/kentei/eigokentei/grade2/eiken2-1month/"]英単語を毎日コツコツと暗記する
英検2級では約5,500語の英単語をマスターする必要があります。しかし一度に大量の英単語を暗記するのは非常に困難です。
そこで、英検2級に特化した単語帳を利用し、1日に決まった量、例えば50語程度を設定して、その数だけ毎日欠かさず単語を暗記していきます。
単語帳の場合、英語→日本語の意味、また日本語→英語の表現活用がセットになっているので、繰り返し学習しやすい構成になっています。
単語帳には、出題頻度の高い単語が分類されて掲載されているものがおすすめです。重要単語を効率的にマスターできます。
[itemlink post_id="23415"]日々の学習習慣が重要
毎日コツコツと単語を暗記することで、徐々に語彙力が増強されていきます。
単語力は英語力向上に不可欠な要素ですので、この時期にしっかり身につける必要があります。
英単語学習は退屈なイメージがありますが、毎日欠かさずコツコツ取り組むことが大切です。この積み重ねが英検2級合格の近道となります。
単語を覚えるためのオススメの参考書としては、『パス単』と
文法は過去問後に参考書で学習する
英検2級の文法は、中学で学習する範囲を超えた高度な内容が出題されます。
そのため、文法書を片手に最初から順番に勉強していっても、効率が悪くて時間がかかってしまいます。まずは、過去問を実際に解き、どの文法が自分にとって難しいのか、わからないのかを確認することが重要です。
過去問で出題ミスをしたり、自信が持てなかった文法項目をメモしておきます。
その後、文法書や参考書を利用して、わからなかった文法を重点的に学習していきます。
この「過去問先行 → わからない点の特定 → 参考書で学習」というサイクルを繰り返すことで、文法学習の効率が飛躍的に向上します。
自分に必要な文法を絞り込んで学習できるので時間の節約にもなり、文法力強化におすすめの方法です。文法を0から学習したい
中学生で英検2級となると、
[itemlink post_id="23428"] [itemlink post_id="23429"]
まだ高校レベルの英文法が終わってない場合も多いでしょう。
その場合は『大岩の一番はじめの英文法』や
『土岐田のここからはじめる英文法ドリル』といった基本教材で高校英文法の基礎をやっていくと良いでしょう。
1ヶ月もあれば英文法の全体像を掴むことができるでしょう。ライティングの書き方の型を覚える
英検2級のライティングでは、与えられたテーマに対して80-100語程度で意見文を書く力が求められます。
ここでのポイントは、テンプレートを使った文章構成を身に付けることです。英検は機械採点なので、ある程度型にはまってないと評価されません。そのため型を覚えるというのが最優先事項となります。
具体的には、冒頭で意見を明確に述べ、その後に2つの理由を述べ、最後に再度意見を繰り返す、という型式が基本形です。
これをマスターしたうえで、過去の高得点答案を参考に、冒頭と結論の文や、理由を説明する接続詞の使い方などの細かいテクニックを学び取ることが大切です。
模写も大事です
過去問の模範解答を書き写すことで型の定着が図れ、
実際の試験でも手本となる文章を思い浮かべながら解答できるようになります。ライティング力は毎日書く訓練によって鍛えられます。
型を覚えたうえで、常に過去の優れた答案を意識しながら実践を重ねることが合格への近道です。毎日リスニングを行う
英検2級のリスニングは、日常会話から講義、解説、討論まで幅広い聴解力が必要です。
毎日英語を聞く訓練を欠かさないことが重要です。
英語の速さに慣れ、内容を正確に聞き取る力を鍛えましょう。継続することで聴解力は確実に向上します。リスニングの根本的な学習法についてはこちらで記載しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/kentei/eigokentei/eiken-listening-effective/"]過去問は2周以上解く
過去問を複数回解くことで、出題傾向をつかみやすくなります。
2回目以降は時間を意識して解き、試験と同じ条件で実践することが大切です。回を重ねるごとに解き方がより効率的になるはずです。最低2周は必ず解き、得意・不得意を分析しましょう。
英語力増強のために長文読解に取り組む
まず、長文読解の訓練には過去問を活用することをおすすめします。
過去問の長文問題は実際の試験と同レベルの文章で、速読力と正確性を高める練習に最適です。
長文読解の練習では、次の2点に注意しながら、過去問を繰り返し解くことが大切です。
1つ目は、時間を意識して解くこと。試験と同じ時間制限を設け、時間内に解き切れる速度を身に付けることが重要です。
2つ目は、内容を正確に把握すること。文章の大意をつかむだけでなく、細部の情報まで正しく読み取れるようにすることが必要です。
この2点を意識しつつ、過去問をこまめに解き直すことで、効果的に読解スピードと理解力が高められます。時間と正確性の両方を確保できる読解力が、長文問題対策のカギとなります。
2級レベルの長文集となると、文で覚える単熟語 2級編が読みやすいのでおすすめです。
[itemlink post_id="23418"] [itemlink post_id="23417"]2級合格後の先を見据える
中学生で英検2級に合格したとなると、次は英検準1級となります。
ですが、多くの場合は大学受験もセットになりますので、
大学受験ではほとんど小手先のテクニックは使えなくなります。
ちゃんと英語が読めないと難関大学に合格することは不可能です。なんとなく、英語が読めるというレベル感でも4技能があるので英検は合格することは可能ですが、
大学受験ではかなり細かく読めないと難関大学に合格することは不可能です。そうしたことも目先の結果だけを考えずに、
先を見据えた学習をしておいた方が良いでしょう。当塾では英検の対策はもちろんのこと、大学受験まで考えたレベルの高い英語の学習を行うことが可能です。
お気軽にお問い合わせください。[eiken-counseling]