「立教大学 国語」入試問題の概要
- 試験時間:75分
- 配点:学部によって異なる
- 問題数:25~29題
- 形式:マーク式+記述式
- 構成:現代文2題、古文1題
立教大学の国語の試験時間は75分となっています。これはほかの難関私立大学と同等の長さです。
時間内に3つの大問すべてを解き終えられるよう、事前の時間管理の訓練が重要です。
配点は学部によって異なります。
合格最低点は公表されていませんが、
およそ8割以上の得点を取ることが望ましいとされています。
問題構成
現代文は評論や随筆からの出題が多く、古文は主に物語類の出題が多いのが特徴です。
このバランスを考慮した対策が必要不可欠です。
第1問:現代文
- 2000~3000字程度の評論文が出題される
- 小問数は8問程度
- うち1~5問が記述式(抜き出しなど)
時間配分の目安
約25分
基本的には1題あたり25分を念頭に解き進めましょう。
文章読解に15分、設問解答に10分程度。
第2問:現代文
- 評論がほとんどだが、稀に小説が出題されることも
- 小問数は7~8問程度
- うち2~5問が記述式
時間配分の目安
約25分
大問1と同様、設問こそ異なるものの同じ現代文ゆえに25分で解答を終えることを目指します。
第3問:古文
- 物語・随筆・日記などから出題される
- 小問数は11~12問程度
- うち1~2問が記述式(現代語訳など)
約15分
比較的簡単な文章の古文ですが、やはり設問数が多いため20分以内で解答を終えることが理想です。
残り10分で全体の解答の見直し。
大問2の現代文は設問数が多くなりがちなので、
その場合は大問1から順次引いていって大問3に回すなどの調整も検討しましょう。
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「立教大学の国語」入試問題の配点
立教大学の国語の配点は、学部によって異なっています。
文学部や異文化コミュニケーション学部などの学部では200点満点で出題されます。
これは国語の配点としてはかなり高い部類に入ります。
一方、経済学部や現代心理学部などの文系学部では150点満点、経営学部や社会学部のような文系学部では100点満点で出題されます。
文学部などの200点満点で出題される学部では、国語の点数が合否に大きな影響を与えます。
8割程度取れないと合格ラインに達するのは難しいでしょう。
他方、経営学部など100点満点で出題される学部では、国語はそれほど合否を左右するほどの影響力はありません。
各学部での国語の得点割合
下記に表をまとめておきます。
ご自身の受ける学部でどの程度国語が重要なのかを確認してください。
学部学科 | 割合 |
---|---|
法学部 | 40.00 |
コミュニティ福祉学部 | 40.00 |
経済学部 | 37.50 |
現代心理学部 | 37.50 |
文学部 (キリスト教学科、文学科、教育学科) | 36.36 |
異文化コミュニケーション学部 | 36.36 |
観光学部 | 36.36 |
文学部 (史学科) | 33.33 |
社会学部 | 33.33 |
経営学部 | 28.57 |
どの学部であっても立教大学に合格するためには国語の対策が必要不可欠です。英語ばかりに気を取られないようにしてくださいね。
「立教大学 国語」入試問題のレベル
まず、出題される文章の難易度は必ずしも高くありません。
むしろ平易な文章が多く、読解自体にそれほど高度な技術は要求されません。
ただし、問題数が多いことから時間配分が重要になってきます。かなり速いテンポで解答を進めなければなりません。
また、現代文の選択肢問題では、似たような選択肢が並んでいたり、ひとこと差で紛らわしい場合が多く見られます。
正解を導き出すには、本文中から適切な根拠を見つけ出し、それを基に選択肢を吟味する力が要求されます。
つまり、立教大学の国語は、基本的な文章理解力や速読力に加えて、精査力や判断力が問われる試験形式といえます。
「立教大学 現代文」の傾向
まず、出題される文章は新しいものが多く、読みやすい傾向にあります。
評論や論説といったジャンルが中心ですが、小説や随筆などの文学作品もある程度含まれます。
一方で、選択肢付きの設問はややこしい側面があり、正解を導き出すにはしっかりとした論拠が必要になってきます。
似たような選択肢が並んでいる場合が多く、的確な判断力が求められます。
読解力が問われる傾向になっている点に注意
立教大学の国語試験では、過去に比べて単なる知識問題よりも、文章を深く理解した上で判断する能力が求められる傾向にあります。
具体的には、本文の内容と選択肢を照らし合わせ、適切なものを1つ選ぶ「内容一致問題」や、傍線部の意味を正確につかみ解答する「傍線部説明問題」などが特徴的です。
これらは単なる知識の再生や暗記力だけでは対応できず、
文章の論理構造を読み取り、筆者の主張を理解した上で答えを導き出す、いわば「読解力」が必要とされるフォーマットといえます。
内容一致問題は合否を大きく左右
「内容一致問題」は合格点を左右する最重要問題といえ、立教現代文の特徴が現れる問題形式です。
本文の内容とぴったり合う選択肢を1つ選び出す形になっていますが、
本文理解力はもちろん、選択肢の単語1つ1つを丁寧に見極める力が要求される難問といえます。
「立教大学 現代文」の対策
立教大学の現代文を解く上で使えるテクニックを説明しておきます。
選択肢設問の基本的な解き方としての「消去法」と、設問や傍線部の「原意」を理解することの重要性について、以下のように説明できます。
1,選択肢設問の消去法
選択肢設問では、設問文に「最も適当なものを選べ」という指示があることが多いです。
これは必ずしも正しいものがあるということではありません。
むしろ、相対的に最もマシなもの、あるいは最も適当と思われるものを選ぶという場合もありえます。
したがって、正しい選択肢を見つけるのではなく、明らかに不適当、あるいは誤っていると思われる選択肢から順に消去していき、最後に残ったものが「最も適当な」答えということになります。
これが選択肢設問における「消去法」という基本的な解き方です。
2,設問・傍線部の原意の理解
入試現代文では、設問の多くが本文中の傍線部に関するものです。
この場合、傍線部の意味内容である「原意」をしっかりと理解することが正答への条件となります。
設問文自体の意味もまた正しく把握する必要があります。これら「原意」を的確に理解した上で解答していくことが重要なのです。
「立教大学 古文」の傾向
まず、出題される文章の難易度は基礎レベルが多く、初学者でもある程度対応できるものが主流です。
具体的には、古代から近世にかけての物語・随筆・日記などが出題され、
文章量も他大学と比べて標準的な部類にあります。
したがって、古文未習の人でもある程度の対応は可能です。
しかし逆に、基礎的文章であるがゆえに落とし穴も多く、油断は禁物です。
次に多いのが、文法や敬語、重要な古語といった知識を問う問題です。
助詞や助動詞の意味・用法を正確に答えられることが前提となります。
文脈把握力というよりも、古語や文法事項の理解度が直接点数に影響するケースが多いといえます。
さらに、文学史、和歌修辞法、古典常識も出題されるので要注意してください。
以上から、立教古文は難易度こそ高くありませんが、基本事項の定着度が強く求められる科目であるといえるでしょう。
「立教大学 古文」の対策
立教大学の古文は、物語や随筆などの基礎レベルの文章が多く出題されます。しかし基本的文章であるがゆえに、落とし穴も多いのが特徴です。
対策としては、まず300語程度の重要古語を完全に暗記し、空欄補充などの語句の意味に関する問題を確実に正答できるようにしておきます。
次に助詞や助動詞など、文法事項については品詞分解から敬語レベルまでしっかり理解しておく必要があります。
立教大学ではこの文法分野から多く出題される傾向にあるため、文法書を使用して確実に定着させておきましょう。
その上で、実際の長文を用いた読解力の養成に取り組みます。
過去問や難易度別の演習問題を解き、現代語訳から内容一致、傍線部解釈と、実戦形式で多角的な対応力を身に付けることが肝要です。
特に主語補う読みが要求される点には注意が必要です。
「立教大学 国語」の必要な参考書
- STEP1ステップ1:基礎固め【現代文】
・「ことばはチカラだ」
基本的な語彙力と読解力が身につく
【古文】・「読んで見て聞いて覚える 重要古文単語315」
古文の基本となる単語力を確実につける - STEP2ステップ2:応用力養成【現代文】
・「入試現代文へのアクセス 発展編」
実践的な長文を用いた読解力トレーニング
【古文】
・「ステップアップノート 古典文法基礎ドリル」
・「古文上達」
文法を実践的に身につける - STEP3ステップ3:実戦演習【共通】・「立教大学過去問」
早稲田大学向けですが、現代文、古文の勉強法をこちらに載せていますので参考にしてください。
立教大学に合格するには戦略が必要不可欠
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