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難関大に合格する英文解釈 Code70(ポレポレ・透視図との違い)

2025.06.05

ページ目次難関大に合格する英文解釈 Code 70とは?早慶・東大攻略の新定番難関大に合格する英文解釈 Code 70の基本情報と5つの特徴Code 70のレベルは?早慶・東大受験での位置付けCode 70の効果的な使い方・勉強法Code 70を使うメリットCode 70を使うデメリットCode 7

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  • 難関大に合格する英文解釈 Code 70とは?早慶・東大攻略の新定番

    「早慶や東大の英語が難しくて全然読めない…」「英文解釈の参考書がたくさんあって、どれを選べばいいかわからない」

    そんな悩みを持つあなたへ。2024年7月に発売された「難関大に合格する英文解釈 Code 70」は、早慶・東大・京大合格を目指す受験生にとって、まさに革命的な参考書となりえます。

    しかし、その一方で、「本当に難関大レベルで必要?」「従来の参考書と何が違うの?」といった疑問も聞かれます。

    この記事では、「難関大に合格する英文解釈 Code 70」の特徴やレベル感を徹底解説し、早慶・東大受験において、この参考書が本当に必要なのか、どのように活用すれば効果的なのかを具体的に解説していきます。

    著者の杉村年彦先生は「伊藤先生&薬袋先生の魂を受け継ぐ」と評される実力派講師です。

    [toc]

    難関大に合格する英文解釈 Code 70の基本情報と5つの特徴

    まず、「難関大に合格する英文解釈 Code 70」の基本情報を確認しましょう。

    【基本情報】
    – 著者:杉村年彦
    – 出版社:かんき出版
    – 発行日:2024年7月10日
    – 定価:1,760円(税込)
    – 判型:A5判
    – 頁数:256頁

    本書は、他の英文解釈参考書とは一線を画す、以下の5つの特徴があります。

    • クイズ形式で英文解釈のポイントが学べる
    • 出題データの徹底分析に基づいた内容構成(過去20年間の難関大学問題を分析)
    • 例文を含めほぼすべて、難関大学で出題された英文を引用
    • 「間違えた読み方」にあえて言及した解説
    • 速読につながる「よく使われる形」への言及

    英文読解の上級レベルに不可欠なテーマを網羅的に扱っているので、基礎学力があればこれ一冊で難関レベルに対応可能です。

    これらのテーマは、早慶・東大・京大の英語においても頻出であり、
    本書をマスターすることで、複雑な構文を正確に読み解く力が身につきます。

    従来の英文解釈参考書との違い

    「Code 70」が従来の参考書と大きく異なるのは、「クイズ形式」を採用している点です。

    従来の参考書では「英文を読んで訳しなさい」という形式が一般的でしたが、本書では以下のようなクイズが設けられています。

    例:「この英文のSVはどこですか?」「この文の主語は何ですか?」「なぜこの読み方ではダメなのですか?」

    このアプローチにより、単純な暗記ではなく、英文解釈の「思考プロセス」を身につけることができます。

    これまでの「訳をチェックするだけの勉強」から脱却できるのが大きなメリットですね!

    早慶・東大の過去問でこんな英文に苦戦していませんか?

    早稲田・慶應・東大・京大といった最難関大学では、以下のような特徴を持つ英文が出題される傾向があります。

    読む時にここでつまづいていませんか?
    • 一文が非常に長い(100語を超える文も珍しくない)
    • 複雑な構文が用いられている(倒置、省略、挿入など)
    • 抽象的な表現や高度な語彙が使われている
    • 文脈に依存する表現が多い

    「難関大に合格する英文解釈 Code 70」は、まさにそうした高度な読解力を養うための最適な教材と言えるでしょう。

    Code 70のレベルは?早慶・東大受験での位置付け

    「難関大に合格する英文解釈 Code 70」は、標準レベル以上の文法を理解している人を対象としています。
    具体的には、以下のようなレベル感が目安となります。

    • 共通テストレベルの問題を8割以上安定して解ける
    • 河合の模試で英語の偏差値が65程度取れている
    • 早慶の英語過去問に少し挑戦してみて、歯が立たないわけではないレベル
    • 基本的な英文法(Forest、Vintage等)を一通り学習済み

    本書は、基礎的な文法力を前提に、受験生が間違えやすい点や、難解な文章の解説が中心となっています。

    基本的な文法事項に不安がある場合は、「Code 70」に取り組む前に、基礎を固めることをおすすめします。

    皆がやっている難しい教材をやっているから受かるというわけでは決してないので要注意!

    早慶・東大合格に向けたレベルアップ

    早慶・東大・京大、特に英語難関学部を目指すなら、標準レベルの英文法・解釈問題集をマスターした後に取り組むのが効果的です。

    具体的に、基礎から入試レベルまでの精読力をつけるためには「英文熟考上・下」がおすすめです。英文熟考を完璧にマスターした後に、Code 70に取り組むのが最も効果的な学習順序です。

    英文熟考上・下の後にCode 70をやるべき理由

    「英文熟考上・下」は標準レベルから難関大レベルまでの英文解釈を体系的に学べる優秀な参考書です。Code 70に取り組む前に英文熟考を完璧にしておくことで、以下のメリットがあります。

    • 基本的な構文解釈のパターンが身についている
    • SVOC の振り方が正確にできるようになっている
    • 標準レベルの英文なら確実に読めるようになっている
    • Code 70の高度な内容により集中できる

    英文熟考上・下 → Code 70 → 過去問演習という流れが、難関大合格への最短ルートです。

    志望学部によってはCode 70を行わなくても、英文熟考だけで十分な場合もありますよ

    余裕のある人やさらに一段階上の読解力を身につけたい人は、「Code 70」を使うことで合格に大きく近づきます。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/eibunjukuko/"]

    他の最難関レベル参考書との比較

    同レベルの参考書として、以下のようなものがあります。

    参考書名 難易度 特徴
    英文読解の透視図 ★★★★★ 伝統的な解釈本、解説が詳細
    ポレポレ英文読解プロセス50 ★★★★☆ コンパクト、西きょうじ先生の名著
    Code 70 ★★★★☆ クイズ形式、最新の出題傾向反映
    英文解釈の技術100 ★★★★☆ 体系的、例題が豊富

    Code 70の効果的な使い方・勉強法

    「難関大に合格する英文解釈 Code 70」を最大限に活用するため、以下の3ステップで学習を進めていきましょう。

    ステップ1:基礎確認と理解

    1. 各講の英文を丁寧に読み込み、構文や文法事項を理解する
    2. クイズに答える前に、自分なりに英文を分析してみる
    3. クイズに答えて、自分の理解度を確認する
    4. 解説をよく読み、著者の解釈の仕方をつかむ

    ステップ2:実践と定着

    1. 間違えた箇所は解説をよく読んで理解する
    2. 「間違えた読み方」の解説を特に重視する
    3. 定型表現や「よく使われる形」を積極的に覚える
    4. 構造図を参考に、SVOC を正確に把握する練習をする

    各章は、文法的に難しいことから和訳に至るまで網羅的な難しい題材を取り扱っているので、英文解釈の力がついていきます。

    ステップ3:復習と応用

    1. 間違えた問題を繰り返し解き、理解を定着させる
    2. 学んだルールを本書最後の「code一覧」で確認する
    3. 定期的に復習し、記憶の定着を図る
    4. 実際の過去問で学んだ技術を応用する

    おすすめ使用期間は2か月〜3ヶ月程度です。
    早慶・東大の過去問演習と並行して進めるのも効果的です。

    問題を解く過程で間違えた場合、その理由を突き止めて同じ間違いを繰り返さないようにするのは重要です。

    Code 70を使うメリット

    早慶・東大受験において「難関大に合格する英文解釈 Code 70」を使うメリットは以下の通りです。

    「Code 70」のメリット
    • クイズ形式で思考プロセスが身につく
    • 最新の出題傾向が反映されている(過去20年分の分析)
    • 「間違えた読み方」の解説で、よくある誤読を防げる
    • 定型表現の習得で速読力も向上する
    • 解説が詳細で、独学でも効率的に学習できる
    • 話し口調の解説で読みやすい

    Code 70を使うデメリット

    一方で、以下の様な点がデメリットとして挙げられます。

    Code 70のデメリット
    • 初学者には難易度が高すぎて、基礎力がないと使いこなせない
    • 音声がないため、リスニング対策にはならない
    • 感覚的に英語を読んできた人には理論的すぎる可能性
    • 受ける学部によっては、本書で扱う内容が難しすぎる場合もある
    • 訳が少し見にくいレイアウト

    基礎をしっかり固めた上で、志望学部に本当に必要かどうかを見極めてから使用しましょう。

    Code 70は新しすぎて大丈夫?

    2024年7月発売の新しい参考書ということで、「実績が不安」という声もあります。

    しかし、著者の杉村年彦先生は、薬袋善郎先生や伊藤和夫先生の流れを汲む実力派講師として知られており、YouTube動画でも「神参考書誕生」と評価されています。

    むしろ、最新の出題傾向を反映している点で、従来の参考書よりも有利と言えるでしょう。

    Code 70と他の英文解釈参考書との詳細比較

    vs 英文読解の透視図

    「英文読解の透視図」は1993年発売の伝統的な英文解釈参考書として長年愛用されてきました。Code 70との違いを詳しく見てみましょう。

    項目 Code 70 透視図
    発行年 2024年 1993年
    難易度 ★★★★☆ ★★★★★
    解説スタイル クイズ形式、話し口調 詳細な文法解説、硬い文体
    ページ数 256ページ 約300ページ
    取り組みやすさ 現代的でわかりやすい 古典的で重厚
    出題傾向 過去20年分を分析 発売当時の傾向

    透視図は非常に優秀な参考書ですが、30年前の参考書のため、現代の受験生には取り組みにくい面があります。Code 70は最新の出題傾向を反映しつつ、現代的な解説スタイルを採用しているため、より効率的に学習できます。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/toushizu/"]

    vs ポレポレ英文読解プロセス50

    「ポレポレ英文読解プロセス50」は西きょうじ先生の名著として知られています。Code 70との違いを詳しく比較してみましょう。

    項目 Code 70 ポレポレ
    問題数 70テーマ 50例題
    解説の詳しさ 非常に詳しい(数ページ) 簡潔(1ページ程度)
    学習期間 2-3ヶ月 1-2ヶ月
    初学者向け ○(クイズ形式で段階的) △(ある程度の実力が必要)
    独学のしやすさ ◎(解説が詳細) △(解説が簡潔すぎる場合も)
    コンパクトさ △(256ページ) ◎(129ページ)

    ポレポレは非常にコンパクトで効率的な参考書ですが、解説が簡潔すぎて独学では理解が困難な場合があります。Code 70は解説が詳しく、クイズ形式で段階的に理解を深められるため、独学者により適しています。

    *ポレポレは西先生が動画教材を出しているので、そちらをみるのもOKです。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/porepore/"]

    どちらを選ぶべき?参考書選択の指針

    Code 70がおすすめな人
    • 独学で英文解釈を学びたい
    • 詳しい解説で理解を深めたい
    • 最新の出題傾向に対応したい
    • 段階的に実力を上げたい
    • 思考プロセスを重視したい
    ポレポレ・透視図がおすすめな人
    • 短期間で仕上げたい(ポレポレ)
    • 伝統的な解釈法を学びたい(透視図)
    • 予備校で指導を受けている
    • すでにある程度の実力がある

    個人的には、現代の受験生にはCode 70が最も取り組みやすく、効果的だと感じます。

    Code 70は早慶のどの学部で必要?

    早慶・東大を受けたい…から難しい問題を解くという必要はありません。下記にCode 70が必要な学部を列挙しておきました。

    早稲田大学

    早稲田大学 Code 70が必要かどうか
    政治経済学部
    法学部
    文化構想学部
    文学部
    教育学部
    商学部
    基幹理工学部
    創造理工学部
    先進理工学部
    社会科学部
    人間科学部 ×
    スポーツ科学部 ×
    国際教養学部

    慶應義塾大学

    慶應義塾大学 Code 70が必要かどうか
    文学部
    経済学部
    法学部
    商学部
    医学部
    理工学部
    総合政策学部
    環境情報学部
    看護医療学部 ×
    薬学部

    理系は他の科目との兼ね合いを考えて余裕があればやってください。早稲田商学部、社学は文章が難解ですが、単語量と時間の兼ね合いになるでしょう。

    Code 70の評判・口コミ

    実際に「難関大に合格する英文解釈 Code 70」を使用した人たちの評価を見てみましょう。

    Amazon レビューでの評価

    「MARCH以上を狙っていて且つ英語が得意な人はやるべきだと個人的には感じた。難易度は英文塾講下の少し上くらい。解説もかなり詳しく書かれている。」(★★★★★)

    「入試の構文としてはポレポレや透視図などと最高レベルです。アウトプット系参考書です。1つの例文に付いて解説が数ページあり詳しいです。」(★★★★☆)

    予備校講師の評価

    薬袋善郎先生(英語リーディング教本の著者)も以下のようにコメントしています。

    1つは「『教えたいこと』ではなく、『繰り返し出題されていること』に徹底的にこだわりました」という点です。問題集ではなく、このような英文解釈の参考書では、これはなかなかできないことです。難関大の過去20年間の問題の分析から抽出された「繰り返し出題されていること」は、受験生にとっては非常に価値のある情報です。これを1冊で集中して学べるのは、多くの科目を効率的に勉強しなければならない受験生にはとてもありがたいことです。もう1つは、課題の英文中に含まれている重要個所を説明するだけでなく、その重要個所を「拡大したパースペクティブ」から捉えていることです。たとえば、the skills and manpower necessary to make …という個所、本文でnecessaryの修飾関係を説明すると、すぐにそこに「形容詞の後置修飾 頻出5パターン」というコラムを置いて、本文の「名詞 形容詞 to do ~」を含めて5つのパターンを丁寧に解説している。このように類似の形を一覧的にまとめて勉強すると、異同がよくわかって、実戦力がつく。

    このような「重要個所を拡大してまとめるコラム」は、全編にわたって、いろいろ出てきます。一部をタイトルだけ紹介すると「5文型の変化形」「複合関係詞節における省略」「強調構文のよく使われる形」「no more ~ than …系の完全理解」のような具合です。このコラムは、著者が読者のために作ってくれたサブノートのようなものです。これを受験勉強の最初から手中にできるのは、読者の大きなメリットです。全体をやり終えたら、「課題と本文」だけを通して読む、「コラム」だけを通して読む、といった読み方も考えられます。

    『黄リー教』を終えた受験生が次にやるのに適した本として、推薦します。

    Code 70以外のおすすめ参考書

    上級レベルの英文解釈教材として名高い本書ですが、このレベルの教材については以下の選択肢もあります。

    • 英文読解の透視図(より難解な分野に絞っている)
    • ポレポレ英文読解プロセス50(コンパクトで実践的)
    • 英文解釈の技術100(体系的で例題豊富)
    • 解釈ポラリス2(関正生先生の最新作)

    時間に余裕がある人は「英文解体新書」、「英文解釈教室」をやるのもおすすめします。

    ヒロアカでは英文解体新書まで行って、早慶レベルの英語で無双してもらっています。

    個人的には、現代の受験生にはCode 70が最も取り組みやすいと感じます。

    まとめ:Code 70で難関大合格を目指そう

    「難関大に合格する英文解釈 Code 70」は、2024年発売の最新参考書として、従来の英文解釈参考書の良いところを取り入れつつ、現代の受験生により適した形にアップデートされた優秀な教材です。

    Code 70がおすすめな人
    • 早慶・東大・京大を目指している
    • 基礎的な英文法は理解している(偏差値60程度)
    • 英文解釈の思考プロセスを身につけたい
    • 最新の出題傾向に対応したい
    • 詳しい解説で独学したい
    Code 70が向いていない人
    • 基礎的な英文法に不安がある
    • 感覚的に英語を読みたい
    • 短期間で仕上げたい
    • 音声付きの教材を求めている

    特に、早稲田国際教養学部、慶應文学部・SFC、東大・京大文系を目指す受験生には強くおすすめします。

    英文解釈は一朝一夕には身につきませんが、「Code 70」で正しい思考プロセスを学べば、必ず難関大の英語を攻略できるようになります。

    最後まで読んでいただき、ありがとうございました!Code 70で第一志望合格を勝ち取りましょう!

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【解放のエウレカ】徹底レビュー|特徴・使い方・レベルをわかりやすく解説!

2025.02.12

「数学の問題を解くとき、どうやって考えればいいのか分からない…」そんな悩みを持つ受験生の方は多いはず。 特に「公式や定理は頭に入れているつもりだけれど、実際の問題にどう当てはめるかがわからない」と感じる人にとっては、深刻な課題かもしれません。 そこでおすすめしたいのが『解法のエウレカ』シリーズ。 解

  • …続きを読む
  • 「数学の問題を解くとき、どうやって考えればいいのか分からない…」そんな悩みを持つ受験生の方は多いはず。
    特に「公式や定理は頭に入れているつもりだけれど、実際の問題にどう当てはめるかがわからない」と感じる人にとっては、深刻な課題かもしれません。
    そこでおすすめしたいのが『解法のエウレカ』シリーズ。

    解法のエウレカは、数学I・A編、そしてついに待望の数学II・B編が発売され、多くの受験生から注目を集めています。
    HOW(どのように解くか)」と「WHY(なぜその解き方を使うのか)」、そして「Piece(必要な公式・知識)」という3つの視点から問題を解きほぐす仕組みが特徴。
    難関大レベルの問題に至る前に、しっかりと思考プロセスを身につけられる教材として人気を得ています。

    この記事では、実際に使った感想や効果的な使い方を含めて、本書の特徴や活用法を徹底的に解説していきます。

    [toc]

    解法のエウレカの概要

    解法のエウレカ』は、フォーカスゴールドで知られる竹内先生と、『部分点で稼ぐ』などで有名な小倉先生がタッグを組んだ問題集です。2022年頃に発売された数学I・A編、そして約1年後にリリースされた待望の数学II・B編は、多くの受験生から支持され、重版がかかるほどの人気教材となっています。

    本書の最大の特徴は、「HOW(どのように解くのか)とWHY(なぜその方法なのか)、そしてPiece(必要な公式や知識)」を重視した解説構成にあります。単に「この公式を使います」「こうすれば解けます」という短絡的な手順の羅列ではなく、「なぜその公式が必要になるのか?」、「ゴールから逆算してどのプロセスを踏むのか?」という思考回路を言語化し、数学的な問題解法の思いつき方を身につけさせてくれるのです。

    • 対象レベル:やや発展レベル(おおよそMARCH、関関同立、地方国公立大向け)
    • 到達レベル:標準入試問題で合格点を狙える。難関大(旧帝大など)を本命とする人にはやや不足。
    • 問題数:数学I・A/II・Bともに数百問ほど(教科書レベル+実践レベル)
    • 特徴:HOW・WHY・Pieceの3つを繰り返し学んで思考力を養うスタイル。

    「網羅系の青チャートやフォーカスゴールドを使ってきたが、問題数の多さに挫折してしまう…」
    「数学的な考え方が掴めず、公式は覚えているのに実践で使えない…」という悩みを抱える人に、本書が強力な味方になってくれるでしょう。

    解法のエウレカの特徴

    解法のエウレカが持つ最大の特徴は、「どう解くか(HOW)」「なぜそう解くか(WHY)」「必要な公式・知識(Piece)」を常に意識させる構成です。

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    ① HOW & WHYで思考プロセスを明確化

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    これまでの多くの参考書は、「公式をこう使えば解ける」「これが定番解法」と解説して終わる場合が少なくありませんでした。
    しかし、解法のエウレカでは、公式の使いどころを示すだけでなく、「なぜその解法に至るのか、ほかのアプローチはないのか」といった部分を丁寧に掘り下げています。
    「解法暗記で乗り切ろうとしている」状態から、「問題を見たときにどんな手札を思い出すべきか、どう判断するか」を学ぶことで、初見問題への対応力を高めようとする意図が感じられます。

    いわゆる「数学的なセンス」は突発的に生まれるものではありません。HOW & WHYを積み重ねることで、“ひらめき”を自分で作る土台を築くのがエウレカ流の勉強法です。

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    ② Piece:必要な公式・知識を整理

    本書では、各章の前半に「Piece」と呼ばれる、問題を解くための前提知識や公式がまとまっています。
    基礎知識が抜け漏れになっていないかを確認しつつ、その公式がどんなシーンで使えるかを具体的な例とともに学べるのがメリットです。

    「基礎問題精講」や「青チャート」のコンパスレベルは既に一度やったけれど、いまいち頭の中で整理されていない方にこそ、このPieceパートが効率的に力をつける助けになります。

    ③ 実践問題での活用法がわかる

    HOW & WHY、Pieceを押さえたら、実際に問題を解いてその考え方を身につけるステップへ進みます。
    最終的なゴールから何を使えば到達できるか?」という視点を大切にするため、どの実践問題でも、ゴールから逆算する思考を逐一解説してくれます。

    結果的に、単に“公式を覚えた”だけで終わらず、「問題文からゴールまでをどのようにつなげるか」を学べるため、入試で初めて見る問題にも落ち着いて取り組みやすくなります。
    このメソッドは、確率の思考力や図形・ベクトルの応用力など、受験生が苦手としやすい分野で特に威力を発揮します。

    難易度・到達レベル

    • 到達可能レベル:MARCH~中堅国公立大(偏差値55~60台程度)
    • 旧帝大や難関国立大(東大・京大など)向けとしてはやや不足

    解法のエウレカは、「数学がそれほど得意ではないが、ある程度解けるようになりたい」人に最適です。

    青チャートなどの網羅系参考書を一通り終えたあとの次のステップとしてもよいですし、
    基礎はそれなりに固まっているけど、「入試本番レベルの問題でどう戦えばいいのか」を知りたい段階にぴったり。

    実際には、MARCH・関関同立レベル、あるいは偏差値50後半~60台前半くらいの私立・国公立大学に的を絞るなら、本書で十分合格点が狙えます。
    ただし、難問奇問を出すような旧帝大や東工大などを目指すのであれば、エウレカで思考法を学んだ後、もうワンステップ上の問題演習(例えば「重要問題集」や「過去問」、さらに難関大対策用の問題集など)が必要になってくるでしょう。

    解法のエウレカの使い方

    ここからは、本書を使って効率よく実力を伸ばすためのステップを紹介します。
    従来の「解法暗記型」学習から卒業し、本質的に数学力を上げるコツを押さえましょう。

    [ptimeline]
    [ti label="STEP1" title="基礎知識の確認(Pieceパート)"]
    まずは各セクションの冒頭で整理されている「Piece」をしっかり押さえましょう。
    公式・定理はただ暗記するだけでなく、「どんな問題で役に立つのか」まで理解するのがポイントです。
    [/ti]
    [ti label="STEP2" title="HOWとWHYを意識して実践問題を解く"]
    問題を解くとき、いきなり解法に飛びつかず、「ゴール(求めたいもの)に必要な情報は何か?」や「どんな公式を使うと繋がるか?」を考えるクセをつけましょう。
    解説ではWHY(なぜその公式を使うか)が詳しく書かれているので、理解を深めるうえで絶対に飛ばさないように。
    [/ti]
    [ti label="STEP3" title="解説の読み込みで”自分の考え”と比較"]
    解いてみたあとは必ず解説を熟読。自分のアプローチと照らし合わせて、「なぜ違うルートで解けたのか」「なぜこの方法が最短なのか」を客観的に見直します。
    解説に載っている「別解」も含めて検討すると、応用力がさらに高まります。
    [/ti]
    [ti label="STEP4" title="間違えた問題は時間をおいて再チャレンジ"]
    数学力は一朝一夕で身につかないもの。間違えた問題は、ある程度時間を空けてから再度挑戦しましょう。
    ひとつの問題を複数回繰り返すほうが、あれこれ手を広げるより効果的です。
    [/ti]
    [ti label="STEP5" title="過去問・他教材で定着度を確認"]
    本書を1周(目安として1ヶ月程度集中すれば終えられる分量)したら、次は志望校の過去問やもう少し難易度の高い問題集にトライ。
    解法のエウレカで培った思考プロセスを、実際の試験形式で試してみましょう。
    [/ti]
    [/ptimeline]

    他教材との接続: 「青チャートなどで基礎は一通り学んだけれど、入試問題を解くと手が止まってしまう」層に特におすすめ。
    「さらに旧帝大を狙う!」「医学部を目指す!」という場合は、本書を仕上げたうえで、一段上の参考書や難度の高い過去問演習に移りましょう。

    メリット・デメリット

    それでは、解法のエウレカのメリットデメリットを見ていきましょう。

    メリット
    • 問題の選択と解説が適切:不要な難問・奇問が少なく、適度なレベルの実践問題が厳選されている。
    • HOW & WHYの徹底:解放暗記を卒業し、思考プロセスを学べる。
    • 基礎~標準の橋渡し:青チャートレベルの知識を実際の入試問題レベルへ繋げやすい。
    • 独学でも理解しやすい:解説が丁寧なので、塾や予備校がなくても使いこなしやすい。

    解法のエウレカは、とりわけ「数学の考え方を身につけたい」という受験生に向いています。
    学習者が疑問に思いがちな点(「そもそもこの公式はどんなときに使うの?」「途中式の意義は?」など)を先回りして解説しているため、自学自習でも挫折しにくい点が大きな強み。
    実際、複数のレビューでも「問題の難易度がちょうどよく、自分の弱点をカバーしやすかった」「初めて解説を読んで”納得”できた」という声が多く見られます。

    デメリット
    • 旧帝大レベルの難問には対応しきれない:超難関校を目指すなら追加教材が必須。
    • 3C分野が非対応:理系で数IIIが必要な場合には不足。
    • 解説が丁寧ゆえに時間がかかる:一題一題の解説が充実しすぎて、短期間でサッと全問演習するには根気が必要。

    トップレベルの理系大学(京大、東大、医学部など)を本格的に志望する場合、解法のエウレカだけでは足りず、さらに難問を扱う問題集や演習書で実践力を底上げする必要があります。
    また、数IIIや複素数平面などは扱われていないため、理系や医学部などで数IIIを使う受験生は本書でIIBを学んだ後、数IIIの別教材を必須でこなしてください。

    他の教材・参考書との比較

    本書を他の有名問題集や参考書と比較することで、どのように活用すればいいかがより明確になります。

    青チャートとの比較

    青チャート」は問題数・網羅性に優れ、教科書レベルから難関大まで幅広くカバーしています。一方で、解説が簡潔なので、解法暗記に陥りやすいという声も多いです。
    青チャートをやり込めば、数学力は確かに上がるものの、問題数が膨大で「どこから手をつければいいのか分からない」ケースも。

    そこでエウレカは、厳選された標準レベルの問題と丁寧なHOW&WHY解説で、「公式を暗記して終わりではなく、なぜこう解くのか」を学べるのがメリット。
    どちらか一冊だけに絞るとしたら、短期間で思考の質を上げたい人はエウレカ、網羅的に大量演習をこなす余裕がある人は青チャート、という使い分けがいいでしょう。

    青チャートを一通り終えたのに入試問題が解けなかった…という人は
    解法のエウレカで「思考プロセス」を補強するのがおすすめです。

    フォーカスゴールドとの比較

    フォーカスゴールドも、網羅系問題集として高い評価を受けています。実際、本書の著者でもある竹内先生はフォーカスゴールドにも深く関わられているため、両方に通じるノウハウが感じられます。
    大きな違いは、フォーカスゴールドはある程度解説がシンプルで演習量が多いのに対し、エウレカは「解説がさらに丁寧で、問題数はややコンパクト」です。

    「フォーカスゴールドは使ってみたが、まだ問題に手が止まることが多い」と感じる人には、エウレカで思考回路を学ぶ価値が大きいといえます。
    逆に、「エウレカを終えて余力があれば、フォーカスゴールドで総仕上げ演習」という流れもおすすめです。

    フォーカスゴールドは網羅性重視、
    解法のエウレカは思考プロセス重視という違いがあります。

    エウレカは網羅系参考書とうまい具合に併用していくのが合格の鍵です。

    重要問題集との比較

    重要問題集」は難関校を含め、実際の入試頻出問題を中心にした良問が多数載っており、ある程度数学力がついてきた人の仕上げ向けです。
    解説はポイントをまとめた形なので、初心者にはやや難解な場合があります。

    エウレカで「公式の使い方」や「問題へのアプローチの仕方」を身につけたら、その次のステップとして重要問題集に取り組む、というルートも一般的です。
    エウレカ → 重要問題集 → 志望校の過去問、という流れで、演習量と理解度の両方を高めていくと、難関大学対策まで一貫性を持って進められるでしょう。

    重要問題集は問題の質が高く、演習量も豊富。
    ただし、最初に使うと挫折しがちなため、
    解法のエウレカを踏んでから入る人も多いです。

    こんな人におすすめ

    解法のエウレカ』は以下のような方に特におすすめです。

    • 「数学が苦手意識はあるが、ある程度得点できるようになりたい」
    • 「青チャートの網羅性は一通りこなしたが、まだ入試問題で歯が立たない」
    • 「How(解き方)とWhy(理由)を明確に理解して、初見問題にも応用したい」
    • 「医学部や難関大学を目指すが、まず標準レベルの土台をしっかり固めたい」
    • 「フォーカスゴールドや他の問題集で挫折しがちだった」

    特に、医学部受験などで数学が足を引っ張っているという受験生、共通テスト~MARCHクラスを狙う受験生には有効です。
    最短で「数学の点数を底上げしたい」「入試本番で解ける問題を確実に取りたい」というケースでは、大いに活躍してくれるでしょう。

    まとめ:数学の思考力を身につけるための最短ルート

    解法のエウレカ』は、「HOW(どうやって)」「WHY(なぜ)」を重視することで、数学を論理的に理解し、初見問題でも応用できる力を養う効率重視の問題集です。

    特に「公式を覚えるだけでなく、問題を見た瞬間にどうアプローチを組み立てるか」を掴むために、丁寧に解説が書かれているので、独学でも取り組みやすい構成となっています。
    基礎レベルがある程度できた段階(青チャートや教科書の基本問題をこなした後など)で本書に取り組むと、まさに入試で求められる発想力・思考力を磨くのにうってつけです。

    一方、旧帝大・東大・京大などトップ難関校の超難問に挑む場合は、本書だけで全てを網羅するのは難しいかもしれません。
    しかし、エウレカで「合否を左右する標準~やや難レベルの問題」を確実にモノにしたうえで追加の演習をこなすことで、最難関にも対応できる素地が築けるでしょう。

    ぜひ、本記事の内容を参考に、『解法のエウレカ』をフル活用してみてください。
    考え方を重視して学ぶことで、徐々に「数学って面白いかも」「もっと上のレベルにもいけそうだ」と感じられるはず。
    短期間で得点力を伸ばし、志望校合格や成績アップに大きく近づくための一歩を、ここからスタートしましょう!

【数学・標準問題精講】徹底レビュー|特徴・使い方・レベルをわかりやすく解説!

2025.02.12

「標準問題精講 数学シリーズ」といえば、多くの高校生・大学受験生が手に取る超定番の問題集ですね。 入試本番で問われる“標準的かつ重要な問題”が網羅されており、効率よく典型パターンを身につけたい受験生にとっては非常に頼れる存在です。 本記事では、そんな「標準問題精講(通称:標問)」のシリーズ構成・対象

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  • 「標準問題精講 数学シリーズ」といえば、多くの高校生・大学受験生が手に取る超定番の問題集ですね。
    入試本番で問われる“標準的かつ重要な問題”が網羅されており、効率よく典型パターンを身につけたい受験生にとっては非常に頼れる存在です。

    本記事では、そんな「標準問題精講(通称:標問)」のシリーズ構成・対象者のレベル・具体的な活用法・他の参考書との比較などを詳しく解説していきます。
    これから「標問」を始めようと思っている方や、何冊もある類似問題集との違いを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

    [toc]

    標準問題精講 数学シリーズの概要

    『標準問題精講 数学シリーズ』は、大学受験向けの定番問題集として長年支持されている参考書です。
    教育系出版社の 旺文社 から出版されており、

    1. 数学I・A
    2. 数学II・B
    3. 数学III・C

    の3冊に分かれ、高校数学の全範囲をカバーしています。

    • 長年の実績:改訂を重ねながらも基本方針は変わらず、問題と解説の質が高く保たれている。
    • コンパクトながら網羅的:各範囲で落とせない典型問題を厳選して掲載。
    • 詳しい解説:解答を読めば、なぜその解法になるのかがよく分かる(“精講”で思考プロセスもフォロー)。

    一方で「標準問題精講」は問題量がそこまで多くないため、たくさん演習を積みたい人にはやや物足りない面があるかもしれません。
    しかし、1問あたりの解説が非常に濃く、短期間で効率よく実力をつけたい人には非常に適しています。
    また、改訂版が重ねられても基本方針が変わらない“鉄板教材”のため、多くの予備校講師や受験生から長年にわたって信頼を集めています。
    旧版でも大きく見劣りはしませんが、最新の出題傾向を追うならなるべく新しい版を使うのが無難です。

    標準問題精講 数学シリーズの特徴

    下記に標準問題精講の特徴を記載していきます。

    ① シリーズ3冊で高校数学を網羅

    標準問題精講は、数学I・A数学II・B数学III・Cの3冊に分かれており、分野ごとに内容をしっかりカバーしています。

    • 数学I・A標準問題精講: およそ300ページ台、例題数は約100題以上。二次関数・三角比・図形と計量・場合の数・確率・数列の基礎など、I・A範囲を網羅。レベルは入試基礎〜標準程度。
    • 数学II・B標準問題精講: 例題は約150題前後。二次曲線、微分積分の導入、指数・対数、三角関数、数列、ベクトルなどを扱い、I・Aよりボリューム増。
    • 数学III・C標準問題精講: 微分積分や複素数平面など、高度な範囲を扱う。例題も100題超で、理系受験生向けに入試標準レベルを網羅。

    ② 解説が「精講」で丁寧かつわかりやすい

    各問題は見開き2ページ構成で、「問題→解答・解説(精講)」という流れになっています。
    精講のパートが非常に詳しく、解法に至る思考プロセスや「なぜその着眼点が必要なのか」「どの公式・定理を使うのか」といった背景知識まで丁寧に解説。
    単なる答え合わせにとどまらず、関連知識や応用パターンにも触れられているので、独学でも理解しやすいのが最大の魅力です。

    ③ 演習問題(類題)で即アウトプット

    各例題の後に「類題」1問がついており、学んだ解法をすぐに実践できます。
    問題数自体は「例題数 × 2」と考えてOK。
    問題が厳選されているぶん、必要最低限のパターンを効率よくマスターできる形です。
    「数多くの問題をこなしたい」という受験生には物足りないかもしれませんが、“少数精鋭”の問題集なので短期間でエッセンスを吸収するには最適と言えます。

    難易度・到達レベル

    書名に「標準」とある通り、高校数学の標準〜やや難レベル に相当します。
    教科書レベルを一通り済ませた後、偏差値で言えば 60〜65 程度くらいから始めるのが理想的。

    • 教科書や学校ワークの基本問題を確実に解ける状態
    • チャート式(例題だけでも)などで公式・定理とその使い方を一通り学習済
    • あるいは『基礎問題精講』などの基礎教材を完了し、偏差値65以上はキープしている

    標準問題精講をやり込むと、旧帝大や早慶レベルの入試標準問題にも対応できる下地ができます。
    さらに難問を解きたい場合は「上級問題精講」や「プラチカ」「大学への数学」「やさしい理系数学」などへ進むのが定番ルートです。
    医学部など、極端に難易度の高い問題を多数出題する大学を志望する場合は、こうしたさらに上位レベルの問題集も視野に入れてください。

    標準問題精講 数学シリーズの使い方

    ここでは、標準問題精講を使った効果的な学習ステップを紹介します。

    [ptimeline]
    [ti label="STEP1" title="基礎固め後にスタート"]
    教科書レベルの問題集や学校ワーク、あるいは『基礎問題精講』などで基礎を終わらせておきましょう。偏差値でいえば60〜65程度が目安です。
    [/ti]
    [ti label="STEP2" title="例題→精講の読み込み"]
    まずは例題を自力で解く。解けなかったら解説(精講)を読み、「何が足りなかったか」を把握しましょう。
    精講では、どの公式・定理を使うか、どこに着目すべきかが丁寧に書かれているため、思考プロセスをしっかり吸収するのがポイントです。
    [/ti]
    [ti label="STEP3" title="演習問題でアウトプット"]
    例題の直後にある類題を解くことで、学んだ解法が定着したか確認。時間がある人は2周3周と繰り返すのがおすすめ。
    [/ti]
    [ti label="STEP4" title="一周後は反復学習"]
    苦戦した問題をリスト化し、再チャレンジで解法を再現できるかをチェック。都度、精講で補強するのがポイント。
    初回で解説を読んだだけでは身につきにくいので、2周目以降の演習がかなり重要です。
    [/ti]
    [ti label="STEP5" title="発展レベルor過去問へ"]
    3冊仕上げたら「上級問題精講」「やさしい理系数学」「大学への数学」などの難問系、あるいは志望校の過去問へ移行しましょう。
    共通テスト中心の人でも、この時点でかなりの得点力が身についているはずです。
    [/ti]
    [/ptimeline]

    他の教材・参考書との比較

    よく使われれる他の参考書と比べて見ましょう。

    ① 「実戦 数学重要問題集」との比較

    • 問題数: 重要問題集は1冊あたりの分量が多く、演習量を確保しやすい。標問はややコンパクト。
    • 解説のスタイル: 重要問題集は問題数が多い分、解説は簡潔になりがち。標問は“精講”の存在で非常に丁寧。
    • 到達レベル: どちらも入試標準が中心。最難関大にも対応可能。文系用・理系用に分かれているのが重要問題集の特徴。

    自学自習で解説を深く理解したい人は「標問」、演習量重視で自力補足もできる人は「重要問題集」を選ぶケースが多いです。

    ② 「1対1対応の演習(東京出版)」との比較

    やはり定番人気の問題集で、難易度やレベルは標問に近いです。
    「標問」は精講が丁寧で途中式や関連事項を詳しく示す一方、「1対1対応」はヒント形式で読者の自力思考を促す構成が特徴。

    • 解説スタイル: 「標問」は“精講”で詳細解説、「1対1」はヒントを小出しにして自力で考えさせる。
    • 難易度感: おおむね同程度だが、やや標問のほうが難易度高めの問題も混在するという声もある。
    • 好みや相性: レイアウトや文章の雰囲気が異なるため、書店で見比べて選ぶ人が多い。

    どちらを使っても力はつくので、自分が「じっくり解説を読みたい」か「ヒントをもらいながら自分で考えたい」かで判断すると良いでしょう。

    こちらは詳しい1対1対応の使い方の説明です。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/sugaku/ichitaiichi/"]

    ③ 「Focus Gold」「青チャート」との比較

    Focus Gold・青チャートはいわゆる“網羅系”で問題数が多く1冊完結型。
    対して標問は厳選した問題で効率よく力をつけるスタイル。

    • 問題数: 基礎から応用まで大量に問題数を収録。
    • 使用目的: 学校授業の復習〜幅広いレベルの網羅に向く。標問は“少数精鋭”で短期仕上げに向く。
    • 時間と効率: 分厚い1冊をじっくりやりたいならFocus Gold、必要最低限を短期間で押さえたいなら標問。

    どちらも“良書”なので、じっくり網羅したいのか、要点を絞って素早く仕上げたいのかによって選ぶと良いでしょう。

    網羅系の参考書はかなり量が多いので、全部行うというよりもある程度基礎的な教材でやってみて量が足りない時にやってみると良いでしょう。

    こんな人におすすめ

    • 基礎固めは終えており、標準〜やや難レベルを短期集中で仕上げたい人
      →解説が手厚く、問題数が厳選されていて効率が良い。「独学しやすい」のも大きなメリット。
    • 共通テストである程度点が取れるが、二次レベルがまだ弱い人
      →二次標準問題に慣れるには最適。難関大の過去問への橋渡しにぴったり。
    • 独学中心で、周囲からのサポートが受けにくい受験生
      →精講が詳しく、つまずきやすいポイントを補足してくれるので安心感がある。

    逆に、「問題演習を大量にこなしたい」「最小限のヒントだけで自分で考え抜きたい」場合は他の教材を選ぶ手もあります。
    共通テスト専用の対策にはやや難しめなので、最初は教科書レベルの問題集や学校配布ワークから始めるのがおすすめです。

    まとめ

    「標準問題精講 数学シリーズ」は、多くの受験生や予備校講師が推す鉄板教材。
    以下のポイントを押さえておけば、短期間でも効率よく力が伸びるはずです。

    この記事のポイントおさらい

    1. 標準問題精講 はI・A、II・B、III・Cの3冊構成。
    2. 問題数は厳選されており、1問1問の解説(精講)が非常に丁寧
    3. レベルは入試標準〜やや難。基礎固めを終えてから取り組むのが理想。
    4. 例題→精講→演習問題を繰り返し、2周3周して定着を図ると効果的。
    5. 他の同レベル参考書よりも、解説が手厚い分、独学しやすい

    「標問」をマスターすると、早慶や旧帝大など難関大レベルの数学で合格点を狙えるだけの土台が築けます。
    さらに医学部を目指す場合などは「上級問題精講」や「やさしい理系数学」「大学への数学」などを活用し、より難易度の高い問題にチャレンジするのが定番です。
    ぜひ本シリーズをしっかり使いこなし、入試本番での得点力を飛躍的に高めてください!

【文系の数学 実戦力向上編】徹底レビュー|特徴・使い方・レベルをわかりやすく解説!

2025.02.10

「文系でも数学を武器にして、合格を手繰り寄せたい…」そんな悩みを抱える受験生は決して少なくありません。 英語や国語、社会など主要科目の学習に時間を割く一方で、どうしても数学対策は後回しになりがち。 もともと数学が苦手という文系生も多いため、しっかりとした勉強法を確立できずに悩んでいる方は多いのではな

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  • 「文系でも数学を武器にして、合格を手繰り寄せたい…」そんな悩みを抱える受験生は決して少なくありません。
    英語や国語、社会など主要科目の学習に時間を割く一方で、どうしても数学対策は後回しになりがち。
    もともと数学が苦手という文系生も多いため、しっかりとした勉強法を確立できずに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

    そこでおすすめしたいのが、『文系の数学 実戦力向上編』

    本書は短期間でも合否を左右する重要問題を効率よくマスターできるよう厳選されており、文系受験生が数学の得点力を底上げするための強力な味方となります。

    この記事では、実際に使った感想を含めて本書の特徴や使い方を徹底的に解説。
    最後まで読めば、本書を最大限に活用するためのポイントが見えてきて、あなたの合格力アップに大きく貢献してくれるはずです。

    [toc]

    『文系の数学 実戦力向上編』はこんな人におすすめ

    『文系の数学 実戦力向上編』は、以下のような人に特におすすめです。

    • 文系で数学を得点源にしたい受験生
    • MARCHや関関同立、地方国公立を狙う偏差値55〜60台の学生
    • 短期間で数学ⅠAⅡBを仕上げたい人
    • 解説の丁寧さを重視する独学派

    文系で数学を得点源にしたい受験生にとって、『文系の数学 実戦力向上編』は最適な一冊といえます。文系学部志望でありながら、数学で周囲と差をつけたいという方は、まず基礎〜標準レベルの問題集を終えた段階で本書に取り組むのがおすすめです。

    合否を分けるレベルの問題演習を積むことで、実戦力を身につけられます。
    MARCHや関関同立、地方国公立大といった難易度帯を目指す受験生にも、本書は総仕上げとして非常に有効です。

    過去問演習に入る前に、厳選された90のテーマをしっかり攻略しておけば、本番で狙える得点力は大きく向上します。実際に「90題を押さえれば、十分に合格レベルへ到達できる」といったコメントもあるほどです。短期間で効率よく数学ⅠAⅡBを仕上げたい方にも、強く推奨されます。

    文系のみならず、理系で数ⅠAⅡBを短期習得したい場合にも使いやすく、問題数が厳選されているので1か月程度で一周することも可能です。多教科の学習に追われる受験生にとって、短期間で実力をつけられる構成は大きな魅力でしょう。

    また、数学が苦手な人や解説の丁寧さを重視する独学派の方にも、この問題集はうってつけです。解き方のポイントや思考プロセスがわかりやすく示されているので、自宅学習でも理解を深めやすい設計になっています。要点をまとめた「必勝ポイント」のおかげで、解法パターンを体系立てて学べるのも大きなメリットです。

    文系の数学 実戦力向上編の概要

    本書は、『文系の数学 実戦力向上編』は文系向けの数学問題集で、河合出版から発行されています。
    MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)や国公立大学(例:神戸大学、東北大学、名古屋大学)の入試問題を踏まえた入試標準レベルの問題集で、
    文系受験生が数学を得点源にするための実戦力アップを目的としています

    • 対象レベル:MARCH・関関同立レベル〜国公立大学(例:神戸大学、東北大学、名古屋大学)
    • 問題数:例題90+演習110問(数学ⅠAⅡBをカバー)
    • 特徴:丁寧な解説講義、短期間で仕上げやすい分量

    文系の数学 実戦力向上編の3つの特徴

    丁寧な解説とコンパクトな問題数で効率よく学べるのが特徴です。

    ① 合否を分ける厳選問題を収録

    本書には文系入試の頻出・重要問題が厳選されています。標準〜やや難レベルまで幅広く、基礎から応用までバランスよく押さえているのが特徴です。
    実際の入試問題を丹念に分析し、合否を分ける“盲点になりやすいテーマ”や“頻出の良問”を重点的にピックアップ。問題数を必要最小限に絞っている分、無駄がなく効率的に実戦力を養えます。

    ② 解説講義が丁寧で独学にも最適

    解説は途中式だけでなく、考え方・着眼点まで丁寧に示されているため、独学でもスムーズに理解が進みやすい作りになっています。たとえば「なぜこの公式を使うのか」「どう発想すれば解法が見えてくるのか」といったプロセス面の説明も充実しており、苦手な単元でも自己流での解釈ミスを最小限に抑えられます。学校の授業や映像授業と併用する場合でも、復習テキストとして非常に役立つでしょう。

    ③ 短期間で一周しやすい適度な分量

    例題90題+演習110題という構成が非常にコンパクトで、1日5題ずつ取り組めば約1か月ほどで一周が可能です。
    文系受験生は他教科(英語・国語・社会など)の勉強に時間を割かねばならないため、数学の対策にだけ多くの時間を注ぎづらい傾向があります。
    本書なら短期間で必要な問題を押さえ、早めに過去問や他教科の学習にも移行しやすい点が大きなメリットです。

    難易度・到達レベル

    • 到達可能レベル:MARCH・関関同立などの合格点レベル
    • 旧帝大や難関国公立を目指すなら、仕上げにもう少し上位教材を追加

    標準レベルをひと通りマスターした人向けで、偏差値50〜60台前半あたりがメインターゲットとなります。
    基礎レベルの問題集や教科書内容を理解した上で、「さらに合否を分ける典型問題〜やや難レベルの問題を攻略したい」という段階に最適です。
    実際の入試本番では、解ける人と解けない人が明確に分かれる問題をいかに確実に解けるようになるかが大切。本書に取り組むことで、MARCH・関関同立レベルの数学で合格点を確保する力を磨けます。

    文系の数学 実戦力向上編の使い方

    学習の進め方: 1日に数題ずつ解いて約1~1.5ヶ月で一周するペースが推奨。
    例題を解いたら解説講義を熟読し、必勝ポイントで解法のまとめを確認します。
    間違えた問題は時間をおいて繰り返し復習し、不得意単元を洗い出しましょう​

    [ptimeline]
    [ti label="STEP1" title="基礎固め後にスタート"]基礎レベルの参考書や教科書を終わらせてから本書を始めましょう。[/ti]
    [ti label="STEP2" title="例題→解説講義を熟読"]問題を解いたら、解説講義をしっかり読み込むこと。理由付けと途中式を確認し、理解を深めます。[/ti]
    [ti label="STEP3" title="演習問題で定着"]例題で理解を深めたら110題の演習問題でアウトプットし、理解度をチェックします。[/ti]
    [ti label="STEP4" title="苦手分野は重点的に復習"]特に間違いやすい分野や単元に再度取り組む。[/ti]
    [ti label="STEP5" title="過去問演習に接続"]仕上げに大学の過去問を解き、本書で学んだ解法を実践。[/ti]
    [/ptimeline]

    他教材との接続: 姉妹書の『文系の数学 重要事項完全習得編』を先に終えておくとスムーズ。
    入門問題精講→重要事項完全習得編の演習問題→本書とステップアップする方法も紹介されています。
    本書を終えたら過去問に挑戦し、志望校の出題傾向に慣れましょう。

    メリット・デメリット

    「文系の数学 実戦力向上編」のメリットデメリットを説明いたします。

    メリット
    • 重要問題が厳選されているため、時間のない受験生に最適
    • 解説講義が充実しており、独学でも理解しやすい
    • 数学ⅠAⅡBを短期間で一気に学習可能

    文系の受験生は英語や国語、社会など他教科への学習時間が必要なため、数学にばかり時間を割きづらいのが現実です。
    本書は入試頻出の重要問題に的を絞っているため、短い期間でも最大効率で実力を伸ばすことができます。
    問題数が少ない分、1周あたりの負担が軽く、部活と両立しながらでも進めやすいのが大きな魅力です。
    「どうしてこの公式を適用できるのか」「なぜこの考え方が有効なのか」といった思考プロセスが丁寧に示されているので、塾や予備校に通わなくても学習しやすい構成になっています。
    途中式や補足解説が多いため、数学に苦手意識を持つ文系生でもつまずきにくい点が高評価の理由です。

    文系生が必要とするⅠAⅡBを1冊で総ざらいでき、
    しかも問題数が厳選されているため、1日数題ペースでも1~1.5ヶ月程度で1周が可能です。

    デメリット
    • トップレベル大にはやや物足りない可能性がある
    • 問題数が厳選されている分、網羅性は低い

    早慶や旧帝大などの難関校を目指す場合、出題される問題がさらに高度になることが多いです。
    本書だけでは難問対策に物足りず、追加で応用問題集が必要になるケースもあります。
    「文系の数学 実戦力向上編」はあくまでも頻出・標準~やや難レベルまでに特化した教材なので、トップ層には範囲外の難問がカバーされていない点に注意が必要です。
    効率重視のため、1冊で膨大なパターンを網羅できるわけではありません。
    数学ⅠAⅡBの全領域を隅々まで扱うというよりは、“合否を分ける問題”にフォーカスしているため、特殊な形式や細かいパターンは割愛されている場合があります。
    入試本番で変化球となる出題に対応したい場合は、他の参考書や過去問演習との併用がおすすめです。

    他の教材・参考書との比較

    文系数学向けの他問題集や有名参考書との違いを見てみます。

    青チャートと比較

    問題数が非常に多く網羅的ですが、全770問のため全習得に時間がかかる。
    『実戦力向上編』は問題数を厳選して約1/3以下に抑えており、短期間で要点を押さえるのに適します。網羅性より効率重視の人向けです。

    青チャートなどの網羅系はできればやったほうが良いですが、時間がない場合は問題数が多いのが大変です。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/sugaku/bluechart/"]

    1対1対応の演習と比較

    理系含めた標準~応用問題集で、数学ⅠAⅡBだけでも249問の例題。こちらも量が多めで体系的。
    『実戦力向上編』は文系数学に特化し、頻出かつ合否を分ける問題にフォーカス。
    初見から応用まで一気通貫でやりたい場合は1対1対応も良いですが、文系範囲の実戦力強化には本書が効率的です。

    本書の後にやっても良いでしょう。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/sugaku/ichitaiichi/"]

    重要事項完全習得編との併用

    本書の姉妹編で、より易しい基礎~標準問題を扱います。
    完全習得編で基礎を固めてから本書に進むとスムーズ。

    人によっては本書に直接接続するのが難しいケースも多いので、その場合は網羅系で苦手な部分を補うと良いでしょう。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/sugaku/bunkei/"]

    坂田アキラシリーズや他の文系数学問題集

    坂田アキラの参考書などユニークな解説で知られるものもありますが、本書は河合塾のノウハウで堅実に作られている印象。
    必勝ポイントなどのまとめ方や解説講義の丁寧さで初心者にも配慮されています。

    数学が本当に苦手な層にはおすすめです。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/sugaku/sakatabibun/"]

    まとめ:文系数学を得点源にするための最短ルート

    『文系の数学 実戦力向上編』は、限られた時間で合否を左右する重要問題をしっかりとマスターできる効率重視の問題集です。
    文系受験生にとってネックになりやすい数学ⅠAⅡBを、短期間で網羅しながら確かな実戦力を身につけることができます。
    基礎レベルを終えた方が着実にレベルアップするうえで、まさにうってつけの一冊と言えるでしょう。

    本書をじっくりと一周すれば、MARCH・関関同立・地方国公立大の過去問演習へとスムーズに移行できます。
    丁寧な解説講義を通じて「なぜその解き方を選ぶのか」を理解できるため、難問にも柔軟に対応できる地力が養われるはずです。
    短期間でもしっかり効果を得られるカリキュラムなので、他教科と並行して学習を進めたい文系受験生にとっても、これほど心強い教材はなかなかありません。

    ぜひ本記事の内容を参考にしながら、『文系の数学 実戦力向上編』を活用してみてください。
    効率的にポイントを押さえ、あなたの受験勉強に少しでもお役立ていただければ幸いです。実りある学習と、志望校合格への大きな一歩を応援しています!

『ERA 大学入試頻出の最新トピックで覚える英単語』レベル・使い方・効果的な学習法

2024.10.31

異常気象、戦争、パンデミック、生成AI、宇宙開発…私たちは激動の時代を生きています。 これからの時代を切り拓いていく読者の皆さんに向けて、『ERA英単語』の魅力を余すことなくお伝えします。 この記事では、令和時代の新しい英単語集『ERA英単語』について、その特徴やレベル、効果的な使い方か

  • …続きを読む
  • 異常気象、戦争、パンデミック、生成AI、宇宙開発…私たちは激動の時代を生きています。

    これからの時代を切り拓いていく読者の皆さんに向けて、『ERA英単語』の魅力を余すことなくお伝えします。

    この記事では、令和時代の新しい英単語集『ERA英単語』について、その特徴やレベル、効果的な使い方から、実際の演習方法まで、徹底的に解説していきます。

    昨今の大学受験の長文は複雑な世の中を反映しているため、あらかじめテーマが頭に入ってないと理解するのが難しい文章も多いです。

    [toc]

    『ERA英単語』の概要

    『ERA英単語』は、大学入試で頻出の約30の最新トピックを扱った、長文で語彙を学ぶ新時代の単語集です。

    最大の特徴は、その「現代性」にあります。ChatGPTやメタバース、気候変動など、まさに今、世界で起きている出来事や議論を題材として取り上げ、それらを英語で理解し、表現する力を養うことができます。

    例えば、従来の参考書では扱われていなかった「垂直農法」(vertical farming)のような最新のテーマも収録し、この2、3年で入試に取り上げられているまたはこれから扱われそうな注目のトピックを扱っています。

    『ERA英単語』の特徴とは

    1. 充実した背景知識の解説

     

    各トピックの冒頭では、その分野の重要なキーワードや概念が日本語で詳しく解説されています。

    例えば、テクノロジー分野では:

    • 生成AI:ディープラーニング技術を使って新しいコンテンツを生成する仕組み
    • 生体認証技術:指紋や虹彩パターンによる個人認証システム
    • ブロックチェーン:分散型デジタル台帳技術の仕組みと応用
    • メタバース:仮想共有空間の概念と可能性

    生成AIの仕組みについては、過去に早稲田大学の英語長文でも出題されているので、文系理系に関係なく頭に入れておいた方が良いです。

    2. 長文で理解

    各トピックには、約250-300語程度の英文が用意されています。

    例えば、ChatGPTに関する英文では、

    • 医学部の試験に合格するほどの能力
    • 従来のAIとの違い
    • 職場での効率性向上
    • 人間の仕事への影響

    といった、まさに今、議論されているポイントについて学ぶことができます。

    3. 工夫した語彙学習

    単語の学習方法には以下のような工夫があります:

    • 重要語句のピンクのハイライト表示
    • 文脈での使用例の提示
    • 関連する語句や派生語のまとめ
    • 語源や背景知識の補足説明

    『ERA英単語』の目次と構成

    本書は9つのChapterで構成され、各章は現代社会の重要な側面をカバーしています:

    Chapter 1: 環境

    • 人新世(Anthropocene)の概念
    • 水資源問題と解決策
    • 再生可能エネルギーの現状と課題
    • 海洋プラスチック問題

    Chapter 2: 宇宙

    • 最新の宇宙探査ミッション
    • 民間宇宙開発の展望
    • 宇宙旅行の商業化
    • 火星探査計画

    Chapter 3: テクノロジー

    • 生成AI(ChatGPT等)の進化
    • バーチャルリアリティの応用
    • 生体認証技術の発展
    • 都市型農業の革新

    Chapter 4: 医療

    • デジタルヘルスケアの普及
    • 認知症研究の最前線
    • 遠隔医療の可能性
    • パンデミック対策

    Chapter 5: 国際

    • 資源格差
    • 南北問題の現状
    • 天然資源の偏在と国際紛争
    • サプライチェーンの脆弱性
    • 資源ナショナリズムの台頭

    • サードカルチャーキッズ

    • グローバル化と文化的アイデンティティ
    • 多文化環境での教育課題
    • 異文化適応能力の重要性
    • 国際学校教育の役割

    • 国境なき医師団

    • 人道支援活動の現状
    • 医療アクセスの格差
    • パンデミック時の国際協力
    • 紛争地域での医療支援

    国際分野では、グローバル化に伴う様々な課題と解決への取り組みを学べます。早慶の入試でも頻出のテーマです。

    Chapter 6: ビジネス

    • ベーシックインカム
    • 社会保障制度の未来
    • 実験的取り組みの事例
    • 経済的影響の分析
    • 導入に向けた課題

    • シェアリングエコノミー

    • プラットフォームビジネスの台頭
    • 所有から利用へのシフト
    • 新しい働き方の可能性
    • 規制と法整備の課題

    • デジタルノマド

    • リモートワークの普及
    • 場所に縛られない働き方
    • 必要なスキルとマインドセット
    • グローバルな人材移動

    ビジネス分野では、働き方改革や新しい経済システムなど、社会構造の変化に関わるテーマを扱っています。

    Chapter 7: 社会

    • キャッシュレス社会
    • デジタル決済の進展
    • フィンテックの発展
    • プライバシーとセキュリティ
    • デジタルデバイドの課題

    • メディアと社会の分析

    • フェイクニュースの問題
    • SNSの社会的影響
    • メディアリテラシーの重要性
    • 情報格差と民主主義

    • インクルーシブデザイン

    • ユニバーサルデザインの進化
    • 多様性への配慮
    • 高齢化社会への対応
    • テクノロジーの活用

    社会分野の特徴:

    • 現代社会の課題を多角的に分析
    • 技術革新と社会変革の関係性を考察
    • 具体的な解決策の提示
    • 国際比較の視点を含む

    Chapter 8: 生活

    • オーバーツーリズム
    • 観光公害の実態
    • 持続可能な観光
    • 地域社会への影響
    • 新しい観光のあり方

    • 培養肉

    • 食の未来
    • 環境負荷の低減
    • 倫理的な食料生産
    • 技術革新と食文化

    • フェアトレード

    • 倫理的消費の広がり
    • サプライチェーンの透明性
    • 発展途上国支援
    • 消費者意識の変化

    生活分野では、私たちの日常に直結する課題を扱い、個人レベルでできるアクションについても考えられます。

    Chapter 9: 教育

    • メディアリテラシー
    • 情報化社会での必須スキル
    • クリティカルシンキング
    • デジタルシティズンシップ
    • 教育現場での実践

    • オンライン教育

    • 遠隔学習の可能性
    • デジタルツールの活用
    • 教育格差への影響
    • ハイブリッド学習の未来

    • スマホ依存

    • デジタルウェルビーイング
    • 心身への影響
    • 適切な使用ガイドライン
    • 予防と対策

    教育分野では、デジタル時代における学びの変容と課題について、具体的な事例とともに学ぶことができます。

    各章の特徴的な単語例

    分野 重要単語例 使用文脈
    国際 disparity, humanitarian, cultural identity 資源格差、人道支援、文化的アイデンティティの文脈で
    ビジネス universal basic income, gig economy, digital nomad 新しい経済システムや働き方の文脈で
    社会 cashless, media literacy, inclusive デジタル社会、多様性の文脈で
    生活 overtourism, cultured meat, fair trade 持続可能な社会、倫理的消費の文脈で
    教育 digital literacy, hybrid learning, well-being 現代の教育課題の文脈で

    これらの章を通じて、現代社会の重要課題を多角的に学び、同時に実践的な英語力を養うことができます。
    各章は独立していますが、相互に関連するテーマも多く、総合的な理解を深めることができます。

    『ERA英単語』の特徴的なページについて

    実際の紙面を見てみましょう。

    例えば、テクノロジー分野の見開きページでは:

    左ページ:
    – キーワード「テクノロジー」
    – 生成AI、生体認証技術、自動運転車などの解説
    – 各技術の最新動向と課題右ページ:
    – 3Dプリンター技術の解説
    – バーチャルリアリティの仕組み
    – メタバースの概念説明
    – 原子と分子の図解付き解説

    『ERA英単語』のレベル

    本書の難易度は以下のように分析できます:

    項目 レベル 備考
    語彙レベル 英検2級〜準1級 基本単語から時事的な専門用語まで幅広く収録
    長文難易度 センター試験〜GMARCH上位 文構造は比較的平易だが、内容は高度
    背景知識 大学受験〜一般教養 現代社会の重要テーマを網羅
    最適な使用時期 高3後半〜 基礎単語力がある程度ついてから

    同じような長文を理解するための教材として、ロゴフィリアもあります。こちらもおすすめです。
    ロゴフィリアの方が単語レベルも難しいです。早慶を目指す学生はこちらもやっておきたいです。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/logophilia/"]

    「ERA英単語」の効果的な使い方

    1. 基本的な学習ステップ

    [ptimeline]
    [ti label="STEP1" title="背景知識の確認"]日本語解説を丁寧に読み、トピックの概要を理解します。図表やイラストも活用しましょう。[/ti]
    [ti label="STEP2" title="英文の通読"]まずは辞書を使わず、大意をつかむ読み方を心がけます。キーワードとなる単語に注目しましょう。[/ti]
    [ti label="STEP3" title="詳細な読解"]ピンクでハイライトされた重要単語の意味と使い方を確認。文構造も意識して読み解きます。[/ti]
    [ti label="STEP4" title="和訳との照合"]自分の理解と和訳を比較し、誤読や理解の抜けがないかチェックします。[/ti]
    [ti label="STEP5" title="音声演習"]付属の音声を活用し、発音とイントネーションを確認。シャドーイングも効果的です。[/ti]
    [/ptimeline]

    2. 発展的な活用法

    • 小論文対策への応用
      – 学んだトピックを論述の題材として活用
      – 英文の論理展開を参考に自分の意見を組み立て
    • 時事問題対策
      – 関連するニュースを英語で読む習慣づけ
      – 学んだ語彙を使って記事要約に挑戦
    • 英作文への活用
      – キーフレーズを使った自己表現練習
      – テーマに関する意見文作成

    よくある質問と回答

    Q1: システム英単語と並行して使うべきですか?
    A1: はい。システム英単語で基礎的な語彙を固めながら、ERAで時事的な語彙と長文読解力を養うのが効果的です。Q2: 1日どれくらいの学習時間が必要ですか?
    A2: 1トピックにつき約30-40分。通学時の音声学習も含めれば、1日1時間程度の学習時間が理想的です。Q3: 英検対策にも使えますか?
    A3: 準1級以上の二次試験対策として特に有効です。時事問題の背景知識と語彙力が同時に身につきます。

    「ERA英単語」のまとめ

    ERAの特長を最大限活かすためのポイントをまとめます:

    • 現代社会の重要トピックを英語で学べる
    • 背景知識と語彙力を同時に強化できる
    • 音声教材で実践的な英語力も養成
    • 小論文や英作文にも応用可能
    • GMARCH以上の大学受験に最適

『TopGrade 難関大突破 英文読解問題精選』:使い方・レベル・特徴を徹底解説

2024.09.09

ページ目次『TopGrade 難関大突破 英文読解問題精選』:使い方・レベル・特徴を徹底解説『TopGrade 難関大突破 英文読解問題精選』の概要『TopGrade 難関大突破 英文読解問題精選』の特徴『TopGrade 難関大突破 英文読解問題精選』の構成効果的な使い方と学習計画レベル感と対象者

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  • 『TopGrade 難関大突破 英文読解問題精選』:使い方・レベル・特徴を徹底解説

    こんにちは。今回は、難関大学志望者向けの英文解釈問題集『TopGrade 難関大突破 英文読解問題精選』について、その特徴や使い方、レベルなどを詳しく解説していきます。この記事を読めば、本書を最大限に活用し、難関大学の英語入試に臨む自信が身につくはずです。

    [toc]

    『TopGrade 難関大突破 英文読解問題精選』の概要

    『TopGrade 難関大突破 英文読解問題精選』は、2009年に出版された難関大学の英語入試で出題される和訳問題に特化した問題集です。東大・京大・阪大など、高度な英文解釈力を要求する大学の受験生向けに作られています。

    この本は難関大学の入試問題を徹底的に分析して作られているんだね。和訳問題に特化しているのが特徴的。

    本書の主なコンセプトは、1文1文の英文の構造を正確に把握する力の育成、自然な和訳を書く力の養成、文脈を考慮しながら英文に取り組む姿勢の育成、そして和訳を書くプロセスの詳細な解説です。

    『TopGrade 難関大突破 英文読解問題精選』の特徴

    本書の大きな特徴は、やや読解向きの参考書であることです。和訳についての解説が非常に詳しく、文脈を考慮しながら英文読解を行う方法を重視しています。また、難関大に出題されるような難しい構文の解釈方法や和訳の仕方について、実践的に役立つルールを設定しています。

    1語1語の丁寧な解説も特徴の一つです。主語、述語動詞、目的語、補語などの文の要素を詳細に解説し、前置詞句の修飾関係なども細かく説明しています。さらに、全ての英文について図式化が行われており、視覚的に文構造を理解できるようになっています。

    図式化が全ての英文で行われているのは、本当に助かるポイントだね。視覚的に理解できるから、複雑な構造も把握しやすくなるよ。

    和訳に重点を置いているのも本書の特徴です。和訳の仕方を解説するための項目が11項目設けられており、他の項目でも和訳についての解説が詳しく行われています。

    『TopGrade 難関大突破 英文読解問題精選』の構成

    本書は大きく2つのパートに分かれています。
    まず、インプットパートでは77個の項目を設定し、重要な解釈や文法、和訳についての項目をインプットします。

    このパートは読解全般のルール(33項目)、文法のルール(33項目)、和訳のルール(11項目)の3つに分かれています。

    次に、演習問題パートでは6題の実践的な問題が掲載されています。これらは東京大学、京都大学、大阪大学などの入試問題からの抜粋です。

    効果的な使い方と学習計画

    本書を効果的に使うための学習ステップを以下に示します。

    1. まず、問題に目を通し、頭の中で構造を把握します(2-3分)。
    2. 次に、解説を読んで自分の理解と比較し、ポイントを確認します(5-7分)。
    3. その後、実際に手を動かして和訳を書いてみます(10分)。
    4. 自分の訳と解答を比較し、改善点を見つけます(5分)。
    5. 最後に、難しかった点や重要なポイントをノートにまとめます(5分)。

    1日2〜3問(60〜90分程度)を目安に、じっくりと取り組むことをおすすめします。3〜6ヶ月かけて本書を終えるのが理想的ですが、入試直前期には2ヶ月程度で集中的に取り組むのも一つの方法です。

    レベル感と対象者

    本書は、英文解釈の参考書を1冊終わらせた方を対象としています。具体的には、英文塾語上級編セットレベル(例:英文解釈ポラリス1、2)を終えた方に適しています。

    このレベル設定は重要だね。基礎がしっかりしていないと、この本の内容を十分に理解するのは難しいかもしれない。

    前提知識として、基本4品詞の知識、文型の知識、文の要素の知識、各文法項目についての基本的な理解が必要です。本書は、多くの文法項目について詳細な解説を省略しているため、これらの基礎知識がない状態で取り組むのは困難です。

    お勧めな点

    本書のお勧めな点は多岐にわたります。まず、難関大に出題されるような難しい構文の解釈方法や和訳の仕方について、実践的に役立つルールを設定している点が挙げられます。また、1語1語の丁寧な解説により、文の構造を細かく分析し、詳細に解説しています。

    基礎的な単語から全ての語注が掲載されているため、語彙力に自信がない方でも取り組みやすくなっています。各項目の内容が明確で、復習時にも役立つ見出し項目の明確さも特徴です。

    さらに、全ての英文について図式化が行われており、視覚的に文構造を理解できる点も大きな魅力です。和訳の仕方について非常に詳しく解説されており、より正確で自然な和訳力の向上に役立ちます。

    他の参考書との違い

    『TopGrade 難関大突破 英文読解問題精選』は、他の英文解釈書と比較していくつかの特徴的な違いがあります。
    例えば、『英文解釈の技術100』シリーズと比べると、専門用語の使用が少なく、より理解しやすい解説になっています。
    また、和訳のテクニックにより焦点を当てており、難解な構文の解釈や和訳のコツをより明確なルールとして提示しています。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/eibunkaisyaku-series/"]

    『ポレポレ英文読解プロセス50』と比較すると、『TopGrade』は1文1文の詳細な解釈に焦点を当てており、各英文の構造解析と和訳のプロセスをより詳細に解説しています。また、基礎的な単語も含めて充実した語注を提供しており、語彙面でのサポートが手厚いのが特徴です。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/porepore/"]

    『英文読解の透視図』と比べると、『TopGrade』はより詳細な構造分析を図示しており、和訳のテクニックにより重点を置いています。また、演習問題は、より難関大学の入試問題に近い高度な内容となっています。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/toushizu/"]

    他の参考書との違いを知ることで、この本の特徴がより明確になるね。特に和訳に重点を置いている点は、難関大を目指す人には魅力的かも。

    まとめ:TopGradeを使いこなすためのポイント

    『TopGrade 難関大突破 英文読解問題精選』を効果的に使いこなすためには、いくつかのポイントがあります。

    まず、『入門英文解釈の技術70』など基礎教材で十分な力をつけてから本書に挑戦することが大切です。また、3ヶ月程度の計画を立て、着実に進めることも重要です。

    1問1問をしっかり理解し、解説を十分に読み込むことで、より深い理解が得られます。難しかった問題や重要なポイントは必ずノートにまとめ、定期的に見直すことも効果的です。さらに、過去問や模試にも並行して取り組み、実践力を養うことも忘れないでください。

    本書は難関大学志望者にとって非常に有効な教材ですが、その高度な内容ゆえ、基礎力が不十分な状態で取り組むのは避けたほうがよいでしょう。段階的に学習を進め、着実に力をつけていくことが重要です。

    最後に、英語学習の全体的なバランスを意識することも忘れずに。和訳以外の分野(長文読解、文法、リスニングなど)もおろそかにせず、総合的な英語力を磨くことが、難関大学合格への近道となります。

    バランスの取れた学習が大切だね。この本だけに頼らず、他の教材も併用しながら、総合的な英語力を伸ばしていくことが重要だよ。

    この『TopGrade 難関大突破 英文読解問題精選』は、難関大学を目指す受験生にとって非常に有益な教材です。
    しかし、その高度な内容ゆえに、使い方を誤ると効果が半減してしまう可能性もあります。
    本記事で紹介した使い方や注意点を参考に、自分のペースで着実に学習を進めていってください。

    最後に、この教材を使う際は、常に「なぜこの和訳になるのか」「この英文のどこが難しいのか」を考えながら学習することが重要です。単に解答を暗記するのではなく、解釈のプロセスを理解し、それを他の英文にも応用できるようになることが、真の英語力向上につながります。

    難関大学合格を目指す皆さん、この教材を活用して、着実に英語力を磨いていってください。がんばってください!

【英文読解の原則125】レベル、他の参考書との比較

2024.09.06

ページ目次英文読解の原則125を徹底解剖!レベル・使い方・効果的な学習法英文読解の原則125とは英文読解の原則125のレベル・難易度英文読解の原則125の特徴英文読解の原則125の効果的な使い方他の参考書との比較 英文読解の原則125を徹底解剖!レベル・使い方・効果的な学習法 英語長文が読めるように

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  • 英文読解の原則125を徹底解剖!レベル・使い方・効果的な学習法

    英語長文が読めるようになりたい。でも、どの参考書を選べばいいか分からない…。
    そんな人におすすめなのが「英文読解の原則125」です。

    この記事では、英文読解の原則125の特徴やレベル、効果的な使い方について詳しく解説していきます。
    この参考書を使って英語長文を攻略していきましょう!

    [toc]

    英文読解の原則125とは

    英文読解の原則125は、竹岡広信先生が執筆した英文解釈の参考書です。
    30年以上英語教師を務めてきた竹岡先生が、生徒からの質問をもとに英文読解のポイントを125個にまとめています。

    主な特徴は以下の通りです:

    • 英文読解でつまずきやすい125のポイントを解説
    • 難関大学の入試問題レベルの例文を使用
    • 見開き2ページで1つのポイントを解説
    • 例題とチャレンジ問題で実践力を養成
    • 音声CDつき

    本書は、竹岡先生の「三種の神器」の1つとして知られていました。
    他の2つは単語帳の「LEAP」と英作文の「英作文が面白いほど書ける本」です。このことからも、本書の重要性と信頼性がうかがえます。

    英文読解の原則125のレベル・難易度

    英文読解の原則125は、上級者向けの参考書です。
    難関大学の入試問題レベルの例文を使っているため、ある程度の英語力がないと取り組むのは難しいでしょう。

    おすすめの対象者

    • 英語の偏差値が60以上の人
    • MARCHレベルの大学に合格できる英語力がある人
    • 早慶や難関国公立大学を目指している人

    具体的な目安として、駿台ベネッセ模試や河合塾の全統模試などで英語の偏差値が50を切っている場合は、
    まず英文法の参考書(Evergreen、大岩の英文法など)や問題集(Vintage、Next Stageなど)から取り組んで英文法を完璧にしてからの方が良いでしょう。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/oiwaeibunpo/"]

    基礎的な英文法は理解しているが英文解釈が苦手な人(先述の模試で英語偏差値が50〜60程度)は、
    この本に取り組む前に「英文熟考」(または「入門英文問題精講」)をやると良いでしょう。

    単語については語注もあるため、あまり心配しなくて良いですが、ある程度の語彙力は必要です。

    CAUTION

    まだ基礎が固まっていない人や英語が苦手な人には難しすぎる可能性があります。
    まずは基礎的な文法や語彙を身につけてから取り組むことをおすすめします。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/saisokuenglishreading-schedule/"]

    英文読解の原則125の特徴

    英文読解の原則125は、多くの特徴を持つ優れた参考書です。その主な特徴を詳しく見ていきましょう。

    ①網羅性の高さ

    本書は125個もの英文解釈のポイントを扱っており、英文解釈の参考書としては最も網羅性が高いと言えます。以下のような内容が含まれています。

    • 省略や強調の表現
    • 語句の例外的な訳し方
    • 複雑な構文の解釈方法
    • イディオムや慣用表現の理解
    • 文脈に基づいた適切な訳出のコツ

    この網羅性により、英文が読みにくいと感じる様々な原因に対処する方法を学べます。

    ②コンパクトな解説

    本書の構成は非常に効率的です。

    • 見開き2ページで1つのポイントを解説
    • 左ページに例題、右ページに解説と全訳
    • チャレンジ問題も各ポイントに付随

    この構成により、1つのポイントを集中的に学び、すぐに応用問題に取り組むことができます。

    その分説明が簡潔なので、取り上げられている部分以外の解説があまりないのである程度の理解ができてないと理解することは難しいです。

    英文読解の原則125の解説は、非常に簡潔で要点を押さえたものになっています。1文1文の詳細な構文解説は省かれており、代わりに「ポイント」と「全訳」を中心とした解説スタイルが採用されています。また、単語のまとめなども含まれていないため、必要な語彙は自分で調べる必要があります。この簡潔さは、重要なポイントに焦点を当てた効率的な学習を可能にする一方で、学習者の自主的な取り組みも求めています。つまり、この参考書は単に情報を与えるだけでなく、学習者自身が主体的に考え、理解を深めていくことを促しているのです。

    ③音声ダウンロードつき

    付属の音声ダウンロードは以下の点で役立ちます。

    • ネイティブスピーカーによる正確な発音の習得
    • 英語のリズムやイントネーションの感覚を養う
    • リスニング力の向上
    • 音読練習による読解スピードの向上

    ④体系的ではない構成

    本書は従来の文法書とは異なる特徴的な構成を持っています。

    • 文法単元別にまとめられていない
    • 実際の入試問題で遭遇するような、様々な要素が混在した英文を扱う
    • 読解に必要なスキルを総合的に学べる

    この構成により、実際の入試により近い形で学習を進められます。

    単元別になってないので、解いた問題がどの分野に当てはまるのかわかる人でないと使いこなさられないです。

    ⑤巻末の「確認25」

    巻末の「確認25」は以下の内容を含んでいます。

    • 品詞や文型の基本的な解説
    • 重要な語法のまとめ
    • 原則125よりも基本的な構文や解釈のポイント

    この部分は35ページにわたり、基礎事項の復習や確認に役立ちます。特に、ある程度の英語力がある学習者にとっては、知識の整理に非常に有用です。

    以上の特徴により、英文読解の原則125は総合的な英文解釈力を養うのに適した参考書と言えるでしょう。ただし、その特性を理解し、自分の英語力や学習スタイルに合わせて効果的に活用することが重要です。

    英文読解の原則125の効果的な使い方

    英文読解の原則125を効果的に使うためのステップを詳しく紹介します。

    Step 1: 例題を解く

    • タイトルを見ずに例題を解く
      タイトルを見てしまうとひっかけポイントがすぐに分かってしまうので、訳しやすくなってしまいます。一度訳すことに苦戦し、そこを乗り越えるからこそ、重要な点に気づけるので、まずは自力で解いていきましょう。
    • 全文を紙に訳出する
      頭の中で訳したり、下線部だけを訳したりしてしまうと、「どこが理解できなかったのか」が明確になりません。大変な作業ではありますが、あいまいな勉強になってしまうと、力が伸びなくなってしまいます。
    • 語注や辞書は見ずに解く
      入試本番ではもちろん辞書は使えませんし、難しい単語も推測しなければいけません。日ごろから「分からない語句を文脈から推測する」という意識を持って、トレーニングをしてください。

    Step 2: 解説を読む

    • 正しい訳し方を学ぶ
      解説を読んで「どういう思考で訳さなければいけないのか」を理解します。
    • 重要ポイントをノートにまとめる
      スキマ時間に復習することで、本番で同じミスをすることを防ぎましょう。

    Step 3: 音読する

    • CDを使って正しい発音で音読
      付属のCDを使って、正しい音声で音読をしていきます。
    • スムーズに読めるまで繰り返す
      「初見で同じ構文の英文に出会ったときにスムーズに訳せる」状態にすることが、音読の目標です。

    Step 4: チャレンジ問題に挑戦

    • 学んだポイントを応用して解く
      例文で理解した内容を活かして、類題を解いていきます。
    • 解答と照らし合わせて復習
      チャレンジ問題には解説がほとんどなく、訳を参考に復習する形になります。

    これらのステップを125個全てのポイントで繰り返し、徹底的に学習しましょう。

    注意点

    応用問題は難易度が高いため、最初から全てに取り組む必要はありません。例題をマスターしてから挑戦するのがおすすめです。
    解説が少ないため、分からない点は自分で調べる必要があります。これも学習の一環として捉えましょう。音読は黙読よりも難しいので、まず黙読でスラスラ読めるようになってから音読に進みましょう。

    他の参考書との比較

    英文読解の原則125と他の英文解釈の参考書を比較してみましょう。

    ①英文解釈の技術100

    • 解説がより詳しい
    • 構成が体系的
    • 例題の難易度はやや低め

    英文解釈の技術100は、英文読解の原則125と似たコンセプトの参考書です。100項目の解釈パターンを扱っており、より体系的な構成になっています。解説も詳しいため、初めて発展レベルの解釈書に取り組む人にはこちらの方が適しているかもしれません。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/eibunkaisyaku-series/"]

    ②ポレポレ英文読解:

    • より長文中心
    • 難易度はやや高め
    • アウトプット重視

    ポレポレ英文読解は、より長い英文を扱っており、実際の入試問題に近い形式で学習できます。アウトプット重視のため、英文読解の原則125で学んだ技術を実践する場として活用できるでしょう。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/porepore/"]

    ③英文読解の透視図:

    • 長文中心
    • 難易度は高め
    • 図式を使った解説

    英文読解の透視図は、さらに難易度が高く、長文を中心に扱っています。図式を使った解説が特徴で、英文の構造を視覚的に理解できます。英文読解の原則125をマスターした後、さらに高度な読解力を身につけたい場合におすすめです。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/toushizu/"]

    ④入門英文解釈の技術70:

    英文読解の原則125よりも易しい参考書です。基礎から英文解釈を学びたい人や、英文読解の原則125に取り組む前の準備として使用するのに適しています。

    ⑤英文熟考:

    英文読解の原則125と同じく竹岡広信先生の著書です。原則125で紹介されているテクニックの紹介はもちろん、構造分析までなされているので、原則125に取り掛かる前に基礎固めとして解いておくと無理なく学習することができます。

    [nlink url="ttps://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/eibunjukuko/"]

    英文読解の原則125は、これらの参考書と比べてより幅広いポイントを学べるのが特徴です。
    基本的な解釈のコツから高度なテクニックまで網羅されているため、総合的な英文解釈力を養うのに適しています。

    ただし、解説の詳しさや体系的な構成という点では他の参考書に劣る面もあります。そのため、自分の英語力や学習スタイルに合わせて、適切な参考書を選択することが重要です。

    まとめ

    英文読解の原則125は、上級者向けの網羅的な英文解釈の参考書です。
    MARCHレベル以上の英語力がある人におすすめで、早慶や難関国公立大学を目指す人にとって非常に有用な一冊となるでしょう。

    本書の主な特徴をまとめると、、

    • 125個の英文解釈のポイントを網羅
    • 難関大学レベルの例文を使用
    • コンパクトな解説
    • 音声CD付属
    • チャレンジ問題で応用力を養成

    効果的に使うためには、例題→解説→音読→チャレンジ問題というステップを繰り返し、125個全てのポイントを徹底的に学習することが大切です。

    ただし、本書は上級者向けであり、基礎力が不足している場合は適切ではありません。英語の偏差値が50を下回る場合は、まず基礎的な英文法や語彙を学ぶことをおすすめします。

    また、本書は体系的な構成ではないため、英文法を一から学ぶには適していません。英文法の基礎を固めてから本書に取り組むことで、より効果的に学習できるでしょう。

    英文読解の原則125を使いこなせば、難関大学の入試レベルの長文も読みこなせるようになります。
    ぜひ、自分の英語力に合わせて効果的に活用してください。

『最難関大 英語長文 読解の原点』の使い方とレベル | 英語のプロが解説

2024.08.22

『最難関大 英語長文 読解の原点』の使い方とレベル | 英語のプロが解説 最難関大を目指す受験生の皆さん、こんにちは。早慶専門塾HiroAcademiaの小野です。 今回は、旺文社から出版されている「最難関大 英語長文 読解の原点」について、その使い方とレベルを徹底解説します。この記事を読めば、あな

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  • 『最難関大 英語長文 読解の原点』の使い方とレベル | 英語のプロが解説

    最難関大を目指す受験生の皆さん、こんにちは。早慶専門塾HiroAcademiaの小野です。
    今回は、旺文社から出版されている「最難関大 英語長文 読解の原点」について、その使い方とレベルを徹底解説します。この記事を読めば、あなたの英語長文読解力が飛躍的に向上するはずです!

    最難関大 英語長文 読解の原点とは

    「最難関大 英語長文 読解の原点」は、旺文社から出版された英語長文問題集です。
    著者の刀禰泰史先生は、京都大学をはじめとする難関大学の入試問題の解答・解説執筆を担当し、
    予備校でも難関大学受験生の指導や模試作成に携わってきた実力派講師です。

    本書の特徴は以下の通りです:

    • 最難関大に対応できる15題(要約問題は2題で1セット)を厳選
    • 詳細な採点基準付きの記述問題
    • 精度の高い読解力・記述力をフォローする充実した解説
    • 全文の構文解説と語句解説
    • 音読・復習用の音声付き

    『読解の原点』のレベルと対象者

    「最難関大 英語長文 読解の原点」は、その名の通り最難関大学を目指す受験生向けの教材です。具体的には以下のような方におすすめです:

    • 東大、京大、一橋大、東工大などの最難関国立大志望者
    • 早稲田大学、慶應義塾大学の上位学部志望者
    • 医学部志望者
    • 英検準1級〜1級レベルの英語力がある方

    レベル的には、英語長文読解において偏差値65以上を目指す方に適しています。

    ただし、基礎力が不十分な状態でこの教材に取り組むのは効果的ではありません。

    「最難関大 英語長文 読解の原点」の中身は?

    本書の具体的な内容について、もう少し詳しく見ていきましょう。

    収録問題の特徴

    本書に収録されている15題の問題は、以下のような特徴があります:

    • 東大、京大、一橋大などの最難関大学の過去問
    • 著者オリジナルの問題(最難関大レベル)
    • 様々なジャンルの長文(科学、文学、社会問題など)
    • 要約問題、和訳問題、内容一致問題など多様な問題形式

    特に、東大の要約問題が収録されているのは大きな特徴です。東大の要約問題は難易度が非常に高く、他の問題集ではあまり扱われていないため、貴重な練習機会となります。

    収録されている問題

    明治大学、早稲田大学、上智大学、立教大学、中央大学、東京大学 要約問題A・B、
    慶應大学薬学部、上智大学、旭川医科大学、京都大学、東京大学、大阪医科大学、京都大学、
    東京大学、慶應大学医学部

    『読解の原点』解説について

    本書の解説は非常に詳細で、以下のような情報が含まれています:

    • 全文の構文解析
    • 重要語句の詳細な説明
    • 段落ごとの要旨
    • 設問の解答プロセス
    • 記述問題の模範解答と採点基準

    特に、記述問題の採点基準が詳細に示されているのが本書の大きな特徴です。これにより、実際の入試でどのような基準で採点されるのかを把握し、より精度の高い解答を作成する力が身につきます。

    他の難関大学向け長文問題集との比較

    教材名 レベル 特徴 「読解の原点」との違い
    ぐんぐん読める英語長文 ADVANCED 難関〜最難関大 速読力向上に特化 解くよりも読み方重視。
    難関大英語長文講義の実況中継② 難関〜最難関大 解説と背景知識の解説 記述問題の比重が少ない
    The Ruels④ 早慶ー旧帝大 問題解く 解き方の解説中心

    この中の教材はどれも難しいですが、
    「ぐんぐん読める」がまだ取り組みやすいので、難関大学への最初の一歩として取り組むと良いでしょう。

    取り組むやすいとは言ってもこのレベルの教材を行うには記述模試で偏差値65程度ないと取り組んでも成果は得られません。

    このレベルに到達してない人はこちらの記事でどの様に英語の勉強をしたら良いのかを学んでください。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/english-benkyo/"]

    「読解の原点」の特徴と魅力

    「最難関大 英語長文 読解の原点」の魅力を詳しく見ていきましょう:

    特徴と魅力
    • 最難関大学の実戦的な問題:東大、京大など最難関大学の入試問題や、それに匹敵するレベルの問題が収録されています。
    • 詳細な採点基準:記述問題の採点基準が細かく示されているため、自己採点の精度が高まります。
    • 充実した解説:単なる和訳だけでなく、文章構造や論理展開の解説も詳細です。
    • 音声付き:ネイティブ音声での朗読CDが付属しているため、リスニング力の向上にも役立ちます。
    • 幅広いトピック:様々な分野の長文が収録されており、語彙力と知識の幅を広げることができます。

    「読解の原点」の注意点とデメリット

    素晴らしい教材ではありますが、いくつか注意点もあります:

    ここに注意!
    • 基礎力が不足している人には難しい:英語の基礎力が十分でない場合、内容を理解するのが困難です。
    • 時間がかかる:1題あたりの解説が非常に詳細なため、すべての問題に取り組むには相当な時間がかかります。
    • 問題数が少ない:15題(要約問題含む)しかないため、量をこなしたい人には物足りないかもしれません。

    まとめ:最難関大合格への道のり

    「最難関大 英語長文 読解の原点」は、その名の通り最難関大学の英語長文読解力を養成するための原点となる教材です。基礎力のある受験生が、この教材に真剣に取り組むことで、最難関大学の入試問題に対応できる高度な読解力と表現力を身につけることができるでしょう。

    ただし、この教材だけで完璧な準備ができるわけではありません。以下のような学習計画を立てることをおすすめします:

    1. 英語の基礎力を固める(文法・語彙・構文)
    2. 標準〜難関レベルの長文読解に慣れる
    3. 「最難関大 英語長文 読解の原点」で高度な読解力と表現力を養成
    4. 過去問演習で実戦力を磨く

    最後に、英語の学習に王道はありません。継続的な努力と効果的な教材の使用が、最難関大学合格への近道となります。「最難関大 英語長文 読解の原点」を活用し、着実に実力を伸ばしていってください。

【神書】『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』レベル・使い方【早慶ガチ勢必須】

2024.08.20

英語学習において、単語や文法を覚えるだけでは不十分です。ネイティブスピーカーのように自然な英語を使いこなすためには、イディオムや慣用句、コロケーションなどの「定型表現」を習得することが不可欠です。そんな悩みを解決し、英語力を劇的に向上させるのが『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』です。 こ

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  • 英語学習において、単語や文法を覚えるだけでは不十分です。ネイティブスピーカーのように自然な英語を使いこなすためには、イディオムや慣用句、コロケーションなどの「定型表現」を習得することが不可欠です。そんな悩みを解決し、英語力を劇的に向上させるのが『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』です。

    この記事では、『IDIOMATIC 300』のレベル、効果的な使い方、大学入試対策としての活用法など、あらゆる角度から徹底解説します。この参考書を使いこなせば、大学入試はもちろん、英検準1級・1級レベルの英語力も夢ではありません。

    難関大学合格や高得点獲得の武器となる『IDIOMATIC 300』の魅力をご紹介します。あなたの英語力アップの近道が見つかるはずです。

    [toc]

    『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』の概要

    『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』は、英語教育のエキスパートである山崎竜成先生が手掛けた、イディオムや慣用句、コロケーションを学ぶための決定版と言える参考書です。

    この本の最大の特徴は、実際にネイティブが使う自然な英語表現を、300の書き下ろし例文を通じて学べることです。単なる暗記ではなく、文脈の中で表現を理解し、使えるようになることを目指しています。

    もう一つの大きな特徴は、詳細な解説と豊富な関連表現の紹介です。各フレーズの意味やニュアンス、用法のバリエーションを丁寧に説明しており、英語表現の奥深さを学ぶことができます。

    『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』の特徴とは

    この本には、自然な英語表現を身につけるための様々な工夫が凝らされています。

    300の書き下ろし例文を通じて、文脈の中でイディオムや慣用句、コロケーションを学ぶことで、実践的な英語力を養うことができます。これは、大学入試や英検の高得点獲得には欠かせないスキルです。

    英語表現の詳細な解説により、単に意味を覚えるだけでなく、ニュアンスや用法まで理解することができます。

    また、300問の問題集が付属しており、学んだ内容をすぐに実践できます。空所補充問題200問、並び替え問題100問を通じて、理解度を確認し、定着を図ることができます。

    他の英語参考書にはない、コロケーションに特化した内容が画期的ですね。実際のネイティブの英語に近づくための近道と言えるでしょう。

    『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』の目次と構成

    本書は全30日構成になっており、1日あたり10の例文を学習する形式になっています。

    • Day 1-30: 各日10の例文と詳細な解説
    • 別冊問題集: 空所補充問題200問、並び替え問題100問
    • 巻末資料: 索引、音声ダウンロード案内

    この構成から、本書の特徴と学習の流れがよく分かります。

    • 例文学習 (Day 1-30):
      毎日10の例文を通じて、イディオムや慣用句、コロケーションを学びます。各例文には詳細な解説が付いており、表現の意味やニュアンス、用法を深く理解できます。
    • 問題演習 (別冊問題集):
      学んだ表現を実際に使う練習ができます。空所補充問題と並び替え問題を通じて、理解度を確認し、定着を図ります。
    • 復習と発展 (巻末資料):
      索引を使って効率的に復習できます。また、音声ダウンロードにより、リスニング力も同時に鍛えることができます。

    30日で300のイディオマティックな表現を学べる構成は、集中的に学習したい人にぴったりですね。毎日コンスタントに進めることで、着実に力がつく構成になっています。

    各例文は、イディオムや慣用句、コロケーションを効果的に含むように作られています。そして、それぞれの表現について詳細な解説が provided されており、関連表現や用法のバリエーションまで学ぶことができます。

    『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』のレベルは?

    『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』のレベルは、早慶を本気で目指す生徒にピッタリと言えます。

    また、大学受験で早慶を目指す生徒以外にも英語中級者(英検1級習得者)にとっても有用な教材といえます。

    当塾では前作のピナクルとIdiomaticは必須で学習しています。

    ピナクルについてはこちらの記事で紹介しています。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/pinnacle/"]

    近年、大学入試の英語問題では、長文読解問題の難易度が上昇傾向にあり、この本に記載している様な表現の理解があった方が圧倒的に読みやすいです。

    『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』の対象者

    この参考書は、以下のような方におすすめです:

    • 大学入試で高得点を狙う受験生
    • 英検1級合格を目指す学習者
    • ネイティブに近い自然な英語表現を身につけたい人
    • 英語のイディオムや慣用句、コロケーションを体系的に学びたい人
    • 英語教師として指導力を高めたい方

    特に、基本的な英語力はあるものの、より自然で洗練された英語表現を身につけたい人に最適です。

    『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』の使い方

    『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』を最大限に活用するために、以下のステップで学習を進めることをおすすめします。

    [ptimeline]
    [ti label="STEP1" title="例文を読み、音声を聞く"]まずは、その日の10の例文を読み、付属の音声を聞きます。この段階では、全体の意味をつかむことに集中し、分からない表現があってもあまり気にしすぎないようにしましょう。
    [/ti]
    [ti label="STEP2" title="解説を熟読する"]次に、各例文の解説をじっくりと読みます。イディオムや慣用句、コロケーションの意味やニュアンス、用法をしっかり理解しましょう。関連表現にも目を通し、表現の幅を広げていきます。[/ti]
    [ti label="STEP3" title="例文を音読・暗唱する"]解説を読んだ後、再度例文を音読します。できれば暗唱できるくらいまで繰り返し練習しましょう。これにより、表現を自然に使えるようになります。[/ti]
    [ti label="STEP4" title="問題を解く"]別冊問題集の該当する問題を解きます。空所補充問題と並び替え問題を通じて、理解度を確認し、定着を図ります。[/ti]
    [ti label="STEP5" title="復習する"]一通り学習した後、定期的に復習を行います。索引を使って効率的に復習し、特に苦手な表現は集中的に練習しましょう。[/ti]
    [/ptimeline]

    以上のステップを毎日継続することで、『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』の内容を確実に身につけ、イディオマティックな英語表現を使いこなせるようになります。

    基礎をしっかり固めてから応用へと進むことで、確実に力をつけていくことができるでしょう。

    単に読むだけでなく、音声を活用し、実際に使う練習を重ねることが大切ですね。インプットとアウトプットのバランスが重要です。

    『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』と大学入試対策:難関大学突破で使うには?

    難関大学の入試で高得点を獲得するためには、表現を理解し、使いこなす能力が不可欠です。

    『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』は、この能力を効果的に養うための強力な参考書となります。

    『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』で学ぶ表現例

    本書では、様々なイディオマティックな表現を学ぶことができます。以下に、いくつかの例を紹介します:

    1. in order of importance (重要度の高い順に)
      • 例文: If you have a host of issues to address, you should first put them in order of importance.
      • 解説: 「重要度の高い順」という意味のフレーズです。類似表現として、in order of X (Xの順に)、in order of preference (好きな順に)、in order of appearance (登場順に) などがあります。
    2. the ease with which SV (〜する容易さ)
      • 例文: The apparent ease with which young children master their native tongue makes us forget language acquisition is no small feat.
      • 解説: 「〜する容易さ」を表す重要フレーズです。類似表現として、the accuracy with which SV (どれくらい正確に〜するのか)、the rapidity with which SV (どれくらい速く〜するのか) などがあります。
    3. make X forget Y (XにYを忘れさせる)
      • 例文: The apparent ease with which young children master their native tongue makes us forget language acquisition is no small feat.
      • 解説: 「XにYを忘れさせる」という意味のフレーズです。「大切なことを見逃す」といったニュアンスで使われることが多いです。

    これらの表現は、単に意味を覚えるだけでなく、文脈の中で使い方を理解することが重要です。『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』では、こうした表現を300の例文を通じて学ぶことができます。

    イディオマティックな表現を知っているかどうかで、英文の理解度や表現力に大きな差が出ますね。これらの表現を自然に使えるようになれば、ネイティブのような英語に近づけます。

    『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』のまとめ

    『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』は、イディオマティックな英語表現を効果的に学ぶための優れた教材です。以下にその特徴をまとめます:

    • 300の書き下ろし例文で、文脈の中でイディオムや慣用句、コロケーションを学べる
    • 詳細な解説と豊富な関連表現で、表現の奥深さを理解できる
    • 別冊問題集で学んだ内容を実践的に確認できる
    • 音声ダウンロードでリスニング力も同時に鍛えられる
    • 英検2級から準1級・1級レベルまで幅広く対応

    この教材を活用することで、大学入試はもちろん、英検やTOEFLなどの外部試験でも高得点を狙うことができます。
    また、実践的な英語力を身につけることで、将来的な英語の活用場面でも大いに役立つでしょう。

    イディオマティックな英語表現の習得は、多くの人が苦手意識を持つ分野ですが、適切な方法で学習すれば必ず上達します。
    『飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』は、その道筋を明確に示してくれる心強い味方となるはずです。

    ぜひ、この教材を活用して、自然で洗練された英語表現を身につけ、英語力の飛躍的な向上を目指してください。

『英語内容一致問題講義の実況中継』【登木、守屋】レベル、使い方

2024.07.11

英語の内容一致問題で苦戦している受験生の皆さん、朗報です!河合塾の人気講師、登木健司先生と守屋佑真先生による『英語内容一致問題講義の実況中継』が、従来の英語学習の概念を覆す画期的な一冊として注目を集めています。この記事では、この革新的な参考書の特徴や使い方、そして実際の学習効果について詳しく解説して

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  • 英語の内容一致問題で苦戦している受験生の皆さん、朗報です!河合塾の人気講師、登木健司先生と守屋佑真先生による『英語内容一致問題講義の実況中継』が、従来の英語学習の概念を覆す画期的な一冊として注目を集めています。この記事では、この革新的な参考書の特徴や使い方、そして実際の学習効果について詳しく解説していきます。早慶や難関国公立大学を目指す受験生はもちろん、英語力を飛躍的に伸ばしたい全ての学習者にとって必見の内容です。


    [toc]

    英語内容一致問題講義の実況中継とは?

    本書は、現在の入試制度において大きな配点を占める「内容一致問題」に特化した、徹底的な研究の成果です。河合塾の看板講師である登木健司先生と守屋佑真先生が、長年の指導経験を基に開発した10の公式を駆使して、内容一致問題を完全攻略する方法を伝授しています。


    本書の主な特徴は、内容一致問題の完全攻略を目指す10の公式、質の高い英文による読解力と文法力の向上、リーディングからライティングへの革新的な応用法、幅広い試験への対応、そして両講師の対談形式による「副音声」解説です。

    本書は、主にMARCH、関関同立、難関国公立大学を目指す層、共通テスト8割以上を目指す受験生を対象としています。特に、内容一致問題で時間内に解き終えられない、英文の細かいニュアンスを正確に読み取れない、リーディングとライティングを効果的に連携させたいという悩みを持つ受験生におすすめです。

    著者紹介

    登木健司

    河合塾英語科講師。難関大学の英語長文問題に定評があり、多くの受験生から支持を得ています。論理的な解法と、受験生の弱点を的確に捉えた指導で知られています。

    守屋佑真

    河合塾英語科講師。英作文指導のスペシャリストとして知られ、独自の指導法で多くの生徒の英語力を向上させています。リーディングとライティングの融合的アプローチが特徴です。

    10の公式:内容一致問題攻略の鍵

    本書の核心部分である「10の公式」は、内容一致問題を効率的に解くためのテクニックです。これらの公式を習得することで、問題解決のスピードと正確性が飛躍的に向上します。

    • 本文と選択肢の一致度を見極める
    • キーワードの言い換えを見抜く
    • 数値情報を正確に把握する
    • 時制や比較級に注目する
    • 限定表現や程度表現を見逃さない
    • 因果関係を正確に理解する
    • 例示と一般化を区別する
    • 著者の意見と事実を区別する
    • 文脈から暗示された情報を読み取る
    • 全体の論理構造を把握する

    本書の構成と各レッスンの概要

    本書は10のレッスンで構成されており、それぞれ異なるテーマと担当講師が設定されています。各レッスンの概要と主な学習ポイントを紹介します。

    第1問〜第10問

    1. 第1問 動物(担当:守屋)
    2. 第2問 食料問題(担当:登木)
    3. 第3問 教育(担当:登木)
    4. 第4問 フェミニズム(担当:守屋)
    5. 第5問 アースアワー(担当:守屋)
    6. 第6問 科学と芸術(担当:守屋)
    7. 第7問 貨幣(担当:登木)
    8. 第8問 インターネット・SNS(担当:登木)
    9. 第9問 経済問題(担当:守屋)
    10. 第10問 環境(担当:登木)

    効果的な学習方法

    本書を最大限に活用するための学習方法を紹介します。

    • 段階的な公式の習得:10の公式を一度に覚えようとせず、各レッスンで重点的に扱われる公式から順に習得していきましょう。
    • 英文構造の分析:各レッスンの英文を、段落構成や論理展開に注目しながら丁寧に分析します。
    • 誤答選択肢の分析:正解を選ぶだけでなく、なぜ他の選択肢が誤りなのかを丁寧に分析します。
    • リーディングとライティングの連携:各レッスンで学んだ英文の構造や表現を、WRITING PICK UPコーナーで紹介される自由英作文でも積極的に活用しましょう。
    • 副音声の活用:問題を解いた後、副音声を聴いて理解を深めます。
    • 反復練習と応用:一度解いた問題も、時間を置いて再度挑戦してみましょう。

    本書の特長と他の参考書との違い

    本書は他の英語参考書と比較して、以下のような特長があります:

    『英語内容一致問題講義の実況中継』は、他の英語参考書と比較して、いくつかの独自の特長を持っています。
    まず、本書は内容一致問題に特化しているという点が挙げられます。多くの英語参考書が長文読解全般を広く扱う中、この本は内容一致問題という特定の問題タイプに焦点を当てています。これにより、この種の問題に対する深い理解と高度なスキルを獲得することができます。
    次に、本書はリーディングとライティングを融合させた革新的なアプローチを採用しています。通常、これらのスキルは別々に学習されることが多いのですが、本書ではこれらを有機的に結びつけることで、より効果的な学習を可能にしています。
    さらに、本書は内容一致問題の解法を10の明確な公式として体系化しています。多くの受験生が経験則や感覚に頼りがちなこの種の問題に対して、明確な指針を提供しているのです。これにより、学習者は系統立てて問題解決のスキルを身につけることができます。
    また、本書で使用されている英文は実践的で多彩なテーマを扱っています。実際の入試や英字新聞レベルの英文を使用し、現代社会の様々なトピックを取り上げているため、語彙力や背景知識の向上にも役立ちます。

    まとめ:英語内容一致問題講義の実況中継は誰向け?

    『英語内容一致問題講義の実況中継』は、単なる問題集ではありません。10の公式を軸に、読解力の向上、文法の強化、そしてライティング力の育成まで、英語力を総合的に高める画期的な一冊です。

    特に以下の層にオススメです:

    • 関関同立、GMARCH、地方国公立大学を目指す高校3年生
    • SVOCの基本文型を理解している高校2年生

    この革新的な学習法を活用して、英語の苦手意識を払拭し、得意科目へと変えていきましょう。時間配分に悩む受験生、自由英作文に苦手意識がある受験生、そして英語の総合力を高めたい全ての学習者にとって、本書は強力な武器となるでしょう。

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