慶應義塾大学総合政策学部の英語の対策
慶應総合政策学部に入学したい生徒の皆さん、入試に向けて英語の勉強法を考えていることと思います。本文では慶應総合政策学部の英語試験の特徴や対策について解説しています。
長文3題で約3000語の英文が出題されるので、単語力や構文力、論理的思考力が必要となります。
まず慶應総合政策学部の英語試験の概要と目標点を押さえてから、
設問別の対策
超長文を読む力をつける方法
合格に向けたアドバイス
参考にしていただければと思います。
皆さんの慶應総合政策学部合格を心より願っています。
[toc]
慶應総合政策学部の英語の全体概観/傾向
大問
種類
語数
I
長文問題
約700語
II
長文問題
約700語
III
超長文問題
約1500語
長文問題が3題出題されて、全部で約3000語程度の文章が出題されます。
総合政策の英語で何点取れば良いのか?
結論からいうと、
取れるようにしておきましょう。
【慶應総合政策の英語】合格最低点
総合政策学部では、さまざまな受験形式で受験ができますが、
ここでは下記形式に絞って合格最低点を掲載します。
外国語 と 小論文
外国語 と 数学 と 小論文
1,外国語と小論文の合格最低点
外国語200点、小論文200点の合計400点で計算します。
年度
合格最低点
得点率
2023
257
64.3%
2022
260
65.0%
2021
248
62.0%
2020
246
61.5%
2,外国語と数学と小論文の合格最低点
外国語100点、数学100点、小論文200点の合計400点で計算します。
年度
合格最低点
得点率
2023
268
67.0%
2022
275
68.8%
2021
267
66.8%
2020
246
61.5%
【慶應総合政策の英語】平均点
注意!
残念ながら、英語の平均点は大学側で公表していません。
2014年までは科目ごとに合格最低点を記載してくれていたので、参考にしましょう。
*2013,2014の点数については、1次審査(足切り)基準点になります。
2015年までは問題形式が長文2題形式となっていて若干異なります。
年度
点数
得点率
2014(*)
96
48.0%
2013(*)
108
54.0%
2012
124
62.0%
2011
108
54.0%
2010
108
54.0%
2009
120
60.0%
2008
155
77.5%
2007
120
60.0%
2006
126
63.0%
2015と2016年は合格者平均点まで公表していますよ
年度
点数
得点率
2016
134
67.0%
2015
142
71.0%
【事実】8割~9割程度は取れている
かなり難しい総合政策の英語ですが、当塾で英語が得意な子であれば満点近くの点数 を取ってきているのが実際のところです。
データを見ると合格最低点が低い年もありますが、、、7割程度では小論文で落とされる可能性が高い ので、英語で安定して点数を取れるようにしてください。
【慶應総合政策の英語】配点予想
一番有力な点数の配点としては、下記です。
【慶應総合政策の英語】問題の見極めが肝心
慶應総合政策学部の英語の問題は、
難しい問題はものすごい難しくて時間内に解くのは、
学生レベルでは難しい問題や、単語的にほとんどの人ができない問題も含まれています。
注意!
大問3が難しく、慶應大学の問題で、一番難しい問題が総合政策学部の大問3のことも多いです。
【慶應総合政策】時間配分は?
大問
種類
時間配分
I
長文問題
25分
II
長文問題
25分
III
超長文問題
45分
最後の長文は長さも長く難しいので、集中して解くようにしてください!
【慶應総合政策】設問別の対策
設問数は、大問ごとに下記となっています。
大問1,2は空欄補充10問、内容一致5問、
大問3は空欄補充20問、内容一致10問
空欄補充
空欄補充は苦手な人の多い問題ですが、
超難関SFCの問題であっても基本的な考え方は変わりません。
SFCの空欄補充を解くための3つの視点
1,文法的な視点
2,前後との論理的な視点
3,パラグラフ全体での視点
空欄補充を解くときに1番大事なのは、
文法的、前後の単語とのつながりを考える視点です。
超難関なSFCであってもものすごい簡単な熟語が解答のヒントになっていたり、
5文型が隠されていて、それがヒントになっているケースも多々あります。
これまでに多数の生徒を指導してきましたが、
できてない生徒というのは、
このような文法的に文章を処理するのが苦手なケースが多いので、注意してください。
SFC=”難しいことばかり”ではない
慶應総合政策学部というと難しいことができていることが必要だと考えがちです。もちろん、難しいですが、、入試で合格点を取るのであれば、基本的なことを習熟していくことが必要不可欠です。
内容一致問題
内容一致問題は、下記のような形式となっています。
Not問題
通常内容一致
主張判定
要約問題
解くべきパラグラフを指定しているのか文章全体からのパターンと2つの形式があります。
パラグラフをしている形式の方が解きやすいので、先に解いた方が良いでしょう。
目標得点が、160点程度だとすると、内容一致は基本的に落とせませんね・・・・
SFCの超長文が読めるようになるためには
慶應大学SFCの超長文が読めて解けるようになるためには、下記の3つの力が必要です。
どれか一つでも抜けていた場合は合格するためには、不十分です。
第1の壁
高い単語力(8000語水準)
慶應レベルでもわかる構文把握力
MARCHレベルであればすぐ解ける基礎文法力
第2の壁
ものすごい高い単語力(12000語水準)
論理的な文章の構造を把握する力
昨今のニュースに対しての背景知識
上記2つがあってようやく文章の内容がわかり、ある程度の点数を取ることができます。
単語力はどれくらいまで必要なのか?
SFCに絶対に入りたいと思っていて、
8割取ろうと思ったら英検1級までの単語は絶対に覚えた方が良いです。
なので、語彙力がない人は大至急覚える ようにしてください。
とはいえ、いきなり英検1級の単語帳から覚えるのは非効率です。
まずは、英検準1級レベルまでの語彙を覚えられるようにしてください。
おすすめは『単熟語EXシリーズ』です。
[itemlink post_id="21880"]
さらなる難単語帳についてはこちらで紹介しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/taisaku/waseda/syagaku/waseda-syagaku-english-tangocho/"]
また、熟語(piece of cakeのような)や句動詞(get onなど)が問われます。
この辺りの表現は、『上級志向の英語フレーズ Essential 』で熟語を
『ランク順英熟語』のような句動詞のイメージを載せている教材でやっていくと良いでしょう。
[itemlink post_id="22950"]
[itemlink post_id="22951"]
構文把握力を磨くのにおすすめの教材は?
構文把握をつけていくのは、SFCや難しい英語を読む上では絶対に必要です。
英語をなんとなく読む癖がある人は、絶対に英語はできるようになりません。
1単語1単語文章の中でどのような品詞になって使われているのかを考えることで、
文章が読めるようになってきます。
構文把握をつけるためにおすすめなの教材は、下記3点です。
肘井の英文読解 必修編
英文熟考上・下
英解釈の透視図
この3つの教材を完璧にこなすことができたら、(文法的には)どのような文章も読むことができます。
河合の模試では偏差値70はいきます。
早慶に合格するには偏差値70はスタート地点です。
そのほかにも早慶レベルの英文解釈書はあり、こちらで紹介しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/sokei-englishinterpretation/"]
論構造を把握するトレーニング方法
1文を難なく読めるようなレベルになったのであれば、
続いて必要なのが文章と文章のつながりを考えることができる力です。
文章は1文単位で成り立っているわけではなく、つながりで成り立っています。
つながりからパラグラフが構成されて、
そのパラグラフの中で一つ言いたいことがある のです。
NewCastle大学の記事にこれから論文を書く人向けにパラグラフの説明があったので、紹介しておきます。
A common piece of advice is ‘one point per paragraph’. This can be a little hard to put into practice – what counts as ‘a point’? The whole assignment could be said to be making a point, and each sentence also makes a point. Another way to think of it is that a point in this sense is a statement of argument or observation that contributes a significant and essential step in your whole structure, without which your conclusion will be weakened. A point like this can’t stand on its own without being further unpacked with evidence, explanation, interpretation etc, which is the job of the rest of the paragraph. You should be able to get the overall gist and structure of an academic text by just reading the first line of each paragraph.
出典:”Paragraphing
Find out how to structure an academic paragraph.”from Newcastle University
ポイント
1つの段落に一つの論点を示すことが推奨される。
「論点」とは、論文全体の主張を支える重要な主張や観察のことを指す。
その論点だけでは不十分で、段落全体で詳しく説明する必要がある。
各段落の最初の1文を読むことで、文章の全体的な構造を把握できる。
つまり、パラグラフにはいろいろ言いたいことが書いてありますが、
段落で言いたいこと (トピックセンテンスとも言う)を
何かしらの形で支えていることに気づいていかないといけないのです。
そして、その言いたいこと+支えている部分で一つのパラグラフを構成しています。
よく言われる例えとして、「ハンバーガー」があります。
パラグラフで言いたいことをつかむと言うのは、
このハンバーガー全体を見て、細かい部分にとらわれずに
これは、チキンバーガーだ!
ということをわかるということです。
パラグラフで言いたいことをつかむには?
下記二つのトレーニングが必要です。
当塾では、上記二つのトレーニングを行っていますが、
行った生徒は何を言いたいのか?というのが、
確実にわかるようになってSFCの問題でも正答率が上がってきています。
SFCのための背景知識は?
慶應大学SFCの英語長文は、最近のニュースがテーマになって文章が作られることが非常に多いです。
そのため、昨今のニュースについてはある程度習熟しているのが望ましいです。
時事的な話題ももちろんですが、それ以外にもAIや自動運転技術についてといったテクノロジー分野や
環境の社会への影響など文系理系に関わらずさまざまな知識を入れていく必要があるでしょう。
参考書としては、『ロゴフィリア』『テーマ別英単語 ACADEMIC』『これからの英単語』がおすすめです。
[itemlink post_id="22340"]
[itemlink post_id="23082"]
[itemlink post_id="23083"]
慶應SFCで圧倒的な実力で合格したいのであれば?
まずは学習相談から!
早慶専門個別指導塾HIRO ACADEMIAには、慶應義塾大学専門として総合政策学部への圧倒的な合格ノウハウがございます。
少しでもご興味をお持ちいただいた方は、まずは合格に役立つノウハウや情報を、詰め込んだ資料をご請求ください。
また、慶應義塾大学総合政策学部に合格するためにどのよう勉強をしたらよいのかを指示する学習カウンセリング も承っています。
学習状況を伺った上で、残りの期間でどう受かるかを提案いたしますので、ぜひお気軽にお電話いただければと思います。
[ad doc=""]