統帥権とは?
統帥権とは、一言で言うと「軍隊を運用する権力」のことです(◯帥 ✕師)。
この「軍隊を運用する権力」には、軍隊を動かして戦争を行うことはもちろん、軍備を用意するなどと言ったことも含まれます。
統帥権は軍隊(またはそれに準ずる戦力)があれば、必ず存在するもので、その用いられ方のパターンは2つあります。
まず1つ目に、
統帥権は軍部が持っていて、内閣と独立しているパターンがあります。
これは明治時代に主に用いられていた方法で、ここでは、内閣が軍部を無視して勝手に条約を結んで軍隊を縮小したり、戦争をやめたりすることは許されません。
それは、軍隊に関することの決定権はこの場合、軍部が持っているからです。
2つ目の用いられ方は、
統帥権は軍部ではなく、文民の内閣総理大臣が持っているパターンです。
これは現在の用いられ方で、ここでは現場の人たちが勝手に軍隊を動かして攻撃を仕掛けることは許されません。
それは軍隊の運用に関する決定権はこの場合、内閣が持っているからです。
以上のように、統帥権は明治時代以降の歴史を学ぶ上で非常に重要な用語になります。
「統帥権とは何なのか?」「統帥権は軍部が持っているのか、内閣が持っているのか」などをしっかり理解した上で、学習を進めてもらいたいと思います。
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