方針の立て方 (1) ガウス記号に関する重要な性質:を使うだけ.ガウス記号は文系数学頻出のテーマのため,この重要な性質とともに覚えておこう. (2) 前問を一般化したもの(前問は本問ののパターンである)であることに気付きたい.入試数学では,まず具体的なパターンでやらせ,その次の問題で一般化するという
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方針の立て方
(1)
ガウス記号に関する重要な性質:を使うだけ.ガウス記号は文系数学頻出のテーマのため,この重要な性質とともに覚えておこう.
(2)
前問を一般化したもの(前問は本問ののパターンである)であることに気付きたい.入試数学では,まず具体的なパターンでやらせ,その次の問題で一般化するという出題形式が多い.一般化されると途端に難しくなったと感じがちだが,前問と同じように処理していけばよい.つまり,
を使って変形し,その範囲で
の倍数である
を拾い上げていけばよい.ただし,前問では
に制限がないが,本問では制限がついてしまっていることに注意.
(3)
前問の議論で,と
と
と
で場合分けしたので,本問でもこれと同様に場合分けして考えればよい.
解答例
(1)
である.この範囲で4の倍数となるものが答えである.
……(答)
(2)
の値に制限がない場合,
となる.この範囲に,の倍数である
は,
の個ある.ここで,
は,
を満たす最大の自然数である.つまり,
ならば
ならば
ならば
である.
今はという制限があるが,
までは上記の議論が使える.
さて,より
であるから,
のときを別個で考えれば必要十分.
となる
は
のみであるから,
の倍数である
は
の1個のみ.
よって,求める個数は,
個……(答)
(3)
前問の議論より,
(Ⅰ)のとき
の倍数である
は,
である.これらをで割った余りは,順番に
である.
(Ⅱ)のとき
の倍数である
は,
である.これらをで割った余りは,順番に
である.
(Ⅲ)のとき
の倍数である
は,
である.これらをで割った余りは,順番に
である.
(Ⅳ)のとき
の倍数である
は,
である.これらをで割った余りは,順番に
である.
(Ⅴ)のとき
の倍数である
は,
である.これをで割った余りは,100である.
以上,(Ⅰ)~(Ⅴ)より,
……(答)