慶應義塾大学環境情報学部の英語の対策
慶應義塾大学環境情報学部を目指す方のために、英語試験の対策のポイントを解説します。
環境情報学部の英語試験は、難易度が高く知られています。
しかし、傾向を把握し、計画的に対策を進めることで、高得点を狙うことが可能です。
試験の基本情報
出題傾向の特徴
対策の核心
過去問の活用法
慶應環境情報学部の英語試験対策の全体像を理解していただける内容となっています。
ぜひ最後まで読んで、試験対策の参考にしてください。
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慶應環境情報学部の英語の全体概観/傾向
まず最初に、環境情報学部の英語試験の基本情報を整理しましょう。
試験時間は120分
英語の配点は200点(英語のみ受験の場合)
解答形式はすべて4択から1つを選ぶマーク式
英語の配点は、学部試験全体の半分を占めます。
一見長い試験時間ですが、
意外と時間に対して問題量が多い ため、解答スピードが求められます。
環境情報学部の英語試験の出題傾向
大問
種類
語数
I
長文問題
約700語
II
長文問題
約700語
III
超長文問題
約1500語
(1)3題の長文読解問題
(2)高度な語彙が要求される
(3)専門的な話題が出題される
(1)3題の長文読解問題
試験の形式は、3題の長文読解問題です。1題目と2題目がそれぞれ600語程度、3題目が1,000語を超える大問となっています。文章量が多いため、限られた時間内での読解スピードが求められています。
(2)高度な語彙が要求される
難関国公立大学並みの高度な語彙力が必要とされます。日頃の語彙学習が解答スピードに大きく影響します。
空所補充では微妙なニュアンスの違いから適語を選ぶ力が問われます。内容一致問題は文章の論旨把握力が求められます。
(3)専門的な話題が出題される
環境や情報技術など、学部の専門性を反映した話題が出題されるケースが多く見られます。事前の知識が解答の速度に影響します。
環境情報の英語で何点取れば良いのか?
結論からいうと、
取れるようにしておきましょう。
【慶應環境情報の英語】合格最低点
環境情報学部では、さまざまな受験形式で受験ができますが、
ここでは下記形式に絞って合格最低点を掲載します。
外国語 と 小論文
外国語 と 数学 と 小論文
1,外国語と小論文の合格最低点
外国語200点、小論文200点の合計400点で計算します。
年度
合格最低点
得点率
2023
246
61.5%
2022
234
58.5%
2021
248
62.0%
2020
246
61.5%
2,外国語と数学と小論文の合格最低点
外国語100点、数学100点、小論文200点の合計400点で計算します。
年度
合格最低点
得点率
2023
246
61.5%
2022
238
59.5%
2021
267
66.8%
2020
246
61.5%
【慶應環境情報の英語】平均点
注意!
残念ながら、英語の平均点は大学側で公表していません。
2014年までは科目ごとに合格最低点を記載してくれていたので、参考にしましょう。
*2013,2014の点数については、1次審査(足切り)基準点になります。
2015年までは問題形式が長文2題形式となっていて若干異なります。
年度
合格最低点
得点率
2014*
108
54.0%
2013*
100
50.0%
2012
140
70.0%
2011
102
51.0%
2010
118
59.0%
2009
114
57.0%
2008
135
67.5%
2007
138
69.0%
2006
122
61.0%
2015と2016年は合格者平均点まで公表していますよ
年度
合格者平均
得点率
2016
140
70.0%
2015
127
63.5%
【事実】8割~9割程度は取れている
かなり難しい環境情報の英語ですが、当塾で英語が得意な子であれば満点近くの点数 を取ってきているのが実際のところです。データを見ると合格最低点が低い年もありますが、、、7割程度では小論文で落とされる可能性が高い ので、英語で安定して点数を取れるようにしてください。
【慶應環境情報の英語】配点予想
一番有力な点数の配点としては、下記です。
【慶應環境情報の英語】問題の見極めが肝心
慶應環境情報学部の英語の問題は、
難しい問題はものすごい難しくて時間内に解くのは、
学生レベルでは難しい問題や、単語的にほとんどの人ができない問題も含まれています。
注意!
大問3が難しく、慶應大学の問題で、一番難しい問題が環境情報学部の大問3のことも多いです。
【慶應環境情報】時間配分は?
大問
種類
時間配分
I
長文問題
25分
II
長文問題
25分
III
超長文問題
45分
最後の長文は長さも長く難しいので、集中して解くようにしてください!
【慶應環情報】設問別の対策
形式、対策方法は総合政策とほとんど同じです。
そのため、総合政策に記載事項を詳しくは確認ください。
SFCで必要な長文の読み方、参考書など解説 しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/taisaku/keio/sougouseisaku/ksou-english/"]
注意!
ただし、環境情報はテーマがITや最近のテクノロジー、環境系の話に傾向が偏っているので、その点が総合政策とは異なっています。
この辺りの話はわからないと文章の内容が頭に入ってこないおそれがあります。そのため、逆にキャッチアップしやすいのでどのように対策を積んだら良いのか見ていきます。
環境情報学部の長文テーマ分析
最新年度までの入試のテーマを分析すると下記のようになっています。
お伝えしている通りにテクノロジーが圧倒的に多いですね。
テクノロジー: 13回
社会・文化: 9回
倫理・心理: 8回
エコノミー: 6回
環境: 4回
慶應環境情報に合格するためには、テクノロジー分野の理解が必要不可欠だということがわかります。
特に近年の出題傾向を見ていると3題の中で1題はテクノロジー分野の話題になっています。話題になっていることがつかみやすいので、必ず対策をしておきましょう。
年
テーマ
主要カテゴリー
細分化カテゴリー
2023
ロビンフッドを再考する
社会・文化
歴史/文化
2023
スタートアップの魂
エコノミー
スタートアップ/ビジネス
2023
3Dプリンターは新しい考え方を与えてくれる
テクノロジー
3Dプリンティング/イノベーション
2022
より良い都市を作る: 国の都市政策が重要である理由
エコノミー
都市計画/政策
2022
なぜ多くの国が南極を欲しがるのか
社会・文化
地政学/環境
2022
増強現実と監視社会
テクノロジー
増強現実/プライバシー
2021
注意力はリソースでなく、世界に生きる方法である
倫理・心理
心理学/哲学
2021
倫理的な技術を作る実用的なガイド
テクノロジー
倫理/テクノロジー
2021
ビジネスはアメリカの教育を改善する必要がある
エコノミー
教育政策/ビジネス
2020
数学の授業で子供は指を使うべき
エコノミー
教育/心理学
2020
ダイスレクシアの逆説
倫理・心理
教育心理学/健康
2020
歩行者と自動運転車の未来
テクノロジー
自動運転車/交通
2019
機械翻訳の限界
テクノロジー
人工知能/言語
2019
ストレス予期が認識能力を低下させる
倫理・心理
心理学/健康
2019
最適なオフィスエコノミー
経済
経済/労働環境
2018
人間になりすますロボット
テクノロジー
人工知能/ロボティクス
2018
脳刺激がマウスの攻撃性を高める
テクノロジー
脳科学/行動
2017
バイオ燃料の未来はトウモロコシではない
環境
代替エネルギー
2017
自動運転車の道徳的ジレンマ
倫理・心理
道徳倫理/テクノロジー
2016
人間の脳はコンピューター
テクノロジー
人工知能/脳科学
2016
ファインマン賞受賞者へのインタビュー
テクノロジー
科学賞・業績
2016
人型ロボットは実現しない
テクノロジー
ロボティクス
2015
「デジタル・ゲリマンダー」の危険性
社会・文化
デジタル社会/政治
2015
言語の消滅による損失
社会・文化
言語・文化
2014
地球温暖化を感じさせるには
環境
気候変動
2014
産業革命と現代
産業・技術
史
2013
パーソナライズ機能についての考察
テクノロジー
インターネット/データ解析
2013
オープンソースを利用した医療機器の可能性
テクノロジー
医療テクノロジー
2012
遺伝子工学技術応用に関する倫理的側面
倫理・心理
生物倫理
2012
ネット社会における「監視」
社会・文化
プライバシー/セキュリティ
2011
人の性格を判断する際の傾向についての考察
倫理・心理
人格心理学
2011
進化論的視点によるインターネットの影響についての考察
社会・文化
社会進化/テクノロジー影響
2010
経済学者と環境学者が見た現代社会の環境問題
環境
環境経済学
2010
Civility(丁重さ,礼儀正しさ)の重要性についての考察
社会・文化
社会倫理/マナー
2009
バングラディシュの水供給事情と農業用水汚染の現状
環境
水資源/農業
2009
子供の能力と自信の成長に関する論文
倫理・心理
発達心理学
テクノロジーで注目しておきたい出来事
ARなど一部はすでに入試でも出題されていますが、
理解を深めておいた方がよいでしょう。
名称
説明
人工知能(AI)
人間と同じような処理を行えるように再現したテクノロジーで、様々な業界で活用されています。
拡張現実(AR)と仮想現実(VR)技術
これらの技術は、現実世界とデジタル空間の融合を進めています。
スーパーアプリ
一つのアプリ内で複数のサービスを提供することが可能となり、ユーザーの利便性を高めています。
5Gコネクティビティ
新しいモバイルネットワーク規格であり、高速通信によるほぼリアルタイムでの相互通知を実現します。
デジタル変革(DX)
デジタル技術を活用して生活を豊かにする取り組みで、AIやビッグデータなどの技術をより良いビジネス戦略のために活かすという取り組みが行われています。
IoT(Internet of Things)
スマートフォンやパソコンだけでなく、あらゆるものをインターネットに接続する技術で、スマート家電やスマートスピーカー、自動運転車などが実用化されています。
ローコード/ノーコード開発
プログラムのソースコードを書かずに開発を行う手法やツールで、プログラミングの知識がゼロでも開発が可能です。
サステナビリティとテクノロジー
環境負荷の低い人工肉の開発など、地球に優しい未来を目指す技術が注目されています。
メタバース
現実世界とデジタル空間の融合が進み、新たなビジネスチャンスを生み出しています。
【環境情報】過去問の重要性
実戦形式で実力を測るには過去問題が不可欠です。過去問題を解くメリットは以下の通りです。
実際の試験と同じ形式で訓練できる
自分の強みや弱点が明確になる
解説を確認することで、理解が深まる
時間配分感覚が身につく
出題範囲や傾向を押さえることができる
解き直すことで再度復習効果がある
過去問は単に解いて終わりにせず、解説のチェックと解き直しを欠かさないことが大切 です。
総合政策学部の過去問題も非常に似ているので、環境情報の過去問が終わったら演習をしていきましょう。
【環境情報】小論文と英語の相互効果
環境情報学部の小論文試験も難易度が高く、英語との併用対策が重要です。
小論文の過去問題を早い段階から解き始め、傾向を把握して対策を開始して、
論理的な文章構成とは何か?を理解して、それを英文の中でもいかしましょう。
英語学習の合間に小論文の作成練習も取り入れることで、
英語と小論文の両方の訓練効果を高めることができます。
このように、早い段階から小論文対策も視野に入れ、
英語との相乗効果を意識することが合格への近道です。
慶應義塾環境情報に圧倒的な実力で合格できる専門対策
まずは資料請求・お問い合わせ・学習相談から! 早慶専門個別指導塾HIRO ACADEMIAには、慶應義塾大学専門として環境情報学部への圧倒的な合格ノウハウがございます。
少しでもご興味をお持ちいただいた方は、まずは合格に役立つノウハウや情報を、詰め込んだ資料をご請求ください。
また、慶應義塾大学環境情報学部に合格するためにどのよう勉強をしたらよいのかを指示する学習カウンセリング も承っています。
学習状況を伺った上で、残りの期間でどう受かるかを提案いたしますので、ぜひお気軽にお電話いただければと思います。
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