ページ目次【英文熟考(改訂版)】上・下の使い方、レベルを徹底解説英文熟考の概要英文熟考の特徴英文熟考のレベル英文熟考・上のレベル英文熟考・下のレベル英文熟考の使い方英文熟考(改訂版)の変更点・違い英文熟考が難しい・・・場合は英文熟考を終えた後にすること 【英文熟考(改訂版)】上・下の使い方、レベルを
英文解釈力は、英語学習において非常に重要な要素です。
正確な英文解釈を行うことができないと、
英文を深く理解することは困難です。
今回は、英文解釈力向上のための名著「英文熟考」について、概要、特徴、使い方などを解説します。
[toc]「英文熟考」は、英文読解力向上のための参考書です。上下2冊からなり、各冊に70題の例文と解説が収録されています。
文法や語彙力だけでは英文は読めないことを突き詰め、正確な読解力を養成することを目的としています。
英文熟考の主な特徴は以下の3点です。
例文の選定から解説まで、非常にこだわりが感じられる名著です。
英文熟考の解説では、文法項目ごとに丁寧な説明がなされています。
文型や動詞の働きなど基礎的な文法から、倒置や仮定法といった応用的な文法まで、項目ごとに分かりやすく解説されています。
解説では、英文の構文をどのように取るべきかが明確に示されています。
主語、動詞、目的語などの文構成要素の取り方が詳細に解説されており、正しい構文の取り方を学べます。
単に訳を示すだけでなく、なぜそのように訳すのかという解釈の根拠が具体的に解説されています。
英文がどのような意味内容なのかを正確に理解する手がかりが示されています。
例文のテーマや趣旨にも触れ、単なる形式的な解説に留まらず、文章の意味内容を深く理解できる解説となっています。
英文中の単語について、その意味や用法が詳しく解説されています。
単なる意味の提示にとどまらず、その単語のニュアンスや文脈に応じた用法など、実際の読解に必要な情報が提供されています。
単語だけでなく、熟語や慣用表現の意味についても、分かりやすく解説されています。一語一語の意味の合成では分からない熟語のニュアンスを正確に理解できます。
同じ単語でも、品詞によって意味や用法が異なる場合がありますが、そうした品詞別の違いについても詳述されています。
また、単語の読み方やアクセントについて、発音記号を用いて表記されているため、発音のイメージを掴みやすくなっています。
各冊ともに、熟考編、単語チェック、英文分析の3部構成となっています。
熟考編に例文が提示され、自力で訳を考えます。単語チェックで意味を確認し、英文分析で訳し方を学びます。
QRコードを読み取れば、例文の音声も聞けるようになっています。
改訂版になって音声がだいぶ聞きやすくなりました。
英文解釈に自信がない中上級者におすすめです。
英検2級程度の語彙力があれば、上巻から取り組めます。文法力不足の初心者は入門書を優先することをアドバイスします。
開始段階 | 共通テスト6割 | 共通テスト8割 |
開始段階(偏差値) | 偏差値55〜 | 偏差値60〜 |
到達段階 | GMARCH、関関同立 | 早慶 |
英検レベル | 英検2級 | 英検準1級 |
理想の開始時期 | 高校2年冬 | 高校3年春〜夏 |
この2冊を完璧にするだけで、十分に早慶に合格する英文解釈力の基礎学力を身につけることができます。
英文熟考の上巻は、英文法の基礎的な項目を扱っています。
文型や動詞の働き、関係代名詞、不定詞、動名詞などの基本的な文法事項が中心となっています。
準動詞の中でも苦手な人の多い分詞ですが、処理を間違えてしまう人が多数です。
具体的にどのように処理をしたら良いのか、丁寧に解説をしています。
また、もう一つ苦手な人の多い関係代名詞についてもできるように
処理の仕方の詳しい解説があります。
この本をつかって後置修飾のマスターをしてください。後置修飾を前から処理ができるようにならないと英語を前から読むことができません。
英語の処理で結構適当に処理されがちな等位接続詞ですが、
正直この等位接続詞の処理が適切にできるかどうかは、
大きく合否を握っている部分の一つの要素でしょう。
GMARCHまでの合格を目指しているので英文熟考だけであればアリです。
ですが、早慶や英語の難しい大学を考えているのであれば、難しいでしょう。
共通テストで高得点を狙いたい!、GMARCHにどうしてもいきたいというのであれば、
英文熟考・上で合格可能です。
英文熟考の下巻は、より高度な文法項目を扱っています。
倒置構文、比較構文、仮定法、名詞構文など、応用的な文法事項が取り上げられています。
情報構造の説明はあまりされている教材がないのですが、
英文熟考ではなぜ倒置が起こるのか?ということの説明で情報構造の説明をされています。
情報構造についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/5minutes/5mineg/johoukouzou/"]
名詞構文についての解説があるので、苦手な人はこちらの教材を使って理解を進めてみましょう。
ただし結構難しい例文を使っているので、もう少し簡単めの問題で名詞構文の練習をしたい人は、
ポラリス英文解釈を使うと良いでしょう。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/porarisueibunkaisyaku/"]
名詞構文についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/meishikobun-2/"]
基本的な英文読解の教材(入門英文問題精講、基礎英文解釈の技術100、ポラリス英文解釈、基本はここだ!)のような基礎レベルの教材が、終わっていて偏差値が60程度あれば理解することは可能です。英文熟考・下だけで早慶レベルまで問題ないです。
英文熟考・下は倒置、比較、仮定法、名詞構文といった難しい部分が主体となってわかりやすく詳しく解説しているので、
「ポレポレ」「透視図」「クラシック」といった最上級英文解釈教材のつなぎになります。
*この辺りの教材をやるのは時間のある人だけで構わないです。
次の手順で学習します。
[ptimeline]
[ti label="STEP1" title="文構造確認"]熟考編の例文に、自力で構文・訳を考える[/ti]
[ti label="STEP2" title="単語確認"]単語チェックで意味を確認[/ti]
[ti label="STEP3" title="内容チェック"]英文分析を読み、正解の構文・訳を学ぶ[/ti]
[ti label="STEP4" title="音声で読み取る"]音声を聞き、発音とイントネーションを確認[/ti]
[ti label="STEP5" title="定期復習"]チェックした例文を繰り返し復習[/ti]
[/ptimeline]
単語力が追い付かない場合は、辞書を併用することをおすすめします。
2023年に英文熟考が改訂されましたが、単に解説が新しくなっただけではなくて文章自体が大きく変更になりました。
上巻は最後の方が変更になっています。
特に、下巻についてはほとんどの英文が変更(70例文中60例文ほどが変更)になったのほとんど違う本です。
英文熟考上は、基本的なレベルとなっているのでもしこれが読めない・・という場合は、
基本的な英文の文法の理解や文法用語が抜けている可能性があります。
その場合は、『入門英文問題精講』や『肘井の読解のための英文法』のような教材をやってみると良いでしょう。
英文熟考の学習が一通り終わったら、次のステップとして、長文読解力の養成を目指します。
英文解釈の技法を実践的に活用するため、長文問題集や過去問題集などで応用力を高めることが大切です。
長文問題集は『The Rules』シリーズや『ポラリス』、『ぐんぐん読める英語長文』、同じ竹岡先生の『Spuremacy』をやってみると良いでしょう。
【The Rules/ルールズ】早慶必須の英語長文問題集(レベル・使い方)
【The Rules】と【ポラリス】の順番はどのように行うのが効率的なのか【英語長文 ポラリス(0,1,2,3)】(レベル、使い方を徹底解説)
【早稲田】合格する英語長文の参考書を紹介【レベル・学部別】
上と下の間のレベルは結構差がある、というか上の内容が頭に入り、
使いこなせるまでに時間はかかるので、上を終えた後に長文問題集を何個かやっておくのはおすすめです。
英文熟考を終えたら基本は過去問レベルの長文を解くことも可能です。
入試までに半年以上時間が残っていて、共通テストで9割程度取れる生徒は
『ポレポレや英文読解』、『透視図』、『英文解釈クラシック』といった上級の英文解釈の教材をやっていくのが良いでしょう。
同じ竹岡先生の『英文読解の原則125』もおすすめです。
【使い方】英文読解の透視図のレベル(難しい文章を読める!)
【使い方】ポレポレ英文読解プロセス50のレベル(早慶の難しい文章を読める!)
ポレポレ透視図どっち?
英語読解の全体の勉強法についてはこちらの記事で記載しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/english-benkyo/"]
【The Rules】と【ポラリス】の順番はどのように行うのが効率的なのか【最強英語長文ルート】 『The Rules』と『ポラリス』 大人気の関先生の英語長文シリーズですが、どこからやったら良いのか悩みますね。 本記事は、全教材のレベルをわかりやすく解説して、どこからやったら良いのかをお伝えしてい
『The Rules』と『ポラリス』
大人気の関先生の英語長文シリーズですが、どこからやったら良いのか悩みますね。
本記事は、全教材のレベルをわかりやすく解説して、どこからやったら良いのかをお伝えしていきます。
まずはThe Rulesシリーズが優先。
The Rules1をやってみて難しすぎるようであれば、
例外のポラリス0をやってみるようにしてください。
出題校 | 大東亜帝国、産近甲龍〜共通テスト | 共通テスト〜 中堅私大 |
中堅私大〜 GMARCH |
早慶上智、 難関国公立 |
開始段階 | 共通テスト4割 | 共通テスト6、7割 | 共通テスト7、8割 | 早慶上智 |
開始段階(偏差値) | 偏差値45~50 | 偏差値55 | 偏差値55~60 | 偏差値60~65 |
到達段階 | 共通テスト6割 | 日東駒専 | GMARCH | 難関国公立 |
英検レベル | 英検3~準2級 | 英検2級 | 英検2~準1級 | 英検準1級 |
理想の開始時期 | 高校2年夏 | 高校2年冬 | 高校3年夏まで | 高校3年夏〜 |
どのような文章が載っているのか、使い方はこちらの記事をご覧ください。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/therules-leves/"]
出題校 | 神奈川大学、大妻女子大学 | 高崎経済、大阪教育 | GMARCH 地方国公立 |
早慶上智、 難関国公立 |
開始段階 | 共通テスト3割 | 共通テスト5割 | 共通テスト7割 | 共通テスト8,5割 |
開始段階(偏差値) | 偏差値45 | 偏差値53 | 偏差値55 | 偏差値60~65 |
到達段階 | 共通テスト7割/〜日東駒専 | 日東駒専〜成城 | GMARCH/関関同立 | 早慶/難関国公立 |
英検レベル | 英検準2級 | 英検準2~2級 | 英検2級 | 英検準1級 |
理想の開始時期 | 高校2年夏 | 高校2年冬 | 高校3年夏 | 高校3年夏〜 |
どのような文章が載っているのか、使い方はこちらの記事をご覧ください。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/polaris/"]
関先生の英語長文ということで、
なんでこんなにいっぱいシリーズがあるのかと悩むところですが、
それぞれのシリーズには大きな違いがあります。ここではどのように違うのかをみていきましょう。
ポラリスとThe Rulesではレベルが分かれています。
共通テストの読解対策まで考えられているためThe Rulesの方が読みやすく、
ポラリスとの方がどちらかというと難しい長文が多いです。
The Rulesは読解の基礎学力を鍛えるための問題集です。
どのように読んだら良いのか、解いたら良いのかをルールに分けて説明をしてくれています。
一方でポラリスは関先生が昨今の問題を研究して、
よく出題されるテーマの問題を出したり、
どちらからというと過去問の代わりに解いていくようなイメージになります。
関先生の長文だからやるというのではなくて、自分の意図、レベルに合わせてやっていくのが良いということですね。
ポラリスもThe Rulesもどちらも実践レベルの長文のため、
どのレベルであっても読解の基礎が身についてないと難しいのは間違いないです。
このような場合は読解からやっていくのが良いでしょう。
絶対関先生が良いという人はポラリスシリーズの英文解釈が出ているのでこちらをやってみるのが良いでしょう。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/porarisueibunkaisyaku/"]
そもそも英文解釈とは??英語の勉強法はどうしたら良いのか?という人はこちらで英語の勉強法を伝えているので確認してください。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/english-benkyo/"]
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ページ目次関正生の英文解釈ポラリスとはポラリス英文解釈の特徴とはポラリス1と2の違いは?ポラリス英文解釈1の特徴ポラリス英文解釈1のレベルはポラリス英文解釈1の事前にやるべき学習ポラリス英文解釈1後の学習ルート【ポラリス英文解釈2】特徴ポラリス英文解釈2のレベル【ポラリス英文解釈2】事前にやるべき学
英語力を伸ばすには、単語力と文法力に加えて、文章を正しく読み解く力も必要不可欠です。
文章の流れを把握し、論理展開を読み取る「読解力」を鍛えるには、英文解釈の学習が重要になってきます。
そこで今回は、英文解釈の定番参考書「関正生の英文解釈ポラリス」について詳しく解説したいと思います。
最強講師・関先生待望の英文解釈の教材ですので期待の高い一冊となっています。
[toc]まずはポラリス英文解釈シリーズ両方に当てはまる特徴を見ていきます。
自分の訳した文章と答えを比べても全然違くてあっているかわからない・・
解釈形の参考書を勉強していてこのような悩みを持ったことはありませんか。
どの解釈の参考書もベテランの予備校の先生が記述しているので、
日本語のレベルも高くて勉強し始めの高校生の記述と全然違うことがほとんどです。
そのような悩みをポラリスでは解決してくれています。
関正生の英文解釈ポラリスの大きな特徴の一つは、解答例に直訳と意訳が明確に区別されている点です。
このおかげで、下記のような学習が可能です。
直訳とは、英文を日本語に訳す際に、英文の構造や語順にできるだけ忠実に訳していく方法です。
一方、意訳とは、直訳した日本語を更に読みやすく自然な日本語に言い換えることです。
関正生の英文解釈ポラリスは、英文の構造を予測する力を鍛えるのに効果的な教材です。
「指針」部分で、「”○○○”を見たら」〜というように処理する
受験生が悩みそうな部分を、
「関正夫であればこのような思考回路が働いているよ!」
と、伝授してくれています。
このような形で英文を読む文章の流れから次に来る構文、意味を予測する力をつけることができます。
このような予測力が高まることで、複雑な英文でもスラスラ読み流すことができるようになります。
関正生の英文解釈ポラリスを使うことで、英文を正確に理解するために文脈を把握する力を身につけることができます。
英文を読む際、単語や文法知識だけでなく、その文が使われている状況やその前後の流れを理解することが大切です。
これを文脈把握と呼びます。
関正生の英文解釈ポラリスでは、各英文の特徴やポイントを丁寧に解説しています。
例えば、下記のような文脈上のポイントが示されています。
この解説を通して、一文一文を単独で読むのではなく、前後の文脈との関係性を意識しながら読む訓練ができます。
文章全体の流れを把握し、論理展開を理解する力が身につきます。
それではここからは、ポラリス1と2のそれぞれのレベルの違いを見ていきましょう。
1標準〜応用 | 2発展 | |
---|---|---|
出題校 | 日東駒専〜国公立 | 早慶上智、難関国公立 |
初期段階 | 共通テスト5割、偏差値55 | 共通テスト8割、偏差値60 |
到達段階 | GMARCH、関関同立 | 早慶、旧帝大合格 |
英検レベル | 英検2級 | 英検準1級 |
理想の開始時期 | 高校3年春 | 高校3年夏 |
ポラリス英文解釈1の良いところとして、
最初の10数ページで英文解釈の定義や目的、学習法について詳細に解説しています。
特に英文解釈に対しての取り組み方、
復習やり方まで詳細に指示をしてくれているのは、類書にない特徴です。
また、英文を理解する際の考え方が具体的に示されている点も大きな特徴です。
英文を処理するときの思考の流れがイメージでき、読解力向上につながります。
さらに、先述のように直訳と意訳の解答例が用意されているため、訳し方のコツを習得しやすいです。
11チャプター、56テーマに分かれています。
個人的に名詞構文をこのレベルの教材で学習できるのはあまりないので、、
どのように処理したら良いのかを読みやすくまとまってくれている点も評価高いです。
オリジナル問題も含めて10題ほど問題を用意してくれています。
名詞構文はポレポレや英文熟考下などが有名でしたが、
オリジナル問題で処理のしやすい問題を用意してくれいているのは良いですね。
レベルはGMARCHから関関同立を目指す受験生向け
この一冊でGMACHレベルの解釈力を身につけることが可能です。
類書よりもコンパクトにまとまっているので復習もしやすいです。
この参考書の前に英文法、英文解釈のの基礎的な理解ができる下記のどれかをマスターしておくと良いでしょう。
時間のある人は、『動画でわかる英文法[読解入門編]』+『はじめの英文読解ドリル』で基礎的な部分を実施しておきたいです。
もちろん、肘井先生の読解のための英文法からポラリス英文解釈でも十分に理解できますよ。
肘井先生の読解のための英文法の使い方はこちらの記事で詳しく説明しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/hijiimanabu/"]
この後にどのようなルートを進むのかは志望大学、残り期間によります。
ポラリス英文解釈1だけでは、早慶レベルは難しいけれど、
GMARCHレベルであれば語彙を鍛えればこれだけで対応可能です。The essentialsやRulesと組み合わせて関先生で固めるのもありです。
関正夫The Essentials レベル、おすすめの使い方【神書確定】【The Rules/ルールズ】早慶必須の英語長文問題集の使い方【英文解釈】「透視図」と「ポレポレ」どっちが良いのか徹底比較
ポラリス英文解釈2は、ポラリス1に引き続き、より高度な英文解釈力を養成することを目的としています。
例文のレベルが格段に高度になっているため、難関大学合格を目指す志望力向上に適しています。
文法事項もより複雑な構文が取り上げられ、実戦での活用力が養われます。
ポラリス1で身につけた解釈力が、さらに磨かれていき実践応用力へと高められるのが特徴です。
ポレポレなどの難関レベルの解釈の教材に新たなシリーズとなりますね。
流石に最難関向けの学生に対してのシリーズとなるため、1のような説明では足りません。(1が悪いわけではないですよ)
レベルとしては、早慶、難関国公立大学向け
採用されている例文は、早慶上智をはじめとした難関国公立大の過去問題からのものが多くを占めています。
また、文法事項の難易度も高く、受験範囲のほぼ全てを網羅した上級レベルの内容となっています。
従って、このポラリス英文解釈2のレベル感は、早慶上智や旧帝大を目指す人向けの高度な英文解釈力養成を目的としたものといえます。
chapter 0 | 英文解釈の心構え 英文解釈の「入口」と「出口」
Chapter 1 | 重要構文の再構築 THEME 1強構文(基本形) THEME 2 強調構文(変形) THEME 3 重要構文(本質のabout)THEME 4 疑問詞の強調
chapter 2| 訳語からの脱却 THEME 5 因果表現(1) THEME 6 因果表現(2) THEME 7 因果表現(3) THEME 8 イコールの意味になる動詞(1) THEME 9 イコールの意味になる動詞(2)
chapter 3|直訳の解体 THEME 10 名詞構文(1)THEME 11 名詞構文(2)THEME 12 名詞構文(3)
chapter 4|核心の把握 THEME 13 主語を見抜く(1)THEME 14 主語を見抜く(2)THEME 15 SVを見つける THEME 16 副調節の把握
Chapter 5|英文の整合性 THEME 17 andを意識する(1)THEME 18 andを意識する(2)THEME 19 andを意識する(3)THEME 20 andを意識する(4)THEME 21 andを意識する(5) THEME 22 意外な従属接続詞THEME 23 従属接続詞 whether の特別用法 文法別早見表 「節をつくるもの」
chapter 6|錯乱からの脱出 THEME 24 擬態を見破る THEME 25 疑問詞を変換する THEME 26 文構造の整理 THEME 27 省略を見抜く THEME 28 正しい道筋を探る
chapter 7|構造の恩恵 THEME 29 第1文型 THEME 30 第3文型(SV that ~) THEME 31 第4文型/so~that….構文 THEME 32 SVOO (take 型の動詞)(1) THEME 33 SVOO (take 型の動詞)(2)THEME 34 SVOCの訳し方 THEME 35 SV to 原形
Chapter 8|英文の調律 THEME 36 強制倒置(1) THEME 37 強制倒置(2)THEME 38 任意倒置(1)THEME 39 任意倒置(2) THEME 40 任意倒置(3)/比較対象の省略 THEME 41 任意倒置(4)
Chapter 9 |弱点の解消 THEME 42 分詞構文 THEME 43 譲歩のas THEME 44 名詞を限定するas THEME 45 様態のas THEME 46 so~that…構文 THEME 47 no 比較級 than 〜の解法 THEME 48 慣用表現 THEME 49 比較級を使った倍数表現 THEME 50 if not 〜
chapter 10|訳文の研磨 THEME 51 文頭のNo /関係代名詞what (1) THEME 52 関係代名詞what (2) THEME 53 follow やSV, with OCの訳し方 THEME 54 SV, with the result that~ THEME 55 前に移動する only
ポラリス英文解釈1から続けてやっても問題ないです。
入試までに時間がない生徒は、ポラリス英文解釈シリーズはコンパクトにまとまっているので、
この2冊だけ(事前に偏差値55程度の学力がある人限定ではありますが・・)で早慶を目指すだけの学力を身につけることができます。
また、早慶や難関大学からの出題の問題が多いので単語レベルが大きく上がっています。
こちらに記載の基本単語帳で基本レベルは鍛えておくと良いでしょう。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/osusumeeitangotyou/"]
この後は基本的に過去問に移っていくのが基本となるでしょう。
ただし、慶應文学部、京都大学など最難関レベルはこの1冊だけではやや心許ないので、
時間が許すのであれば、この辺りの大学を受ける人はポレポレや透視図、解体新書あたりはやっておきたい。
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The Essentials(エッセンシャルズ) 英語長文必修英文100の概要 「長文読解のための例文集」という新しい概念の参考書です。 英文法の学習はある程度終えたものの、 長文問題にすぐに取り組むのが困難な人や、志望校の長文問題を解いてみたが難しく感じた人にとって、おすすめできる1冊です。 長文
「長文読解のための例文集」という新しい概念の参考書です。
英文法の学習はある程度終えたものの、
長文問題にすぐに取り組むのが困難な人や、志望校の長文問題を解いてみたが難しく感じた人にとって、おすすめできる1冊です。
関先生The Essentials 英語長文必修英文100は、長文読解力を鍛えるための例文集です。
収録されている英文には、入試で頻出する表現やパターンが含まれています。
例えば、因果関係を表す表現、一般論と結論の対比構造、情報の流れを明確にする表現などが特徴的です。
各英文にはそのポイント解説が加えられているため、なぜその英文が例として選ばれたのかがわかりやすくなっています。
この参考書のレベル感は、共通テスト~国公立最難関を想定しています。
この教材がすごいところは、どのレベルの学生でも効果があるということ。
たとえ、偏差値70くらいの子であっても、
本書を読むことで読み方や必要表現を学ぶことができますよ。
現時点で共通テストレベルの単語、文法、構文把握力の基礎力があれば、
この教材を使うことができる対象になってきます。
逆にいうとそのレベルに達してない人は、無理にする必要はありません。
語彙の難易度はやさしめで、比較的取り組みやすいレベルになっています。
この参考書の目的は、入試の傾向をつかむことにあるので、語彙自体は標準レベルにとどまっています。
語彙としては、『大学入試 肘井 学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』よりも少し難しいレベル、と言えます。
肘井先生の本は、文法事項を英文を通じて学ぶ入門書で、比較的平易な英文が選ばれています。
これに対してThe Essentialsは、語彙や構文の難易度はやや上のレベルに設定されていて、学生のレベルによっては多少の辞書引きなども必要となるでしょう。
要するに、この参考書の英文は語彙的にはやさしめではあるものの、例文集としては少し難易度が高めの部類に属しているといえます。
絶対的にやっておいて欲しいのが、『読解のための英文法 必修編』レベルの構文把握力は必要です。
The Essentialsは長文の読み方に全振りしているので、
あまり文法的な項目の説明自体は細かくされていません。
そのため、『句とか節がわからない・・』といった人やSVOCがよくわからないという人は、
まずは『読解のための英文法 必修編』に臨みましょう。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/hijiimanabu/"]
構文の前にそもそも英文法がほとんど終わってない・・・という人は、
流行りのこの教材に手を出す前にまずは『大岩のいちばんはじめの英文法』を実施してください。
この教材の前にある程度の長文は読んでいたほうがよいでしょう。
『The Rules1』、『The Rules2』までが基礎なので、
ここまでを読んで本書に移って再度The Rulesで復習という仕方でも良いでしょう。
こちらの記事でThe Rulesについては詳しく説明しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/therules-leves/"]
本書はこれまでの関先生の書籍を濃縮した教材となっています。
そのため、『The Rules』シリーズや『ポラリス』シリーズ、
『世界一わかりやすい 英文読解の特別講座』をやっている学生はぜひ復習として読み込んでみてください。
もちろん、これまでに関先生の教材をやったことがない人でも、本書だけで十分理解することはできます。
ここからはThe Essentialsの特徴について詳しく見ていきましょう。
この参考書の英文は、関先生が入試の傾向を分析して作成したオリジナルの英文です。
単に過去の入試の一部を抜粋しているわけではありません。
そのため、各英文は3~4行の短い文ながら、それだけで意味の完結した内容となっています。
前後の文脈がなくてもその英文の意味を理解できるのが特徴です。
各英文にはその構文解析はあるものの、
この参考書の主眼は、難関大学入試(早慶など)で問われる英語における「論理読解力」の養成にあります。
一般論と主張の対比、情報の流れ、因果関係の理解など、入試英語で問われる論理的思考力が求められるため、
構文の解説よりも論理的読解力の解説が中心となっています。
目次を見ながら、それぞれどのような意味合いがあるのかを見ていきましょう。
01 主張を見抜く(1) ― 消えるbut を見抜く
02 主張を見抜く(2) ― not A but B のバリエーション① not A . Instead B ほか
文章の主旨を見抜くのに最適。
逆にいうと、一般論部分がわからないと話がわからない、その後の展開が予測できないなどあり。
この1章の内容を理解する”だけ”でも、
主旨判定問題が解きやすくなったり、文章を読みながら筆者が結局何を言いたかったのか?ということの整理がしやすくなります。
19 強調構文を見抜く(1) ― 基本形 It is not A but B that ?.
20 強調構文を見抜く(2) ― 頻出形① It is not only A that ? , but B. ほか
文章における抽象具体をつかむことができます。
大学受験で出題される問題は非常に長いのですが、ほとんどは繰り返しです。
その繰り返しにも英語はある程度のルールがあり、そのルールとなる表現が体系化されています。
早慶ではこのような抽象具体の流れが問われますよ
速読する際にも抽象化は重要です。(論理速読)といってはいますが、早く読める人と読めない人では着目している点が違うのです。
速読や論の構造については詳しくこちらの記事で掲載しているので確認してみてください。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/saisokuenglishreading-logic-structure/"]44 第1文型 ― SVM SVM
45 第2文型 ― SVC SV+形容詞 ほか
文型を魔法のようにただ暗記している人が結構多いのですが、それでは学力をつけることはできません。
文型がどのような意味合いがあるのかを考えていきます。
62 因果表現(1) ― 動詞① 原因 contribute to 結果
63 因果表現(2) ― 動詞② 結果 is caused by 原因 ほか
因果関係は、非常に設問に問われやすいです。この部分を読むだけでも点数が伸びていく人もいるでしょう!
また、イコール表現の理解もまとめてあります。
repesentのような辞書を見れば、Linking verbsとして掲載されているいわば公式のイコール表現はもちろんのこと、
それ以外のでも「これはイコールでも解釈したほうがわかりやすいよね?」という単語もイコール表現として紹介されています。
実際にこのような表現を理解して使うとわかりやすいです。
Linking Verbsとは第二文型の動詞を指すことが多いですが、それ以外にも何個かイコール関係を表す単語が存在します。
83 旅行・交通 ― 渋滞表現 be stuck in a traffic jam
84 広告・宣伝 ― 典型パターンを理解する Look no further than ?
熟語や構文集にあまり載ってないけど、よくみる重要な表現を掲載しています。
オススメの使い方としては、音読を何度も何度もしながら、頭の中で意識的に内容を理解していくことです。
多くの場合音読を意識せずにやってしまいがちですので、意識学習をするようにしてください。
どのように考えたら良いのか?についてはこちらの動画付きの記事で説明しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/schoolmaster_blog/explain-movie/ishiki/"]この後の教材は学力にもよりますが、本書で覚えた表現、考え方を
実際の長文の教材で試していかなくてはいけません。
そのために一番オススメなのは、『The Rules』です。
このシリーズをクリアしていくのと、それ以外だとSupremacyや『ぐんぐん伸びる英語長文』がおすすめです。
その他どのような教材を使ったら効率的に学習ができるのか?、勉強法についてはこちらの記事でも説明しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/english-benkyo/"][ad doc=""]
ページ目次肘井学の読解のための英文法(レベル・使い方)必修編と難関大学編の違い【必修編】の特徴【神書】必修編は中学レベルから大学入試まで引き上げてくれます【難関大学編】特徴【読解のための英文法】効果的な使い方【読解のための英文法】学習する上でのポイント【読解のための英文法】理解度を上げるコツ【読解の
英文読解の壁を一気に突破できる秘訣がここにある! 大学受験生におすすめの文法参考書『読解のための英文法が面白いほどわかる本』は、読むための英文法が学べる定評の一冊。今回は、この参考書の魅力と効果的な使い方を解説。
[toc]必修編 | 難関大学編 | |
---|---|---|
出題校 | 中学〜難関大学 | 旧帝大、早慶上智 |
初期段階 | 共通テスト3,4割 | 共通テスト8割 |
到達段階 | 共通テスト7割 | 早慶、旧帝大合格 |
英検レベル | 英検準2級 | 英検準1級 |
理想の開始時期 | 高校2年冬 | 高校3年夏 |
『読解のための英文法が面白いほどわかる本』には、必修編と難関大学編の2種類があります。
必修編は英文読解の基礎を学ぶ入門編に位置付けられます。
文法事項は33項目で、例文も基本的なレベルの短い文が中心です。
難関大学編はさらに発展的な内容を含んでいます。文法事項は39項目に増え、例文も2,3文からなる長文が多くなっています。
主な違いは以下の点です。
必修編と難関大学編は大きくレベルが離れているので続けて使うには、
『英文熟考・上』や『ポラリス英文解釈』といった教材をはさむと良いでしょう。
必修編は、英文読解の基礎力を身につけるための入門編として位置付けられている参考書です。
文法事項は、SVの発見から動詞の型まで、英文読解に必要不可欠な33の項目が網羅されています。
例文は、中学レベルの基本的かつ短い文が多く使用されており、英文読解の入門編としてふさわしいレベル感になっています。
構文を学習するのに中学レベルからできるがこの教材が神書であるポイントです。
例文の理解度を深めるため、確認問題と発展問題が設けられています。
また、英文の構造が一目で把握できるように、例文すべてに英文図解が付けられているのも大きな特徴です。
加えて、例文の音声がダウンロード可能なので、音読による学習も行えるよう配慮されています。
必修編のレベルは、主に読解入門〜基礎を学ぶレベルとなっています。
文法事項や例文の難易度は、共通テストで求められるような英文読解力を身につけることができるよう配慮されています。
必修編の学習にあたっては、中学レベルの基本的な英文法の知識がある程度備わっていることが前提条件となります。
文法学習の経験がまだ十分でない場合は、必修編を直接学習するのは難しく、まずは基礎的な文法書で学習を進める必要があります。
中学レベルを理解するオススメの教材についてはこちらの記事でわかりやすく説明されています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/chugakuenglishto-60/"]
また、英文読解の入門編として文法を復習したい人や、
長文読解に入る前に英文構造の基礎を固めたい人にもおすすめの教材といえます。
基礎的な文法構造の頭の使い方を理解するためにはかなりの良書です。時間がない場合は使い方によってもこれ一冊で早慶を目指すことも可能です。
必修編は使われている単語のレベルが中学レベルなので、
勉強の初期段階から使うことができ非常に有用です。
例題だけをひたすら解いていくだけでも文章構造の基本を理解することはできます。
ただし、英文法の知識が極端にない場合は、
『大岩のいちばんはじめの英文法』といった英文法の基本書を読んでおくことをおすすめします。
『大岩のいちばんはじめの英文法』の効果的な使い方はこちらの記事で詳しく説明しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/oiwaeibunpo/"]難関大学編の大きな特徴は、必修編に比べて例文のレベルが上がり、より高度な英文読解力が求められる点です。
必修編にはなかった「省略」と「関係詞」の学習が追加されています。
これらは難関大学の入試で頻出の文法事項です。
例文自体も必修編の短文に対し、2-3文程度の長文が主体となっています。文章の長さと複雑さが増しているのが特徴です。
発展問題には、東大や京大などの難関大学で過去に実際に出題された入試問題が使用されているのも大きな違いです。
その他、英文の構造を図解した部分がより詳細かつ複雑なものに変更されているほか、扱う文法事項数も33項目から39項目へと増加しています。
難関大学編は、レベルとしては早慶などの難関大学クラスの入試を想定した内容となっています。
GMARCHレベルの学生は実施する必要はありません。
具体的な偏差値では65以上を目安としており、必修編の偏差値60程度に対して一段階上の難易度が設定されています。
学習する上での前提条件として、必修編の内容を習得していることが不可欠です。
必修編を理解せずに難関大学編の学習に入るのは困難を極めるでしょう。
対象とする主な受験生
必修編では文法事項そのものだけでなく、実際の文章の中でそれがどのように使われているかに注目することが大切です。
文脈の中での文法の使い方をつかむことが重要です。
英文中のthatやitは、文脈によって様々な用法を持ちます。
たとえば、thatは先行詞を受ける関係詞としての用法と、内容を導く同格名詞としての用法があります。
itも人称代名詞の用法と、形式主語や慣用句のitなど、複数の用法が存在します。
これらのthatやitが文中でどの用法なのかを正確に識別できないと、英文の意味関係を誤って把握してしまう恐れがあります。
したがって、thatやitの用法の違いを正しく見分ける「識別力」は、正確な英文読解には欠かせません。
必修編では、こうしたthatやitの識別を重点的に学習できるのが大きなメリットです。
繰り返し識別力を鍛えることで、自然と文章を読む際にもthatやitの用法が識別できるようになり、読解力が確実に高まるはずです。
同じ文法事項でも訳し方のパターンは複数あるので、例文の日本語訳のパターンを覚えておくことも必要です。
例えば、動名詞の文が登場した場合、訳し方には以下のようなパターンがあります。
・「することはだ」
・「してすることは~だ」
・「するのはだ」
動名詞構文の日本語訳にはこのように複数の表現が存在します。
必修編の例文を解く際には、このような訳し方のパターンを意識して覚えておきましょう。
単に例文の意味が分かれば良い、と考えずに、
具体的な訳し方の表現も確認しておくことで、実際の文章でも同じ訳し方ができるようになります。
訳のパターンを豊富に蓄積することが、英文読解力向上につながります。
例文自体は丸暗記はいけません。
覚えるのであれば、必ず理解をして覚えるようにしてください。
訳し方のパターンを頭に入れることに力を入れましょう。重要なのは、その例文の文法事項が実際の英文でどのように使われ、どのように訳されるのかを理解することです。
例えば、ある例文の文法事項は「Thereを用いた存在文」で、訳のパターンは「~がある」だったとします。
この場合、その例文の内容自体は記憶する必要はなく、Thereの存在文の訳し方が「~がある」であることを覚えることがポイントです。
例文から「文法事項の使い方」と「訳し方のパターン」を学ぶことに注力し、例文自体の暗記は避けるのです。
読解のための英文法の理解度を高めるコツは以下の3つです。
同じ内容を繰り返し学習することで、理解が深まります。特に苦手な文法項目は徹底的に繰り返しましょう。
例えば、倒置文が苦手な場合は、必修編の倒置に関するセクションを繰り返し学習します。
初回は例文と解説を丁寧に読み、理解できるようにします。
2回目は、例文のみ解き直してみます。訳せる例文、訳せない例文を確認します。
3回目は、訳せなかった例文に絞って解説を見直し、理解を深めます。
このように、同じ内容でも複数回学習し直すことで、理解度が高まっていきます。
特に苦手分野は通常の学習よりもう一段階繰り返しが必要です。積極的に反復学習を取り入れましょう。
例文を音読したり、音声に合わせて言葉を真似るシャドーイングを取り入れると理解が深まります。
例文を声に出して音読することで、頭の中で理解したつもりになっていることが正しく定着しているのか確認できます。
音読していてスムーズに読めない部分があれば、理解が不十分な箇所として注目し、解説を見直す必要があります。
また、例文の音声に合わせてその言葉を同時に口に出して繰り返す「シャドーイング」は、
文章のリズムやイントネーションを体感でき非常に効果的です。
音読やシャドーイングを取り入れることで、例文が単なる知識としての理解に留まらず、実際の読解に結びつける実感が得られます。
英文の音声面も意識しながら学習すれば、理解はより深まります。
語学を学習する上で音を使って学習するのは必要不可欠です。
シャドーウィングの効果についてはこちらの記事でも詳しく説明しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/kentei/eigokentei/eiken-listening-effective/"]
読解のための英文法を効果的に学習するためには、以下のように学習計画を立てるとよいでしょう。
まず、全体の学習目標を設定します。
例えば「必修編を1か月で修了する」など、期限を設けた目標を立てましょう。
次に、1日当たりの学習時間を決めます。平日と休日で学習時間に差を設けるなど、実際のスケジュールに合わせて計画します。
1回の学習時間も30分から1時間程度に区切ると集中力が持続しやすくなります。各節の学習に推奨されている目安時間も踏まえ、全体の学習スケジュールを立てていきます。
定期的な復習日も設定して、復習を確実に行えるようにします。予備時間も余裕を持って見込むことで、思わぬアクシデントに対応できるようにしましょう。
このように学習計画を具体的に立てておくことで、読解のための英文法を効率的に修得できるはずです。
読解のための英文法は、長文読解へのステップとして非常に有効な教材です。
長文読解には、文法力と語彙力に加えて、文章構造を把握する力が必要不可欠です。
この参考書では、読解のプロセスに合わせた文法事項を学ぶことができるため、長文の構造解析能力は確実に鍛えられます。
例文のレベルも易しいものから難関大学の入試問題まであり、着実に長文読解の実力がつくよう配慮されています。
必修編で基礎を固め、難関大学編で発展的な内容を学習することで、長文読解へのステップアップを円滑に行うことが可能となります。
また、この参考書の学習後は、実際の長文教材を使って理解度を確認することをおすすめします。
学んだ技能を長文で活用することで、初見の文章にも適用できる実力が身につきます。
読解のための英文法と長文学習を組み合わせることで、入試レベルの読解力獲得を目指しましょう。
次の教材としてはThe Rulesシリーズに入ると良いでしょう。
1、2であれば問題なく接続することができます。
その他英語の勉強についてはこちらの記事で確認ができます。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/english-benkyo/"]
ページ目次【英文解釈】「透視図」と「ポレポレ」どっち?「英文読解の透視図」と「ポレポレ」の概要「英文読解の透視図」と「ポレポレ」の比較「透視図」と「ポレポレ」どちらもやるべき?「英文読解の透視図」がおすすめの人「ポレポレ」がおすすめの人「英文読解の透視図」と「ポレポレ」の比較まとめこの後の英語長文は
「英文読解の透視図」と「ポレポレ英文読解プロセス50」は、難関大学生の必読書として知られる英文解釈の名著です。
どちらを選ぶか迷う受験生も多いでしょう。
この記事では、両者の特徴をレベル、量、網羅性、解説、語彙・文法解説、反復性などの観点から比較し、
自分の学習スタイルと目的に合った一冊を選ぶことの重要性を解説します。
英文読解の透視図」と「ポレポレ英文読解プロセス50」は、
ともに最難関レベルの英文解釈書として知られています。
この2冊は長年にわたり難関大学生の必読書として定評があり、英文読解力を高めるための代表的な参考書です。
どちらも英文法や構文の分析手法を体系的に解説しており、これらの書籍をマスターすれば、たとえ複雑で入り組んだ英文でも正確に解釈できる実力が身につきます。
文脈を捉えながら論理的に文章を読む訓練をすることを目的とした書籍です。
長文の例題を用いて、複雑な構文解析の方法を学ぶことができます。
英文読解の透視図の詳しい使い方についてはこちらの記事でわかりやすく説明しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/toushizu/"]
短い英文を用いつつ、効率的な読解プロセスを学習することに重点が置かれています。
英文を左から右へ読み進めるときの思考法が詳細に解説されており、ネイティブの読み方に近づけることを目指しています。
ポレポレ英文読解プロセス50の詳しい使い方についてはこちらの記事でわかりやすく説明しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/porepore/"]
どちらかでもマスターすれば、どのような難関大学の入試で出題される英文も正確かつ効率的に解釈できる実力が身につくでしょう。
項目 | ポレポレ | 透視図 |
---|---|---|
レベル | ○(短文、基本的) | ○(長文、高度な構文) |
量 | △(200ページ、B6判) | ○(500ページ、B5版) |
網羅性 | ○(各分野、バランス) | △(特定の分野集中) |
解説 | ○(視覚的、赤文字) | ○(文章解説スタイル) |
語彙・文法解説 | ×(解説なし) | ○(巻末に語彙集、文法) |
反復 | ○(繰り返し学習しやすい) | △(ゆっくり進める) |
「英文読解の透視図」の例題は、長さが平均して400字程度と長文が中心です。一方、「ポレポレ」は100-200字程度の比較的短い英文が用いられています。「透視図」は文脈を意識しつつ、複雑な構文を正確に解釈する能力が求められます。「ポレポレ」はより簡潔な英文で読解プロセスの習得に重点が置かれています。
「英文読解の透視図」はB5版の大判で、総ページ数は500ページ近くにおよびます。
一方「ポレポレ」は手軽なB6判サイズで、200ページ程度とコンパクトな分量です。
「英文読解の透視図」は問題数が100題前後と多く、様々な題材や構文が網羅されています。
ただし、受験生の苦手な分野(「仮定法」「比較」「省略」「倒置」など)に集中しているので、
全ての分野にバランスよくという感じではありません。
そのため、必ず透視図の前に基本的な教材を行った方が良いです。
「ポレポレ」は50題程度ですが、各分野からバランスよく網羅されています。
特に名詞構文の説明が詳しく説明している参考書はあまりないのでその点で、
ポレポレの方が評価できます。
「ポレポレ」では主語や目的語に赤文字で印をつけるなど、視覚的な解説手法が用いられています。
「透視図」は文法の説明などを詳述する文章解説スタイルです。
「英文読解の透視図」には巻末に語彙集が付属しており、例題に出てきた英単語の意味が解説されています。
また文法項目も解説されています。
「ポレポレ」にはこのような解説はありません。
「ポレポレ」は分量が少ないため、繰り返し学習しやすい特徴があります。
「透視図」は周回は難しく、ゆっくり進める必要があります。
このように両者にはそれぞれの特長があり、自分の学習スタイルに合った参考書を選択することが大切です。
徹底的にマスターすることが英文読解力向上の鍵となります。
「英文読解の透視図」と「ポレポレ英文読解プロセス50」はどちらも難関大学合格レベルの英文読解力を養成する優れた参考書ですが、
必ずしも両方やる必要はありません。
どちらか1冊をしっかりマスターすることで、十分な読解力は身につきます。
むしろ、1冊に集中する方が効率的で効果的です。
「英文読解の透視図」は長文読解力、「ポレポレ」は効率的読解プロセスの習得に重点が置かれています。
自分の弱点を考え、それを補強する参考書1冊に絞るのがポイントです。
もし時間に余裕があれば、両方をやることで論理的読解力と効率的読解力の両方を磨くことができるでしょう。
しかし、時間に制約がある場合は1冊に集中した方が実力は付きやすいと考えられます。
要約すると、「英文読解の透視図」か「ポレポレ」のどちらか1冊を徹底的にマスターするのが効果的な学習法といえます。
時間に余裕がある場合には両方挑戦してみる価値はあるでしょう。
「英文読解の透視図」には、100問以上の例題が用意されています。文章類型だけでなく、条件法、比較構文、関係代名詞、倒置構文など、英文読解に必要な文法事項が網羅的にカバーされています。また、社説、小説、エッセイなど様々なジャンルの文章が取り上げられているのが特徴です。
「英文読解の透視図」は一冊のページ数が300ページ以上と分量が多く、1題あたりの解説も詳細です。1日1題から2題程度のスローペースで取り組むのが適切で、ゆっくり進展させながら英文を丁寧に味わいたい人に向いています。
「英文読解の透視図」では、各例題の解説が2ページ以上に及ぶこともあり、文法や構文の解説が詳細に記されています。例題の繰り返し学習よりも、解説部分に時間をかけて英文法を学びたい人におすすめです。
社説や論文からの引用が例題となっているため、多少難解な語彙が含まれています。日常的に英語に触れる機会が多く、ある程度の語彙力が身についている人向けの参考書といえます。
一冊学習するのに2~3ヶ月程度の時間を要するので、焦らず長期的に取り組める人に向いています。余裕のあるスケジュールで、のんびり進められる人におすすめです。
「ポレポレ」には全部で50題の例題しかありません。1題当たりの分量も1ページ程度とコンパクト。
1回の学習時間は30分程度で済むので、効率的に回数を重ねられます。例題集のように同じ題材を繰り返し学習したい人に適しています。
「ポレポレ」では、まず始めに主語と動詞を見つけ、その後に目的語等を確認するという、英文を順序立てて読み進める考え方が示されています。
この「プロセス」を習得すれば、英文を直線的に追う読み方ができるようになります。
「ポレポレ」の例題には、主語、動詞、目的語などにそれぞれ印が付されています。
また、文の構成要素ごとにカッコで囲んで示されているので、視覚的に構造を捉えられます。視覚的な示唆による学習型の人に向いています。
「ポレポレ」では文法事項の解説はほとんどありません。例題の英文構造に注目するスタイルなので、ある程度の文法基礎が前提として求められます。
「ポレポレ」1冊の学習時間は20時間程度で充分肝心なポイントを習得できます。目標を定めて効率的に短期間で英文読解力を高めたい人に最適です。
このように、「ポレポレ」は簡潔ながら効果的な学習スタイルが特徴です。効率を重視する人に強くおすすめしたい参考書といえます。
「英文読解の透視図」と「ポレポレ」は、ともに難関大学合格レベルの英文読解力を養成するための名著ですが、アプローチの仕方に違いがあります。
英文読解力は、どのような文章にも対応できる汎用的な能力です。
自分の学習スタイルと目的に合った1冊を選択し、徹底的に学習することで大きく力がつくはずです。
自分にあった参考書の選び方が成功のカギとなります。
この参考書が完全に理解できている状態であれば大学受験で構文で困ることは基本的にはないでしょう。
その場合は、文法的な側面ではなく、長文を読んで、論理展開といった内容面を重視して問題を解いていきましょう。
長文の論理展開、文章のパラグラフの構造を理解する教材としては、下記のような教材が良いでしょう。
英文読解の着眼点: 言い換えと対比で解く
英文精読へのアプローチ ミクロとマクロの視点から
ぐんぐん読める英語長文:Standard→Advanced
レベル別英語長文レベル5
その他英語の勉強法については、こちらの記事で説明しているのでこちらを確認してください。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/saisokuenglishreading-schedule/"]
早慶レベルの英語の構文は他にどんなものを使用したらよいのかはこちらの記事で説明しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/sokei-englishinterpretation/"]
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