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早慶への英語勉強法 単語/熟語暗記編|早慶圧勝レベルまで効率的に成績を上げる方法

2019.06.14

こんにちは。このブログ記事では、単語を覚えることと英熟語を覚えることに絞って記載をしていきます。 ページ目次シリーズ一覧はこちら英単語をおぼるためには?シリーズ一覧はこちら早稲田慶應を目指して成績を圧倒的にあげたいのであれば・・・ シリーズ一覧はこちら 最速英語勉強法  英文法/SVOC 編 最速英

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  • こんにちは。このブログ記事では、単語を覚えることと英熟語を覚えることに絞って記載をしていきます。

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    最速英語勉強法  英文法/SVOC 編

    最速英語勉強法 論理構造理解編

    最速英語勉強法 読解処理編

    最速英語勉強法 速読編

    最速英語勉強法 合格までのスケジュールと参考

    当塾の例に漏れず、本記事も丁寧に解説しているため長いです。そのため、下記目次を参照して読みたい部分のみ読んでください。

    [toc]

    英単語をおぼるためには?

    英語力の基礎中の基礎。初期の勉強段階では単語力=英語力と言っても過言ではありません。
    受験初期の段階でどこまで英単語を覚えているかどうかというのが、成績の上昇を左右します。受験の山場に入る前までに英単語を覚えておくと良いでしょう。

    効率的に英単語を覚える方法

    「書いて覚えるのか?」 「声に出して覚えるのか?」

    「読むだけで覚えるのか?」「聞いて覚えるのか?」

    色々と方法論を聞いたことがあると思いますが、本人にあった方法論を試してもらうのが良いのですが、オススメの方法は、

    目で見て覚えて、
    赤シートで隠して覚えていき、覚えられないものについては紙に書き出して、
    あとでその紙に書いたものを見て意味を答える

    という方法です。
    書いて覚えるのは時間がかかるのでできる限り回数を減らして、一番時間のかからない読むことで覚えるのが良いでしょう。
    もちろん、これだけで全部覚えられれば良いのですが、多くの人はこれだけでは覚えられません。
    そのため、そのあとに覚えられないものだけを紙にかいて、自己テストとして、なんども見て意味を思い出そうとしてください。

    ここで大事なのは意味を思い出そうとすることです。

    人は思い出そうとすることで意味が定着しますので、この自己テストを行うかどうかが単語を覚えられるかどうかにかかってきます。

    一度に単語を覚える時間はMax15分

    よく単語を覚えられないからといって、何時間も単語を行なっている人がいるのですが、ほとんど意味がありません。
    単語を覚えるという単純作業で人が集中できるのは15分までです。
    これは東京大学の脳科学の研究をしている池谷裕二教授の実験からも明らかになっています。

    「『60分学習』グループは時間の経過とともにガンマ帯域のパワーが低下しており、特に40分を境に急激な降下が観察されました。この事実は集中力が40分ほどしか持続しないことを表しているのかもしれません。
    一方で、『15分×3(計45分)学習』グループでは各ブロックで初期のガンマ波パワーの低下は観察されましたが、休憩によりパワーが回復し、学習時間全体として一定以上のレベルを維持していました」と、池谷教授は述べています。

    そのため,1日に単語をたくさん行いたい場合は、15分で区切ってその間に休憩をいれてください。

    忘れないためには何度も繰り返すことが肝心

    何か物事を忘れないようにするためには何度も繰り返し行動することが大事です。たとえば、初めて会った人の名前と顔を覚えている人は少ないですが、ご両親の名前と顔を忘れる人はいません。毎日毎日繰り返し見ていますので、記憶の中に刷り込まれていきます。
    英単語も同じです。
    毎日忘れていくことを繰り返す人間ですが、何度も何度も繰り返すことでその忘却を阻止することができるのです。

    ▶忘れないための暗記公式

    試行回数×インパクト=暗記できる状態

    上記は暗記をする際の公式です。暗記するためには試行回数を多くするというのは絶対に必要です。
    ですが、ただ試行回数を増やすだけではいつまで経っても覚えることができない単語と覚えることのできる単語の溝を埋めることはできません。この溝を埋めるためにはインパクトを単語を見た際のインパクトを変えることで覚えやすさが変わってきます。そう考えるといかにしてインパクトを増やせばよいのか?という点が勝負になってきそうです。
    インパクトと言う部分は更に、構造理解度と感覚への衝撃度にわかれます
    構造理解度というのは、覚えたい対象の構成要素がどのように成り立っているのか?ということです。単語であれば、接頭辞、接尾辞といった部分がこれに当たるでしょう。また感覚への衝撃度というのは、後に述べる五感に対してどれくらい訴えることができるのか?という部分に当たります。
    覚えられない問状態には必ず原因があります。自分は才能がないから覚えられないんだ。。というふうに決めつけるのではなく、現在覚えられてない原因とそれに対する解決策を考えて絶対に覚えることができるんだ!という強い気持ちで望んでいきましょう。

    「英単語を覚えた」のレベル感を知る

    次に単語を覚える上で理解しておかなければいけないのは、何度も何度も繰り返してどの程度のレベル感が単語を覚えることができた!というレベル感なのかを知ることです。
    英単語を覚えるというと多くの人が「apple=りんご」という英単語に対して和訳を覚えてお終い!という人が大半かと思います。ですが、これでは英単語の意味を覚えただけでは、ホントの意味で使うことができません。たとえば、apple=りんごという英単語であれば、appleという単語を聞いた瞬間に下記のようなイメージが頭のなかで行われています。

    ringo

    すなわち、画像イメージとリンゴがどういうものかという認識(赤いもので食べるとおいしい)ということが無意識に結びついているのです。
    新しく覚える英単語についてもこのレベル感まで落とし込みましょう。具体的なレベル感でいうと英単語を見た瞬間0,1秒で意味プラス画像イメージが出てくる状態です。
    これまでに「勉強を全然してこなかったなー」という人は日本語の言語化能力が極端に低いため、英単語の訳語を見ても「?」ということが多くなってしまいます。よくわからないことを何度も機械的に覚えていてもできるようにはなりません。さらに、できるならば上記だけでなく訳語を自身の理解できる日本語で言い換えるようにしてみましょう。大学入試の受験では評論を読むことになるので、硬い日本語訳の英単語が多いです。ですが、その訳出をそのまま覚えても使えないというは上述したとおりです。イメージを覚えるだけでなく、訳語についても自身分かりやすい言葉で置き換えてみても良いでしょう。

    五感を使って繰り返し覚える

    「味覚」「聴覚」「視覚」「触覚」「嗅覚」

    インプットという行為は、上記人間の5つの感覚を通して行われます。現代世界では人間は視覚を優位にして、物事を理解していますが、5つの感覚をフルに活用することで効果的に物事を覚えることができます。ここではそれぞれの感覚に対しての具体的なアクションを書いておきますので、それぞれ試してみてください。

    ▶味覚
    食べることができる名詞であれば味覚をイメージして覚えることができるでしょう。覚える際に味をイメージしてどのような味なのかを言語化してみましょう。

    ▶聴覚
    英単語は会話をする際にも使用しています。そのため、英単語は音を持ちます。英単語を覚える際にはCDを使って覚えるのも効果的でしょう。大学受験でリスニングを使用しない人は、多くの場合目だけで覚えています。そのため、受験後実際に英語を会話でつかおう!という場面で、英単語の音が間違っていることが多くあります。
    せっかく大学受験で英単語を覚えるのであればその後も使える意味のある英単語の覚え方をすると良いでしょう。大学受験までに時間的に余裕のある人は英単語の発音記号を覚えて単語の読み方も学ぶと良いでしょう。カタカナ表記のされている教材もありますが、初期には英単語をカタカナで覚えるのは良いのですが、実際に英会話となると通じないことがしばしばあります。(That=ザットという認識では通じません。)せっかく音声で音を覚えても通じないのであればもったいないですよね・・
    ですから発音も覚えられるようにできると良いでしょう。発音を覚える際には、実際に声に出して「この記号はこの音」という風に1つずつ行っていく必要があるでしょう。

    ▶視覚
    時間がかからず一番多くの人が行っている方法ですね。1単語に対しての時間がかからないので効率的ですが、上述した機械的な暗記になりがちです。また勉強初期で日本語能力が低い人は見ているだけではなかなか覚えることができません。他の方法で確認していく必要があるでしょう。

    ▶触覚
    触覚を使うのは学校ではよく実践される方法かと思います。英単語を書いて覚えるというのは中学、高校と実践しているの多いかと思います。手を動かさなければいけないので、一番時間のかかる方法ではありますが、時間をかけた分頭には残るので受験に余裕のある初期の段階では良いと思います。作業的に書いている人が結構いますが、書いている際も頭を使って何を覚えているのか意識をしていきましょう。

    ▶嗅覚
    嗅覚を英単語を覚える際に使用している人は居ないかですよね。ですが、名詞には基本的に匂いが存在しています。こうした匂いがどのようなものなのかを想像しながら覚えていくのも一つの手でしょう。

    五感を使って私達がどのようにして、英単語を覚えることができるのか?ということを理解できたかと思います。こうしたことを意識しながら英単語を覚えてみてください。
    早慶レベルに到達するためには必要不可欠な『単語王』の使い方はこちらからどうぞ!

    単語王がツラい!、こんな分厚いのやっている時間がない、または理系の学生は『システム英単語』を行いましょう。こちらのレベルの単語帳のほうが幾分か負担が軽くすることができます。

    忘れてもショックを受けない

    最後に、覚えておいてもらいたいのは、”忘れること”を恐れてはいけないことです。

    人間は生物学的に物事を忘れるようにできています。
    忘れることができる=嫌なことも時間が経てば忘れることができる、ということに繋がります。これは人間の利点でもありますよね?

    まずこのことを理解しましょう。そうでないと、最初のうちは単語帳を見るたびに「あっこの単語の意味忘れてる・・・私って頭が悪いのかな??」と思って受けてしまいショックを受けがちです。
    ですが、実際はそうではありません。人は構造的に忘れるようにできているということを肝に銘じておきましょう。

    ここまでは暗記一般という部分も含めてお話をしてきました。ここからは英単語をどこまで覚える必要があるのか、語源を使って覚えていくことについて述べていきます。

    英単語はどこまで覚える必要があるのか?

    この質問に対して、
    単純に英単語の量をどこまで覚える必要があるのか?(1)という意味と
    一つの単語に対してどこまで覚える必要があるのか(2)の二つの答えがあります。

    まず一つ目の英単語の量について、
    覚えづらさに差異はありますが「システム英単語」「単語王」「鉄壁」「ターゲット」の
    どれかであれば、早稲田、慶應合格に際して単語の量で落ちることはないでしょう。

    続いて、1つの単語に対してどこまで覚える必要があるのかということについてですが、基本的には対義語、類義語(特に類義語)ともに覚えられるだけ覚えられると良いです。

    なにかを理解をしているということは、
    その言葉を言い換えることができるということです。

    このことは現行の大学入試でも適応されており、言い換え問題というのは頻出します。
    一つの単語に対しての言い換え表現をたくさん知っていればいるほど、この問題に対しての処理は早くなるでしょう。

    今後、長文化、情報処理能力を問う問題が増えていく中で言い換える能力は多いに役に立つでしょう。
    また、ライティングやスピーキングにおいてもこうした単語の蓄積量は学力として大きく反映されます。
    パラフレーズ能力(言い換えること)が採点項目としても入っています。

    ですので、英語4技能試験が必須になっていく今後のことを考えていくと類義語をたくさん覚えていくことは重要事項となってくるでしょう。

    語源を使って覚えるのは意味があるか?

    語源とは英単語を下記のように分解していくことです。

    (接頭辞)+(語源)+(接尾辞)

    英単語にも日本語の漢字、「つくり」や「へん」と同じようなものがあります。

    確かにある程度単語を知っていると単語同士の関連性がわかってわかりやすいですし、
    面白いのですが、大学受験の単語を覚える初期段階では必要ないと言えるでしょう。

    少なくてもセンター試験で7割くらいは取れる単語量を覚えてから語源の話をしていきましょう。

    英単語暗記についてのQ&A

    ここでは英単語を覚える際にによく当塾によせられる質問をQ&A形式でお答えします。
    platon1解答はプラトン先生にお答えいただきます。
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitom4.gif" name="質問1"]発音して覚えなかったり、CDを聞かないで覚えるのはダメですか?[/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]行わなくても行っても構いません。英単語の覚え方で五感のどの部分を使ったら覚えやすいかどうかというのは人によって異なります。勉強の初期段階でどの方法が自分に向いているかどうかというのは試しておくと良いでしょう。決してCDを使わないと覚えられないというわけではないので注意してください。ただ、リスニングが試験である人はCDを使って例文タイプで単語を覚えるのが良いかと思います。[/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitom4.gif" name="質問2"]目で見て覚えるだけではダメですか?[/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]こちらも問題はありません。目で見て覚えるのが時間がかかりませんし、このレベルで覚えられる単語であれば、目だけで見て覚えることができると良いでしょう。[/speech_bubble]

    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitow4.gif" name="質問3"]書いて覚えるだけではダメですか?[/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]書いて覚えるのは時間がかかるので個人的には基本的におすすめしません。ですが、単語の綴りが紛らわしい単語は何がどう紛らわしいのかを意識して、書くと違いを意識して覚えることができるかと思います。[/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitom1.gif" name="質問4"]単語カードやリストは作った方がいいですか?[/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]大抵の場合単語カードをわざわざ作るのは、「作る」という行為自体が作業化してしまい、行動の目的が単語カードを作るということにいってしまいがちです。こうなってしまうとなかなか勉強以外に時間をつかうことになり、時期によってはムダな時間が発生してしまう恐れがあります。この点に注意することができるのであれば、作ってもいいかもしれません。
    単語を忘れないように!という目的であれば、写真で撮って後で見るというスタイルでも構いません。[/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitow6.gif" name="質問5"]効率的に覚える方法はないですか?[/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]単語に対してすぐに覚えられるかどうかというのは、80%程度は初期の日本語能力に依存しています。日本語能力の低い人=普段から日本語を読むこと、理解していることが少ない人はただ単純に暗記をしていても文章の中で読むことができないでしょう。結局覚えても文章理解のためにならず、思考停止に陥って英語が苦手になる。というパターンが多くなってしまいます。ただ単語を覚えるという目的であれば、短い時間で覚えることがいいのかもしれません。ですが、大学受験、特に難関大学といわれる大学では長文問題の比率が高くなっています。この長文問題を精度の高い状態で理解していくためにはただの単語を機械的に覚えるという状態では不十分でしょう。[/speech_bubble]

    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitom2.gif" name="質問6"]なかなか英単語を覚えられないのですが…どうしたら良いですか?[/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]英単語を覚えるには上述したように初期段階の日本語能力との関係が大きいです。無目的にただ繰り返すのではなくて、なかなか覚えられないなーと感じた時は違う言葉で噛み砕くなど工夫が必要でしょう。[/speech_bubble]

    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitow5.gif" name="質問7"]英熟語帳はやった方がいいですか?いつから覚えるべきですか?[/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]英熟語はもちろん行うべきですが、最優先は英単語です。熟語は単語と前置詞で成り立っています。ということはまずは、その構成要素である単語を理解しておくことが必要不可欠でしょう。受験勉強を開始するのに一般的な高2夏から勉強を始めたとして、基本単語を終えるのに3ヶ月かかるとしましょう。そうすると、11,12月から少し上級レベルの単語帳を初めて、それと一緒に熟語帳も開始していきましょう。ここで大事なのは勉強を始めた時期が高3だと、覚えることが膨大なのでその時点で結構まずいなーということでしょう。何事も早めに行っていくのが大事です。[/speech_bubble]

    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitow2.gif" name="質問8"]単語帳以外の場所で見ると意味を思い出せないのですが…どうしたら良いですか?[/speech_bubble][speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]単語を単に覚えていないまたは、文脈を理解できてない可能性があります。どちらかによって解決策は異なります。前者の場合であれば、単語を見た瞬間にすぐに理解できるような反応力を今後身に着けていく必要があるでしょう。時間がかかって「うーん、、、あっこの単語の意味は◯◯だ!」というのでは意味がありません。通常時で0.1秒、最低でも1秒以内で意味が答えられるレベルになっている必要があります。単語を認識して、この意味!と答えられるレベル感では圧倒的に遅いです。何度も繰り返し反復していくことで無意識レベルで覚えられるレベル感まで鍛えていきましょう。
    後者の場合についての文脈の取り方については後ほどの文章で記載いたします。[/speech_bubble]

    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitow3.gif" name="質問9"]100個を1週間続けたほうがいいのか、それとも毎日100個ずつ進めるのはどちらが良いですか?[/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]それぞれの単語についてそれぞれ覚えやすさというものが存在します。一定数の多くの人が間違いやすい単語というのはあるにしても、この単語は間違いやすいというのは決めることはできない場合も多々あります。そうした覚えやすさ覚えにくさがどういう単語になるのか?ということを早期に発見するためにも一日に見るべき単語は多くしたほうが良いでしょう。この際に大事なのは、100個を全て覚えよう!という気持ちで見ていかないということです。それぞれの単語の覚えやすさと覚えにくさを判断する程度と考えて、一回目で覚えようとするのは辞めましょう。 短期的に覚えようとしてもすぐに忘れてしまうので、何日も繰り返して長期的な視野で覚えられるようにしていきましょう。[/speech_bubble]

    熟語を覚えるためには?

    英単語と同じくらい英熟語は大事です。英熟語にはただ覚えるだけではなく、前置詞のイメージを習得していくという意味合いもあります。単純暗記で覚えるだけでなく、単語と前置詞の組み合わせがどのようになっているのか?という点も意識して考えるべきです。またセンター試験、MARCH、関関同立レベルだと英熟語の知識があれば答えられる多々あるので、早期のうちにぜひ取り組んでいきましょう。

    step1 英単語と同じように覚える

    英熟語の覚え方として、単語と同じように熟語に対して訳を覚えるという方法があります。「put on = 身に付ける」という形で覚えられるものは覚えてしまいましょう。

    step2 理屈で覚える

    熟語は英単語と違って複数語義によって成り立っています。そのため、組み合わせを考えることでどうしてその意味になるのか?ということを考えることが必要です。この組み合わせの意味合いを考える際に大事になってくるのが基本動詞、前置詞のイメージです。「イメージとは何だ?」と多くの人が思ってしまったかもしれません。多くの場合、1対1で英語の語義を覚える癖がついてしまっているのでその覚え方を前置詞にも適応させてしまっていているのでしょう。残念ながらそのような考え方をしている限りは前置詞をマスターすることはできません。前置詞をマスターすることができないようことはすべからく、英語ができなくなるということを意味します。ですから、熟語を覚えるタイミングで早めに前置詞のイメージを理解しておきましょう。

    理論的に英熟語を覚えていくための教材として当塾でおすすめしているのは『解体英熟語』です。この教材の詳しい使い方はこちらからどうぞ。

    熟語暗記についてのQ&A

    ここでは英単語を覚える際にによく当塾に寄せられる質問をQ&A形式でお答えします。
    platon1解答はプラトン先生にお答えいただきます。

    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitom1.gif" name="質問1"]文法の問題集(ネクステージ、ビンテージなど)の後ろに載っている熟語だけでは足りませんか?[/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]語彙の数としては十分足りています。ですが、前述したように前置詞をまる覚えしてしまう恐れがあるためおすすめはしません。よく早慶の入試である問題のタイプですが、空欄補充や同じ語句を選ぶ問題で見たこともない単語と前置詞がセットになっている場合があります。前置詞をまる覚えしてしまっているとこの場合は手が出ませんが、前置詞をイメージで理解しているとこうした問題であっても対処することが可能です。[/speech_bubble]

    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitom4.gif" name="質問2"]理解して覚えるタイプの熟語帳(解体英熟語など)は解説が多いですが、分厚くて持ち運びが不便です。これは行わないといけませんか?[/speech_bubble][speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]もちろん、行わなくても大丈夫です。ですが、入試までの時間にまだ余裕があり英語で圧倒的に勝負をしたいのであれば行うべきでしょう。[/speech_bubble]

    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitom5.gif" name="質問3"]熟語は大変なので、単語を覚えてあとは文章で覚えいっても大丈夫ですか?[/speech_bubble][speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]早慶といった難関大学を目指すのであればこれでは不十分でしょう。大変ではありますが、熟語帳を別途で行う必要があります。[/speech_bubble]

    シリーズ一覧はこちら

    最速英語勉強法その2 英文法/SVOC 編

    最速英語勉強法その3 論理構造理解編

    最速英語勉強法その4 読解処理編

    最速英語勉強法その5 速読編

    最速英語勉強法その6 合格までのスケジュールと参考書

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【早慶】英語勉強法|早慶専門家が伝授する絶対に成績が上がる勉強法

2019.06.14

早稲田大学と慶應義塾大学は、日本を代表する難関大学として知られています。 その入試英語は、文法力だけでなく読解力が問われるため、非常に難しく、合格するには特別な対策が必要不可欠です。 本記事では、早慶英語が一般的な英語試験と比べてどのように異なるのか、その特徴と対策のポイントを解説します。早慶受験を

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  • 早稲田大学と慶應義塾大学は、日本を代表する難関大学として知られています。

    その入試英語は、文法力だけでなく読解力が問われるため、非常に難しく、合格するには特別な対策が必要不可欠です。

    本記事では、早慶英語が一般的な英語試験と比べてどのように異なるのか、その特徴と対策のポイントを解説します。早慶受験を目指す皆さんには、ぜひ参考にしていただきたい内容です。

    このページでは、当塾で指導している早稲田慶應に合格するための最速で効率的に英語の成績をあげる勉強法をお伝えします。

    [toc]

    早慶英語の難しさについて ・早慶英語の特徴

    1

    早稲田、慶應大学の長文の対策に入る前に、、

    まずは早慶の英語がどれくらい難しいのか・・

    また早慶の英語の特徴から考えていきましょう。

    MARCHと比べて圧倒的に長文が長い

    Seven shooter hPKTYwJ4FUo unsplash

    MARCHと早慶の英語の長文の長さには大きな違いがあります。

    MARCHの長文はおよそ500-700語程度が一般的です。

    一方、早慶の長文は1000語以上が普通で、2000語を超えるものもあります。

    慶應義塾大学文学部では約2000語の長文が例年出題されており、

    早稲田大学教育学部でも2000語近い英語長文が出題されました。

    長文の長さだけで見ると、MARCHとは比べ物にならないほど早慶の方が難易度は高いといえます。

    長文を正確に解きこなすためには単語力や読解速度が必要不可欠となります。

    構造が複雑で使われている表現も難解

    まずは早稲田社会科学部でもよく出展歴のあるForeignAffairsから文章を見てみましょう。
    [su_box title="読んでみよう" style="glass"]
    This past June, at the closing ceremony of the Summit for a New Global Financing Pact in Paris, South African President Cyril Ramaphosa introduced a topic that, on its face, had little to do with international finance. In remarks to dozens of global leaders, he raised the issue of COVID-19 vaccines. In 2021, when the first COVID-19 vaccines were rolled out, South Africans “felt like we were beggars when it came to vaccine availability,” Ramaphosa said. “The Northern Hemisphere countries … were hogging them, and they didn’t want to release them at the time when we needed them most. That,” he continued, “generated and deepened disappointment and resentment on our part, because we felt like life in the Northern Hemisphere is much more important than life in the global South.”
    Quoted from "The Roots of the Global South’s New Resentment" in ForeignAffairs
    [/su_box]

    実際に中身を見ていくと、学校で普段見ているような長文と比べると、下記のような特徴が感じられるでしょう。

    • 「,」が多い
    • 1文が多い

    昨今の早稲田大学の入試は、
    知的なネイティブが普段読むようなレベルの雑誌から抜粋されていることが多く、
    教科書的な文法しかわからないと読み方に戸惑いますね。

    こうしたレベルの高い小慣れた表現、文構造が多用されているのが、

    早慶の英語が難しいたる所以の一つです。

    単語として知らないと思われる単語

    英単語 意味
    hog 独占する、我先にとる
    resentment 怨恨、恨み
    summit 首脳会議
    pact 条約、協定
    roll out 登場する
    on its face 表面上は、見たところ
    global South 開発途上国
    背景知識も重要

    “global South”という単語が今回ありましたが、このようなことは英語で知識を得て知っているというよりは日本語で知っておかなくてはいけない単語レベルです。もちろん、この程度の場合は注はつきません。
    早慶はこのような知的ネイティブが知っていることが当たり前のようにでてきます。
    このような背景知識があるかないかで、最後の段階では大きく差がつくので、受験の初期段階から世の中の色々なことに注意を持っていくことは重要です。

    問われる文法的知識が難しい

    「早慶は文法はでない!!」

    と、表面上の問題形式だけで思い込んでしまうと後悔することになります。

    なぜならば、早稲田や慶應では長文問題の中で文法を聞いてくるからです。

    英語の配点が大きい慶應大学でも文法的に根拠を出さなくてはいけない問題が多いです。

    また早稲田大学社会科学部を筆頭に文法的間違いを指摘する難しい正誤問題も存在しています。

    このように非常に難しい早慶の英語ですが、

    百戦錬磨の予備校の講師ですら間違えてしまう問題も頻繁にでてきます。

    それが、早慶の英語なのです。

    以上まとめると、、下記がMARCHや関関同立とは違った早慶の英語の難しい点になるでしょう。

    早慶英語の怖い点
    • 長文が長い
    • 構造、単語が複雑
    • 話題が最新のため背景知識の有無が合否を分ける
    • 英文法を間接的に聞いてくる

    このように早慶の英語は非常に特異で、

    正しい勉強、指導を受けてないといつまで経っても成績を上げることができません。

    注意

    私は年間に100人単位で生徒の受験の相談に乗っていますが、、
    「え!?そんな勉強法で勉強していたらできないよ・・」と思うこともしばしばあります。
    色々な人が色々なことを言っていて情報が飽和しているこの時代ですが、、、

    成績を上げたいのであれば、正しい勉強法で早慶に受かる軌道に乗りましょう。

    早慶英語リーディング勉強法の全体像

    それでは、具体的に早慶レベルまで成績を上げるための全体像を見ていきましょう。

    先ほども述べましたが、早慶の英語を読めるようになるためには、
    ただ努力をしているだけでは合格に近づきません。

    ここでは早慶レベルまで英語のリーディングの成績を上げるための勉強法の全体像をお伝えします。

    Pyramid

    偏差値30の人は中学英語を完璧に!

    英語が本当に苦手・・で全然何をしたら良いのかわからない!けど英語ができるようになりたい!

    このような人は中学英語を完璧にするようにしてください。
    中学英語のおすすめの参考書や勉強法についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/chugakuenglishto-60/"]

    早慶英語勉強法1|1文を完璧に!

    早慶の英語は先ほど見た通り、非常に長いのですが、

    いきなり長文に取り組んではいけません!

    まずは1文を丁寧に読めるようにしていきましょう。

    1文が読めるようになるためには下記の4つが必要です。

    • 英単語
    • 英熟語
    • 英文法
    • 構文把握
    できない子は1文が読めない

    多くの受験生がこの部分ができるようにならないままに英語長文を読んでいき、
    英語長文が読めずに英語が嫌いになっていきます。
    基礎部分を正しいやり方で行っていくことなしに英語の成績を伸ばすことはできません。

    それでは、具体的に必要な1文を読めるようになれる要素をどのように鍛えたら良いのかを見ていきます。

    単語/熟語を覚える

    英語は第一の条件として単語を覚えなければいけません。

    どれだけ文法や文章構造を意識していても、
    単語を覚えていないかぎりはいつまで経っても英語は読めるようにはなりません。

    塾生の実践

    これまで英語が苦手・・・と言っていた子でも、中学レベルの英単語を覚えて、高校の基本単語を固めることでかなり英語が読めるようになりました。「少しでも英語が読める!」という感覚がつけば、あとは成績を上げるのは簡単ですよ。早い子だと3ヶ月程度でかなり成果を実感ができています。

    英単語を覚えるのが他の科目と違って敷居が高くなっているのかもしれません。
    ですが、単語は覚え方を間違えないかぎり誰でも必ず覚えることができます。

    単語の覚え方を知りたい方は下記よりご覧ください。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/saisokuenglishreading-tango-jukugo/"]

    文法や文章構造(SVOC)を使いこなす

    英語のできない子に多いのですが、

    単語は頑張って覚えているけれど、

    文法や文章構造を呪文のように覚えただけになっているだけで、

    実際に長文を読む際に使いこなせてないという事が多いです。

    文法を使って英語をパターン化する

    何のために文法、文型を学ぶのかというと、

    大きくは英語の文章をパターンに分けて、意味を捉えることができるようにするためです。

    学生の大多数がこれまでに英語はどの生徒も読んできていますが、、、
    ほとんど文法は意識せずになんとなくの単語で意味をとっていることが多いです。

    文法的に読むメリット
    • 5つに類型化できる
    • 5文型ごとに意味がきまっている
    • 難しい文章でも同じ思考法で読める

    英語長文は文型というパターンに置き換えれば、意味をつかむことが容易にできます。

    文型ごとにこのようなパターン化をすることができます。

    文型 構造 意味
    第一文型(SV) 主語 + 動詞 I walk. 主語が動作を行う
    第二文型(SVC) 主語 + 動詞 + 補語 He is a teacher. 主語が状態を表す
    第三文型(SVO) 主語 + 動詞 + 目的語 I read a book. 主語が目的語に動作を行う
    第四文型(SVOO) 主語 + 動詞 + 目的語 + 目的語 She gave me an apple. 主語が第1目的語を第2目的語に与える
    第五文型(SVOC) 主語 + 動詞 + 目的語 + 補語 I made him happy. 主語が目的語を補語の状態にする
    Check

    英語が苦手だな・・・という人は、
    まずはこの文法と文構造の部分を徹底的に理解できるようにしていきましょう。

    こちらから英文法/SVOCの覚え方を確認してください。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/saisokuenglishreading-svoc-structure/"]

    早慶英語勉強法2|パラグラフの理解

    英語ができるようになるためには、日本語の考え方で英語を読んではいけません。

    英語の論理構造を理解して、1つのパラグラフがどのような意味になっているのか、

    また複数パラグラフがどのようなつながりになっているのかを、

    理解していく必要があります。

    長文の論理構造を理解するためには?

    多くの受験生がこのレベルまで到達していないですし、存在にきづいていません。

    また存在に気づいていても使いこなせている受験生は皆無に近いでしょう。

    英語長文がどのように成り立っているのか?、
    どのように主張、根拠が存在するのか?、
    論理の意味合いを考えることができないと英語長文を読むことはできません。

    当塾では他の塾では取り扱わない論理の部分を徹底的に教えてこんでいきます。

    下記ページではその一部をご説明します。

    論理構造についてはこちらからご覧ください。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/saisokuenglishreading-logic-structure/"]

    論理構造を理解ができたらスキミング、スキャニングがちゃんとできるようになります。

    スキミング、スキャニングってなに?という人はこちらからご確認ください。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/must-skills-skimming/"]

    早慶英語3|リーズニング

    早慶などの私大の場合は、選択肢から選ぶ形式となっているため文章を読むことができなくても、「なんとなくわかれば答えがでる!」と思い込んでいる人が多いようです。

    もちろん、このレベルの受験生が論外で受かるわけがないのは当然でしょう。

    なぜその答えを選ぶのか?どうして答えになるのか?という部分を徹底的に行っていきましょう。

    問題を見ただけで自身で選択肢を見ないで、
    答えを出せるレベルまで行った上で選択肢を吟味してなぜその選択肢が間違っているのか?、
    なぜその選択肢があっているのか?という点を言葉で人に説明できるレベルまで持っていけると良いでしょう。

    赤本のや青本の解説を見てわかったと勘違いしていても早慶には程遠いです。

    自身で解説ができるくらい全ての選択肢の正誤の理由を考えていきましょう。
    当塾では全ての選択肢について正誤の理由を書いていくのを必須
    としています。

    下記ページではリーズニングのやり方を説明しています。

    早稲田慶應に合格するためのリーズニングの仕方はこちらをご覧ください。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/saisokuenglishreading-solving-process/"]

    英語長文を速く読めるようになりたい!!

    Croyde bay ed4D5xE7FWo unsplash

    単純に速読についてどのようにすれば良いのかはこの記事にまとめました。
    速読をするための方法はこちらからご覧ください。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/saisokuenglishreading-quickest-reading/"]

    早慶のオススメの参考書プランが知りたい!

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最速小論文勉強法 |早慶圧勝レベルまで効率的に成績を上げる方法

2017.06.29

早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で小論文を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません!適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。当塾で指導している最速で効率的に数学の

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  • 早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で小論文を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません!適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。当塾で指導している最速で効率的に数学の成績をあげる勉強方法の一部をお伝えいたします [toc]

    段階1: 小論文の初歩

    小論文を書くための初歩としてまず知っておきたいことをここでは紹介します。
    小論文=自分の意見を書く = 好き放題書いていいというわけではありません。
    意見を書くにもルールがあります。ここでは小論文を書く上でのルールをお教えしていきます。

    小論文と作文の違いとは何か?

    まず、小論文とは「小」論文とあるように、小さいながらも論文であることを意識してください。
    論文とは、根拠に基づいて自身の意見を主張することです。

    一方、作文の目的は、自分の感性をもとに読むまたは見たものに対しての感想を加えること、または自らの体験談を書くことになります。

    つまり、以上をまとめると、個人の体験・感想等を基に豊かな感性をアピールするほうが作文で、意見を提示し説得力を持って納得させることを主な目的としている方が小論文と言えるでしょう。

    まずは、この小論文と作文は違う!ということを理解して下さい。

    用紙の使い方を覚える

    続いて原稿用紙の使い方を覚えましょう。
    当然ですが、書き出しや段落の始めのときには1マス空けなければいけません。なお要約の場合には、1マス開ける必要はないことにも注意してください。

    次に、「、」や「。」の句読点そして「 )」や「 」」などの閉じカッコは行の最初に置いてはいけません。
    その場合には、前行の最後のマスに一緒に入れることが求められます。
    (1つ補足しますが、具体例の際に「私は違う。」などと言ったように会話文を盛り込む可能性があります。その際には、。と」を違うマスに書いても良いですが、同じマスに入れても良いでしょう。)

    上に関連して、上記の記号は文字と同じマスで記述しなければいけませんが、小文字「っ」や「ょ」などは行の始めに来ても何ら問題はないです。逆に、行の最後に文字と同じマスに書くことは認められていません。

    次に、英数字の扱いについてです。
    まず縦書きの原稿用紙の場合は、漢数字(一、二、三…)を使うことが求められ、横書きの場合には算用数字(1,2,3…)を使う必要があります。

    なお横書きの際は、1マスに2文字の数字を入れます。
    更に付け加えると、熟語やことわざに用いられる数字は、原稿用紙の縦書き横書きにかかわらず常に漢数字で書く必要があります(十人十色や石の上にも三年など)
    (例:World、Organization)

    英字の場合は、常に横書きである事が必要です。
    しかし、NPOやWHO、UNHCR、TPPなどの社会学の小論文で頻繁に目にする略称に関しては、縦書きの原稿用紙の場合には縦書きにしても問題ありません。
    ※略称でない小文字の英字を多用することは文章として読みづらいため、余りおすすめできません。

    誤った日本語を使わない

    誤った日本語は、採点者に対して悪い印象を与えるばかりか小論文の内容にまで悪影響を与えてしまいます。

    ここで一例を紹介していきます。

    ▶「〜たり」

    たりは単体では使えず、「〜したり〜したり〜」と言った形でのみ使えます。
    しかし、口語的として使われることが多いため、小論文内で使用することはおすすめできません。

    ▶「なので」
    文頭で「なので」を用いることはできません。「〜であるので〜」という用い方は可能です。

    段階2:文章を読解する

    小論文を書く上でまずは文章を読解できるようになる必要があります。読解力が貧困なままでは、課題文で問われていることが理解できません。

    読解力の向上

    読解力とは、簡単に述べると、文章内容を理解することです。この部分が小論文において非常に重要になってきます。

    まず、読解力が高いと文章を読み取る速度が上がります。それにより、文章を読む時間を短縮する一方で、小論文を書く時間を増加させることができます。
    つまり、自らの意見を高い精度で論じることが可能になるということです。

    次に、高い読解力は課題文において与えられる問題点を理解することにつながります。
    課題文で与えられる問題点に対しては、自分が書く小論文に流用して解決方法を提示することができます。
    これは、課題文を単に読むことでなく利用しているため、良い小論文を書く上で非常に重要ともいえます。

    最後に、単純でありながらいちばん重要なことがあります。
    それは、読解力は国語や小論文だけでなく、他の科目にも役立つということです。

    例えば、試験などで世界史や国語などでひっかけ問題が合ったとしても、読解力があればそれを読み取ることが可能で点数を落とすことを回避できるでしょう。
    また、難しい数学の問題であったとしても問題の構造等を理解しさえすれば間違えて回答することを防ぐことができるでしょう。

    日本語の語彙を増やす

    より良い小論文とは、多彩な表現を用いながら自分の意見や問題提起を補強しているものです。
    小学生、中学生がつかうような語彙でひたすら主張をされても、その主張がどれだけ良くても、その主張に賛成しようとは思わないでしょう。
    論理的に考えることは直ぐにできることではありませんが、語彙力を増やすことであればすぐに取り組むこともできますし、覚えたか覚えてないかで成果の判断ができるのでモチベーションも湧きやすいかと思います。

    豊富な語彙を使えることは、難解な文章を理解することにつながるのはさることながら自分の主張を効果的に補強することができるようになります。

    もちろん、ここで注意したいことは、、
    難しい語句を使おうとする余り、漢字を間違えることや用いるべきでない文脈で用いてしまうなどの誤用をしてしまうといったことです。
    これらの誤りは、先でも述べたとおり小論文の採点に多大な悪影響を与えるために、絶対に起こしてはいけません。

    そのために、日頃から語彙を使う練習をしておくことが重要です。
    例えば、新聞を読んだり、本を読む際に、内容だけでなくどのような語彙の使われ方をしているのか?という点に注意してみると良いでしょう。

    特に、進みたい学部に関連する本を読むことは、学部への理解を深めると同時に関連する語句を学べ、更には読解力や語彙力の向上も図ることができます。

    段階3: 小論文を書いてみる

    上記のことを理解した上で実際に小論文を書いてみましょう。実際に書いてみないとどの程度書くことができるのか?書くことができないのか?ということがわかりません。
    また添削を受けることができる環境下であれば添削を受けてみることをオススメいたします。

    文章の論理性を考える

    文章が論理的であるかどうかは、その小論文自体に説得力があるかどうかということです。
    大学受験の小論文で問われるのは、これまで誰も論じたことのない”素晴らしい意見”を述べることではありません。
    自分の意見を論理的に説明できるかどうか?という点です。
    相手がどれだけ納得感を持って小論文を読むことができるのか?この一点のみです。

    説得力があるかないかは、自分のしたい主張に根拠をしっかりと付けられているかどうかや主張に対する理由付けが正当であるかどうかが関係してきます。
    自分の主張を論理の矛盾なく補強できているか否かが重要だといえるでしょう。

    *論理性があるかどうか?と言うのは相対的な感覚なので、一般的な高校生が独学で身につけるのは不可能でしょう。高校の先生など信頼のおける人にみてもらうのが良いでしょう。当塾でも小論文の指導はしております。お気軽にご連絡下さい。こちらから相談が可能です。

    接続詞の重要性

    接続詞を使いこなせていることは、現代文や英語同様に小論文において小論文の内容と同程度に重要と言えます。

    なぜならば、小論文において接続詞とは自らの意見に対する論理性を示すものであり、これがなければ如何に内容が優れていても読みづらい上に、意味を理解することができなくなってしまいます。
    接続詞は、文章に論理性を与え、かつ文章全体の流れや自分の本当に言いたいことがわかりやすくなります。ですが、使いすぎると非常にくどい文章になってしまいますので使い方には十分に注意しましょう。

    〜接続詞の例〜

    *順接や逆説といった言葉の意味がそもそもわからない(具体例をもって人に説明できないレベルであるならばまずは、辞典でそれぞれの言葉の意味を調べよう)

    順接:だから、故に、それ故、したがって(NG:「だから」を乱用することは文章を幼稚に見せてしまう。)

    逆説:しかし、だが、しかし、しかしながら、ところが、それでも、(NG:「だけど」や「が」は少し幼稚に見えてしまう。)

    並立:そして、また、かつ(注意:「かつまた」という接続詞もあるが、少し堅苦しい表現であるために使用には気をつけるべき)

    添加:更に、その上、加えて

    説明:ただし、もっとも、なお、つまり、なぜならば

    対比:その反面、または、あるいは 、ないしは

    転換:ところで、さて、言い換えると、換言すると

    以上は一例であるので、自分で調べつつ用いる練習を常日頃から行うべきである。

    そうすれば、接続詞を文意に沿って用いることができるようになり、接続詞を上手に使えることは読解力を上げることにもつながってきます。

    小論文の型を意識する

    序論、本論、結論の3つが基本的な型です。
    *しかし、文章量によって結論を落とすことや序論①、本論①、根拠①&序論②、本論②、根拠②、結論といった変則的な型にすることもあるので注意。

    ①序論→序論とは小論文において、その後のあらかたの道筋を表すものです。
    そのため、まず「論ずるテーマ」を述べた後にこの小論文で何を追求するかの「問い」を述べた上で「結論への道筋」を表すことが求められます。


    問題例:
    法とは何かを特徴と道徳や正義等の社会的規範の違いを明らかにした上で、論述せよ。

    解答例(序論):初めに、法が現在の人びとに信じられている理由は何であろうか。思うに、法は現代の人びとを縛る最も強いものである。しかしながら、それにもかかわらず我々の多くは法に抵抗することなく甘受している。私は、法が人びとになぜ信じられているのか加えて、法が我々を縛る根源にあるものは何なのかについて検討することが、法とは何かを論述する上で必要と考え、以下に論じる。(以下略)


    これは、参考例であるため資料や課題文のない小論文の形になっているが、資料等がある場合には初めに文章全体の三割程度の要約を加えた上で、自らの主張を行っても良いでしょう。

    ②本論→本論は自分が主張していることへの根拠付けを行い、より論理的で説得力のある文章にすることが目的です。

    本論では、自分の主張をより強固にする必要があるため、自らの体験や具体例及び具体的なデータを出すことが求められます。

    資料や図表の使い方

    慶應義塾大学総合政策学部のような、資料や図表がある小論文においては、与えられているそれら資料をまとめることが求められるケースが多くなっています。
    その場合には、一般的な文章の要約と同じく勝手な付け加えをしてはいけないことに注意してください。

    ①全体像をつかむ→全体像とは、グラフや資料から読み取れる大まかな傾向のことです。
    グラフや図表における全体的な傾向をつかむことは、それらの分析によって背景にある社会情勢などを読み取ることができます。

    ②異常な点を見つける→今回は便宜的に「異常」と表現しているが、つまりは突出したおかしな点・特徴的な点を見つけた上でそこに言及することが必要であるということです。
    突如として増加している場合または、減少している場合には何らかの理由があって起きているものだ。
    そのため、年度が付けられているグラフは特徴的な数値の年に何がおきているのか、また年齢が付いているグラフにおいては特徴的な数値を叩き出している年齢の特徴とグラフの趣旨を絡み合わせて考えることが必要です。

    以上2つを基に要約であれば要約を行うことが求められます。

    更に自ら主張を行う場合には、それらの数値を利用して文章を作ることで与えられた図表を理解していることを表せる上に、説得力のある(上記で言えば、「自分の主張について根拠がある」)主張に仕立て上げることできます。
    ※注意すべきだが、図表やグラフ型の小論文で「図表やグラフを基に自らの意見を述べよ。」といったような、自らの意見を論述させる問題に於いては図表やグラフの特徴を述べるだけではもちろん不十分です。
    グラフや図表の読み取りは、自分の意見に対して副次的なものであることを忘れてはいけない。

    だが、副次的であるからと言ってないがしろにしてはいけません。

    そのため、「グラフによると〜、」や「〜とグラフから読み取れる。」とグラフをまとめた上で、「以上を踏まえると〜」や「それらを踏まえて〜と私は考える。」と自分の考えを論述することが(一例であるが、)必要です。

    参考文献について

    小論文をするというと参考文献を読む必要があります。ですが、志望大学、学部によってどのような書籍を読めば良いのか?というのは変わってきます。

    当塾では小論文についても読解力をつける最初の段階から指導をしております。こちらからお気軽にお問い合わせ下さい。

最速英語作文勉強法 |早慶圧勝レベルまで効率的に成績を上げる方法

2017.01.23

早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で英語英作文を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。 勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません! 適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。 当塾で指導している最速で効率

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  • 早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で英語英作文を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。
    勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません!
    適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。
    当塾で指導している最速で効率的に英語の成績をあげる勉強方法の一部をお伝えいたします。

    <このページの読み方>

    ▶基本的に全部読んでいただくことを推奨しておりますが、適宜自分の学力に合わせてお読み下さい。
    ▶必要参考書一覧も最後に載せてあります。
    *下記クリックすると、その部分まで飛んでいきます。

    [toc]

    英作文は怖くない!絶対に役立つ英作文のポイント

    英作文が苦手・・・

    英語から日本語の翻訳はできるけど、日本語から英語への翻訳はできない

    という方はかなり多いと思います。英作文は英語学習者なら誰もが一度は苦しむ分野です。でも英作文はコツさえつかめば簡単であり、高得点もとりやすい分野。つまりライバルと差をつけやすい分野なのです。
    今回は難しい英作文を簡単にするコツをご紹介します。

    例文暗記が大切

    英作文に関わらず、英語を喋るために一番大切なことは多くの例文を暗記することです。
    頭の中でひたすら例文を暗記するのも悪くはありませんが、ベストは口に出して、何度も繰り返すことです。
    何も見ないで自然と例文がすらすらと口から出てきたら完璧です。

    例文はむやみやたらに暗記すればいいというものではありません。効率のいい覚え方というものがあります。
    今回はそれに従って例文を覚えていきましょう。

    最初に覚えるべきなのは基本の5文型です。

    英作文のためにできるだけ長く複雑な文章を覚えようとする方もいるかもしれません。
    しかし英作文では長く複雑な文章を作るよりも、短くて言いたいことがはっきりしている文章を作ることの方が大切です。

    また長く複雑な文章を作ろうとすることは、減点の可能性を高めるということでもあるのであまりおすすめはできません。

    話に戻って、基本の5文型って何? と疑問に思った方もいるかもしれません。

    5文型の復習

    まずは基本の5文型を復習しましょう。基本の5文型は皆さん必ず中学校で習っています。
    主語がS、動詞がV、目的語がO、そして補語がCで表されていましたね。
    5文型の基本的な形は以下の通りです。

    第一文型:S+V

    第二文型:S+V+C

    第三文型:S+V+O

    第四文型:S+V+O+O

    第五文型:S+V+O+C

    詳しく第一文型から見ていきましょう。

    今回はたくさんの例文を紹介していきます。

    紹介した例文は暗記にぴったりなので、ぜひ全て暗記するようにしてください。

    それでは第一文型を見ていきましょう。

    She smiles. 彼女は笑った

    SがShe、Vがsmilesですね。 主語と動詞だけで成り立っています。

     

    第二文型はどうでしょうか?

    He is a singer. 彼は歌手です。

    Cはa singerです。

    第二文型の特徴はS=C、つまりCがSの職業や身分を表すということです。

     

    He has a book. 彼は本を持っている

    これは第三文型ですね。

    目的語、つまりOにあたるのがa bookです。

     

    He gave me an apple. 彼は僕にリンゴをくれた

    これはOが2つある(me、an apple)の第4文型です。

     

    I made her cry. 僕は彼女を泣かした。

    これはO(her)=C(cry)の関係が成り立っていますね。

    だから第5文型です。

     

    まずは第2文型から第5文型までを暗記しましょう。

    以下に暗記するべき例文を書いておきます。

    第2文型

    She is a lawyer. 彼女は弁護士だ

    That cat is cute. あの猫は可愛い

    We are university students. 僕たちは大学生だ

    They are from England. 彼らは英国出身だ

    This is my favorite book. これが僕のお気に入りの本です。

     

    まずはこれらの文を暗記しましょう。

    暗記したら単語を変えるだけで、文の意味を変えることができますよね。

    例えば

    That dog is cute. あの犬は可愛い

    This is my favorite movie. これは僕のお気に入りの映画です。

    第3文型

    She reads a book. 彼女は本を読んだ。

    He bought a pair of shoes. 彼は靴を買った。

    I eat cookies. 僕はクッキーを食べる

    I want it. それが欲しいです。

    I want to drink something cold. 何か冷たいものが飲みたいです

    He tries to play soccer. 彼はサッカーをしようとしている

    She lives such a good life. 彼女はそのようないい生活を送っている

    I love you. 君を愛している

    I learn English. 英語を学んでいる

    He speaks English. 彼は英語を話す

     

    第3文型は暗記する量が多いと思うかもしれませんが、どれもシンプルで簡単なもの。

    これにbe動詞を加えて動詞を~ingにすると動名詞になり、未来形も簡単に作れるようになります。

    第4文型

    I give you this. これを君にあげるよ

    He sent me a letter. 彼は僕に手紙を送った

    She feeds her dog some foods. 彼女は犬に餌を与えた。

    He showed us his new car. 彼は僕たちに新しい車を見せた

    She cooked me some delicious foods. 彼女は僕に美味しい料理を作ってくれた

    The student asked the teacher a lot of questions. その生徒は先生にたくさん質問を下。

    She asked me to tell her the truth. 彼女は私に真実を伝えるように頼んだ。

    He asks me if I can do his homework. 彼は僕に彼の宿題をできるかどうか尋ねた。

    I find it interesting. それは面白いと思うよ。

    第5文型

    All of my friends call me John. 友達皆が僕のことをジョンって呼ぶ

    He found it hard to pass exams. 彼はテスト合格するのが難しいと分かった。

    My jokes kept them silent. 僕のジョークは彼らを無言にしたままだった

    The cold weather turns leaves red. 冷たい気候が葉っぱを赤色にしている

    He saw me walking with my girlfriend. 彼は僕が彼女と歩いているところを見た

    I heard my name called. 自分の名前が呼ばれるのを聞いた

    I want you to make it clear. 君にそれをはっきりとして欲しい

    My son always makes me smile. 息子はいつも私を笑顔にする

    I had my homework finished. 宿題を終えた。

    Let me know if you need my help. もし助けが必要だったら教えて

    The medicine helped him get better. その薬のおかげで彼はよくなった。

     

    第4文型、第5文型もある程度の例文はあげましたが、随時いい例文を見かけるたびに覚えてください。

    英作文、そして英語を喋るにはどれだけ多くの英文を覚えることがカギとなってきます。

     

    英作文は骸骨だと思っていただければ、英作文つくりも怖くはなくなると思います。骸骨には様々な骨があって、それらの骨は体の異なった様々な場所についていますよね。
    英作文は骨という単語で構成されていて、単語は様々な方法で文につけられるのです。

     

    皆さんにはすでに覚えるべきシンプルな文型たちをご紹介しました。これでもう複雑な文章も簡単に作ることができます。
    骸骨の英作文に、少しずつお肉をつけてあげればいいだけです。

     

    例えば

    He showed us his new car. 彼は僕たちに新しい車を見せた

    は第4文型であげた例文です。これにお肉をつけてあげると以下のようになります。

    He showed us his new car that his dad gave him. 彼は父からもらった新しい車を僕たちに見せた。

    関係代名詞のthatでお肉をつけていますね。

    シンプルな第4文型の文章にちょっとだけお肉を付けただけで、一気に英語上級者らしい文になりました。

    もう少し見ていきましょう。

    I learn English. 英語を学んでいる

    これは以下のようにすることもできます。

    I learn English, because I want to go abroad. 外国に行きたいから英語を学んでいます。

    接続詞のbecauseというお肉をつけました。

    ここで一つ注意点です。

    英作文を行う際には文の先頭に接続詞を持ってくると減点の対象になるかもしれません。

    例えば先の例文は

    I learn English. Because I want to go abroad.

    とも書くことができますこれは減点対象です。基本的な形さえ覚えておけば、あとは時制や単語を入れ替える、そしてお肉をつけてあげるだけで複雑な文章も簡単に作れます。

    頭を使って表現を考える

    英作文を行う際には頭を使って表現を考えることが大切です。

    我々が日本語をしゃべる時には、見たものや聞いたものなどを瞬時に頭の中でイメージして言葉に出します。

    しかし母国語ではない英語を話すときには、見たものや聞いたものなどを瞬時に頭の中でイメージして英語を喋るという訳ではありません。

    ほとんどの方が頭の中で一度日本語の文章を作ってから、それを英語に翻訳するはずです。

    理想はイメージしたものをすぐに英語で発することができるようになることです。

    しかし、これは練習が必要で、かなりの時間がかかります。

    皆さんに必要なのは頭の中に浮かんだ日本語の文章を、できるだけ自然に英語に訳すことです。

    しかし思ったことをすぐに英語で発することができるようになる練習方法もあります。

    その練習方法が頭を使って表現を考えるということです。

    暗記をする際、漠然と例文を読むのではなく、頭を使って、つまり頭の中でその例文の光景をイメージしながら行いましょう。

    例えば

    I give you this. これを君にあげるよ

    を暗記するときは、あなたが誰かに何かを与える場面を想像しながら例文を口に出してください。

    これを続けるだけで即座に英語が出てくるようになります。

    また英作文をする上で大切なのが、自分の知っている表現で英文を作っていくということです。

    例えば

    I always have fun while learning English. 英語を学んでいるときはいつも楽しんでいる

    という表現ができなかったとします。

    でもこれは、

    It’s always fun for me to learn English.

    と書き換えることができます。

    柔軟な頭を持って、自分の知っている表現で英作文を行うことが重要です

    試しに以下のような問題を解いてみて下さい。

    実践的に問題を解いていく

    たくさん英文を暗記して、文章構成も学んだら、あとは実践問題を解いていくだけです。これから出す日本語の文章を英文にしてみてください。

    1.僕はお母さんにいくつかの花を買った

    2.彼女は美味しい料理をいくつか作って、彼は飲み物をいくつか買った。

    3.東京は世界で最も有名な都市の1つだ。

    4.学校のルールは破られてはいけない

    5.僕はずっとロシアに行きたかった

    6.彼女は学校のルールを破るような人では決してない(関係代名詞を使って)

    7.彼は何をして、どこに行けばいいのかわからなかった。

    8.僕がマイケル・ジャクソンの大ファンであるいくつかのいい理由があるよ。

    9.君と話しているといつも楽しくなるよ

    10.あなたがこの記事を役に立つものと思ってくれたことを願います。


    答え合わせ
    もちろん、作文なので下記が絶対の正解ではありません。以下の作文と違うからといって落ち込まずに英語ができる人に添削を受けてみましょう。

    1.I bought some flowers for my mother. / I bought my mother some flowers.

    2.She cooked some delicious foods and he bought some drinks.

    3.Tokyo is one of the most famous city in the world.

    4.The school rules must not be broken.

    5.I want to go to Russia.

    6.She is the last person who breaks the school rules.

    7.He didn’t know what to do, where to go.

    8.There are several good reasons why I am big fan of Michel Jackson.

    9.Talking to you always makes me happy.

    1. I hope you found this article useful.

    この他にもある1つのテーマを決めて、それについて英作文を行うことはいい練習になります。作った英作文は学校の先生や塾の先生などに添削を頼みましょう。*当塾でも添削は徹底的に行っていきます。

    自由英作文について

    上述した方法で例文を覚えたのであれば、自由英作文という50~150字程度でテーマに沿って記述していく作文を行っていきましょう。昨今の大学入試では早慶でも偏差値が高く人気の学部は自由英作文を課す傾向が高くなってきています。
    大学入試以降でも実際に英語を”使う”ということを目標にしている人は、早いうちから対策をとっていきましょう。
    自由英作文を勉強したことがない人からすると、100Wordも文章を書くことができない!と考えてしまいがちですが、、作文を書くというのは慣れです。
    1年あれば上記のように英語でインプットして、瞬時に簡単な英作文を作ることができるレベルに到達して、自由英作文の特有の型を学んでいけば必ずできるようになってきます。

    また、書くことで文法の復習ができたり、英語の文章の構成の仕方を学ぶことができるので英語の読解にも良い相互作用があります。ですので、どの大学を受ける学生でも時間のあるうちにこのレベルまでできるようにしておくのが良いか考えられます。

    英語特有の文章構成の考え方を学ぶ

    ここでは簡単に英語の文章を書いたり読んだりしたりする際の文章構成の違いをお教えしていきます。
    英語と日本語では文章構成が全然違います。

    日本語の文章構成の基本は起承転結ですよね。
    一番初めに問題提起をして、最後に結論を持ってくる。一番伝えたい結論は、もちろん「結論」部分でしか言いませんよね。

    英語の場合はイントロ、本論、そして結論です。日本語との違いは「転」がないだけですが、英語を使う上で「転」は無駄な情報なのです。
    英語は可能な限りシンプルに、無駄な情報は省くことが大切です
    さらにイントロ部分で結論をそれとなくほのめかすことが必須なのです。
    パラグラフ(段落)構成も全然違います。
    英語のパラグラフの一番初めの文章は、そのパラグラフで最も伝えたいこと、もしくはパラグラフ全体の要約が来るのです

    次に続くのが、最初にほのめかした結論を補助するサポート文章。
    最後にはっきりとした結論を書く。
    これが英語のパラグラフ構成の仕方です。

    例を見てみましょう。

    1.Memorizing a lot of English sentences is a good way to improve your English.

    2.First of all, you can  learn not only new vocabularies, but also new grammars.
    (For example①・・・)Secondly, you can get accustomed to speaking English.(For example②・・・) That is why when you remember sentences, you should read them aloud. Also reading sentences out loud improves memory retention.

    3. In short, memorizing a lot of sentences is the most efficient way to improve our English.

    1では結論を述べ、2でその結論をサポート、そして3で結論を再び書いていますね。実際の英作文では2の部分をもう少し長く、具体的にする必要があります。

    *For example①,②の部分は理由の具体化をしています。このように英語は先に進むに連れて抽象的な文章が具体化されていきます。このあたりは、英作文だけの話ではなく、読解の部分でもお話しております。まだ読んでいない方はこちらをご確認下さい。

    https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/english-benkyo/
    英作文を書くときには結論を先に述べるということを学びました。大学受験では、英語の文章構成がされていないと、どんなにいい内容でも減点されるので要注意です。

    自由英作文の型を学ぶ

    上記の基本的な英語の作文の考え方を学んでいただいたら、次は自由英作文の型を身につけていきましょう。
    自由英作文には合格するための必須の型(フレームワーク)があります。ですので、基本的にはその型に当てはめていくだけで、合格答案を書くことができてしまうのです。
    ですが、こうした型は意味が理解できない段階だと誤用してしまう恐れがあります。ですから、まずは簡単な英語を上述した内容を使いこなせることを目標にしていきましょう。

    まとめ

    英作文といっても基本はシンプルな文章の集まりです。1つの文が長ければ長いほど、いいという訳ではありません。 無駄がなくはっきりとしたメッセージがある文章がいい文章です。今回紹介した以外にもIt構文や比較級、受動態などたくさんの例文を暗記する必要があります。でもどんな文章でも基本の5文型をマスターしておくことで、応用を利かせることができます。
    難しいことを難しく言うような表現を覚えるのではなく、中学レベルの簡単な英語で表せるようにまずは暗記をして頭をつかって工夫した表現を使えるようにしていきましょう。

(作成中)最速英語リスニング勉強法完全版MAP |ネイティブスピードの英語を理解するための勉強法/対策について

2017.01.23

ページ目次英語リスニング学習の全体像センテンスを理解するパラグラフ構造の理解リーズニング早稲田慶應を目指して成績を圧倒的にあげたいのであれば・・・ 英語リスニング学習の全体像 ここでは英検やTOEFL,IELTSで高得点をとれるようになるまでの英語のリスニングの成績を上げるための勉強法の全体像をお伝

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  • [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"] このページでは、当塾で指導している早稲田慶應に合格するための最速で効率的に英語のリスニングの成績をあげる勉強方法をお伝えしますね![/speech_bubble] [toc]

    英語リスニング学習の全体像

    ここでは英検やTOEFL,IELTSで高得点をとれるようになるまでの英語のリスニングの成績を上げるための勉強法の全体像をお伝えします。

    いたずらに英語をたくさん聞いていても、全く聞き取れるようにはならないので注意してください。

    1単語を正確に聞き取る

    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitom1.gif" name=""]読解はできるのですが、リスニングになると全くわかりません。[/speech_bubble] [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]まずは1単語を発音するときの仕組みを理解していきましょう!英語の音節とはどのようなものなのかとアクセントを理解してください。[/speech_bubble]

    1単語を正確に聞き取れるようになるためには、1単語1単語のアクセントや母音、子音、音節といった英語を聞く上でのルールを知っておく必要があります。

    英語はその歴史上、様々な言語を取り入れてきているため書かれている文字と発音規則が一致していないため、1音を理解するのが非常に複雑です。

    英語の音節と日本語の音節の違いを理解しよう

    英語を理解するためには母音子音を理解するそのポイントの記事はこちら(準備中)

    英語の発音記号を覚えるためのポイントの記事はこちら(準備中)

    センテンスを理解する

    1単語1単語が理解できるようになったら、センテンスを理解していきましょう。

    連結、脱落、変化のルールを知る

    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitom1.gif" name=""]ネイティブのスピードが速すぎて何を言っているのかわかりません。[/speech_bubble] [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]それは当然!複数単語を話す時のネイティブの発話の仕組みを知る必要があります。[/speech_bubble]

    ネイティブのスピードが理解できないのは単に早いからというもありますが、原因はそれだけではありません。
    普段読んでいる英語と聞いている英語では発話されている音が違うのです。その仕組みを理解せずに英語を聞いていてもできるようになりません。

    ここでは連結、脱落、音変化といったそのルールの説明をお伝えします。

    1文1文の文構造を耳で取れるようになっていく

    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitom1.gif" name=""]主語とか目的語とかは聞かないでもリスニングはただ聞いているだけでいいんですよね? [/speech_bubble] [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]残念ながら、それではいつまでたってもセンテンスを理解することはできません。[/speech_bubble]

    ただ単に英語を聞き流すだけではなく、どのように英語の音を聞き取ったら良いのか、文構造をどのようにとれば良いのか、その勉強法を説明していきます。

    英文を耳で1文1文丁寧に捉えるためのその勉強法はこちらから

    パラグラフ構造の理解

    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitom1.gif" name=""]ここまで聞き取れれば完璧ですよね?[/speech_bubble] [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]いえいえ、アカデミックでリスニングを聞き取れるようになるためにはパラグラフ構造を理解したロジカルなリスニングが必要です[/speech_bubble]

    1文構造が理解できたら、読解の時と同じです。パラグラフルールを文章を聞く際に捉えていきましょう。

    具体的に文章を使ってどのように理解をしたら良いのかをここではお伝えしていきます。

    リーズニング

    上記までで英語を聞くことはできていますが、聞くだけでは問題を解くことはできません。

    具体的にどのように問題を解いていったら良いのかをお伝えしていきます。

    早稲田慶應を目指して成績を圧倒的にあげたいのであれば・・・

    早稲田慶應に合格するために何をしたら良いのか、圧倒的に成績をあげるためにはどうしたら良いのか、カウンセリングでは全てをお伝えします。こちらからお申し込みください。

早稲田への現代文勉強法|効率的に成績を上げる方法、参考書

2016.09.11

このページでは、当塾で指導している早稲田大学に合格するための最速で効率的に現代文の成績をあげる勉強方法をお伝えいたします。 ページ目次このページの信頼性受験現代文学習の全体像1文を理解する1段落の理解要旨理解偏差値70以上|リーズニング早稲田に合格するオススメの参考書が知りたい! このページの信頼性

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  • このページでは、当塾で指導している早稲田大学に合格するための最速で効率的に現代文の成績をあげる勉強方法をお伝えいたします。

    このページの信頼性

    当塾(HIRO ACADEMIA)ではこれまでに、1000人以上の生徒に指導をして、
    数千人規模の人々に早稲田に合格するためのカウンセリングを行っています。

    直接指導した生徒については、
    多くの生徒が成績を偏差値10以上あげており、早稲田に合格しております。

    成績を最速であげるためには、「勉強の方向性を間違えないこと」です。
    まずは現代文勉強の全体像をみていきましょう。

    [toc]

    受験現代文学習の全体像

    1文を理解する

    現代文が読めないという生徒はま1文を正確に読むことができていません。
    日本語だから・・という理由で雰囲気で理解をしてしまっているのです。現代文が苦手という生徒はまず1文を丁寧に読むために必要な知識を覚えていきましょう。

    ➡︎1文を理解するとはどういうことかはこちらで解説しています

    1段落の理解

    1文が丁寧に読めても、まとまりをつかむことができないと論理の流れをつかむことができません。単語レベルで理解をするのではなく、筆者の流れを理解してつながりがどのようになっていくのかを理解していく必要があります。

    ➡︎論理の原則を理解して1段落の構造を理解するとはどういうことかこちらで解説敷いています

    要旨理解

    塊をつかむことができたら、読解の最終段階として要旨を理解していくというステップがあります。文章を読んで、要旨をつかみ、表現できるレベルまでいくことができれば早稲田レベルの読解力はついていると言えるでしょう。

    ➡︎文章を構造化して要旨を理解するとはどういうことかをこちらで解説しています。

    偏差値70以上|リーズニング

    早稲田で合格点を取るためには、読解ができるだけでは残念ながら合格できないのです。
    早稲田レベルの問題は文章が難しいのに加えて、選択肢がかなり間違いやすく作られています。ここではどのように正しい選択肢を選べるようになるのかとそのトレーニング方法についてお伝えしていきます。

    ➡︎早稲田の選択肢で惑わされずに正しい選択肢を選ぶための方法はこちらから

    早稲田に合格するオススメの参考書が知りたい!

    早稲田に合格するための具体的な参考書をまとめました。もちろん、参考書をただこなすだけでは成績はあがりませんが、正しい勉強の仕方で行うことで成績を爆上げすることができます。

    こちらから

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最速生物勉強法|早慶圧勝レベルまで効率的に成績を上げる方法

2016.09.08

早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で生物を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません!適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。当塾で指導している最速で効率的に生物の成

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  • 早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で生物を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません!適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。当塾で指導している最速で効率的に生物の成績をあげる勉強方法の一部をお伝えいたします。 [toc]

    高校で生物を学ぶ意義

    高校で学ぶ生物は医学、看護、理学、薬学、農学などの分野でより専門的な勉強・研究を行う上での土台作りという意味合いが強い科目なのかもしれません。
    しかし、生物(学)を広義的に捉えれば、そのルーツはアカデミズム誕生より前に遡り、実はかなり我々の根源的な欲求に近いところにある学問・科目であると言えます。 それは、「生命とは何か?」,「身の回りにはとのような生き物がいるのか?」等の問いは人類が古代より持ち続けてきた根源的な生物学的な疑問であり、今大学などアカデミズムの場に存在しているほとんどの学問の系譜はここに端を発していると言っても過言ではないからです。つまり、生物は我々人間とかなり深いところで密接に関わっている科目・学問なのであり、高校生には気が付きにくいかも知れませんが、 「受験に使う1科目」や、「より専門的な勉強をするための準備科目」以上の意味を持っている科目・学問なのです。
    さらに言えば、科目・学問の本質的な存在意義は自身が持つ知的欲求を満たすためであり、決して試験で点数を取るためのものではないということをここで強調しておきたいと思います。

    学問の細分化によって「生物」とその他の分野との垣根はほとんどないと言っても過言ではありません。例えば、遺伝子調節には物理学が関わりますし、種問題を扱うのは生物・科学哲学ですし、医学が生物学と密接に関わっているのは説明するまでもないですね。
    これはもともと見えないところで繋がっていたいたところに我々が「生物(学)」という名前を付けていたために、今一つ見えにくかった繋がり・関系性が学問の発展に伴い見えてきた結果です。下記に述べているように生物という科目・学問の諸分野もその同様にその中の見えないところで互いに関り・つながっています。ぜひ自分なりにそのつながりを見つけて生物という科目・学問を楽しんで下さい。

    生物は暗記をすればできるようになる?

    生物は「暗記科目」と思っている人は少なくないかもしれません。
    細胞の部位やホルモンの名称など、試験で点を取る都合上、知っておかなければならない語句は確かにありますが、生物は決して「暗記科目」ではありません(もちろん、全く暗記しなくて良いというわけではないですが)。
    生物に限らず、程度の差こそあれ、試験で点数を取る上で暗記しなければならないことはどの科目にも存在します。
    生物の場合、その暗記しなければならない量が多いため、「暗記科目」と分類されがちですが、それはあくまでテストで点数を取る上での話です。「暗記科目」だと思っている人は、上にも述べたように生物を含め、科目・学問というのは試験で点数を取るために存在してるわけではないということを(再)認識する必要があります。

    1700年代にスウェーデンのリンネが「Systema Naturae」の中で生き物の体系的な類縁関係による(自然)分類の構築を目指したことから見て取れるように、生物の事象・現象は見えにくいかもしれませんが、深いところでつながっています。 生物はその「関係性」、「つながり」を理解しなければいけない科目です。そして、生物を勉強する中でこの見えない「関係性」、「つながり」を見つけようとする努力をして欲しいと思います。例えば、ある魚のグループのミトコンドリア遺伝子と核遺伝子に基づく分子系統樹があったとします。分子系統樹がhypothesizeしている系統関係だけに着目すれば、「ふむふむ、A種とB種は近縁なのか」と、それで話は終わってしまいますが、ここで一歩踏み込んでみることが大切です。分子系統樹はその名の通りDNAの塩基配列の比較に基づいて推測された系統樹です。近縁なA種とB種はその共通祖先から進化をして互いに異なる塩基配列を持っています。実は、この塩基配列の違いに着目するとコドンでいうところの3つ目に違いが見られることが多く‥… 鋭い人ならここで「あっ!」となるところだと思います。
    そう、コドンでいうところの1つ目、2つ目の塩基は変わると対応するアミノ酸が変わるが、3つ目は指定するアミノ酸に変化を及ぼしません。近縁な2種間の塩基配列比較をすると、指定するアミノ酸までかえてしまう塩基の変化より対応するアミノ酸には影響を及ぼさない塩基の置換(synonymous substitution)の方が進化の過程で起きやすいことがわかります。

    このように考えると、これは生物の分類の分野と遺伝情報の分野との関係性が見えてきます。

    この例のように少し主体的に考えるだけで一方的で単調になりがちな暗記一辺倒からより生物が本来持つ面白さに近つくことができるのです。

    どこで起こっていることなのか?に注意する

    生物で習う事柄にはミクロなものからマクロなものまで様々なものがあります。生物というのは、低次の相互作用によって、より高次の構造が構成されるものともいえます。
    その構造を知る学問でもあるため、構造の段階に分けて考えることが必要です。つまり、ヒトやホウセンカなどの個体は、生物学的にはマクロなものとして扱われるのです。全ての名前や現象を大きさで分け、どの階層で行われているか考えながら整理していくことが、生物の勉強の第一歩になります。

    具体的に考えていきましょう。

    生物で習う名前や事柄を小さなものから順に並べていくと、分子→細胞→組織→器官→個体と分けることができます。
    分子とは、例をあげるとDNAやタンパク質などがあります。
    その次の細胞ですが、これは動物で例をあげると赤血球、植物で例をあげると孔辺細胞にあたります。
    そして組織とは、血液や表皮に、器官は心臓、葉にあたります。
    そして最後の個体が、ヒトやイチョウを指します。

    このように、出てくる名詞がどの段階に当たるのかを把握して記憶していくことが生物では非常に大事なのです。そして、その名詞が使われるときの反応などの用語も関連付けて覚えていくとより理解が深まります。

    前項にあるように全ての名前や現象を大きさで分け、どの階層で行われているか考えながら整理していくことが、生物の勉強には必要ですが、名前を覚える際に、おおまかに大きさを把握することで、不確実にしか覚えていない事柄を推察するヒントになることもあります。

    具体的に例を挙げますと、先程分子の例としてたタンパク質は大きさが数10nm(1nmは1000000分の1㎜)となっています。
    また、細胞の例として挙げた赤血球は直径が約7.5㎛(1㎛は1000分の1㎜)、動物の細胞の中で最も大きい卵は約120㎛です。肉眼では100㎛からは見えると言われていますので、卵は可視であると分かります。
    このようにある程度で充分ですが、大体の大きさを把握することが、そのもののイメージと階層を把握することにつながります。

    もちろん、全ての事柄には例外があります。例えば、ニューロンは神経を伝達する動物に特有の細胞ですが、樹状突起がある部分は幅が約60㎛で細胞の大きさを逸脱しませんが、そこから延びる軸索部分は長い場合では1mもあります。

    このように大きさが大きく異なる物は例外ですので、例外として覚えておきましょう。

    【インプット編】生物の概念をつかんでいく

    生物での現象をイメージする

    生物では、起こっている現象をいかにイメージができるかどうか?という点が大事です。教科書や参考書を見てみると、いろいろな図表が出てきますが、その意味合いをイメージできてないと、間違えてしまうことが多くなってしまいます。

    植相の遷移や系統樹などは対象物が目に見えるのでイメージしやすいかもしれませんが、PCR反応や光合成などは実際に目に見えるわけではないので、図を基に自分の頭の中で考えるのが現実的かと思います。暗記をするにも意味合いをイメージできるかどうか?という点が勝負になっていくのです。

    現象をイメージしやすくする手段の一つは実験をすることです。ですが、高3ともなると時間的に全ての実験ができるなんてことはないでしょう。そういう場合は図説を使ったりしてどのような実験を行っているのか?なぜこの現象が発生するのか?という点を考えながら暗記をしていくと良いでしょう。

    自然の中で生物と触れよう

    皆さんはなぜ生物を勉強しているのですか?
    「行きたい学部の試験科目だから」、
    「物理よりは簡単そうだから」、
    「暗記さえすれば出来そうだから」など人により様々な理由があるかと思います。

    ですが、「生物が好きだから」という理由が一番多くあって欲しいものです。
    今、理学部や農学部など所謂「生物系」とされる学部・専攻の学生たちは教科書や参考書に載っている内容はよく理解している人が多いですが、より基本的な自分たちの身の回りにいる生き物の名前などを知らないことが多々あります。
    エノキの木がわからなかったり、飛んでいる蝶は全部アゲハチョウであったり、アカデミズムの場で生物(学)を学び、研究をしていく人として備わっていて欲しい基本的な知識がない人が多いのは現実としてあります。
    幼少期から生き物に興味を持ち、自然に触れ、naturalに「生物」と接してきた人たちにとっては当たり前の知識が科目として「生物」と向き合う人達にとっては当たり前でないのは当然ですが、前者より後者の方が圧倒的に多い現状は少し寂しく感じます。
    決して小さい頃から生き物が好きな人や身近な生き物の名前を知っている人がそうでない人に比べて優秀だと言っているわけではありません。ただ、科目としての「生物」とだけ向き合っている人には少しでも自然の中で「生物」と接する時間を作ってもらいたいと思います。長期的視点に立った時、きっと教科書・参考書からよりも多くのことを学べると思います。
    ただし、高3生は現実問題として科目としての「生物」と向き合わなければならないのも事実ですので、がんばりましょう。

    参照教材について

    自分の使いやすい教科書・参考書を1冊手元に置いておいて、わからないことや疑問に思ったことを調べられるようにしておきましょう。問題演習にも同じことが言えますが、基本的な知識の吸収はこの1冊をベースにして、あまり他の参考書などに手を出さないようにした方が良いです。当塾では以下をおすすめしています。

    宇宙一わかりやすい高校生物「生物基礎」船登惟希/赤坂甲治 学研
    [itemlink post_id="24182"]

    基礎からのシグマベスト 高校これでわかる 生物 文英堂
    [itemlink post_id="24183"]

    大森生物の最強講義 117講
    [itemlink post_id="24184"]

    【アウトプット編】

    生物は暗記しなければならないことが多く、だからこそ問題を解くことで知識の定着を図る必要があります。しっかりと全部覚えたと思った後に問題を解いていくと、必ず「これ覚えたはずだけど、忘れてしまった」と言う問題が出てきます。そして、解答を見た時に「ああ、これか!」と自分が覚えたと思って間違えた問題は、強く印象に残るのです。

    図に描いて覚えよう

    生物には知っておかなければならない図や回路などがいくつか出てきます。一度見ただけで覚えられるという人も中にはいるとは思いますが、そうでない人が多いと思います。
    カルビン・ベンソン回路や窒素同化のしくみなど、典型的なものは自分で紙に描いて覚え、理解するようにしましょう。手を動かしながら、自分の頭の中で流れを理解しようとすると頭の中に残りやすいです。最初は参考書などを見ながらになるかもしれませんが、最終的には何も見ないでスラスラ書けるようになるのが理想です。

    上記 ( 生物の現象をイメージする) と重複しますが、実際の試験では図がないことも多々ありますので、どれだけ頭の中でその図が描けるか、理解できているかが大切になってきます。

    例えば、光合成において吸収されるCO2が減少すると・・・ となった時に頭の中で光合成及びそれに関連する代謝の反応系の関りが自分なりにイメージできてないとCO2の減少によって影響を受けるところが反応系のどこかわからなくなってしまいます。

    過去問対策

    共通試験

    生物の共通試験はグラフ読み取り・実験考察問題が半分近く占めるので、多少の戸惑いややりにくさを感じることがあるかもしれません。
    なお、過去問を始める段階で教科書・参考書の生物の範囲は一通り終えていることが前提です。
    共通試験の過去問演習を通じて勉強して覚えるという姿勢はあまりおススメしません。これは語句・内容の理解があやふやな状態では問題文や選択肢の内容がわからず、効率的な学習とならないのが理由として挙げられます (上記【アウトプット編】参照)。

    ここからは共通試験で80点以上を取ることに着目した勉強法をご紹介します。
    共通試験で出題される生物の問題の特徴として、・知識をベースにその理解を問う問題・実験考察及びグラフ読み取り問題  以上2点が挙げられます。

    このことから・用語の定義やその内容を正確に理解していなければならない・グラフを正確に読み取る、
    実験結果からわかることを考察するタイプの問題
    ということがわかります。

    例年、知識をベースにその理解を問う問題と実験考察及びグラフ読み取り問題の比率が1:1くらいで出題されている。
    つまり、この2つでバランスよく得点できないと80点は難しいということです。あいまいな知識・実験考察力では8割は難しいということです。

    知識問題については教科書に出てくる重要語句を押さえるのははもちろん、欄外のマイナーな囲い記事などにも目を通しておきましょう。センターに限ったことではありませんが、語句を覚えるときに教科書や参考書に出てくる文脈でその語句を覚えるのではなく、自分の言葉でその語句を説明できるようにすることが大切です。

    実験考察・グラフ読み取り問題は共通試験の過去問、もしくは類似問題を使ってなるべく多くの問題をこなすのが一番だと思います。
    間違えたり、難しいと感じた問題はじっくりと時間をかけて理解できるまで繰り返し解くようにしましょう。数をこなしていく中で、自分の苦手な問題が浮き彫りになったら類似問題等で重点的に演習しましょう。

    早慶の過去問について

    生物で受けられる早慶の学部は多くはありません。慶應・看護、医、早大・理工系、教育理系、人間科学理系といったところでしょうか。
    また、理科は選択性のところが多く、必ずしも生物を選ばなければならいわけではありません。
    もし上記の大学・学部を生物での受験で考えているなら、過去問を早めに手に入れて、頻出の分野・傾向をつかんでおきましょう。1つアドバイスがあるとすれば、受験科目選びは近視眼的に入試突破のことだけを考えるのではなく、大学での勉強を見据えて行うのが賢明です。例えば、早大・教育の生物科を全く生物をやらずに化学や物理で受けると入学後に苦労します。なお、早大は問題形式が年によって大きく変わることがあるので、その点にも留意する必要があります。
    また当塾ではどのようにしたら、早慶の過去問を解いたらよいのか?という点も徹底的に指導しています。こちらまでご連絡ください。

    Q&A

    ここでは入試レベルの生物の問題について当塾に寄せられる質問をQ&A形式でお答えします。platon1解答はプラトン先生にお答えいただきます。

    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitow3.gif" name="質問1"]早稲田レベルの生物を未修の状態から1年で出来るようにするには何をすればいいですか?[/speech_bubble][speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]まず教科書・参考書の内容を一通り頭に入れることからはじめるべきでしょう。その上で問題集を1冊決めて演習をして知識を定着させていってください。それから過去問という流れがベストかと思いますが、バックグラウンドなしから1年で仕上げるのは時間的にかなりタイトで、他の科目との兼ね合いが難しくなってくることを念頭に入れて下さい。[/speech_bubble]

    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitow3.gif" name="質問1"]ホルモンの名前と働きなど、なかなか語句が覚えられません、何かいい方法はありますか?[/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]
    物事の覚え方及び覚えやすさは人によって違うので、一概にこのやり方が1番というのは難しいのですが、いくつか提案することはできます。一つ目は、書きつつ声に出して覚えるやり方です。自分の頭の中で確認しながら声に出すことでただ書くだけよりは効率的に覚えられます。次はフラッシュカード(所謂単語帳)を作るというやり方です。電車の中など通学中などの空いた時間に手早く確認できるので便利です。自分に合う方法を見つけて頑張ってください。[/speech_bubble]

    合格までのスケジュール例を見てみよう!

    現状と入試までの期間を踏まえてスケジュールを立ててみましょう。当塾のこれまでの相談を元にスケジュール例をご紹介いたします。
    *あくまで一例です。

    【理想的!】高2夏から始めるパターン

    ■<高2>7月後半 〜 8月上旬
    宇宙一わかりやすい高校生物基礎
    <高2>8月上旬 〜 8月下旬
    宇宙一わかりやすい高校生物基礎
    <高2>9月上旬 〜 10月下旬
    リードα 高校生物基礎
    <高2>11月上旬 〜 12月下旬
    基礎からのシグマベスト 高校これでわかる
    大学入試の得点源 【生物】
    ■<高2>1月上旬 〜 3月下旬
    基礎からのシグマベスト 高校これでわかる
    大学入試の得点源 【生物】
    リードα生物を行う
    <高3>4月上旬〜5月下旬
    生物基礎問題精講を行う
    大森生物の最強講義を参照教材として使う
    <高3>6月上旬〜7月下旬
    生物基礎問題精講を行う
    大森生物の最強講義を参照教材として使う
    <高3>夏休み中
    大森生物の最強問題集を行う
    <高3>8月半以降
    大森生物の最強問題集を行う
    早慶の過去問を解いていく

    高3から始めたい

    高3から生物を行いたい方は個別でカリキュラムを組んで勉強を行っていきます。

    カウンセリングはこちらから行っております。

    大雑把にスケジュールをあげてみました。高2からはじめるスケジュールは簡単そうに見えて実はとても大変です。
    それまで持っている力によっても違いますし、他の科目とのバランスも考えながら進めなければなりません。当塾では、それぞれの生徒さんの実情に合わせてスケジュールを組んでまいります。

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最速化学勉強法|早慶圧勝レベルまで効率的に成績を上げる方法

2016.09.08

早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で化学を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。 勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません!適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。 当塾で指導している最速で効率的に化学

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  • 早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で化学を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。
    勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません!適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。
    当塾で指導している最速で効率的に化学の成績をあげる勉強方法の一部をお伝えいたします。

    [toc]

    化学勉強の前に知っておいてほしいこと

    化学とは?

    Chemistory

    自身の身の回りのものがどのような構造でできているのか?、こうした疑問は古代の時代から疑問に抱かれ続けたことです。このような「物質がどのような粒子から成り立っているのか?」といった疑問に答えるのが化学です。自分で勉強する際にも身の回りのものがどのよう構造で成り立っているのか?を考えながら学んでいくと興味深く勉強ができるでしょう。

    暗記をしなければ点数が取れない科目?

    暗記科目だから化学は苦手・・という人は多くいるかもしれません。もちろん、化学が暗記というのは半分は正解です。無機化学は沈殿物の色を覚えないと解けませんし、有機化学も構造を覚えないと解けません。こうした部分は、いかに工夫して暗記することができるかどうか、という点が大事になってきます。
    ですが、全てが暗記というわけではありません。歴史科目やその他の科目と同じように流れや理論があり、また一見暗記と思われがちな無機化学や有機化学にも考えて答えを出さないといけない分野はあります。すなわち、化学は前提として暗記をしなければ点数を飛躍的に上げることはできないけれど、暗記以外にも計算や考える部分も多く存在しており、暗記だけではない科目であるといえます。

    単位に注意する

    化学は難関大学になればなるほど計算問題が頻出します。初学者がつまづきがちな部分は物理同様、単位でしょう。単位がどのようにできているのか?ということは理解しておいたほうが良いでしょう。
    化学や物理でよくでてくる[ / ]の記号の意味を理解しているでしょうか? 例えば、モル濃度[mol/L]は、溶媒1[L]辺りに含まれる物質量[mol]なので、速度の単位が時間1[h]辺りに進む距離[km]を[km/h]で表すのと同じように考えれば、計算方法を示していることがわかります。

    同じ考え方で、
    「500[ml]の塩酸には、2[mol]の塩化水素が溶けている。この時ちょうど中和するには1[mol/L]の水酸化ナトリウムが何mL必要か」という問題を考えてみましょう。物質量で比べるなら塩酸の全量は関係ありません。水酸化ナトリウムの物質量が塩酸と等しければよいので、答えをA[L]とすると

    2[mol]=1[mol/L]×A[L]     ∴A=2

    単位がLなのでmLに直して、2[L]=2000[mL]となります。

    上記のように、化学の計算では単位がどのように成り立っているのか?という部分を理解して解いていく必要があります。

    【インプット編】化学の概念をつかんでいく

    化学の現象をイメージする

    Grasp

    化学は、物質の構造をミクロな視点から解析していく科目です。

    入試問題を見てみると、数字がたくさん出てきて計算を解いていくという色は強いですが、
    その意味合いをイメージできてないと、間違えてしまうことが多くなってしまいます。
    化学では、起こっている現象をいかにイメージができるかどうか?という点が大事です。

    暗記という色が強い無機化学であっても、物体の色とかニオイを自身でイメージしながら理解を進めていくと良いでしょう。

    五感をフルに使いましょう。

    もちろん、有機化学でも同じ。

    物質の立体配置、どこが置換されるのかなど、その構造がどのようになっているのか?を頭でイメージしながら考えていく必要があります。
    原子の模型が売ってるので、そちらを買ってみても良いでしょう。

    上記のようにどのように現象が起こっているのか?をイメージしながら覚えていくと格段に定着が早くなります。
    もちろん、最初のうちは全ての現象をイメージしながら覚えていくとツラいと思うので、一問一答のように覚えていっても問題はないでしょう。
    ですが、そのレベルでは上位の大学は目指すことはできないということは肝に銘じておきましょう。
    暗記をするにも意味合いをイメージできるかどうか?という点が勝負になっていくのです。

    もちろん、現象をイメージするのに一番良いのは実験をすることです。
    ですが、受験生ともなると全ての実験ができるなんてことはないでしょう。そういう場合は図説を使ったりしてどのような実験を行っているのか?、なぜこの現象が発生するのか?という点を考えながら暗記をしていくと良いでしょう。

    概念、化学用語を日本語で理解する

    化学は他の理系科目に比べると暗記の要素が強いですが、ただ丸暗記しているだけではできるようにはなりません。
    たとえば、化学の「〜法則」、化学用語をただ覚えるだけでなく、なぜその法則が成り立っているのか?、化学用語についても自分の言葉で説明できるようにしてください。

    ボイルの法則

    Boil→物質量と温度が一定のとき、圧力と体積が反比例する。
    理想気体について常に成り立つ状態方程式に、物質量と温度が一定の時を考えれば成立していることは容易に確認できる。(歴史的には逆だが、ここの理解は逆輸入的で問題ないでしょう)

    融解塩電解

    →アルミニウムの工業的製法。アルミナを電気分解してアルミニウムを作りたいが、アルミナの融点は非常に高くそのままでは電気分解しにくい。そこで氷晶石を用いて融点を下げて電気分解を行う。

    『宇宙一わかりやすい高校化学』の詳しい使い方はこちら

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/sankosyo/kagaku/uchuichikagaku/"]

    各分野での勉強法

    理論化学

    化学の理論分野は、有機、無機化学すべての分野に通じるため、ただ暗記をするだけではなく、上述した方法を使って深い理解に基づいた上で勉強を勧めていきましょう。

    Genshi

    勉強の初期段階では、物質の分類はどのようにわかれているか、原子の構造、イオンとはどのようにできるか、結合の種類(またその構造、成立ちを他の人に説明して納得感のあるレベルでの理解)、周期表を勉強してください。この部分の理解が中途半端だとその他の分野にも大きく影響を与えてしまうので気をつける必要があります。

    続いて、物質量の計算・化学反応式の量計算・濃度の計算という計算問題を身に着けていきましょう。指導をしていて多くの人が躓くのが、この分野です。特に医学部再受験生で、「文系なのに化学をしなきゃいけない!」という人は、十中八九躓いてしまいます。molの扱いに慣れずに戸惑う人が多いようです。上でも述べていますが、理科(物理/生物も同じ)の計算問題のポイントは単位の扱いに注意することです。最終生産物の単位を考えることでどのように計算を行ったら良いのか?を問題を見た段階ですぐに計算できるようにしていきましょう。早慶取った難関大学の入試でもこうした計算部分で差がつきます。「できない。苦手だな・・」と思わずに基礎的な計算練習を積んで慣れていきましょう。必ずできるようになります。
    Mol
    上述の化学特有の単位の計算問題を一通り解くのに慣れたら、酸塩基、熱化学、酸化還元、電池・電気分解、気体、溶液、平衡といった「the 化学」の分野に突入していきましょう。この分野で使う公式や法則は多くはありません。公式・法則の意味合いを考えて図や表で考える癖をつけましょう。気体の計算(ボイル・シャルルの公式の使い方など)や、平衡の計算は頻出でかつ苦手な人が多い分野です。最初は大変ですが、一つ一つ理屈を考えながら理解を行ない計算練習を行うことでできるようになっていきます。

    有機化学

    Chemi

    有機化学とは、「炭素Cを含む化合物」のことです。
    有機化学では、他の分野と比べると限られた数の元素しか出てきませんが、これらの組み合わせを変えることで1000万種類以上の有機化合物が現在では知られています。

    こうした膨大な数の有機化合物がどのような構造で成り立っているのか?を考えていくのが有機化学の勉強となります。
    覚える事柄は多いですが、それぞれの意味を考えて覚えていく時に定着しやすくなります。
    一定程度の知識を覚えて問題を解くことに慣れてくると、パズルのような感覚で楽しく問題が解くことができます。
    以下で有機化学それぞれの分野でどのように勉強をしていったら良いのかをお伝えしていきます。

    有機化学のルールを覚える

    有機化学の一番はじめに行うことは命名法、官能基、結合の仕方を覚えることでしょう。有機化学ででてくる化合物は数万種類あり、「覚えるのはムリ!」と思った方もいるかもしれません。
    ですが、化合物の名前には「このように命名する」というルールがあります。一つ一つ名前を覚えるのはムリですから、命名のルールを覚えてしまいましょう。
    また官能基と呼ばれる「物質の性質や機能を表す原子団」覚える必要もあるでしょう。例えば、 「— O—」 エーテル結合などがあります。
    また結合の仕方も覚えてください。
    こうした基本を覚えていくのは大変な作業で、ここで有機化学は難しい・・と考えてしまう人もいるかもしれません。ですが、この部分は英語の単語と一緒で覚えてしまえばその知識を前提に使って、問題を解けてしまうのでまずは覚えてしまいましょう。

    脂肪族化合物

    Yuuki脂肪族の問題では、複数の異性体の可能性がある中から問題中の実験結果を使い1つの構造に同定させる問題が一般的です。こういった問題を解く上で、「現在の条件下で考えられる異性体を全て挙げる」というのは前提となる最も基本的な条件です。問題を解いていくには、まず言葉の定義をきちんと覚えることが重要です。
    「異性体」と一言でいっても、「構造異性体」「立体異性体」「幾何異性体」「光学異性体」と何種類もありますが、これらの意味が分からなければ「以下の物質から幾何異性体を持つものを選べ」などと聞かれても、まず問題の意味が理解できないでしょう。次に組成式から考えられる構造異性体、立体異性体を全て挙げられるようにしましょう。

    油脂

    油脂は苦手な方が多い単元です。
    しかし実際にはグリセリンに高級脂肪酸がエステル化してついているだけで、起きる反応はこれまでの脂肪族などと変わりません。3つの高級脂肪酸がそれぞれどう反応しているかと、それがどうエステル化して油脂になり、どうケン化してグリセリンとセッケンに戻るのかを整理して理解できれば、決して難しくありません。

    芳香族化合物

    様々な付加生成物の製法を覚えることが重要です。ベンゼンスルホン酸、塩化ベンゼン、フェノールなどを反応させ、相互に変換していく問題が基本になります。そのため、反応前と反応後の物質が整理されていないと効率的に問題を解くことはできません。例えば、「ベンゼンを濃硝酸と濃硫酸の混酸と反応させ、出来た生成物をスズと濃塩酸で還元、次に水酸化ナトリウムを加え、ここに氷冷下で希塩酸と亜硝酸ナトリウムを反応させて、温度を上げる。」なんて問題のとき、いちいち反応式を考えていては時間が足りません。「ベンゼンを濃硝酸と濃硫酸の混酸はニトロベンゼンの製法」「ニトロベンゼンを還元して水酸化ナトリウムはアニリンの製法」「ジアゾ化後に温度を上げるのはフェノールの製法」と瞬時に判断しながら問題を読む必要があります。

    高分子化合物

    Kobunshi

    高分子は苦手な生徒が多いですが、これはたぶん計算問題の解き方がわからないからであることが多いです。高分子でも計算問題は特有の扱い方があります。
    重合度を含め化学反応を書いて、モル数で勝負すれば大丈夫です。有機高分子の分野は覚える領域は無機より少ないですが、その少ない知識で構造決定などの問題を解かなければならないので、やはり基本問題を多量に解いて、知識の系統化を図ります。そのあと、標準、応用と進めますが、特に構造決定の問題では問題の一部から想定できる構造を全て書き残りの条件から選択していくか、問題の条件から2,3の構造に絞って解くのかを、判断して解くのが要点です。

    糖類、タンパク質

    糖類は、グルコースの構造式はα-, β-とも書けるようにしましょう。逆に言えばこれさえしっかり覚えておけば、後はグルコースとの比較や組み合わせで覚えて行けます。タンパク質については、アミノ酸の平衡のルールを理解した上で書けるようにしておきましょう。中性アミノ酸が基本ですが、国公立大学や早慶、医学部などを目指す人は酸性アミノ酸、塩基性アミノ酸についても書けるようにしておくとよいでしょう。

    無機化学

    Muki

    無機化学は暗記ばかりでつまらない、とにかく覚えることと言われていて大変な分野ですが、以下の点に気をつけると覚えやすくなります。

    身の回りのものでどのようなものがあるかを見ていく

    Mijika

    化学のできごとを「教科書の中だけで起こっていること」と捉えていてはいけません。
    自身の身の回りでどのようなことがあるのか?と考えることで途端に身近に感じることができ暗記が促進されます。

    図説を使って実験での反応、色、形を確認する

    Color
    無機化学は実験での様子がでてきます。ですが、実際に自分で毎回実験するわけにもいかないでしょう。そのような場合のイメージ把握で使用するのが化学の図説です。学校でもらったもので構いません。特に色、形を理解していくには格好の教材だといえるでしょう。

    反応式の仕組みを理解する。

    無機化学で登場する主に登場する反応式は、酸・塩基の式と酸化還元反応式です。酸化還元反応式の場合は理論化学でもよく目にしたでしょう。ですが、酸塩基の式、特に『弱酸(弱塩基)遊離反応』はこれまでに目にしたことがないでしょう。しかし、無機化学に出てくる大事な反応式は、弱酸(弱塩基)遊離反応を使っています。そのため、この構造を理解することで無機化学の反応式を理解するのが楽になるでしょう。

    例えば、酢酸ナトリウムに希塩酸を加える 場合を考えます。この反応は強酸とは電離度が大きく、弱酸は小さいことから、『強酸はH+を放出したいが、弱酸はH+を放出したくないし、放出したH+は取り戻したい』ことが原因です。これが『弱酸遊離反応』です。なので、強酸(HCl)から弱酸(CH3COONa)のイオン(CH3COO)H+が渡されます

    CH3COO+ HCl → CHCOOH+Cl

    両辺に陽イオンであるNaを足して考えると

    CHCOONa + HCl →CHCOOH + NaCl

    丸暗記する必要はありません。
    式を見れば、『弱塩基遊離反応』も同様だとわかるはずです。これが理解できていれば、塩化アンモニウム水酸化ナトリウムのように違う物質であっても、基本が理解できていれば同じ考え方で解くことができるのです。

    また上記の覚え方に加えて、無機化学はどこまでを覚えるのか?を決めて覚える必要があるでしょう。何を覚えて、何を覚えなくてよいのか?を明確にしておくことは、時間の限られた入試においては非常に重要です。

    参照教材について

    化学で難関大学を目指す人は辞書代わりの参照教材として、「化学の新研究」を手元に置いてください。特に勉強初期段階だと単純暗記になっているため、知識と知識のリンクが不十分なことが多くなってしまいます。そのような場合に「化学の新研究」を利用して自身の知識をアップデートしてください。
    *時間があれば0からすべて読んでいくのが望ましいですが、化学がそこまで好きでもない初期の段階でそれをやってしまうと知識の定着もできなく、成績も上がらないで大変なので、必要に応じて読む形式のほうが良いでしょう。

    ▶化学の新研究について詳しい使い方はこちらから

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/sankosyo/kagaku/sinkenkyuensyu/"]

    【アウトプット編】

    化学は暗記科目の要素が強い分野だが、だからこそ問題を解くことで知識の定着を図る必要があります

    問題文から読み取れることを図に描く

    酸化還元滴定や気体計算など、問題文が長くなりやすい単元は、自分で書いた図にどんどん情報を書き込んでいきましょう。難関大学では計算させる問題が多いです。与えられているもの、求めたいものがしっかり図の中で理解できれば、求めるために必要なものが自ずと分かってくるはずです。必要な図は問題によって変わってきます。とはいっても分野ごとで使う図はだいたい似てくるので、参考書や問題集の解説を使って自分で図を描く練習をしてみてください。

    計算練習で気をつけること

    難関大学の化学の入試問題は、計算の割合が高いです。この計算分野は普段から意識して学習をしていないと間違えてしまうことが多くなってしまいます。数学が得意だから化学の計算は別途で練習する必要はない
    !と考えている人がいますが、そうした考えはやめましょう。そういう考えの人が入試で凡ミスをして、自身の志望校に合格することができなくなってしまっています。数学と科学は別物と考えて計算練習には取り組んでいくのが必要です。
    以下、具体的な計算問題の練習問題を使ってどのように考えていったら良いのかをお話していきます。

    問題演習
    • 水100gにグルコース1.80gを溶かした時、大気圧下における沸点が0.0515k上昇した。水500gに硫酸ナトリウム7.10gを溶かすと、沸点は何K上昇するか答えよ。

    グルコースの分子量180より、1.80[g]÷180[g/mol]=0.0100[mol]

    水0.1kgに溶けているので、グルコースの質量モル濃度は0.100[mol/kg]

    この時沸点が0.0515k上昇したこと、グルコースが電離しないことより、問題の条件でのモル沸点上昇は0.515[K・kg/mol]

    水500gに硫酸ナトリウム7.10gを溶かすと質量モル濃度は

    7.10[g]÷142[g/mol]÷0.5[kg]=0.100[mol/kg]

    電離して溶質粒子が三倍になる硫酸ナトリウムの場合、沸点上昇は問題文から有効数字3桁で答えて
    3×0.100[mol/kg]×0.515[K・kg/mol] ≒0.155[k]

    このように、単位や有効数字の計算が重要なので、 1.8÷180が簡単だからといって侮ってはならないのです。

    坂田アキラ先生の教材は数学同様に式の飛躍がないため、なぜこの数字、単位になるのか?に適切に答えてくれます。クセのある教材のため、合わない人がいる可能性はありますが、化学計算が苦手な人は一度使ってみると良いでしょう。

    ▶坂田アキラの化学が面白いほど分かる本の使い方はこちらから

    過去問対策

    共通試験

    共通試験の特徴としては、化学の用語の定義や物質の性質が問われる 計算問題を選択肢の中から選ぶというのが挙げられます。ですが、上述の勉強法を行っていれば特にセンターだから・・・ということはありません。化学用語を自身の言葉や図や表を使って深く理解していく、計算問題は意味を理解して実際に手を動かして勉強していくとういことを行っていれば、難しくはありません。逆にこのような理解、方法で勉強をしていないと難関大学の合格は不可能でしょう。

    早慶の過去問について

    早慶の過去問についてですが、過去問を行う際には点数に一喜一憂するのではなく、できないことを発見しながら課題意識を持ってっていきましょう。問題ができた際には、何故できたのか?、自身が考えた解法ではどうして問題にたどり着くことができないのか?という点を考えていく必要があります。具体的な早慶の過去問対策は以下から御覧ください。
    また当塾ではどのようにしたら、早慶の過去問を解いたらよいのか?という点も徹底的に指導しています。こちらまでご連絡ください。

    Q&A

    ここでは入試レベルの化学の問題について当塾に寄せられる質問をQ&A形式でお答えします。
    platon1解答はプラトン先生にお答えいただきます。

    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitow3.gif" name="質問1"]化学の苦手で全然できません。やはり、数学ができないと化学の計算はできないのでしょうか? [/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]化学ができるようになるのに必要なのは、数学ができるようになることではありません。化学で使用していることは数学というよりも、算数のの四則演算です。単位が複雑なので、この部分でつまずく人がいるかもしれません。化学の計算ができない場合は、自分が何をしているのか?がわかっていない場合があります。計算をする前に、言葉で自分が何をしているのか?を説明できるレベルに持っていきましょう。[/speech_bubble]

    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitom2.gif" name="質問2"]化学反応式が覚えられません。。私は頭が悪いのでしょうか?[/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]頭が悪いというのは関係がありません。化学反応式=暗記というイメージが強いため覚えられないと、才能がないのではないか?と感じてしまうのかもしれません。例えば、2Cu+O2→2CuOという化学反応式があった場合、この式を丸暗記しようとしていないでしょうか?それではいけません。「赤色をした銅(Cu)を空気中で加熱すると、酸素O2と反応して、黒色の酸化銅(Ⅱ)Cuoになる。Cuのように酸素原子Oを得たとき、その物質は酸化された」 というように文章で考える癖をつけていきましょう。さらにどのような状況なのか?というイメージも大事です。上で述べたように、図説を見ながら勉強していきましょう。[/speech_bubble]

    合格までのスケジュール例を見てみよう!

    現状と入試までの期間を踏まえてスケジュールを立ててみましょう。当塾のこれまでの相談を元にスケジュール例をご紹介いたします。
    *あくまで一例です。

    【理想的!】高2夏から始めるパターン

    ■<高2>7月後半 〜 8月上旬
    『とってもやさしい化学基礎』を始める
    <高2>8月上旬 〜 8月下旬
    『とってもやさしい化学基礎』を復習
    『宇宙一わかりやすい高校化学(理論化学編)』を始める
    *『坂田アキラの化学計算が面白いほどわかる本』を参照する
    <高2>9月上旬 〜 10月下旬
    『宇宙一わかりやすい高校化学(理論化学編)』
    *『坂田アキラの化学計算が面白いほどわかる本』を参照する
    <高2>11月上旬 〜 12月下旬
    『化学基礎問題精講』理論部分を始める
    ■<高2>1月上旬 〜 3月下旬
    『化学基礎問題精講』理論部分
    『宇宙一わかりやすい高校化学(有機化学編)』を始める
    <高3>4月上旬〜5月下旬
    『化学重要問題集』A問題理論部分を始める
    『化学基礎問題精講』有機化学部分を始める
    <高3>6月上旬〜7月下旬
    『化学重要問題集』の復習&B問題を始める
    『化学基礎問題精講』の復習
    <高3>夏休み中
    『化学重要問題集』まだ行っていない部分を行う
    『宇宙一わかりやすい高校化学(無機化学編)』を始める
    『化学基礎問題精講』無機化学部分を始める
    <高3>8月半以降
    過去問を解いていく
    『化学標準問題精講』を行う
    『化学の新演習』→苦手な分野のみのピックアップ

    高3から始めたい

    この時期から化学を始めるのは覚えることが多い化学においては、工夫した覚え方が必要となるでしょう。どのようにすすめていくかはカウンセリングはこちらから行っております。

    大雑把にスケジュールをあげてみました。特に高2からはじめるスケジュールは簡単そうに見えて実はとても大変です。それまで持っている力によっても違いますし、他の科目とのバランスも考えながら進めなければなりません。当塾では、それぞれの生徒さんの実情に合わせてスケジュールを組んでまいります。お気軽にご連絡ください。

最速物理勉強法|早慶圧勝レベルまで効率的に成績を上げる方法

2016.08.28

早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で物理を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。 勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません! 適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。 当塾で指導している最速で効率的に物

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  • 早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で物理を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。
    勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません!

    適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。

    当塾で指導している最速で効率的に物理の成績をあげる勉強方法の一部をお伝えいたします。

    [toc]

    物理勉強の前に知っておいてほしいこと

    苦手な人が多い物理ですが、多くの人が間違った勉強をしてしまっているから物理ができなくなってしまうことが多いです。
    特に理系であるならば、数学で微分積分を行っていますから、物理を行わずに微分積分を理解するのは難しいでしょう。
    理系であっても避けてしまう人が多いですが、理系選択であればぜひとも選択して欲しい科目です。
    下記、物理を勉強する前に前提として知っておいてほしいことを記述しますのでご確認ください。

    解法よりも理解重視で勉強する

    物理で使用する公式はA4の紙一枚で収められるほどです。

    物理はなんて覚えることがすくなく簡単な科目なんですか!

    ですが、実際は公式が少ない=簡単にできるという意味ではないことは理解したほうが良いでしょう。

    公式の少なさというのは、他の科目に比べ問題の自由度が多いです。
    そのため出題の視点を変えてくるのがほかの科目に比べ多くなっています。

    公式が少ない=”応用力”が必要

    一つの公式を様々な視点から問題を出すことが可能なため、公式に対して本質的な理解をしていないと対応することができない!ということになります。

    本質的な理解というのは、下記で述べるような2点になります。

    • 現象を図式化できるかどうか?
    • 図式した状態を表した公式を日本語で表現できるかどうか?

    公式を本質的に理解していれば、大局的に物理現象を理解しつつ、数式で細かい挙動を導出するといったミクロとマクロの視点で問題にあたれば、符号や単位のミスなどは絶対に起こりえないので、ミスを減らすことができます。

    注意!もちろん、物理にもパターン問題といったものもあるのでそれについては準備しておくことが肝要です。(万有引力、熱力学のサイクルの問題、気体の分子運動論など)

    数学ができるのは前提条件

    Doctor

    物理を行う前提として数学がある程度できる必要があります。

    歴史をひもとくと、物理は数学は数学とともに進化を遂げてきました。
    特に、微分積分(後述の微分を使った物理を参照)、ベクトル(力の向きなど)、
    三角関数(交流、波の式など)は受験での物理でも多用するので、物理を勉強する前提として数学のこうした分野の知識は必要となります。

    数学の知識があった方が早く解ける

    数学の知識がなくてもできないことはないが、あったほうが断然に理解は早くなります。

    物理現象を数式を使って一般化したのが物理ですから、当然です。

    習得にかかる時間は、数学の方が圧倒的に多いです。当塾としては先に数学の基礎を固めてから物理の学習を開始することをおすすめます。

    *微積分で勉強したい人は・・・

    数IIIの微積分はできなければなりません。(特に三角関数の微積分はできないと交流や単振動の時大変です。)
    また計算速度や正確度も物理で高得点をとるのにあたって大切なので、数学と合わせて勉強したほうが良いでしょう。

    単位に注意しよう

    物理の公式は単位をおさえて理解しましょう。公式の単位がどのように成り立っているのか?を理解することは、すなわち現象がどのように成り立っているのか?を理解していくことにほかなりません。
    公式の単位で出てくる( A / B )という意味がよくわからない人は中学校で使う単位から考えなおしてみる必要があります。
    怪しい人は「速度がどのような意味でなりたっているのか?」から考え直してみると良いでしょう。

    学校の先生はあてにしすぎない

    学校の物理の先生はあてにしすぎないほうがよいです。
    指導要領の通りに行っていくため、力学、波動を途中まで行ってまた力学を行うというようにそもそもが難しい科目なのに、ぶつ切りで余計によくわからなくなってしまいます。

    自身の勉強なのだからある程度自身で進路を考えて、先取りで学習していくのが重要です。

    また指導要領のとおりに行うと電磁気が一番最後に行うことになり演習不足に陥ってしまいます。
    電磁気はそもそもが目に見えないため、理解が難しい分野なのに演習不足⇒苦手という道になってしまいます。
    力学、電磁気は物理の中でも花形の分野なので、できない=物理ができないという結果になるでしょう。
    そのためにも、学校の先生の言うことは、ある程度無視して早期から電磁気を演習できている状態になっているというのが難関大学を目指すのであれば、理想でしょう。

    【インプット編】物理現象の概念をつかんでいく

    物理現象を写真や頭を使ってビジュアルで考える癖をつけること。そして、その状況を立式して言葉で表すことができる状態までおこなうことで物理現象をモデル化して利用することができるようになるでしょう。現象⇒図解⇒立式(日本語化)というプロセスを何度も何度も様々な問題で行うことによって物理が得意になってきます。

    図を使って現象を考えよう

    図を使うことでとはものごとをわかりやすく理解することができます。受験生が「読んでいてわかりやすい!」と感じる参考書も字ばかりのものではなく、図が多い参考書が多い!ということは納得がいくでしょう。この図を書くという方法は物理の問題を考える際にも役立ちます。
    物理の問題は頭を使ってビジュアルで問題を把握することによって、一気に問題が簡単になることが多いです。
    また、力の方向が書けないと運動方程式が立式できないので物理的イメージを養うためにも問題の図を使って問題を考えるのではなく、自身で一度0ベースから書いて考えてみましょう。

    図を使って概念・法則を考えよう

    概念・法則の図式化とは、上述したように物理で習う概念や法則を数式だけを使って理解していくのではなく具体的な図を用いて理解していくことです。
    物理ででてくる概念や法則というものは、物理をわかっている人が理解するにはよいのですが、
    初学者だと抽象的すぎて「何を言っているのかがわからない」ということがあります。
    こうした場合にも具体化の手段として、図を書いて概念や法則を理解してみると良いでしょう。
    問題をある程度解いていき、物理の概念や法則を扱うことにも慣れてきたら数式で理解し直しましょう。

    秘伝の物理』という教材は、
    動画で講義を解説してくれているので学校の授業よりも先取りして内容を把握することができます。
    物理は独学だとはじめはよくわからない!と言う人が多いです。ですから最初は、この教材を使うと良いでしょう。

    こんな感じで動画で全部公開されています。

    概念(公式)を日本語で理解する

    現象⇒図解⇒立式というプロセスはどこにいっても変わりません。
    通例は立式の段階で、数学を使ってモデル化していきます。
    ですが、立式をする際にどうしてその現象を説明するのにその公式を使うのかというのを理解して適応していますでしょうか?

    できない受験生のパターン
    これまで見てきた受験生のパターンですと、物理のできない受験生は公式をとりあえず覚えて、
    見覚えのある情景に来たらとにかく公式を入れてみる。というケースが多いです。

    残念ながらこれでは物理の成績は上がりません。

    公式がどのような意味になっているのか?日本語で理解する必要があるでしょう。

    例)運動方程式の成り立ち

    運動方程式は以下のように書けます。
    m \overrightarrow{a}= \overrightarrow{F} ・・・①
    この式は物体(質量m)に力\overrightarrow{F}が加わると、加速度\overrightarrow{a}が生じると言うことを表した式です。つまり力の原因と結果を表した式です。①の両辺は単位が同じということであって物理的な意味としては左辺と右辺は違うものです。この辺りが数学とは少し違う部分なので、気をつけましょう。

    波の式の成り立ち

    波の式は位置x,時刻t,周期をT,波長λ振幅A、変位をyとすると
     y=A¥sin \big(\frac{x}{ \lambda } - \frac{t}{T}\big)
    です。この式は位置に関する情報と、時間に関する情報が混じっています。
    これはなぜかというと、水たまりに石を投げると波面が広がります。
    このとき揺れてる場所が時々刻々と変わっていきます。この現象を一つの式で表そうと言うのが波の式です。
    実際の受験においてはどちらかが止まった状態で考えることが多いです。
    例えばx=0を波の式に代入したと言うのはx=0という場所をずっと見ているという状態です。逆t=0を代入したときは、t=0での波面を全て見ている状態ということです。

    電磁気の公式を見直す〜電場を例に〜

    電場の式E= \frac {Q}{4\pi\varepsilon _{0} r^{2}} の式をガウスの法則から出してみます。
    そもそもガウスの法則は、「任意の閉曲面を貫く電気力線の総本数は、その閉曲面内の電荷の総和を誘電率で割ったものに等しい」というものです。
    今回、点電荷+Q[C]を中心として半径r [m]の球面を考えます。
    %e7%89%a9%e7%90%86%e5%8b%89%e5%bc%b7%e6%b3%95
    球の面積S[m2] 、球面上の電場をE [N/C]とすると球面上の電界の大きさはどこでも同じです。 電場の向きは球面に垂直で球面から出て行く方向です。電気力線の総数=ES [本]
    よって電荷Q からは\frac {Q}{\varepsilon _{0} } の電気力線が出て行きます。
    よって、

    ES=\frac {Q}{\varepsilon _{0} }

    となります。球の表面積は4\pi r^{2}なので、

    E=\frac {Q}{4¥pi\varepsilon _{0} r^{2}}

    となります。
    高校物理ではガウスの法則はおまけ程度のものかもしれませんが、むしろガウスの法則から電場を出すのが本質的です。

    物理の各分野勉強法

    力学、波動、熱力学、電磁気、原子物理の各分野ごとにどのような点に注意したら良いのかをお伝えしていきます。

    力学

    力学の学習のポイント
    • 全分野における影響度
    • 座標系と観測者の把握
    • 立式と数学的処理の練習

    力学分野は物理の中で一番大事な分野です。この分野ができるかどうか?というのが今後の物理人生を大きく左右するでしょう。学校では分野をぶつ切りにされる事が多いですが、最後まで力学を勉強してその後を理解するのが良いでしょう。
    力学で重要になってくるのは観測者が誰か、どの場所か、どのように座標系で考えているのかを把握することです。この部分ができれば、後は運動方程式やつりあいの式に代入して解くという数学的処理だけなので、立式までが重要になってくるのがわかるでしょう。
    とくに
    座標系を曖昧にしたまま問題を解いていくと、答えの+-が変わってくることもあるので座標系の考え方の部分は重要になってきます。

    波動

    波動分野のポイント
    • イメージしづらい=脱落者が多い
    • 波の式の重要性

    波は苦手な人が多い分野となっています。
    理由としては、力学とは異なり目に見えない部分での話となるため音や光波が理解しづらいからではないでしょうか?
    また波の式の理解が不十分な生徒が多いです。波の式から波に関連するすべての式を導出できるようにしておくことが重要でしょう。sin cosがよくわからない・・・という人はまずは三角関数の関数の形を学んでからこの分野の勉強を始めましょう。
    この分野でも理解するポイントとしては同じです。まずは教科書に出てくる公式を丸暗記するのではなくどういう状況なのかを把握することです。上述したように現象を日本語や図を使って理解していくということができるかどうか?という点が、合否の分かれ目となっています。
    ちなみにこの分野が理解できていると、力学の単振動や電磁気の交流が理解しやすくなります。

    熱力学

    熱力学の問題は大きく、4つに大きく分けられます。

    1. サイクルの問題
    2. ピストン絡み問題
    3. 比熱などの問題
    4. 気体の分子運動論

    ①、②については熱力学第一法則が重要になってきます。教科書や参考書によってQ=⊿UWと⊿UQWがありますが、する仕事を正とするか負とするかで違ってきます。なので自分にあった式を一貫して使ったほうがいいでしょう。また問題文中にされた仕事を〜など書枯れていることが多く、問題文から以下に正負を間違えず立式できるかが1つのポイントです。しかし、熱力学全体にも言えることですが問題としてはあまりバリエーションがないので、しっかりと本番までには抑えておきたいところではあります。
    ③については、盲点になりやすいところです。内容としてはそこまで難しくないので、状況を把握した上で問題演習をしていきましょう。
    ④については教科書に載っているところは本番までに完全に理解していなければなりません。よく立方体で考えることが多いですが球で考えて解けといった問題も出されますが、最終的な結果は立方体で考えた場合と同じです。この分野に関しては問題演習を十分に行い、結果を覚えるぐらいまでやりましょう。

    電磁気

    電磁気のポイント
    • 電場と電位の理解
    • コンデンサーと回路での状況認識と計算力
    • 交流分野における微積の活用

    電磁気は以下4つにわけられます。

    1. 電場、電位、
    2. コンデンサー、回路、
    3. 磁場、
    4. 交流

    が大きく挙げられます。電磁気自体高校の通常のカリキュラムどおりやるとどうしても問題演習の時間が少なくなってきてしまうという問題があります。そのため早慶などの難関大学を考えている受験生は早めの対策が1つのポイントになってきます。

    ①については、この分野単体で出されることはあまり多くないですが、電磁気を理解する上でとても重要になってきます。

    ②については、コンデンサーや回路を解くときには状況が変わるごとに回路などを書くことが大切です。この分野は問題は今どういう状況なのかを把握する能力と、計算力が問われるところです。

    ③については電場についての理解ができていれば、あまり苦労しない分野なのではないかと思います。電場と磁場を対応付けながら勉強していくのがいいでしょう。

    ④についてはそもそも問題演習が少なくなりがちです。しかし、交流の問題の解き方はあまりパターンは多くはないので、問題演習を通じての理解していくといいでしょう。

    微積を使うメリット
    • 微積を使うことで交流回路を無駄に暗記する必要がなくなります。学校では暗記でおしまいですが、それでは大変ですね、、、当塾ではもちろん微積物理についても指導をしております。

    原子物理

    この分野は範囲が狭く、問題のパターンが決まっているので実際に入試で出題されると問題演習をしていたかどうか?が露骨に問われます。
    いかに速く勉強を始めているかどうかという点が、ポイントでしょう。

    微積を使った物理はどうするか?

    物理に微積をはじめとする数学を使うことは、定義を厳密にして物理を体系的に理解することなのです。すなわち、「微積を物理に使うべきかどうかの議論」の本当の論点は、「厳密な定義で物理を理解すべきかどうか」にあるのです。
    当塾でこれまで講師の方や、物理が得意!という状態の学生から話を聞くとほとんど100%が微積を使って物理を理解しています。
    特に難関大学の物理は数式を使って問題を処理することで、問題の解くスピードを高速化することができます。

    数学Ⅲまで習っている学生であれば微積を使って物理を理解するのは苦ではないはずです。
    当塾では、できる生徒は微積を使って物理を理解するように指導しております。
    学校の先生は教えてくれないですが、(特に効率の学校の先生だと指導要領として禁止されている)入試問題を効率的に解くことができるのであれば、行ったほうがよいです。
    また、大学での物理は微積をつかって物理を理解していきます。大学で物理が難しい!と嘆く学生にならないように、学生で時間のある今のうちに理解をしておくと良いでしょう。

    大学生のための物理入門と名高い【参照】新物理入門演習の使い方はこちらから
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/sankosyo/buturi/sinbuturi/"]

    【アウトプット編】問題を実際に解いていく

    物理ができるようになるポイント
    • 基本を理解したらまずは問題を解いていく
    • 最初はわからなくても繰り返すうちにわかる部分もある

    基礎の段階では基本的な問題で解ける問題を増やしていきましょう

    物理は化学や生物と違って、概念を理解して答えが出せるようになるまでに時間のかかる科目です。上記の方法で図解をしたり、日本語で物理の概念を理解できるようになったら、とにかく基本的な問題を解いて、物理の公式や概念に慣れていきましょう。数学同様に基礎の定着がないままに、理解の難しすぎる問題を行っても効果は少ないです。特に物理の苦手な子は力学からつまづいているので、まずは運動方程式の問題を何度も何度も解いて慣れていきましょう

    物理の公式をツールという点で見るとこの点は納得がいくかと思います。
    私達がスマートフォンを操作する際にその構造を考えることがないのと同様に、ツールとしての物理公式という側面は使い方になれるということ最初は集中した方が良いということです。

    途中の展開は日本語で説明できるように!

    数学の部分でも述べましたが、(参照:最速数学勉強法)物理が苦手な学生の多くが公式の意味を理解せずにただ公式を問題に当てはめていくだけでは問題を解くことはできません。
    問題集の問題を読んでいる際にも、なぜこの公式を使う必要があるのか?式の展開はどういう意味があるのか?と言う部分を日本語で人に説明できるレベルでできるようになっていきましょう。物理、数学の苦手な生徒はわかってないのに、わかったふりをして数式でごまかすという傾向が強いです。そうした、物理を圧倒的にで着るようになるための第一歩として日本語でどれだけ状況を説明ができるかどうかという点になります。

    アウトプットに適した物理参考書は下記を当塾では使用しています。漆原先生のテキストはステップ式で説明を行っているため物理の基本的な素養を身に着けた上で、望むことでどのような問題に対しても対応ができるようになっていきます。
    レベル感としては、『明快解法講座』が偏差値~55の人向けで、『最強の88題』が偏差値~60程度、『解法研究』はそれ以上のが学力の人が行うと良いでしょう。

    問題演習

    問題演習について、下記2つから見ていきましょう。

    1. 共通試験
    2. 早慶の過去問

    共通試験

    物理の場合も、共通試験で高得点を取るには、共通試験問題特有の解くスピード力が必要です。
    また、共通試験では特有のグラフや物理現象考察問題などの本質をついた問題が出てくるので、練習は必要でしょう。
    公式や解法だけを覚えているだけの人は、共通試験では点をとれません。公式の意味合いを理解してスピードを意識して解く練習をしていく必要があるでしょう。

    早慶の過去問

    早慶の過去問についてですが、過去問を行う際には点数に一喜一憂するのではなく、できないことを発見しながら課題意識を持ってっていきましょう。
    問題ができた際には、何故できたのか?、自身が考えた解法ではどうして問題にたどり着くことができないのか?という点を考えていく必要があります。具体的な早慶の過去問対策は以下から御覧ください。

    また当塾ではどのようにしたら、早慶の過去問を解いたらよいのか?という点も徹底的に指導しています。

    物理についてのQ&A

    ここでは物理の勉強法について当塾に寄せられる質問をQ&A形式でお答えします。
    platon1解答はプラトン先生にお答えいただきます。

    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitow3.gif" name="質問1"]物理が全然できません。センスが必要でしょうか?[/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]物理の問題を解くのにセンスは必要がありません。物理を理解する前提として数学のレベルが著しく低い場合は、数学を先に行うのが良いでしょう。数学の四則演算レベル、単位の換算の意味など基本的な部分で良いのでまずは確認しましょう。物理は上述のように分野によっては数学2Bを行っていないと理解が深まらない部分もあるので、まだできてない場合は先に数学を簡単にでいいので勉強を済ませてしまいましょう。[/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitom2.gif" name="質問2"]物理は暗記で乗り切ることができますか?[/speech_bubble]
    [speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]物理は公式の数が少なく一見暗記量が少ないですが、暗記が必要ないということはないです。問題の演習をこなしていき、パターンを覚えるという意味では暗記は必要になってくるでしょう。ですが、数学と同じで問題の文章と答えを丸暗記していても応用はできないので、どういう状況なのか?公式を日本語で考えてみるとどういう状況なのか?といった部分を思い浮かべて応用ができる頭の使い方をして覚えると良いでしょう。[/speech_bubble]

    合格までのスケジュール例を見てみよう!

    現状と入試までの期間を踏まえてスケジュールを立ててみましょう。当塾のこれまでの相談を元に2パターンのスケジュール例をご紹介いたします。
    *あくまで一例です。

    【超理想的!】高2春から始めるパターン

    期間 内容
    高2 4月上旬 ~ 8月上旬(夏休み) 秘伝の物理を読み込む
    高2 8月上旬 ~ 11月下旬 漆原明快解法講座
    高2 12月上旬 ~ 2月下旬 漆原の最強の88題
    高3 2月上旬~3月下旬 これまでの復習
    高3 4月上旬~9月下旬 重要問題集
    高3 10月後半以降 過去問演習(早慶レベル)

    高3から始めたい

    受験期間までに1年もない場合は個別にカリキュラムを作成して対応いたします。
    カウンセリングはこちらから行っております。

    大雑把にスケジュールをあげてみました。特に高2からはじめるスケジュールは簡単そうに見えて実はとても大変です。それまで持っている力によっても違いますし、他の科目とのバランスも考えながら進めなければなりません。
    当塾では、それぞれの生徒さんの実情に合わせてスケジュールを組んでまいります。ぜひ、ご利用ください。

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