英文を論理的に読むことができるようになっても、答えるときに論理的なプロセスを経ていない受験生がとても多いです。ここでは、成績を圧倒的に上げる論理的な解答プロセスであるリーズニングをお教えいたします。
*リーズニングとは・・・
問題文を読んで答えを出す際に、問題文と解答のどの部分が自身の回答を選択した根拠になったのか?ということを文章として言語化して、明示する方法です。

リーズニングの方法自体は上記に書いてあるとおり非常に簡単です。
ですが、このリーズニングは多くの生徒が行っていません。リーズニングを行わない理由として考えられるのが下記のような理由でしょう。
▶いちいち文字で書くのが面倒、書かなくても頭の中で分かっているから大丈夫
▶書いたところで何も変わらない・・・

このような理由から行っていないことが多いようです。
リーズニングを行うのと行わないのでは解答ができるようになるのに天と地ほどの差がつきます。行わないがために自身の解答プロセスがわからず、何故間違っていたのか?何故その答えがあっていたのか?という根拠が不明確のまま終ってしまうからです。圧倒的な学力で合格するためには、自身の行動を客観的に俯瞰し、理想状態と現在の状態を比べて何が自分に足りないのか?ということを埋めていくことで達成されます。自身の状態を客観的に言語という情報で可視化することで答えを修正していきましょう。
リーズニングを繰り返すことで自身の解答のプロセスを復元することができて、どのような思考回路なのかを理解することができます。思考回路を理解して、その修正を図っていくのが今回のリーズニングというプロセスです。

国公立大学志望者の場合は、解答欄が記述のため問題文を十分に読んでから、解答を書くというプロセスなので、何も考えずに解答を答えるということはありえません。
ですが、私立大学の場合は多くの場合は選択肢となっているため何も考えずに答えを出しても当たることがあります。結果は正解でもプロセスが正解でなくてはいつまで経っても実力は上がりません。そのため、リーズニングというプロセスを行って思考を可視化していきましょう。

とはいっても、概念論だけではよくわからないかと思うので、例を用いて説明します。

早稲田大学政治経済学部英語を解く際に、あなたは下記の様に、選択肢ウを選んだとします。
(ア)◯
(イ)×
(ウ)×
(エ)×
(オ)×

多くの人は上記のように選択したままで終えてしまいます。
一般的なリーズニングというは下記のような方法でしょう。

(ア)◯ 4パラグラフ9〜12行目と一致
(イ)×  3パラグラフ1行目と矛盾
(ウ)× 2パラグラフ3行目と矛盾
(エ)×  5パラグラフ4行目と矛盾
(オ)×  3パラグラフ3行目と矛盾

もしかしたら、上記の程度あればやっている人もいるかもしれません。
ですが、この程度のリーズニングはセンター試験やMARCH、関関同立程度であれば通用するかもしれませんが、早慶だと通用しません。
なぜならば、このリーズニングでは矛盾がなぜ矛盾と判断したのか?また一致と判断したのかという判断のプロセスがわかりません。
それぞれの選択肢の該当箇所を本文から見つけて、それを選択肢と照らしあわせて、あっているかどうか?という突き詰めるプロセスを経ているはず。
「発見→照らしあわせ→矛盾,判断の決定→解答の決定」
という4つのプロセスがあるはずですが、上記のリーズニングでは最初の1つと最後の1つのみの明示しかありません。何が矛盾で何が一致だと判断したのか?を具体的に明示する必要があります。
当塾では塾生一人一人がどのような解答プロセスを経て答えを出したのかを丁寧に見ています。
上記リーズニングのプロセス、なぜしなければならないのか?という部分をよくよく考えて、下記からの問題のそれぞれの処理について理解してください。

問題文に見えている部分の処理について