速読英単語は、受験生にとって必須の英単語学習の定番参考書です。 しかし、単に読み流すだけでは効果が薄れてしまいます。本記事では、速読英単語の正しい使い方と勉強法を解説します。 長文を読み込むことで英文理解力が鍛えられます。 この記事では速読英単語をどのようなふうに使ったら良いのかをお伝えしていきます
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- 速読英単語は、受験生にとって必須の英単語学習の定番参考書です。
しかし、単に読み流すだけでは効果が薄れてしまいます。本記事では、速読英単語の正しい使い方と勉強法を解説します。
長文を読み込むことで英文理解力が鍛えられます。この記事では速読英単語をどのようなふうに使ったら良いのかをお伝えしていきます。
[toc]「速読英単語」の概要
「速読英単語」は、長文の中に頻出する英単語を学習することができる単語帳です。
特徴としては、単語や熟語を単独で丸暗記するのではなく、小説や論文などの長文の中にそれらの単語や熟語が織り交ぜられた形式になっています。
そのため、単語や熟語を文脈の中で理解しながら学習することができるのがメリットです。レベルは、中学編、入門編、必修編、上級編と段階的に難易度が上がるシリーズとなっていて、自分の英語力に合わせて選択できます。
「速読英単語」のメリット
まず、単語や熟語を長文の中で学習できるため、その言葉の実際の使われ方が理解しやすくなります。
単語帳で単独に覚えるよりも、文脈の中での意味が自然に頭に入ってきます。単語を覚える最良の方法は文脈で
20ヶ国語話すことができるスティーブカウフマンによると、文脈で覚えることで単語を覚えることができると伝えています。
The best way to learn a language is to massively ingest it, by listening and reading. Listening and reading are so powerful. If you can read the books, you know the language.
言語を学ぶ最善の方法は、聞いたり読んだりすることによって言語を大量に取り入れることです。聞くことと読むことは非常に強力です。もし本を読むことができるなら、その言語が分かるのです。
出典:—Kaufmann on language learning音声DLで簡単に聴くことができる
音声がDLで聴くことができるので、リスニング力の向上にも役立ちます。
音声を聞きながら、発音と聞き取り力が同時に鍛えられるのが良い点です。「速読英単語」の対象者
最強の単語本ですが、、デメリットとしては、ある程度の英語力があることが必要です。
基礎的な語彙力と文法力が身についている中上級者向けの参考書です。初級者は難易度が高すぎるため、まずは基礎的な単語帳から学習することをおすすめします。
また、英文法や文構造の基礎知識が習得済みであることが前提となっています。英文を正しく解釈できる読解力がないと、この参考書からの学習効果はあまり期待できません。
「速読英単語」それぞれのレベル
「速読英単語」にはレベル別のシリーズがあり、以下の特徴があります。
出題校 中学レベル 共通テスト〜 中堅私大〜
GMARCH早慶上智、
難関国公立初期段階 – 共通テスト5,6割 共通テスト7、8割 早慶 到達段階 共通テスト6割 日東駒専 GMARCH 早慶、難関国公立 英検レベル 英検3~準2級 英検2級 英検2~準1級 英検準1級 理想の開始時期 高校2年夏 高校2年冬 高校3年夏まで 高校3年夏〜 中学編
この中学編では、中学レベルの基礎的な英単語と熟語が収録されており、英語学習を始めたばかりの人でも学習しやすい内容になっています。
文法事項はほとんど使われておらず、まずは辞書に載っているような基本単語や、日常生活で頻出する熟語を中心に構成されています。
したがって、英語初心者や中学生にとって、英語学習の入口として中学編の「速読英単語」は適した教材といえます。ゆっくりと基礎から積み上げながら学んでいくことがおすすめです。入門編
入門編の「速読英単語」は、高校1、2年生向けの初級から中級レベルの英単語と熟語を学習することができます。
入門編には、高校ではじめて本格的に英語学習に取り組む生徒向けに、やさしめの単語と熟語が厳選されています。文法的に複雑な文や、難解な単語はほとんど使われておらず、高校生にとって適切なレベル感で学習できる内容になっています。
したがって、高校1、2年生は入門編から始め、
徐々に中級レベルまで英単語力を伸ばしていくのが無理のないペースといえます。必修編
必修編には、過去の国公立大学や旧センター試験で実際に出題された英単語が頻出順に収録されています。
そのため、大学入試で求められる標準的な英単語力は、この必修編をマスターすることで効率的に習得できます。
高校生が大学入試に向けた英語学習を本格的に始める際には、必修編からのスタートが最も無理が少ないと言えます。頻出単語をしっかり押さえることができれば、入試で活きる実力が身に付いていきます。上級編
上級編の「速読英単語」は、早稲田大学や慶應義塾大学などの難関大学を目指す人向けの上級レベルの英単語集となっています。
上級編には、難関大学の過去問から実際に出題された非常に難しい英単語が収録されています。
標準的な大学入試の英単語力だけでは不足がちな、奥深い英単語力が求められます。
したがって、難関大学合格を強く望む人にとって、上級編は欠かせない上級参考書の1冊と言えます。ゆっくり丁寧に学習を進める必要があります。「速読英単語」の使い方
「速読英単語」の効果的な使い方は以下の通りです。
[ptimeline]
[ti label="STEP1" title="最初は単語だけに集中して学習します。"]長文は一旦飛ばして、掲載されている単語を丁寧に覚えていきます。[/ti]
[ti label="STEP2" title="次に長文を使った復習"]単語の意味がある程度定着したら、長文に移行します。実際の文脈の中で単語が使われているかを確認しながら、理解を深めていきます。[/ti]
[ti label="STEP3" title="シャドーウィング"]音声を活用して音読やシャドーイングのトレーニングを取り入れると効果的です。発音と聞き取り能力も同時に向上できます。[/ti]
[/ptimeline]このように、最初は単語集中から長文活用へ、そして音声学習へと移行していくのが、「速読英単語」を最大限生かす使い方といえます。
「速読英単語」が難しい場合
「速読英単語」を使用してもなかなか上達が感じられない場合、以下の点を確認してください。
まず、自分の基礎的な英語力が不足している可能性があります。
文法や語彙力が十分ではないために、この参考書の内容を理解するのが難しい場合があります。
その場合は、より基礎的な英単語帳や入門書を使って学習をすすめることをオススメします。具体的には、「肘井の読解のための英文法」や「大岩のいちばん初めの英文法」が良いでしょう。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/hijiimanabu/"]
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/oiwaeibunpo/"]「速読英単語」はある程度の英語力が前提となっているので、基礎力が追いついていないと効果を感じにくい側面があることに注意が必要です。
基礎からしっかり身につけた上で、再度「速読英単語」の学習に取り組むことを検討してください。「速読英単語」の次のステップ
さらに難しい長文を解いていく
文法能力や読解力を高めるための参考書を併用することです。
「速読英単語」だけでは語彙力のみに偏るため、文法や長文読解力の訓練も必要です。ぐんぐん読める英語長文のレベル、効率的な使い方【速く正確な読み】
【The Rules/ルールズ】早慶必須の英語長文問題集
【英語長文 ポラリス(0,1,2,3)】(レベル、使い方を徹底解説)
【GMARCH以上必読】『竹岡の英語長文Supremacy』の使い方精読を強化する
さらに難しい英文読解を行っていくのが良いでしょう。
具体的には「英文熟考」「ポレポレ」、「透視図」、「英文解釈の技術」といったのをやっていくと良いでしょう。【使い方】ポレポレ英文読解プロセス50のレベル【英文解釈】「透視図」と「ポレポレ」どっちが良いのか徹底比較
【使い方】英文読解の透視図のレベル(難しい文章を読める!)
基礎から早慶「英文解釈の技術」シリーズの使い方のレベルの徹底解説
【英文熟考】上・下の使い方、レベルを徹底解説【神書確定】このように、単語力に加えて文法力や読解力を磨き、段階的に難易度の高い教材へ移行していくのが望ましい学習の次のステップといえます。
熟語が弱い・・という場合は同じシリーズの速読英熟語をやってみましょう。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/sokudokueijukugo/"]「速読英単語」のまとめ
「速読英単語」は、文脈の中で英単語を学習するのに適した参考書です。単語の実際の使われ方が理解しやすいというメリットがあります。
ただし、ある程度の英語力がないと難易度が高すぎて効果的に使えない点に注意が必要です。
また、付属のCDを活用することで、音読やシャドーイングなど様々な学習方法を取り入れられます。音声学習は英語力向上に大変効果的です。「速読英単語」は文脈学習のメリットが大きい反面、適切な使用法は必要となります。
英語力に合わせた活用がポイントとなります。[ad doc=""]