早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で英語英作文を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。
勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません!
適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。
当塾で指導している最速で効率的に英語の成績をあげる勉強方法の一部をお伝えいたします。
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▶基本的に全部読んでいただくことを推奨しておりますが、適宜自分の学力に合わせてお読み下さい。
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英作文は怖くない!絶対に役立つ英作文のポイント
英作文が苦手・・・
英語から日本語の翻訳はできるけど、日本語から英語への翻訳はできない
という方はかなり多いと思います。英作文は英語学習者なら誰もが一度は苦しむ分野です。でも英作文はコツさえつかめば簡単であり、高得点もとりやすい分野。つまりライバルと差をつけやすい分野なのです。
今回は難しい英作文を簡単にするコツをご紹介します。
例文暗記が大切
英作文に関わらず、英語を喋るために一番大切なことは多くの例文を暗記することです。
頭の中でひたすら例文を暗記するのも悪くはありませんが、ベストは口に出して、何度も繰り返すことです。
何も見ないで自然と例文がすらすらと口から出てきたら完璧です。
例文はむやみやたらに暗記すればいいというものではありません。効率のいい覚え方というものがあります。
今回はそれに従って例文を覚えていきましょう。
最初に覚えるべきなのは基本の5文型です。
英作文のためにできるだけ長く複雑な文章を覚えようとする方もいるかもしれません。
しかし英作文では長く複雑な文章を作るよりも、短くて言いたいことがはっきりしている文章を作ることの方が大切です。
また長く複雑な文章を作ろうとすることは、減点の可能性を高めるということでもあるのであまりおすすめはできません。
話に戻って、基本の5文型って何? と疑問に思った方もいるかもしれません。
5文型の復習
まずは基本の5文型を復習しましょう。基本の5文型は皆さん必ず中学校で習っています。
主語がS、動詞がV、目的語がO、そして補語がCで表されていましたね。
5文型の基本的な形は以下の通りです。
第一文型:S+V
第二文型:S+V+C
第三文型:S+V+O
第四文型:S+V+O+O
第五文型:S+V+O+C
詳しく第一文型から見ていきましょう。
今回はたくさんの例文を紹介していきます。
紹介した例文は暗記にぴったりなので、ぜひ全て暗記するようにしてください。
それでは第一文型を見ていきましょう。
She smiles. 彼女は笑った
SがShe、Vがsmilesですね。 主語と動詞だけで成り立っています。
第二文型はどうでしょうか?
He is a singer. 彼は歌手です。
Cはa singerです。
第二文型の特徴はS=C、つまりCがSの職業や身分を表すということです。
He has a book. 彼は本を持っている
これは第三文型ですね。
目的語、つまりOにあたるのがa bookです。
He gave me an apple. 彼は僕にリンゴをくれた
これはOが2つある(me、an apple)の第4文型です。
I made her cry. 僕は彼女を泣かした。
これはO(her)=C(cry)の関係が成り立っていますね。
だから第5文型です。
まずは第2文型から第5文型までを暗記しましょう。
以下に暗記するべき例文を書いておきます。
第2文型
She is a lawyer. 彼女は弁護士だ
That cat is cute. あの猫は可愛い
We are university students. 僕たちは大学生だ
They are from England. 彼らは英国出身だ
This is my favorite book. これが僕のお気に入りの本です。
まずはこれらの文を暗記しましょう。
暗記したら単語を変えるだけで、文の意味を変えることができますよね。
例えば
That dog is cute. あの犬は可愛い
This is my favorite movie. これは僕のお気に入りの映画です。
第3文型
She reads a book. 彼女は本を読んだ。
He bought a pair of shoes. 彼は靴を買った。
I eat cookies. 僕はクッキーを食べる
I want it. それが欲しいです。
I want to drink something cold. 何か冷たいものが飲みたいです
He tries to play soccer. 彼はサッカーをしようとしている
She lives such a good life. 彼女はそのようないい生活を送っている
I love you. 君を愛している
I learn English. 英語を学んでいる
He speaks English. 彼は英語を話す
第3文型は暗記する量が多いと思うかもしれませんが、どれもシンプルで簡単なもの。
これにbe動詞を加えて動詞を~ingにすると動名詞になり、未来形も簡単に作れるようになります。
第4文型
I give you this. これを君にあげるよ
He sent me a letter. 彼は僕に手紙を送った
She feeds her dog some foods. 彼女は犬に餌を与えた。
He showed us his new car. 彼は僕たちに新しい車を見せた
She cooked me some delicious foods. 彼女は僕に美味しい料理を作ってくれた
The student asked the teacher a lot of questions. その生徒は先生にたくさん質問を下。
She asked me to tell her the truth. 彼女は私に真実を伝えるように頼んだ。
He asks me if I can do his homework. 彼は僕に彼の宿題をできるかどうか尋ねた。
I find it interesting. それは面白いと思うよ。
第5文型
All of my friends call me John. 友達皆が僕のことをジョンって呼ぶ
He found it hard to pass exams. 彼はテスト合格するのが難しいと分かった。
My jokes kept them silent. 僕のジョークは彼らを無言にしたままだった
The cold weather turns leaves red. 冷たい気候が葉っぱを赤色にしている
He saw me walking with my girlfriend. 彼は僕が彼女と歩いているところを見た
I heard my name called. 自分の名前が呼ばれるのを聞いた
I want you to make it clear. 君にそれをはっきりとして欲しい
My son always makes me smile. 息子はいつも私を笑顔にする
I had my homework finished. 宿題を終えた。
Let me know if you need my help. もし助けが必要だったら教えて
The medicine helped him get better. その薬のおかげで彼はよくなった。
第4文型、第5文型もある程度の例文はあげましたが、随時いい例文を見かけるたびに覚えてください。
英作文、そして英語を喋るにはどれだけ多くの英文を覚えることがカギとなってきます。
英作文は骸骨だと思っていただければ、英作文つくりも怖くはなくなると思います。骸骨には様々な骨があって、それらの骨は体の異なった様々な場所についていますよね。
英作文は骨という単語で構成されていて、単語は様々な方法で文につけられるのです。
皆さんにはすでに覚えるべきシンプルな文型たちをご紹介しました。これでもう複雑な文章も簡単に作ることができます。
骸骨の英作文に、少しずつお肉をつけてあげればいいだけです。
例えば
He showed us his new car. 彼は僕たちに新しい車を見せた
は第4文型であげた例文です。これにお肉をつけてあげると以下のようになります。
He showed us his new car that his dad gave him. 彼は父からもらった新しい車を僕たちに見せた。
関係代名詞のthatでお肉をつけていますね。
シンプルな第4文型の文章にちょっとだけお肉を付けただけで、一気に英語上級者らしい文になりました。
もう少し見ていきましょう。
I learn English. 英語を学んでいる
これは以下のようにすることもできます。
I learn English, because I want to go abroad. 外国に行きたいから英語を学んでいます。
接続詞のbecauseというお肉をつけました。
ここで一つ注意点です。
英作文を行う際には文の先頭に接続詞を持ってくると減点の対象になるかもしれません。
例えば先の例文は
I learn English. Because I want to go abroad.
とも書くことができますこれは減点対象です。基本的な形さえ覚えておけば、あとは時制や単語を入れ替える、そしてお肉をつけてあげるだけで複雑な文章も簡単に作れます。
頭を使って表現を考える
英作文を行う際には頭を使って表現を考えることが大切です。
我々が日本語をしゃべる時には、見たものや聞いたものなどを瞬時に頭の中でイメージして言葉に出します。
しかし母国語ではない英語を話すときには、見たものや聞いたものなどを瞬時に頭の中でイメージして英語を喋るという訳ではありません。
ほとんどの方が頭の中で一度日本語の文章を作ってから、それを英語に翻訳するはずです。
理想はイメージしたものをすぐに英語で発することができるようになることです。
しかし、これは練習が必要で、かなりの時間がかかります。
皆さんに必要なのは頭の中に浮かんだ日本語の文章を、できるだけ自然に英語に訳すことです。
しかし思ったことをすぐに英語で発することができるようになる練習方法もあります。
その練習方法が頭を使って表現を考えるということです。
暗記をする際、漠然と例文を読むのではなく、頭を使って、つまり頭の中でその例文の光景をイメージしながら行いましょう。
例えば
I give you this. これを君にあげるよ
を暗記するときは、あなたが誰かに何かを与える場面を想像しながら例文を口に出してください。
これを続けるだけで即座に英語が出てくるようになります。
また英作文をする上で大切なのが、自分の知っている表現で英文を作っていくということです。
例えば
I always have fun while learning English. 英語を学んでいるときはいつも楽しんでいる
という表現ができなかったとします。
でもこれは、
It’s always fun for me to learn English.
と書き換えることができます。
柔軟な頭を持って、自分の知っている表現で英作文を行うことが重要です。
試しに以下のような問題を解いてみて下さい。
実践的に問題を解いていく
たくさん英文を暗記して、文章構成も学んだら、あとは実践問題を解いていくだけです。これから出す日本語の文章を英文にしてみてください。
1.僕はお母さんにいくつかの花を買った
2.彼女は美味しい料理をいくつか作って、彼は飲み物をいくつか買った。
3.東京は世界で最も有名な都市の1つだ。
4.学校のルールは破られてはいけない
5.僕はずっとロシアに行きたかった
6.彼女は学校のルールを破るような人では決してない(関係代名詞を使って)
7.彼は何をして、どこに行けばいいのかわからなかった。
8.僕がマイケル・ジャクソンの大ファンであるいくつかのいい理由があるよ。
9.君と話しているといつも楽しくなるよ
10.あなたがこの記事を役に立つものと思ってくれたことを願います。
答え合わせ
→もちろん、作文なので下記が絶対の正解ではありません。以下の作文と違うからといって落ち込まずに英語ができる人に添削を受けてみましょう。
1.I bought some flowers for my mother. / I bought my mother some flowers.
2.She cooked some delicious foods and he bought some drinks.
3.Tokyo is one of the most famous city in the world.
4.The school rules must not be broken.
5.I want to go to Russia.
6.She is the last person who breaks the school rules.
7.He didn’t know what to do, where to go.
8.There are several good reasons why I am big fan of Michel Jackson.
9.Talking to you always makes me happy.
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この他にもある1つのテーマを決めて、それについて英作文を行うことはいい練習になります。作った英作文は学校の先生や塾の先生などに添削を頼みましょう。*当塾でも添削は徹底的に行っていきます。
自由英作文について
上述した方法で例文を覚えたのであれば、自由英作文という50~150字程度でテーマに沿って記述していく作文を行っていきましょう。昨今の大学入試では早慶でも偏差値が高く人気の学部は自由英作文を課す傾向が高くなってきています。
大学入試以降でも実際に英語を”使う”ということを目標にしている人は、早いうちから対策をとっていきましょう。
自由英作文を勉強したことがない人からすると、100Wordも文章を書くことができない!と考えてしまいがちですが、、作文を書くというのは慣れです。
1年あれば上記のように英語でインプットして、瞬時に簡単な英作文を作ることができるレベルに到達して、自由英作文の特有の型を学んでいけば必ずできるようになってきます。
また、書くことで文法の復習ができたり、英語の文章の構成の仕方を学ぶことができるので英語の読解にも良い相互作用があります。ですので、どの大学を受ける学生でも時間のあるうちにこのレベルまでできるようにしておくのが良いか考えられます。
英語特有の文章構成の考え方を学ぶ
ここでは簡単に英語の文章を書いたり読んだりしたりする際の文章構成の違いをお教えしていきます。
英語と日本語では文章構成が全然違います。
日本語の文章構成の基本は起承転結ですよね。
一番初めに問題提起をして、最後に結論を持ってくる。一番伝えたい結論は、もちろん「結論」部分でしか言いませんよね。
英語の場合はイントロ、本論、そして結論です。日本語との違いは「転」がないだけですが、英語を使う上で「転」は無駄な情報なのです。
英語は可能な限りシンプルに、無駄な情報は省くことが大切です。
さらにイントロ部分で結論をそれとなくほのめかすことが必須なのです。
パラグラフ(段落)構成も全然違います。
英語のパラグラフの一番初めの文章は、そのパラグラフで最も伝えたいこと、もしくはパラグラフ全体の要約が来るのです。
次に続くのが、最初にほのめかした結論を補助するサポート文章。
最後にはっきりとした結論を書く。
これが英語のパラグラフ構成の仕方です。
例を見てみましょう。
1.Memorizing a lot of English sentences is a good way to improve your English.
2.First of all, you can learn not only new vocabularies, but also new grammars.
(For example①・・・)Secondly, you can get accustomed to speaking English.(For example②・・・) That is why when you remember sentences, you should read them aloud. Also reading sentences out loud improves memory retention.
3. In short, memorizing a lot of sentences is the most efficient way to improve our English.
1では結論を述べ、2でその結論をサポート、そして3で結論を再び書いていますね。実際の英作文では2の部分をもう少し長く、具体的にする必要があります。
*For example①,②の部分は理由の具体化をしています。このように英語は先に進むに連れて抽象的な文章が具体化されていきます。このあたりは、英作文だけの話ではなく、読解の部分でもお話しております。まだ読んでいない方はこちらをご確認下さい。
https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/english-benkyo/
英作文を書くときには結論を先に述べるということを学びました。大学受験では、英語の文章構成がされていないと、どんなにいい内容でも減点されるので要注意です。
自由英作文の型を学ぶ
上記の基本的な英語の作文の考え方を学んでいただいたら、次は自由英作文の型を身につけていきましょう。
自由英作文には合格するための必須の型(フレームワーク)があります。ですので、基本的にはその型に当てはめていくだけで、合格答案を書くことができてしまうのです。
ですが、こうした型は意味が理解できない段階だと誤用してしまう恐れがあります。ですから、まずは簡単な英語を上述した内容を使いこなせることを目標にしていきましょう。
まとめ
英作文といっても基本はシンプルな文章の集まりです。1つの文が長ければ長いほど、いいという訳ではありません。 無駄がなくはっきりとしたメッセージがある文章がいい文章です。今回紹介した以外にもIt構文や比較級、受動態などたくさんの例文を暗記する必要があります。でもどんな文章でも基本の5文型をマスターしておくことで、応用を利かせることができます。
難しいことを難しく言うような表現を覚えるのではなく、中学レベルの簡単な英語で表せるようにまずは暗記をして頭をつかって工夫した表現を使えるようにしていきましょう。