化学の新研究と新演習という理系難関大学志望者にとってはおなじみの教材です。この2冊の教材は完璧にできるのであればおすすめですが、多くの受験生にとっては時間切れになって使うことができない可能性があります。使い方が肝心の教材となるでしょう。 ページ目次参考書の特色使い方1ランク成績を上げるための使い方こ
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化学の新研究と新演習という理系難関大学志望者にとってはおなじみの教材です。この2冊の教材は完璧にできるのであればおすすめですが、多くの受験生にとっては時間切れになって使うことができない可能性があります。使い方が肝心の教材となるでしょう。
参考書の特色
■化学の新研究について
▶対象者
化学の基礎から標準レベルを理解しており、かつ早慶、旧帝大学以上の難関大学を志望している受験生向けです。HIRO ACADEMIAでは問題演習、過去問演習時に分からなかった問題を理解するために利用しています。
まず、この参考書の使い方は辞書的に使うことです。また、辞書としてもレベルが高いので初学者や基本を理解していない人が分からないからといって利用するのはおすすめしません。基本的にこの参考書は辞書として使うので通読などはご法度です、非効率を極めるのでやめましょう。(ただし、高1,2生で学校の化学を聞いていてもよくわからない!という学生だけど、化学が好きという受験生であればはじめから読んでみても良いと思います。要は自分が持っている受験までの時間がどれだけか?というのを理解しておくのが肝心です)
この参考書が優れているのは大学受験レベルの化学であればどんな内容も事細かに書かれています。むしろこの参考書に書かれていること以上の内容はでないといっても過言ではないのでどこまで内容を突き詰めればいいのかという一つの指標にもなるでしょう。
題名の通り理系難関大学受験生にとって最高の辞書になることは間違いないです。
■化学の新演習について
▶対象者
既に化学は得意(偏差値65程度)で更に難関大学の化学で点数をとれるようになりたい方
化学の標準的な問題が解けている人向けの問題集です。この問題集を仕上げれば十分に難関大学の問題に対応でき、化学を得点源にできるくらいの力がつきます。ただし、その分時間もかかるので、1冊全部を完璧に仕上げるのはかなり時間がかかります。難易度が★の数で3段階に分かれていますが、★2つの問題が解けるようになっていれば他の教科に時間を割く方が効果的な場合が多いです。
全6編に、331問の問題が振り分けられた構成となっています。本編以上の厚さである解答解説は非常に充実しており、問題そのものだけでなく関連した知識についても詳しく解説してあります。
使い方
■化学の新研究について
▶おすすめ使用期間
受験期間
特に決まった期間はなく、ある程度基礎が固まり、問題演習をしている時に手の届くところにおいておくのが良いでしょう。
■化学の新演習について
▶
おすすめ使用期間
3ヶ月~4ヶ月半
この問題集に取り組むのは過去問に向けた仕上げの段階であることが多いです。
問題を解く際には、1問ごとに時間を計って取り組みましょう。入試は限られた時間内で問題を解く必要があるので、解ける問題を多く解くことが大事となります。ある程度考えて解けなければ、解答を見て問題を解くのにどのような知識が必要であったかを理解するのも大事です。また、自力で全部問題を解けた人も、解答解説に「補足」「参考」がある問題についてはよく読みましょう。関連した知識を入れることで、対応できる問題にも幅がでてきます。
また、
この問題集は全ての問題を完璧にする必要はありません。
この問題集に取り組み、解けなくとも解答解説を見て理解できるレベルであれば、基本的な部分の理解はほぼ完璧になっていると思います。★1つの問題だけを解いていくのでも十分に実力がつきます。もちろん、その問題の解答解説をしっかり読んでおきましょう。★2つ、3つの問題にも取り組むことができれば完璧です。
1ランク成績を上げるための使い方
■化学の新研究について
前述した通り、問題演習時に分からない部分を調べることがベストな使い方です。またわからない部分があった際には、その部分だけでなくその知識の前提となる部分も調べておくと単純に暗記をすることなく、物事の因果関係を掴んで理解することができます。
■化学の新演習について
0ベースから全ての問題を解いていくのではなく、自身の苦手な分野またはそれに関連する分野に絞って学習をしていきましょう。また過去問で間違った分野に対しての演習を積んでおくと良いでしょう。
この参考書によくある質問集
ここではこの参考書によく当塾に寄せられる質問をQ&A形式でお答えします。
解答はプラトン先生にお答えいただきます。
[speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitom1.gif" name="質問1"][化学の新演習について]問題数が多くて最後までできません。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]この問題集は0から最後まで行う参考書ではないでしょう。特に現役生であれば尚更です。この教材を行う段階で問題の難易、やるべきかやらないかの判断が自分でできるまたは判断がデキる人がそばに居るという状況でないかぎりはすべきではないでしょう。
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[speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitom1.gif" name="質問2"][化学の新演習について]この教材を全部できるようになったらどの大学の問題でも解けるようになりますか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]基本的には解けるようになります。ですが、この問題集を全部終えようとするよりも、他の科目に時間を回すほうが”受験で合格する”という目標に到達するには効果的でしょう。受験で大事なのは1つの科目だけ得意になるのではなく、バランスが大事です。特に難関大学であれば難関大学であるほど、微妙な点差の闘いになります。合格できるか不合格かは紙一重と言えるでしょう。そのた、化学で高得点を目指すのではなく、まだ得点が取れてないのであれば他の科目で合格点を目指せるようにするのが効率的です。結局、どれだけ化学ができるようになっても志望校に合格できなければ意味がありません。[/speech_bubble]