偏差値30からの早慶圧勝の個別指導塾 HIRO ACADEMIA

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【高3】過去問ってどうやって使ったらいいのですか?

2021.10.15

この記事では、どのように勉強をすれば圧倒的に成績が上がるのか悩んで当塾のカウンセリングを受けた方に対して当塾がどのような解決策を出したのかをお伝えしていきます。(*他の方にも役に立つためにもなるべく具体的に記述いたしますが、個人が特定されない程度に情報は伏せさせていただいています) 勉強の効率が2.

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  • この記事では、どのように勉強をすれば圧倒的に成績が上がるのか悩んで当塾のカウンセリングを受けた方に対して当塾がどのような解決策を出したのかをお伝えしていきます。(*他の方にも役に立つためにもなるべく具体的に記述いたしますが、個人が特定されない程度に情報は伏せさせていただいています)
    勉強の効率が2.5倍上がるカウンセリングのお申込みはこちらから申し込みしております。初回無料で受け付けています。

    以下が相談内容です。

    慶應理工学部

    高校3年生

    英語:70

    数学:72

    物理:64

    化学:73

    研究者

    現在基礎も固まってきたので過去問に取り組んでいるのですが、過去問をどう使ったらよいのか?、イマイチわかりません。

    解いて、ただ丸付けをしているだけで成長が全然実感できません。。。

    どのように使うのが早慶合格者にとってはベストなのでしょうか?

    ACADEMIA’s Answer

    多くの受験生は過去問の使い方を間違っていますね。

    受験生の中には自分の実力を試すものだから、最後まで大事にとっておくなんて人もいます。

    あらかじめある程度実力がある学生であるならばこれでも大丈夫なのですが・・・

    早慶への逆転合格を目指している層にはちょっとこれでは難しいですね。ではどうしたら良いのでしょうか?

    過去問は課題を発見する場所

    過去問 参考書

     

     

    過去問を解いているとよく「MARCH8割できたー!」だとか「早慶7割で来た!」といった言葉を目にしますが、これってホント意味無いですよね笑

    過去問を解いていてできない部分を発見したら、「なぜ」を何度も考えて自分が間違えた根本原因を考えていき、これまで使ってきた参考書や予備校の教材に戻っていきます。

    このこれまでの教材に戻っていくというのが大事ですね。基本的に10月というのは、あたらしく学ぶことはほとんどないですね。

    知識として新しいことを学ぶのではなくてこれまで学んだ知識が、身についているかを見ていかないといけません。

    過去問を解いてできたことに喜ぶのではなくてできなかった部分を発見して喜ぶのが早慶に逆転合格して圧勝する受験生です。

    *当塾ではできた部分ではなくてできない部分に着目して分析をしていきます。私たちと一緒に過去問を分析していくことで、できない部分をできるようにしていく考え方をつけることができます。この過去問を論理的に分析していくという点も当塾ならではです。他の塾、予備校ではけっしてしませんので・・

    もう新しい教材はいりません

    ACADEMIAの塾生でも何か過去問でわからない部分があると「対策で何か参考書が必要ですか?」ということを質問してくる学生がいますが、実際にはいりません。

    まじめに勉強している学生であれば、これまで知識として早慶合格レベルに達しています。

    これまでの学習がしっかり身についているか?を確認する意味をこめて再度これまでの教材を復習していくのが先です。

    頑張りましょう!

    Youtubeの方でも過去問の使い方をお伝えしています。

    いかがでしたでしょうか? 当塾では個人の現在の学力、成績に合わせて適切な指導を行っております。どんな学力であっても、こんなことできるの?というご相談でも構いません。当塾にお気軽にご相談、ご連絡下さい。
    東京での指導はもちろんのこと、インターネットを使用すれば日本全国、世界中どこからでも指導を受けることが可能です。

    まずはお気軽にカウンセリングを受けて下さい。

文系理系のメリットデメリットを考える

2020.06.05

文系に進むのか?理系に進むのか?多くの人があまり考えずに決定している場合が多いかと思います。 特に文系に進む理由として、数学ができないから、という否定的な理由で選ぶ人が多いです。 そういった観点もある程度は大事ですが、理科が好きだけど数学ができないという理由であればもったいないです。 数学は英語より

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  • 文系に進むのか?理系に進むのか?多くの人があまり考えずに決定している場合が多いかと思います。
    特に文系に進む理由として、数学ができないから、という否定的な理由で選ぶ人が多いです。
    そういった観点もある程度は大事ですが、理科が好きだけど数学ができないという理由であればもったいないです。
    数学は英語よりも、前提条件が少ないので基本的な四則演算ができていれば誰でもできる科目です。
    現在できてないのは方法が悪いだけで時間さえ書けることができるのであれば、意外と簡単にできるようになります。
    ですから、数学ができないから・・・という理由で理系の大学入試を諦めるのはやめましょう。

    そこで、今回は少しでも考える道筋を作るために、文系理系それぞれのメリット・デメリットを考えてみたいと思います。

    [word_balloon id="1" position="L" size="M" balloon="line" name_position="under_avatar" radius="radius_12" avatar_border="false" avatar_shadow="false" balloon_shadow="true" font_color="#ffffff" bg_color="#70a6ff" font_size="22" balloon_full_width="true"]数学ができないから文系を選択するのはもったいないので、ちゃんと考えて選択しよう![/word_balloon]

    文系のメリットとは?

    文系では大学で法、政治、経済、言語など幅広い選択肢から自分が勉強したい科目、専攻を選ぶことができます。そのため、自身の好きだと感じることに応じて柔軟に学ぶことができます。
    また、学部によって違いはありますが、基本的に学校での拘束時間が短く、アルバイトやインターンをしたり、サークルに打ち込んだりする時間を長く取り、社会との触れ合いの場が多くなるでしょう。

    文系の学生にはそういった社交性を求められることが就職時にも求められることが多いので、むしろ積極的にそういった時間をとっておくことが肝心でしょう。

    研究の拘束時間は理系に比べて短いです。
    その分どんどん勉強する人と差はつきますが、将来研究職を目指しているわけじゃない、大学生活をエンジョイするんだという人には文系の方が向いているかもしれません。
    サークル活動やアルバイトは文系の方がしやすいでしょう。
    もちろん、将来研究職を目指して勉強に没頭することはできます。

    大学卒業後のことを考えてみましょう。専門を生かした職業に就くというのは理系より難しいかもしれません。就職するときに不利な部分があるのは否めないでしょう。

    学費については、文系の方が安い場合が多いです。施設費などは絶対に安いですよね。

    文系のデメリットとは?

    文系のデメリットは、その自由さ故に専門性が身につきづらいという部分です。
    理系と違って、レポートの提出や実験など能動的に行っていく部分は少ないので、大学に通ったけれど何も身につかなかった。。ということはよくあることです。

    多くの場合、文系の場合は大学での教育効果は就職に対しての教育効果はありません。
    自由な時間という文系のメリットをいかに有効活用して、デメリットを打ち消す程にいろいろな活動を行っていけるかどうかがポイントになります。

    理系のメリットとは?

    理系では、大学では座って教授の話を聞く講義だけでなく、実験や、プログラミングの授業など特殊な授業が増えてきます。
    授業は結構専門的なことを学ぶことができるので、しっかり将来にむけて勉強をしたい学生には向いています。

    理系の一番のメリットは、筋道だって考える癖がつくという理系の考え方を身につけることができる点にあるでしょう。
    論理の飛躍なく相手に説明するというのが、理系で論文を書く際には必要となります。その際には、教授からの綿密なチェックが入るため、中途半端な文章を書くことはできません。

    結果、一つ一つ筋道だって考える癖をつけることができます。

    こうした考える癖は、仕事をする上でも大事です。仕事の成果を出すために目的を考えてそこから逆算して一つずつ考えて何をしていくのか?という点を考える癖ができてきます。

    就職は文系に比べて実験室からの推薦などもあるため有利になるでしょう。

    国語と社会が苦手な人は国語と社会を受験で使わなくていいというイメージがあると思います。ですが、大学に入って自然科学を勉強するとどうしても哲学的な話や、欧米の思想や歴史が出てくるところはあります。
    学問が欧米を中心に発達してきたという部分は否めませんので、こればかりは止むをえません。

    理系のデメリットとは?

    大学に入ってからは研究室に拘束されることは多くなります。

    また、実験やレポートはたくさん必要になります。時間的には文系の人よりも余裕がなくなるでしょう。その分、学問の専門性は身に付きます。この学問は「実学」ですから、就職の時に有利に働くことも多いです。

    大学卒業後のヴィジョンについては、理系の方が有利みたいですね。

    学費はちょっと高くなってしまいます。この拘束時間を考えることは楽しい!と思える学生であれば、得ることが大いにある4年間(多くの場合は,大学院まで行くので6年間はあります)になるでしょう。

    文系に進む場合は?

    さて、具体的な進路の話になりますが、
    文系での進学を考える場合早稲田、慶應への進学が多くの人にとって最も効果的な選択肢の一つになるでしょう。
    *東大を狙えるのであれば、それはそれで良いのですが、科目数を考えると多くの人にって難しいでしょう。
    文系において就活で有利になるのは早稲田、慶應です。
    国公立は地元での就活であれば、良いですが、都心、外資での就活を考えるのであれば、早慶が最強のブランドの一つです。

    さて、実際に文系で受験するにあたり重要になってくる科目は英語です。英語ができないと全くもってどこの大学も合格できません。おすすめの教材を下記あげておきますので確認してください。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/eigo-jakusya/"]

    理系に進む場合は?

    理系に進む場合は、学費の安さも考えると国公立が一番良い選択肢になるのではないでしょうか。
    学費の点がクリアできているのであれば、都心での就職を考えると早稲田、慶應も選択肢の一つに入ってくるでしょう。

    理系にて実際に受験するにあたり、重要になってくるのは数学と英語ですね。
    数学は、数学3までまず終わらないと話にならないので、数学3が苦手な人は下記より確認してください。
    *その他、数学1A,2Bについても基礎的な教材を貼っておきます。

    [plus url1="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/sugaku/sugaku1a/" title1="数学I・Aの基礎はこれで勉強しよう!オススメ参考書" url2="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/sugaku/marth2b-kiso/" title2="数学2B 基礎を固めるオススメ参考書/勉強法" url3="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/sugaku/marth-3/" title3="数学Ⅲ 基礎を固めるオススメ参考書/勉強法" url4="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/sugaku/sakatabibun/" title4="参考書数学界の神|坂田の参考書の使い方はこちらから"]

    また、英語が苦手な人は文系と同じものを貼っておきますね。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/eigo-jakusya/"]

    進路はなかなか迷いますよね。どのようなことを目指せば良いのか?わからないことなあどあれば当塾でも相談に乗っていますのでお気軽にこちらよりご相談ください。

最速生物勉強法|早慶圧勝レベルまで効率的に成績を上げる方法

2016.09.08

早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で生物を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません!適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。当塾で指導している最速で効率的に生物の成

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  • 早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で生物を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません!適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。当塾で指導している最速で効率的に生物の成績をあげる勉強方法の一部をお伝えいたします。 [toc]

    高校で生物を学ぶ意義

    高校で学ぶ生物は医学、看護、理学、薬学、農学などの分野でより専門的な勉強・研究を行う上での土台作りという意味合いが強い科目なのかもしれません。
    しかし、生物(学)を広義的に捉えれば、そのルーツはアカデミズム誕生より前に遡り、実はかなり我々の根源的な欲求に近いところにある学問・科目であると言えます。 それは、「生命とは何か?」,「身の回りにはとのような生き物がいるのか?」等の問いは人類が古代より持ち続けてきた根源的な生物学的な疑問であり、今大学などアカデミズムの場に存在しているほとんどの学問の系譜はここに端を発していると言っても過言ではないからです。つまり、生物は我々人間とかなり深いところで密接に関わっている科目・学問なのであり、高校生には気が付きにくいかも知れませんが、 「受験に使う1科目」や、「より専門的な勉強をするための準備科目」以上の意味を持っている科目・学問なのです。
    さらに言えば、科目・学問の本質的な存在意義は自身が持つ知的欲求を満たすためであり、決して試験で点数を取るためのものではないということをここで強調しておきたいと思います。

    学問の細分化によって「生物」とその他の分野との垣根はほとんどないと言っても過言ではありません。例えば、遺伝子調節には物理学が関わりますし、種問題を扱うのは生物・科学哲学ですし、医学が生物学と密接に関わっているのは説明するまでもないですね。
    これはもともと見えないところで繋がっていたいたところに我々が「生物(学)」という名前を付けていたために、今一つ見えにくかった繋がり・関系性が学問の発展に伴い見えてきた結果です。下記に述べているように生物という科目・学問の諸分野もその同様にその中の見えないところで互いに関り・つながっています。ぜひ自分なりにそのつながりを見つけて生物という科目・学問を楽しんで下さい。

    生物は暗記をすればできるようになる?

    生物は「暗記科目」と思っている人は少なくないかもしれません。
    細胞の部位やホルモンの名称など、試験で点を取る都合上、知っておかなければならない語句は確かにありますが、生物は決して「暗記科目」ではありません(もちろん、全く暗記しなくて良いというわけではないですが)。
    生物に限らず、程度の差こそあれ、試験で点数を取る上で暗記しなければならないことはどの科目にも存在します。
    生物の場合、その暗記しなければならない量が多いため、「暗記科目」と分類されがちですが、それはあくまでテストで点数を取る上での話です。「暗記科目」だと思っている人は、上にも述べたように生物を含め、科目・学問というのは試験で点数を取るために存在してるわけではないということを(再)認識する必要があります。

    1700年代にスウェーデンのリンネが「Systema Naturae」の中で生き物の体系的な類縁関係による(自然)分類の構築を目指したことから見て取れるように、生物の事象・現象は見えにくいかもしれませんが、深いところでつながっています。 生物はその「関係性」、「つながり」を理解しなければいけない科目です。そして、生物を勉強する中でこの見えない「関係性」、「つながり」を見つけようとする努力をして欲しいと思います。例えば、ある魚のグループのミトコンドリア遺伝子と核遺伝子に基づく分子系統樹があったとします。分子系統樹がhypothesizeしている系統関係だけに着目すれば、「ふむふむ、A種とB種は近縁なのか」と、それで話は終わってしまいますが、ここで一歩踏み込んでみることが大切です。分子系統樹はその名の通りDNAの塩基配列の比較に基づいて推測された系統樹です。近縁なA種とB種はその共通祖先から進化をして互いに異なる塩基配列を持っています。実は、この塩基配列の違いに着目するとコドンでいうところの3つ目に違いが見られることが多く‥… 鋭い人ならここで「あっ!」となるところだと思います。
    そう、コドンでいうところの1つ目、2つ目の塩基は変わると対応するアミノ酸が変わるが、3つ目は指定するアミノ酸に変化を及ぼしません。近縁な2種間の塩基配列比較をすると、指定するアミノ酸までかえてしまう塩基の変化より対応するアミノ酸には影響を及ぼさない塩基の置換(synonymous substitution)の方が進化の過程で起きやすいことがわかります。

    このように考えると、これは生物の分類の分野と遺伝情報の分野との関係性が見えてきます。

    この例のように少し主体的に考えるだけで一方的で単調になりがちな暗記一辺倒からより生物が本来持つ面白さに近つくことができるのです。

    どこで起こっていることなのか?に注意する

    生物で習う事柄にはミクロなものからマクロなものまで様々なものがあります。生物というのは、低次の相互作用によって、より高次の構造が構成されるものともいえます。
    その構造を知る学問でもあるため、構造の段階に分けて考えることが必要です。つまり、ヒトやホウセンカなどの個体は、生物学的にはマクロなものとして扱われるのです。全ての名前や現象を大きさで分け、どの階層で行われているか考えながら整理していくことが、生物の勉強の第一歩になります。

    具体的に考えていきましょう。

    生物で習う名前や事柄を小さなものから順に並べていくと、分子→細胞→組織→器官→個体と分けることができます。
    分子とは、例をあげるとDNAやタンパク質などがあります。
    その次の細胞ですが、これは動物で例をあげると赤血球、植物で例をあげると孔辺細胞にあたります。
    そして組織とは、血液や表皮に、器官は心臓、葉にあたります。
    そして最後の個体が、ヒトやイチョウを指します。

    このように、出てくる名詞がどの段階に当たるのかを把握して記憶していくことが生物では非常に大事なのです。そして、その名詞が使われるときの反応などの用語も関連付けて覚えていくとより理解が深まります。

    前項にあるように全ての名前や現象を大きさで分け、どの階層で行われているか考えながら整理していくことが、生物の勉強には必要ですが、名前を覚える際に、おおまかに大きさを把握することで、不確実にしか覚えていない事柄を推察するヒントになることもあります。

    具体的に例を挙げますと、先程分子の例としてたタンパク質は大きさが数10nm(1nmは1000000分の1㎜)となっています。
    また、細胞の例として挙げた赤血球は直径が約7.5㎛(1㎛は1000分の1㎜)、動物の細胞の中で最も大きい卵は約120㎛です。肉眼では100㎛からは見えると言われていますので、卵は可視であると分かります。
    このようにある程度で充分ですが、大体の大きさを把握することが、そのもののイメージと階層を把握することにつながります。

    もちろん、全ての事柄には例外があります。例えば、ニューロンは神経を伝達する動物に特有の細胞ですが、樹状突起がある部分は幅が約60㎛で細胞の大きさを逸脱しませんが、そこから延びる軸索部分は長い場合では1mもあります。

    このように大きさが大きく異なる物は例外ですので、例外として覚えておきましょう。

    【インプット編】生物の概念をつかんでいく

    生物での現象をイメージする

    生物では、起こっている現象をいかにイメージができるかどうか?という点が大事です。教科書や参考書を見てみると、いろいろな図表が出てきますが、その意味合いをイメージできてないと、間違えてしまうことが多くなってしまいます。

    植相の遷移や系統樹などは対象物が目に見えるのでイメージしやすいかもしれませんが、PCR反応や光合成などは実際に目に見えるわけではないので、図を基に自分の頭の中で考えるのが現実的かと思います。暗記をするにも意味合いをイメージできるかどうか?という点が勝負になっていくのです。

    現象をイメージしやすくする手段の一つは実験をすることです。ですが、高3ともなると時間的に全ての実験ができるなんてことはないでしょう。そういう場合は図説を使ったりしてどのような実験を行っているのか?なぜこの現象が発生するのか?という点を考えながら暗記をしていくと良いでしょう。

    自然の中で生物と触れよう

    皆さんはなぜ生物を勉強しているのですか?
    「行きたい学部の試験科目だから」、
    「物理よりは簡単そうだから」、
    「暗記さえすれば出来そうだから」など人により様々な理由があるかと思います。

    ですが、「生物が好きだから」という理由が一番多くあって欲しいものです。
    今、理学部や農学部など所謂「生物系」とされる学部・専攻の学生たちは教科書や参考書に載っている内容はよく理解している人が多いですが、より基本的な自分たちの身の回りにいる生き物の名前などを知らないことが多々あります。
    エノキの木がわからなかったり、飛んでいる蝶は全部アゲハチョウであったり、アカデミズムの場で生物(学)を学び、研究をしていく人として備わっていて欲しい基本的な知識がない人が多いのは現実としてあります。
    幼少期から生き物に興味を持ち、自然に触れ、naturalに「生物」と接してきた人たちにとっては当たり前の知識が科目として「生物」と向き合う人達にとっては当たり前でないのは当然ですが、前者より後者の方が圧倒的に多い現状は少し寂しく感じます。
    決して小さい頃から生き物が好きな人や身近な生き物の名前を知っている人がそうでない人に比べて優秀だと言っているわけではありません。ただ、科目としての「生物」とだけ向き合っている人には少しでも自然の中で「生物」と接する時間を作ってもらいたいと思います。長期的視点に立った時、きっと教科書・参考書からよりも多くのことを学べると思います。
    ただし、高3生は現実問題として科目としての「生物」と向き合わなければならないのも事実ですので、がんばりましょう。

    参照教材について

    自分の使いやすい教科書・参考書を1冊手元に置いておいて、わからないことや疑問に思ったことを調べられるようにしておきましょう。問題演習にも同じことが言えますが、基本的な知識の吸収はこの1冊をベースにして、あまり他の参考書などに手を出さないようにした方が良いです。当塾では以下をおすすめしています。

    宇宙一わかりやすい高校生物「生物基礎」船登惟希/赤坂甲治 学研
    [itemlink post_id="24182"]

    基礎からのシグマベスト 高校これでわかる 生物 文英堂
    [itemlink post_id="24183"]

    大森生物の最強講義 117講
    [itemlink post_id="24184"]

    【アウトプット編】

    生物は暗記しなければならないことが多く、だからこそ問題を解くことで知識の定着を図る必要があります。しっかりと全部覚えたと思った後に問題を解いていくと、必ず「これ覚えたはずだけど、忘れてしまった」と言う問題が出てきます。そして、解答を見た時に「ああ、これか!」と自分が覚えたと思って間違えた問題は、強く印象に残るのです。

    図に描いて覚えよう

    生物には知っておかなければならない図や回路などがいくつか出てきます。一度見ただけで覚えられるという人も中にはいるとは思いますが、そうでない人が多いと思います。
    カルビン・ベンソン回路や窒素同化のしくみなど、典型的なものは自分で紙に描いて覚え、理解するようにしましょう。手を動かしながら、自分の頭の中で流れを理解しようとすると頭の中に残りやすいです。最初は参考書などを見ながらになるかもしれませんが、最終的には何も見ないでスラスラ書けるようになるのが理想です。

    上記 ( 生物の現象をイメージする) と重複しますが、実際の試験では図がないことも多々ありますので、どれだけ頭の中でその図が描けるか、理解できているかが大切になってきます。

    例えば、光合成において吸収されるCO2が減少すると・・・ となった時に頭の中で光合成及びそれに関連する代謝の反応系の関りが自分なりにイメージできてないとCO2の減少によって影響を受けるところが反応系のどこかわからなくなってしまいます。

    過去問対策

    共通試験

    生物の共通試験はグラフ読み取り・実験考察問題が半分近く占めるので、多少の戸惑いややりにくさを感じることがあるかもしれません。
    なお、過去問を始める段階で教科書・参考書の生物の範囲は一通り終えていることが前提です。
    共通試験の過去問演習を通じて勉強して覚えるという姿勢はあまりおススメしません。これは語句・内容の理解があやふやな状態では問題文や選択肢の内容がわからず、効率的な学習とならないのが理由として挙げられます (上記【アウトプット編】参照)。

    ここからは共通試験で80点以上を取ることに着目した勉強法をご紹介します。
    共通試験で出題される生物の問題の特徴として、・知識をベースにその理解を問う問題・実験考察及びグラフ読み取り問題  以上2点が挙げられます。

    このことから・用語の定義やその内容を正確に理解していなければならない・グラフを正確に読み取る、
    実験結果からわかることを考察するタイプの問題
    ということがわかります。

    例年、知識をベースにその理解を問う問題と実験考察及びグラフ読み取り問題の比率が1:1くらいで出題されている。
    つまり、この2つでバランスよく得点できないと80点は難しいということです。あいまいな知識・実験考察力では8割は難しいということです。

    知識問題については教科書に出てくる重要語句を押さえるのははもちろん、欄外のマイナーな囲い記事などにも目を通しておきましょう。センターに限ったことではありませんが、語句を覚えるときに教科書や参考書に出てくる文脈でその語句を覚えるのではなく、自分の言葉でその語句を説明できるようにすることが大切です。

    実験考察・グラフ読み取り問題は共通試験の過去問、もしくは類似問題を使ってなるべく多くの問題をこなすのが一番だと思います。
    間違えたり、難しいと感じた問題はじっくりと時間をかけて理解できるまで繰り返し解くようにしましょう。数をこなしていく中で、自分の苦手な問題が浮き彫りになったら類似問題等で重点的に演習しましょう。

    早慶の過去問について

    生物で受けられる早慶の学部は多くはありません。慶應・看護、医、早大・理工系、教育理系、人間科学理系といったところでしょうか。
    また、理科は選択性のところが多く、必ずしも生物を選ばなければならいわけではありません。
    もし上記の大学・学部を生物での受験で考えているなら、過去問を早めに手に入れて、頻出の分野・傾向をつかんでおきましょう。1つアドバイスがあるとすれば、受験科目選びは近視眼的に入試突破のことだけを考えるのではなく、大学での勉強を見据えて行うのが賢明です。例えば、早大・教育の生物科を全く生物をやらずに化学や物理で受けると入学後に苦労します。なお、早大は問題形式が年によって大きく変わることがあるので、その点にも留意する必要があります。
    また当塾ではどのようにしたら、早慶の過去問を解いたらよいのか?という点も徹底的に指導しています。こちらまでご連絡ください。

    Q&A

    ここでは入試レベルの生物の問題について当塾に寄せられる質問をQ&A形式でお答えします。

    早稲田レベルの生物を未修の状態から1年で出来るようにするには何をすればいいですか?

    まず教科書・参考書の内容を一通り頭に入れることからはじめるべきでしょう。その上で問題集を1冊決めて演習をして知識を定着させていってください。それから過去問という流れがベストかと思いますが、バックグラウンドなしから1年で仕上げるのは時間的にかなりタイトで、他の科目との兼ね合いが難しくなってくることを念頭に入れて下さい。

    ホルモンの名前と働きなど、なかなか語句が覚えられません、何かいい方法はありますか?

    物事の覚え方及び覚えやすさは人によって違うので、一概にこのやり方が1番というのは難しいのですが、いくつか提案することはできます。一つ目は、書きつつ声に出して覚えるやり方です。自分の頭の中で確認しながら声に出すことでただ書くだけよりは効率的に覚えられます。次はフラッシュカード(所謂単語帳)を作るというやり方です。電車の中など通学中などの空いた時間に手早く確認できるので便利です。自分に合う方法を見つけて頑張ってください。

    合格までのスケジュール例を見てみよう!

    現状と入試までの期間を踏まえてスケジュールを立ててみましょう。当塾のこれまでの相談を元にスケジュール例をご紹介いたします。
    *あくまで一例です。

    【理想的!】高2夏から始めるパターン

    ■<高2>7月後半 〜 8月上旬
    宇宙一わかりやすい高校生物基礎
    <高2>8月上旬 〜 8月下旬
    宇宙一わかりやすい高校生物基礎
    <高2>9月上旬 〜 10月下旬
    リードα 高校生物基礎
    <高2>11月上旬 〜 12月下旬
    基礎からのシグマベスト 高校これでわかる
    大学入試の得点源 【生物】
    ■<高2>1月上旬 〜 3月下旬
    基礎からのシグマベスト 高校これでわかる
    大学入試の得点源 【生物】
    リードα生物を行う
    <高3>4月上旬〜5月下旬
    生物基礎問題精講を行う
    大森生物の最強講義を参照教材として使う
    <高3>6月上旬〜7月下旬
    生物基礎問題精講を行う
    大森生物の最強講義を参照教材として使う
    <高3>夏休み中
    大森生物の最強問題集を行う
    <高3>8月半以降
    大森生物の最強問題集を行う
    早慶の過去問を解いていく

    高3から始めたい

    高3から生物を行いたい方は個別でカリキュラムを組んで勉強を行っていきます。

    カウンセリングはこちらから行っております。

    大雑把にスケジュールをあげてみました。高2からはじめるスケジュールは簡単そうに見えて実はとても大変です。
    それまで持っている力によっても違いますし、他の科目とのバランスも考えながら進めなければなりません。当塾では、それぞれの生徒さんの実情に合わせてスケジュールを組んでまいります。

最速化学勉強法|早慶圧勝レベルまで効率的に成績を上げる方法

2016.09.08

早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で化学を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。 勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません!適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。 当塾で指導している最速で効率的に化学

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  • 早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で化学を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。
    勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません!適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。
    当塾で指導している最速で効率的に化学の成績をあげる勉強方法の一部をお伝えいたします。

    [toc]

    化学勉強の前に知っておいてほしいこと

    化学とは?

    Chemistory

    自身の身の回りのものがどのような構造でできているのか?、こうした疑問は古代の時代から疑問に抱かれ続けたことです。このような「物質がどのような粒子から成り立っているのか?」といった疑問に答えるのが化学です。自分で勉強する際にも身の回りのものがどのよう構造で成り立っているのか?を考えながら学んでいくと興味深く勉強ができるでしょう。

    暗記をしなければ点数が取れない科目?

    暗記科目だから化学は苦手・・という人は多くいるかもしれません。もちろん、化学が暗記というのは半分は正解です。無機化学は沈殿物の色を覚えないと解けませんし、有機化学も構造を覚えないと解けません。こうした部分は、いかに工夫して暗記することができるかどうか、という点が大事になってきます。
    ですが、全てが暗記というわけではありません。歴史科目やその他の科目と同じように流れや理論があり、また一見暗記と思われがちな無機化学や有機化学にも考えて答えを出さないといけない分野はあります。すなわち、化学は前提として暗記をしなければ点数を飛躍的に上げることはできないけれど、暗記以外にも計算や考える部分も多く存在しており、暗記だけではない科目であるといえます。

    単位に注意する

    化学は難関大学になればなるほど計算問題が頻出します。初学者がつまづきがちな部分は物理同様、単位でしょう。単位がどのようにできているのか?ということは理解しておいたほうが良いでしょう。
    化学や物理でよくでてくる[ / ]の記号の意味を理解しているでしょうか? 例えば、モル濃度[mol/L]は、溶媒1[L]辺りに含まれる物質量[mol]なので、速度の単位が時間1[h]辺りに進む距離[km]を[km/h]で表すのと同じように考えれば、計算方法を示していることがわかります。

    同じ考え方で、
    「500[ml]の塩酸には、2[mol]の塩化水素が溶けている。この時ちょうど中和するには1[mol/L]の水酸化ナトリウムが何mL必要か」という問題を考えてみましょう。物質量で比べるなら塩酸の全量は関係ありません。水酸化ナトリウムの物質量が塩酸と等しければよいので、答えをA[L]とすると

    2[mol]=1[mol/L]×A[L]     ∴A=2

    単位がLなのでmLに直して、2[L]=2000[mL]となります。

    上記のように、化学の計算では単位がどのように成り立っているのか?という部分を理解して解いていく必要があります。

    【インプット編】化学の概念をつかんでいく

    化学の現象をイメージする

    Grasp

    化学は、物質の構造をミクロな視点から解析していく科目です。

    入試問題を見てみると、数字がたくさん出てきて計算を解いていくという色は強いですが、
    その意味合いをイメージできてないと、間違えてしまうことが多くなってしまいます。
    化学では、起こっている現象をいかにイメージができるかどうか?という点が大事です。

    暗記という色が強い無機化学であっても、物体の色とかニオイを自身でイメージしながら理解を進めていくと良いでしょう。

    五感をフルに使いましょう。

    もちろん、有機化学でも同じ。

    物質の立体配置、どこが置換されるのかなど、その構造がどのようになっているのか?を頭でイメージしながら考えていく必要があります。
    原子の模型が売ってるので、そちらを買ってみても良いでしょう。

    上記のようにどのように現象が起こっているのか?をイメージしながら覚えていくと格段に定着が早くなります。
    もちろん、最初のうちは全ての現象をイメージしながら覚えていくとツラいと思うので、一問一答のように覚えていっても問題はないでしょう。
    ですが、そのレベルでは上位の大学は目指すことはできないということは肝に銘じておきましょう。
    暗記をするにも意味合いをイメージできるかどうか?という点が勝負になっていくのです。

    もちろん、現象をイメージするのに一番良いのは実験をすることです。
    ですが、受験生ともなると全ての実験ができるなんてことはないでしょう。そういう場合は図説を使ったりしてどのような実験を行っているのか?、なぜこの現象が発生するのか?という点を考えながら暗記をしていくと良いでしょう。

    概念、化学用語を日本語で理解する

    化学は他の理系科目に比べると暗記の要素が強いですが、ただ丸暗記しているだけではできるようにはなりません。
    たとえば、化学の「〜法則」、化学用語をただ覚えるだけでなく、なぜその法則が成り立っているのか?、化学用語についても自分の言葉で説明できるようにしてください。

    ボイルの法則

    Boil→物質量と温度が一定のとき、圧力と体積が反比例する。
    理想気体について常に成り立つ状態方程式に、物質量と温度が一定の時を考えれば成立していることは容易に確認できる。(歴史的には逆だが、ここの理解は逆輸入的で問題ないでしょう)

    融解塩電解

    →アルミニウムの工業的製法。アルミナを電気分解してアルミニウムを作りたいが、アルミナの融点は非常に高くそのままでは電気分解しにくい。そこで氷晶石を用いて融点を下げて電気分解を行う。

    『宇宙一わかりやすい高校化学』の詳しい使い方はこちら

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/sankosyo/kagaku/uchuichikagaku/"]

    各分野での勉強法

    理論化学

    化学の理論分野は、有機、無機化学すべての分野に通じるため、ただ暗記をするだけではなく、上述した方法を使って深い理解に基づいた上で勉強を勧めていきましょう。

    Genshi

    勉強の初期段階では、物質の分類はどのようにわかれているか、原子の構造、イオンとはどのようにできるか、結合の種類(またその構造、成立ちを他の人に説明して納得感のあるレベルでの理解)、周期表を勉強してください。この部分の理解が中途半端だとその他の分野にも大きく影響を与えてしまうので気をつける必要があります。

    続いて、物質量の計算・化学反応式の量計算・濃度の計算という計算問題を身に着けていきましょう。指導をしていて多くの人が躓くのが、この分野です。特に医学部再受験生で、「文系なのに化学をしなきゃいけない!」という人は、十中八九躓いてしまいます。molの扱いに慣れずに戸惑う人が多いようです。上でも述べていますが、理科(物理/生物も同じ)の計算問題のポイントは単位の扱いに注意することです。最終生産物の単位を考えることでどのように計算を行ったら良いのか?を問題を見た段階ですぐに計算できるようにしていきましょう。早慶取った難関大学の入試でもこうした計算部分で差がつきます。「できない。苦手だな・・」と思わずに基礎的な計算練習を積んで慣れていきましょう。必ずできるようになります。
    Mol
    上述の化学特有の単位の計算問題を一通り解くのに慣れたら、酸塩基、熱化学、酸化還元、電池・電気分解、気体、溶液、平衡といった「the 化学」の分野に突入していきましょう。この分野で使う公式や法則は多くはありません。公式・法則の意味合いを考えて図や表で考える癖をつけましょう。気体の計算(ボイル・シャルルの公式の使い方など)や、平衡の計算は頻出でかつ苦手な人が多い分野です。最初は大変ですが、一つ一つ理屈を考えながら理解を行ない計算練習を行うことでできるようになっていきます。

    有機化学

    Chemi

    有機化学とは、「炭素Cを含む化合物」のことです。
    有機化学では、他の分野と比べると限られた数の元素しか出てきませんが、これらの組み合わせを変えることで1000万種類以上の有機化合物が現在では知られています。

    こうした膨大な数の有機化合物がどのような構造で成り立っているのか?を考えていくのが有機化学の勉強となります。
    覚える事柄は多いですが、それぞれの意味を考えて覚えていく時に定着しやすくなります。
    一定程度の知識を覚えて問題を解くことに慣れてくると、パズルのような感覚で楽しく問題が解くことができます。
    以下で有機化学それぞれの分野でどのように勉強をしていったら良いのかをお伝えしていきます。

    有機化学のルールを覚える

    有機化学の一番はじめに行うことは命名法、官能基、結合の仕方を覚えることでしょう。有機化学ででてくる化合物は数万種類あり、「覚えるのはムリ!」と思った方もいるかもしれません。
    ですが、化合物の名前には「このように命名する」というルールがあります。一つ一つ名前を覚えるのはムリですから、命名のルールを覚えてしまいましょう。
    また官能基と呼ばれる「物質の性質や機能を表す原子団」覚える必要もあるでしょう。例えば、 「— O—」 エーテル結合などがあります。
    また結合の仕方も覚えてください。
    こうした基本を覚えていくのは大変な作業で、ここで有機化学は難しい・・と考えてしまう人もいるかもしれません。ですが、この部分は英語の単語と一緒で覚えてしまえばその知識を前提に使って、問題を解けてしまうのでまずは覚えてしまいましょう。

    脂肪族化合物

    Yuuki脂肪族の問題では、複数の異性体の可能性がある中から問題中の実験結果を使い1つの構造に同定させる問題が一般的です。こういった問題を解く上で、「現在の条件下で考えられる異性体を全て挙げる」というのは前提となる最も基本的な条件です。問題を解いていくには、まず言葉の定義をきちんと覚えることが重要です。
    「異性体」と一言でいっても、「構造異性体」「立体異性体」「幾何異性体」「光学異性体」と何種類もありますが、これらの意味が分からなければ「以下の物質から幾何異性体を持つものを選べ」などと聞かれても、まず問題の意味が理解できないでしょう。次に組成式から考えられる構造異性体、立体異性体を全て挙げられるようにしましょう。

    油脂

    油脂は苦手な方が多い単元です。
    しかし実際にはグリセリンに高級脂肪酸がエステル化してついているだけで、起きる反応はこれまでの脂肪族などと変わりません。3つの高級脂肪酸がそれぞれどう反応しているかと、それがどうエステル化して油脂になり、どうケン化してグリセリンとセッケンに戻るのかを整理して理解できれば、決して難しくありません。

    芳香族化合物

    様々な付加生成物の製法を覚えることが重要です。ベンゼンスルホン酸、塩化ベンゼン、フェノールなどを反応させ、相互に変換していく問題が基本になります。そのため、反応前と反応後の物質が整理されていないと効率的に問題を解くことはできません。例えば、「ベンゼンを濃硝酸と濃硫酸の混酸と反応させ、出来た生成物をスズと濃塩酸で還元、次に水酸化ナトリウムを加え、ここに氷冷下で希塩酸と亜硝酸ナトリウムを反応させて、温度を上げる。」なんて問題のとき、いちいち反応式を考えていては時間が足りません。「ベンゼンを濃硝酸と濃硫酸の混酸はニトロベンゼンの製法」「ニトロベンゼンを還元して水酸化ナトリウムはアニリンの製法」「ジアゾ化後に温度を上げるのはフェノールの製法」と瞬時に判断しながら問題を読む必要があります。

    高分子化合物

    Kobunshi

    高分子は苦手な生徒が多いですが、これはたぶん計算問題の解き方がわからないからであることが多いです。高分子でも計算問題は特有の扱い方があります。
    重合度を含め化学反応を書いて、モル数で勝負すれば大丈夫です。有機高分子の分野は覚える領域は無機より少ないですが、その少ない知識で構造決定などの問題を解かなければならないので、やはり基本問題を多量に解いて、知識の系統化を図ります。そのあと、標準、応用と進めますが、特に構造決定の問題では問題の一部から想定できる構造を全て書き残りの条件から選択していくか、問題の条件から2,3の構造に絞って解くのかを、判断して解くのが要点です。

    糖類、タンパク質

    糖類は、グルコースの構造式はα-, β-とも書けるようにしましょう。逆に言えばこれさえしっかり覚えておけば、後はグルコースとの比較や組み合わせで覚えて行けます。タンパク質については、アミノ酸の平衡のルールを理解した上で書けるようにしておきましょう。中性アミノ酸が基本ですが、国公立大学や早慶、医学部などを目指す人は酸性アミノ酸、塩基性アミノ酸についても書けるようにしておくとよいでしょう。

    無機化学

    Muki

    無機化学は暗記ばかりでつまらない、とにかく覚えることと言われていて大変な分野ですが、以下の点に気をつけると覚えやすくなります。

    身の回りのものでどのようなものがあるかを見ていく

    Mijika

    化学のできごとを「教科書の中だけで起こっていること」と捉えていてはいけません。
    自身の身の回りでどのようなことがあるのか?と考えることで途端に身近に感じることができ暗記が促進されます。

    図説を使って実験での反応、色、形を確認する

    Color
    無機化学は実験での様子がでてきます。ですが、実際に自分で毎回実験するわけにもいかないでしょう。そのような場合のイメージ把握で使用するのが化学の図説です。学校でもらったもので構いません。特に色、形を理解していくには格好の教材だといえるでしょう。

    反応式の仕組みを理解する。

    無機化学で登場する主に登場する反応式は、酸・塩基の式と酸化還元反応式です。酸化還元反応式の場合は理論化学でもよく目にしたでしょう。ですが、酸塩基の式、特に『弱酸(弱塩基)遊離反応』はこれまでに目にしたことがないでしょう。しかし、無機化学に出てくる大事な反応式は、弱酸(弱塩基)遊離反応を使っています。そのため、この構造を理解することで無機化学の反応式を理解するのが楽になるでしょう。

    例えば、酢酸ナトリウムに希塩酸を加える 場合を考えます。この反応は強酸とは電離度が大きく、弱酸は小さいことから、『強酸はH+を放出したいが、弱酸はH+を放出したくないし、放出したH+は取り戻したい』ことが原因です。これが『弱酸遊離反応』です。なので、強酸(HCl)から弱酸(CH3COONa)のイオン(CH3COO)H+が渡されます

    CH3COO+ HCl → CHCOOH+Cl

    両辺に陽イオンであるNaを足して考えると

    CHCOONa + HCl →CHCOOH + NaCl

    丸暗記する必要はありません。
    式を見れば、『弱塩基遊離反応』も同様だとわかるはずです。これが理解できていれば、塩化アンモニウム水酸化ナトリウムのように違う物質であっても、基本が理解できていれば同じ考え方で解くことができるのです。

    また上記の覚え方に加えて、無機化学はどこまでを覚えるのか?を決めて覚える必要があるでしょう。何を覚えて、何を覚えなくてよいのか?を明確にしておくことは、時間の限られた入試においては非常に重要です。

    参照教材について

    化学で難関大学を目指す人は辞書代わりの参照教材として、「化学の新研究」を手元に置いてください。特に勉強初期段階だと単純暗記になっているため、知識と知識のリンクが不十分なことが多くなってしまいます。そのような場合に「化学の新研究」を利用して自身の知識をアップデートしてください。
    *時間があれば0からすべて読んでいくのが望ましいですが、化学がそこまで好きでもない初期の段階でそれをやってしまうと知識の定着もできなく、成績も上がらないで大変なので、必要に応じて読む形式のほうが良いでしょう。

    ▶化学の新研究について詳しい使い方はこちらから

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/sankosyo/kagaku/sinkenkyuensyu/"]

    【アウトプット編】

    化学は暗記科目の要素が強い分野だが、だからこそ問題を解くことで知識の定着を図る必要があります

    問題文から読み取れることを図に描く

    酸化還元滴定や気体計算など、問題文が長くなりやすい単元は、自分で書いた図にどんどん情報を書き込んでいきましょう。難関大学では計算させる問題が多いです。与えられているもの、求めたいものがしっかり図の中で理解できれば、求めるために必要なものが自ずと分かってくるはずです。必要な図は問題によって変わってきます。とはいっても分野ごとで使う図はだいたい似てくるので、参考書や問題集の解説を使って自分で図を描く練習をしてみてください。

    計算練習で気をつけること

    難関大学の化学の入試問題は、計算の割合が高いです。この計算分野は普段から意識して学習をしていないと間違えてしまうことが多くなってしまいます。数学が得意だから化学の計算は別途で練習する必要はない
    !と考えている人がいますが、そうした考えはやめましょう。そういう考えの人が入試で凡ミスをして、自身の志望校に合格することができなくなってしまっています。数学と科学は別物と考えて計算練習には取り組んでいくのが必要です。
    以下、具体的な計算問題の練習問題を使ってどのように考えていったら良いのかをお話していきます。

    問題演習
    • 水100gにグルコース1.80gを溶かした時、大気圧下における沸点が0.0515k上昇した。水500gに硫酸ナトリウム7.10gを溶かすと、沸点は何K上昇するか答えよ。

    グルコースの分子量180より、1.80[g]÷180[g/mol]=0.0100[mol]

    水0.1kgに溶けているので、グルコースの質量モル濃度は0.100[mol/kg]

    この時沸点が0.0515k上昇したこと、グルコースが電離しないことより、問題の条件でのモル沸点上昇は0.515[K・kg/mol]

    水500gに硫酸ナトリウム7.10gを溶かすと質量モル濃度は

    7.10[g]÷142[g/mol]÷0.5[kg]=0.100[mol/kg]

    電離して溶質粒子が三倍になる硫酸ナトリウムの場合、沸点上昇は問題文から有効数字3桁で答えて
    3×0.100[mol/kg]×0.515[K・kg/mol] ≒0.155[k]

    このように、単位や有効数字の計算が重要なので、 1.8÷180が簡単だからといって侮ってはならないのです。

    坂田アキラ先生の教材は数学同様に式の飛躍がないため、なぜこの数字、単位になるのか?に適切に答えてくれます。クセのある教材のため、合わない人がいる可能性はありますが、化学計算が苦手な人は一度使ってみると良いでしょう。

    ▶坂田アキラの化学が面白いほど分かる本の使い方はこちらから

    過去問対策

    共通試験

    共通試験の特徴としては、化学の用語の定義や物質の性質が問われる 計算問題を選択肢の中から選ぶというのが挙げられます。ですが、上述の勉強法を行っていれば特にセンターだから・・・ということはありません。化学用語を自身の言葉や図や表を使って深く理解していく、計算問題は意味を理解して実際に手を動かして勉強していくとういことを行っていれば、難しくはありません。逆にこのような理解、方法で勉強をしていないと難関大学の合格は不可能でしょう。

    早慶の過去問について

    早慶の過去問についてですが、過去問を行う際には点数に一喜一憂するのではなく、できないことを発見しながら課題意識を持ってっていきましょう。問題ができた際には、何故できたのか?、自身が考えた解法ではどうして問題にたどり着くことができないのか?という点を考えていく必要があります。具体的な早慶の過去問対策は以下から御覧ください。
    また当塾ではどのようにしたら、早慶の過去問を解いたらよいのか?という点も徹底的に指導しています。こちらまでご連絡ください。

    Q&A

    ここでは入試レベルの化学の問題について当塾に寄せられる質問をQ&A形式でお答えします。
    platon1解答はプラトン先生にお答えいただきます。

    化学の苦手で全然できません。やはり、数学ができないと化学の計算はできないのでしょうか? 

    化学ができるようになるのに必要なのは、数学ができるようになることではありません。化学で使用していることは数学というよりも、算数のの四則演算です。単位が複雑なので、この部分でつまずく人がいるかもしれません。化学の計算ができない場合は、自分が何をしているのか?がわかっていない場合があります。計算をする前に、言葉で自分が何をしているのか?を説明できるレベルに持っていきましょう。

    化学反応式が覚えられません。。私は頭が悪いのでしょうか?

    頭が悪いというのは関係がありません。化学反応式=暗記というイメージが強いため覚えられないと、才能がないのではないか?と感じてしまうのかもしれません。例えば、2Cu+O2→2CuOという化学反応式があった場合、この式を丸暗記しようとしていないでしょうか?それではいけません。「赤色をした銅(Cu)を空気中で加熱すると、酸素O2と反応して、黒色の酸化銅(Ⅱ)Cuoになる。Cuのように酸素原子Oを得たとき、その物質は酸化された」 というように文章で考える癖をつけていきましょう。さらにどのような状況なのか?というイメージも大事です。上で述べたように、図説を見ながら勉強していきましょう。

    合格までのスケジュール例を見てみよう!

    現状と入試までの期間を踏まえてスケジュールを立ててみましょう。当塾のこれまでの相談を元にスケジュール例をご紹介いたします。
    *あくまで一例です。

    【理想的!】高2夏から始めるパターン

    ■<高2>7月後半 〜 8月上旬
    『とってもやさしい化学基礎』を始める
    <高2>8月上旬 〜 8月下旬
    『とってもやさしい化学基礎』を復習
    『宇宙一わかりやすい高校化学(理論化学編)』を始める
    *『坂田アキラの化学計算が面白いほどわかる本』を参照する
    <高2>9月上旬 〜 10月下旬
    『宇宙一わかりやすい高校化学(理論化学編)』
    *『坂田アキラの化学計算が面白いほどわかる本』を参照する
    <高2>11月上旬 〜 12月下旬
    『化学基礎問題精講』理論部分を始める
    ■<高2>1月上旬 〜 3月下旬
    『化学基礎問題精講』理論部分
    『宇宙一わかりやすい高校化学(有機化学編)』を始める
    <高3>4月上旬〜5月下旬
    『化学重要問題集』A問題理論部分を始める
    『化学基礎問題精講』有機化学部分を始める
    <高3>6月上旬〜7月下旬
    『化学重要問題集』の復習&B問題を始める
    『化学基礎問題精講』の復習
    <高3>夏休み中
    『化学重要問題集』まだ行っていない部分を行う
    『宇宙一わかりやすい高校化学(無機化学編)』を始める
    『化学基礎問題精講』無機化学部分を始める
    <高3>8月半以降
    過去問を解いていく
    『化学標準問題精講』を行う
    『化学の新演習』→苦手な分野のみのピックアップ

    高3から始めたい

    この時期から化学を始めるのは覚えることが多い化学においては、工夫した覚え方が必要となるでしょう。どのようにすすめていくかはカウンセリングはこちらから行っております。

    大雑把にスケジュールをあげてみました。特に高2からはじめるスケジュールは簡単そうに見えて実はとても大変です。それまで持っている力によっても違いますし、他の科目とのバランスも考えながら進めなければなりません。当塾では、それぞれの生徒さんの実情に合わせてスケジュールを組んでまいります。お気軽にご連絡ください。

最速物理勉強法|早慶圧勝レベルまで効率的に成績を上げる方法

2016.08.28

早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で物理を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。 勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません! 適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。 当塾で指導している最速で効率的に物

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  • 早慶・難関国立・難関私立大学を目指している受験生が当塾でどのように最速で物理を学んでいるのか、その勉強方法をお伝えします。
    勉強はただやみくもに時間ばかりかけても成績は上がりません!

    適切な勉強方法、計画を建てて何をいつまでに行うのか?を決めておく必要があります。

    当塾で指導している最速で効率的に物理の成績をあげる勉強方法の一部をお伝えいたします。

    [toc]

    物理勉強の前に知っておいてほしいこと

    苦手な人が多い物理ですが、多くの人が間違った勉強をしてしまっているから物理ができなくなってしまうことが多いです。
    特に理系であるならば、数学で微分積分を行っていますから、物理を行わずに微分積分を理解するのは難しいでしょう。
    理系であっても避けてしまう人が多いですが、理系選択であればぜひとも選択して欲しい科目です。
    下記、物理を勉強する前に前提として知っておいてほしいことを記述しますのでご確認ください。

    解法よりも理解重視で勉強する

    物理で使用する公式はA4の紙一枚で収められるほどです。

    物理はなんて覚えることがすくなく簡単な科目なんですか!

    ですが、実際は公式が少ない=簡単にできるという意味ではないことは理解したほうが良いでしょう。

    公式の少なさというのは、他の科目に比べ問題の自由度が多いです。
    そのため出題の視点を変えてくるのがほかの科目に比べ多くなっています。

    公式が少ない=”応用力”が必要

    一つの公式を様々な視点から問題を出すことが可能なため、公式に対して本質的な理解をしていないと対応することができない!ということになります。

    本質的な理解というのは、下記で述べるような2点になります。

    • 現象を図式化できるかどうか?
    • 図式した状態を表した公式を日本語で表現できるかどうか?

    公式を本質的に理解していれば、大局的に物理現象を理解しつつ、数式で細かい挙動を導出するといったミクロとマクロの視点で問題にあたれば、符号や単位のミスなどは絶対に起こりえないので、ミスを減らすことができます。

    注意!もちろん、物理にもパターン問題といったものもあるのでそれについては準備しておくことが肝要です。(万有引力、熱力学のサイクルの問題、気体の分子運動論など)

    数学ができるのは前提条件

    Doctor

    物理を行う前提として数学がある程度できる必要があります。

    歴史をひもとくと、物理は数学は数学とともに進化を遂げてきました。
    特に、微分積分(後述の微分を使った物理を参照)、ベクトル(力の向きなど)、
    三角関数(交流、波の式など)は受験での物理でも多用するので、物理を勉強する前提として数学のこうした分野の知識は必要となります。

    数学の知識があった方が早く解ける

    数学の知識がなくてもできないことはないが、あったほうが断然に理解は早くなります。

    物理現象を数式を使って一般化したのが物理ですから、当然です。

    習得にかかる時間は、数学の方が圧倒的に多いです。当塾としては先に数学の基礎を固めてから物理の学習を開始することをおすすめます。

    *微積分で勉強したい人は・・・

    数IIIの微積分はできなければなりません。(特に三角関数の微積分はできないと交流や単振動の時大変です。)
    また計算速度や正確度も物理で高得点をとるのにあたって大切なので、数学と合わせて勉強したほうが良いでしょう。

    単位に注意しよう

    物理の公式は単位をおさえて理解しましょう。公式の単位がどのように成り立っているのか?を理解することは、すなわち現象がどのように成り立っているのか?を理解していくことにほかなりません。
    公式の単位で出てくる( A / B )という意味がよくわからない人は中学校で使う単位から考えなおしてみる必要があります。
    怪しい人は「速度がどのような意味でなりたっているのか?」から考え直してみると良いでしょう。

    学校の先生はあてにしすぎない

    学校の物理の先生はあてにしすぎないほうがよいです。
    指導要領の通りに行っていくため、力学、波動を途中まで行ってまた力学を行うというようにそもそもが難しい科目なのに、ぶつ切りで余計によくわからなくなってしまいます。

    自身の勉強なのだからある程度自身で進路を考えて、先取りで学習していくのが重要です。

    また指導要領のとおりに行うと電磁気が一番最後に行うことになり演習不足に陥ってしまいます。
    電磁気はそもそもが目に見えないため、理解が難しい分野なのに演習不足⇒苦手という道になってしまいます。
    力学、電磁気は物理の中でも花形の分野なので、できない=物理ができないという結果になるでしょう。
    そのためにも、学校の先生の言うことは、ある程度無視して早期から電磁気を演習できている状態になっているというのが難関大学を目指すのであれば、理想でしょう。

    【インプット編】物理現象の概念をつかんでいく

    物理現象を写真や頭を使ってビジュアルで考える癖をつけること。そして、その状況を立式して言葉で表すことができる状態までおこなうことで物理現象をモデル化して利用することができるようになるでしょう。現象⇒図解⇒立式(日本語化)というプロセスを何度も何度も様々な問題で行うことによって物理が得意になってきます。

    図を使って現象を考えよう

    図を使うことでとはものごとをわかりやすく理解することができます。受験生が「読んでいてわかりやすい!」と感じる参考書も字ばかりのものではなく、図が多い参考書が多い!ということは納得がいくでしょう。この図を書くという方法は物理の問題を考える際にも役立ちます。
    物理の問題は頭を使ってビジュアルで問題を把握することによって、一気に問題が簡単になることが多いです。
    また、力の方向が書けないと運動方程式が立式できないので物理的イメージを養うためにも問題の図を使って問題を考えるのではなく、自身で一度0ベースから書いて考えてみましょう。

    図を使って概念・法則を考えよう

    概念・法則の図式化とは、上述したように物理で習う概念や法則を数式だけを使って理解していくのではなく具体的な図を用いて理解していくことです。
    物理ででてくる概念や法則というものは、物理をわかっている人が理解するにはよいのですが、
    初学者だと抽象的すぎて「何を言っているのかがわからない」ということがあります。
    こうした場合にも具体化の手段として、図を書いて概念や法則を理解してみると良いでしょう。
    問題をある程度解いていき、物理の概念や法則を扱うことにも慣れてきたら数式で理解し直しましょう。

    秘伝の物理』という教材は、
    動画で講義を解説してくれているので学校の授業よりも先取りして内容を把握することができます。
    物理は独学だとはじめはよくわからない!と言う人が多いです。ですから最初は、この教材を使うと良いでしょう。

    こんな感じで動画で全部公開されています。

    概念(公式)を日本語で理解する

    現象⇒図解⇒立式というプロセスはどこにいっても変わりません。
    通例は立式の段階で、数学を使ってモデル化していきます。
    ですが、立式をする際にどうしてその現象を説明するのにその公式を使うのかというのを理解して適応していますでしょうか?

    できない受験生のパターン
    これまで見てきた受験生のパターンですと、物理のできない受験生は公式をとりあえず覚えて、
    見覚えのある情景に来たらとにかく公式を入れてみる。というケースが多いです。

    残念ながらこれでは物理の成績は上がりません。

    公式がどのような意味になっているのか?日本語で理解する必要があるでしょう。

    例)運動方程式の成り立ち

    運動方程式は以下のように書けます。
    m \overrightarrow{a}= \overrightarrow{F} ・・・①
    この式は物体(質量m)に力\overrightarrow{F}が加わると、加速度\overrightarrow{a}が生じると言うことを表した式です。つまり力の原因と結果を表した式です。①の両辺は単位が同じということであって物理的な意味としては左辺と右辺は違うものです。この辺りが数学とは少し違う部分なので、気をつけましょう。

    波の式の成り立ち

    波の式は位置x,時刻t,周期をT,波長λ振幅A、変位をyとすると
     y=A¥sin \big(\frac{x}{ \lambda } - \frac{t}{T}\big)
    です。この式は位置に関する情報と、時間に関する情報が混じっています。
    これはなぜかというと、水たまりに石を投げると波面が広がります。
    このとき揺れてる場所が時々刻々と変わっていきます。この現象を一つの式で表そうと言うのが波の式です。
    実際の受験においてはどちらかが止まった状態で考えることが多いです。
    例えばx=0を波の式に代入したと言うのはx=0という場所をずっと見ているという状態です。逆t=0を代入したときは、t=0での波面を全て見ている状態ということです。

    電磁気の公式を見直す〜電場を例に〜

    電場の式E= \frac {Q}{4\pi\varepsilon _{0} r^{2}} の式をガウスの法則から出してみます。
    そもそもガウスの法則は、「任意の閉曲面を貫く電気力線の総本数は、その閉曲面内の電荷の総和を誘電率で割ったものに等しい」というものです。
    今回、点電荷+Q[C]を中心として半径r [m]の球面を考えます。
    %e7%89%a9%e7%90%86%e5%8b%89%e5%bc%b7%e6%b3%95
    球の面積S[m2] 、球面上の電場をE [N/C]とすると球面上の電界の大きさはどこでも同じです。 電場の向きは球面に垂直で球面から出て行く方向です。電気力線の総数=ES [本]
    よって電荷Q からは\frac {Q}{\varepsilon _{0} } の電気力線が出て行きます。
    よって、

    ES=\frac {Q}{\varepsilon _{0} }

    となります。球の表面積は4\pi r^{2}なので、

    E=\frac {Q}{4¥pi\varepsilon _{0} r^{2}}

    となります。
    高校物理ではガウスの法則はおまけ程度のものかもしれませんが、むしろガウスの法則から電場を出すのが本質的です。

    物理の各分野勉強法

    力学、波動、熱力学、電磁気、原子物理の各分野ごとにどのような点に注意したら良いのかをお伝えしていきます。

    力学

    力学の学習のポイント
    • 全分野における影響度
    • 座標系と観測者の把握
    • 立式と数学的処理の練習

    力学分野は物理の中で一番大事な分野です。この分野ができるかどうか?というのが今後の物理人生を大きく左右するでしょう。学校では分野をぶつ切りにされる事が多いですが、最後まで力学を勉強してその後を理解するのが良いでしょう。
    力学で重要になってくるのは観測者が誰か、どの場所か、どのように座標系で考えているのかを把握することです。この部分ができれば、後は運動方程式やつりあいの式に代入して解くという数学的処理だけなので、立式までが重要になってくるのがわかるでしょう。
    とくに
    座標系を曖昧にしたまま問題を解いていくと、答えの+-が変わってくることもあるので座標系の考え方の部分は重要になってきます。

    波動

    波動分野のポイント
    • イメージしづらい=脱落者が多い
    • 波の式の重要性

    波は苦手な人が多い分野となっています。
    理由としては、力学とは異なり目に見えない部分での話となるため音や光波が理解しづらいからではないでしょうか?
    また波の式の理解が不十分な生徒が多いです。波の式から波に関連するすべての式を導出できるようにしておくことが重要でしょう。sin cosがよくわからない・・・という人はまずは三角関数の関数の形を学んでからこの分野の勉強を始めましょう。
    この分野でも理解するポイントとしては同じです。まずは教科書に出てくる公式を丸暗記するのではなくどういう状況なのかを把握することです。上述したように現象を日本語や図を使って理解していくということができるかどうか?という点が、合否の分かれ目となっています。
    ちなみにこの分野が理解できていると、力学の単振動や電磁気の交流が理解しやすくなります。

    熱力学

    熱力学の問題は大きく、4つに大きく分けられます。

    1. サイクルの問題
    2. ピストン絡み問題
    3. 比熱などの問題
    4. 気体の分子運動論

    ①、②については熱力学第一法則が重要になってきます。教科書や参考書によってQ=⊿UWと⊿UQWがありますが、する仕事を正とするか負とするかで違ってきます。なので自分にあった式を一貫して使ったほうがいいでしょう。また問題文中にされた仕事を〜など書枯れていることが多く、問題文から以下に正負を間違えず立式できるかが1つのポイントです。しかし、熱力学全体にも言えることですが問題としてはあまりバリエーションがないので、しっかりと本番までには抑えておきたいところではあります。
    ③については、盲点になりやすいところです。内容としてはそこまで難しくないので、状況を把握した上で問題演習をしていきましょう。
    ④については教科書に載っているところは本番までに完全に理解していなければなりません。よく立方体で考えることが多いですが球で考えて解けといった問題も出されますが、最終的な結果は立方体で考えた場合と同じです。この分野に関しては問題演習を十分に行い、結果を覚えるぐらいまでやりましょう。

    電磁気

    電磁気のポイント
    • 電場と電位の理解
    • コンデンサーと回路での状況認識と計算力
    • 交流分野における微積の活用

    電磁気は以下4つにわけられます。

    1. 電場、電位、
    2. コンデンサー、回路、
    3. 磁場、
    4. 交流

    が大きく挙げられます。電磁気自体高校の通常のカリキュラムどおりやるとどうしても問題演習の時間が少なくなってきてしまうという問題があります。そのため早慶などの難関大学を考えている受験生は早めの対策が1つのポイントになってきます。

    ①については、この分野単体で出されることはあまり多くないですが、電磁気を理解する上でとても重要になってきます。

    ②については、コンデンサーや回路を解くときには状況が変わるごとに回路などを書くことが大切です。この分野は問題は今どういう状況なのかを把握する能力と、計算力が問われるところです。

    ③については電場についての理解ができていれば、あまり苦労しない分野なのではないかと思います。電場と磁場を対応付けながら勉強していくのがいいでしょう。

    ④についてはそもそも問題演習が少なくなりがちです。しかし、交流の問題の解き方はあまりパターンは多くはないので、問題演習を通じての理解していくといいでしょう。

    微積を使うメリット
    • 微積を使うことで交流回路を無駄に暗記する必要がなくなります。学校では暗記でおしまいですが、それでは大変ですね、、、当塾ではもちろん微積物理についても指導をしております。

    原子物理

    この分野は範囲が狭く、問題のパターンが決まっているので実際に入試で出題されると問題演習をしていたかどうか?が露骨に問われます。
    いかに速く勉強を始めているかどうかという点が、ポイントでしょう。

    微積を使った物理はどうするか?

    物理に微積をはじめとする数学を使うことは、定義を厳密にして物理を体系的に理解することなのです。すなわち、「微積を物理に使うべきかどうかの議論」の本当の論点は、「厳密な定義で物理を理解すべきかどうか」にあるのです。
    当塾でこれまで講師の方や、物理が得意!という状態の学生から話を聞くとほとんど100%が微積を使って物理を理解しています。
    特に難関大学の物理は数式を使って問題を処理することで、問題の解くスピードを高速化することができます。

    数学Ⅲまで習っている学生であれば微積を使って物理を理解するのは苦ではないはずです。
    当塾では、できる生徒は微積を使って物理を理解するように指導しております。
    学校の先生は教えてくれないですが、(特に効率の学校の先生だと指導要領として禁止されている)入試問題を効率的に解くことができるのであれば、行ったほうがよいです。
    また、大学での物理は微積をつかって物理を理解していきます。大学で物理が難しい!と嘆く学生にならないように、学生で時間のある今のうちに理解をしておくと良いでしょう。

    大学生のための物理入門と名高い【参照】新物理入門演習の使い方はこちらから
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/sankosyo/buturi/sinbuturi/"]

    【アウトプット編】問題を実際に解いていく

    物理ができるようになるポイント
    • 基本を理解したらまずは問題を解いていく
    • 最初はわからなくても繰り返すうちにわかる部分もある

    基礎の段階では基本的な問題で解ける問題を増やしていきましょう

    物理は化学や生物と違って、概念を理解して答えが出せるようになるまでに時間のかかる科目です。上記の方法で図解をしたり、日本語で物理の概念を理解できるようになったら、とにかく基本的な問題を解いて、物理の公式や概念に慣れていきましょう。数学同様に基礎の定着がないままに、理解の難しすぎる問題を行っても効果は少ないです。特に物理の苦手な子は力学からつまづいているので、まずは運動方程式の問題を何度も何度も解いて慣れていきましょう

    物理の公式をツールという点で見るとこの点は納得がいくかと思います。
    私達がスマートフォンを操作する際にその構造を考えることがないのと同様に、ツールとしての物理公式という側面は使い方になれるということ最初は集中した方が良いということです。

    途中の展開は日本語で説明できるように!

    数学の部分でも述べましたが、(参照:最速数学勉強法)物理が苦手な学生の多くが公式の意味を理解せずにただ公式を問題に当てはめていくだけでは問題を解くことはできません。
    問題集の問題を読んでいる際にも、なぜこの公式を使う必要があるのか?式の展開はどういう意味があるのか?と言う部分を日本語で人に説明できるレベルでできるようになっていきましょう。物理、数学の苦手な生徒はわかってないのに、わかったふりをして数式でごまかすという傾向が強いです。そうした、物理を圧倒的にで着るようになるための第一歩として日本語でどれだけ状況を説明ができるかどうかという点になります。

    アウトプットに適した物理参考書は下記を当塾では使用しています。漆原先生のテキストはステップ式で説明を行っているため物理の基本的な素養を身に着けた上で、望むことでどのような問題に対しても対応ができるようになっていきます。
    レベル感としては、『明快解法講座』が偏差値~55の人向けで、『最強の88題』が偏差値~60程度、『解法研究』はそれ以上のが学力の人が行うと良いでしょう。

    問題演習

    問題演習について、下記2つから見ていきましょう。

    1. 共通試験
    2. 早慶の過去問

    共通試験

    物理の場合も、共通試験で高得点を取るには、共通試験問題特有の解くスピード力が必要です。
    また、共通試験では特有のグラフや物理現象考察問題などの本質をついた問題が出てくるので、練習は必要でしょう。
    公式や解法だけを覚えているだけの人は、共通試験では点をとれません。公式の意味合いを理解してスピードを意識して解く練習をしていく必要があるでしょう。

    早慶の過去問

    早慶の過去問についてですが、過去問を行う際には点数に一喜一憂するのではなく、できないことを発見しながら課題意識を持ってっていきましょう。
    問題ができた際には、何故できたのか?、自身が考えた解法ではどうして問題にたどり着くことができないのか?という点を考えていく必要があります。具体的な早慶の過去問対策は以下から御覧ください。

    また当塾ではどのようにしたら、早慶の過去問を解いたらよいのか?という点も徹底的に指導しています。

    物理についてのQ&A

    ここでは物理の勉強法について当塾に寄せられる質問をQ&A形式でお答えします。

    物理が全然できません。センスが必要でしょうか?

    物理の問題を解くのにセンスは必要がありません。物理を理解する前提として数学のレベルが著しく低い場合は、数学を先に行うのが良いでしょう。数学の四則演算レベル、単位の換算の意味など基本的な部分で良いのでまずは確認しましょう。物理は上述のように分野によっては数学2Bを行っていないと理解が深まらない部分もあるので、まだできてない場合は先に数学を簡単にでいいので勉強を済ませてしまいましょう。

    物理は暗記で乗り切ることができますか?

    物理は公式の数が少なく一見暗記量が少ないですが、暗記が必要ないということはないです。問題の演習をこなしていき、パターンを覚えるという意味では暗記は必要になってくるでしょう。ですが、数学と同じで問題の文章と答えを丸暗記していても応用はできないので、どういう状況なのか?公式を日本語で考えてみるとどういう状況なのか?といった部分を思い浮かべて応用ができる頭の使い方をして覚えると良いでしょう。

    合格までのスケジュール例を見てみよう!

    現状と入試までの期間を踏まえてスケジュールを立ててみましょう。当塾のこれまでの相談を元に2パターンのスケジュール例をご紹介いたします。
    *あくまで一例です。

    【超理想的!】高2春から始めるパターン

    期間 内容
    高2 4月上旬 ~ 8月上旬(夏休み) 秘伝の物理を読み込む
    高2 8月上旬 ~ 11月下旬 漆原明快解法講座
    高2 12月上旬 ~ 2月下旬 漆原の最強の88題
    高3 2月上旬~3月下旬 これまでの復習
    高3 4月上旬~9月下旬 重要問題集
    高3 10月後半以降 過去問演習(早慶レベル)

    高3から始めたい

    受験期間までに1年もない場合は個別にカリキュラムを作成して対応いたします。
    カウンセリングはこちらから行っております。

    大雑把にスケジュールをあげてみました。特に高2からはじめるスケジュールは簡単そうに見えて実はとても大変です。それまで持っている力によっても違いますし、他の科目とのバランスも考えながら進めなければなりません。
    当塾では、それぞれの生徒さんの実情に合わせてスケジュールを組んでまいります。ぜひ、ご利用ください。

【現役生】暗記は苦手!理系の僕がこれから早慶に逆転合格するにはどうしたら良いですか?

2015.12.12

この記事では、どのように勉強をすれば圧倒的に成績が上がるのか悩んで当塾のカウンセリングを受けた方に対して当塾がどのような解決策を出したのかをお伝えしていきます。(*他の方にも役に立つためにもなるべく具体的に記述いたしますが、個人が特定されない程度に情報は伏せさせていただいています) 勉強の効率が2.

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  • この記事では、どのように勉強をすれば圧倒的に成績が上がるのか悩んで当塾のカウンセリングを受けた方に対して当塾がどのような解決策を出したのかをお伝えしていきます。(*他の方にも役に立つためにもなるべく具体的に記述いたしますが、個人が特定されない程度に情報は伏せさせていただいています)
    勉強の効率が2.5倍上がるカウンセリングのお申込みはこちらから申し込みしております。初回無料で受け付けています。


    以下が相談内容です。

    早稲田大学教育学部数学科

    現役生

    高校1年次1月代ゼミ:数学34 英語40 国語37

    高校2年次11月河合:数学53 英語40

    高校3年次10月進研(記述):数学62 英語37 物理55

    高校3年次10月河合(記述):数学58 英語43 物理57

    銀行員 地方公務員

    このような偏差値推移で1年半ダラダラ勉強してきてMARCHもD判定でほぼ浪人です….
    学校は偏差値40、みんな推薦で進学ですが僕だけ浪人という辛い状況です…心機一転、親も同級生も見返してやろうと早慶を目指すことにしたのですが、早慶で物理1科目でいける学部は早稲田の教育と人科だけでした。ここで化学(中学レベルすら危うい)を早慶レベルまで上げて早慶の理工と他学部を乱発して複数の学部を受けるのか、物理だけを濃密に仕上げて早稲田2学部受けるのどちらが受かる確率をあげるにはベストなのでしょうか。(暗記は苦手です)

    ACADEMIA’S ANSWER

    ご連絡ありがとうございます。まずざっくり結論からいうと受験校を複数受けてたところで合格確率が上がるわけではありません。今の学力を考えるのであれば、どの科目も基準値以下ですが、英語が圧倒的にできていません。
    まずは英語と数学で早慶の問題を解けるレベルでに仕上げましょう。
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    理系で大事なのは数学と英語!

    今回の相談者のように理系の受験生に多いのですが、英語を放置してしまうことが非常に多いです。
    理系で差がつくのは、物理ではなく英語です。合格確率を上げるのであればまず英語をセンターレベルの長文で満点取れる程度のレベルは欲しいです。偏差値50以下ではまだまだ基本的な英単語、熟語、文法を覚えきっていない状態です。浪人するにせよ、この部分を覚えないと早慶に合格することはまず無理だとということは認識しておきましょう。
    また数学ですが、現時点の成績だと早慶を目指すにしては正直物足りないです。質問者さんがどの分野が苦手なのかはわかりませんが、これまでやってきた分野で苦手な部分がある場合は対処しておきましょう。数学は最近よい教材が多いので、そちらで補充していくと良いですよ。坂田先生の面白いほどわかるシリーズ、高速トレーニングシリーズ、集中講義シリーズが言葉で説明してありオススメです。

    理系=暗記がないわけではありません。

    理系というと暗記がほとんどなくセンスで解いていくという部分が大きいと感じる人が多いですが、実際は理系であっても暗記の量は変わりません。ただ文系の暗記と理系の暗記では質が違うというのは注意をしておくべきでしょう。言葉に対して意味付けがなされていない場合が多く、単純な暗記やゴロ合わせで乗り切る部分が多くなってきます。
    一方理系の場合の暗記は、ただ何か単語を覚えるということは少なくプロセスを覚えないといけません。数学は公式を丸暗記をしていても点数がまったく取れません。公式の証明ができて、定義の説明が言葉でできるレベル感になってないといけないのです。例えるならば、1→2→3といった数字の順番を覚えていくのが理系で、1,2,3と単語を覚えて覚えた後に、秩序をつけていくのが文系での暗記です。理系の人にとって「暗記がいや!」と考えるのはこのただ覚えなければいけないという部分でしょう。ですが、理系の場合も数学の解法を暗記したり、物理の現象を覚えたり、特に化学と生物に関して言えば文系に匹敵するほどの量になります。話は質問者さんに戻りますが、ただの丸暗記が嫌なのであれば、はじめから秩序付けて覚えればいいだけの話です。
    化学がいやであっても早慶に行きたい!または理系の大学に行きたい!と思うのであれば最低限高校レベルの化学の知識は必要となります。
    そもそも質問者さんの場合は研究者や理系職につきたいわけではなさそうなので、この辺にギャップがあるのかもしれません。銀行員や研究者になりたいのであれば文系の大学にはじめから行ったほうが良いと思います。
    この辺りも含めて残りの期間はしっかり考えて勉強したほうが良さそうです。理系だからといって暗記から逃れることはできません。もし浪人して理系に進むのであれば化学は必須でしょう。その際に単純暗記が嫌なのであれば化学の新書などを読んである程度化学に対してのイメージ、興味などを持って体系的に暗記ができるように努めると良いでしょう。
    ではでは残り期間は少ないですががんばって下さいね!
    応援しています!


    いかがでしたでしょうか? 当塾では個人の現在の学力、成績に合わせて適切な指導を行っております。どんな学力であっても、こんなことできるの?というご相談でも構いません。当塾にお気軽にご相談、ご連絡下さい。
    東京での指導はもちろんのこと、インターネットを使用すれば日本全国、世界中どこからでも指導を受けることが可能です。

    まずはお気軽にカウンセリングを受けて下さい。カウンセリングのお申込みはこちらから