方針の立て方 どれも実際に玉の移動を考えることで解答を得られる.然程複雑な操作・計算ではないため,ケアレスミスにだけ気を付けて書き出せば確実に得点できる. 最後の(ⅴ)は前問までで散々2回の操作を考察したので,それを利用することを考える.これも実際に題意を満たす取り出し方を考えると,最終的に袋Bには
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- 方針の立て方
どれも実際に玉の移動を考えることで解答を得られる.然程複雑な操作・計算ではないため,ケアレスミスにだけ気を付けて書き出せば確実に得点できる.
最後の(ⅴ)は前問までで散々2回の操作を考察したので,それを利用することを考える.これも実際に題意を満たす取り出し方を考えると,最終的に袋Bには玉2,4,6しか許されないことが分かる.よって,2回目の袋Bの中の玉の内訳で3回目に取り出さねばならない玉の番号が決まる.逆に言えば,3回目にどの番号の玉を取り出すかを決めると,2回目の操作終了後の袋Bに入っている玉が一意的に決まることになる.これより,3回目の操作で袋Bに入れる玉の番号で場合分けして考えるという解法が立つ.解答例
(ⅰ)
(43)(44)(45)(ⅱ)
(46)(47)(48)(ⅲ)
(49)
(50)
(51)
(52)(53)(54)
(55)(56)(57)
(58)(59)(60)
(61)(62)(63)(ⅳ)
(64)
(65)
(66)
(67)
(68)(ⅴ)
(69)(70)(71)解説
(ⅰ)
1回目の操作が終わった後,袋Aには玉1,1,2,2,3,5,6,6,7,7の計10個の玉が入っている.
よって,求める確率は,……(答)
(ⅱ)
1回目の操作で玉2が袋Bに入れられる確率は,.
1回目の操作が終わった後,袋Aには玉1,3,4,4,5,5,6,6,7,7の計10個の玉が入っている.
よって,2回目の操作で玉1が袋Bに入れられる確率は.
これら二つの事象は独立であるので,積の法則より,求める確率は,
……(答)
(ⅲ)
事象に該当するのは,「1回目の操作で玉1,2回目の操作で玉2を袋Bに入れる」という事象と「1回目の操作で玉2,2回目の操作で玉1を袋Bに入れる」という事象.
前問と同様に考えれば,「1回目の操作で玉1,2回目の操作で玉2を袋Bに入れる」という事象が起こる確率は,「1回目の操作で玉2,2回目の操作で玉1を袋Bに入れる」という事象が起こる確率は
.
……(答)
同様に考えると,
……(答)
……(答)
……(答)
……(答)
(ⅳ)
起こる確率がであるものは,
と
の2個……(答)
起こる確率がであるものは,
と
と
と
と
と
と
と
の8個……(答)
起こる確率がであるものは,
の1個……(答)
起こる確率がであるものは,
と
と
と
の4個……(答)
起こる確率がであるものは,
と
と
と
と
と
の6個……(答)
(ⅴ)
題意を満たす取り出し方をした場合,最終的に袋Bには玉2,4,6が入っている.
3回目の操作で玉6を袋Bに入れて題意を満たす場合,2回目の操作終了後に袋に玉2,4が入っていて(このとき袋Aには玉1,5,6,6,7,7の計6個が入っている),そこに玉3を入れれば良いため,その確率は,
同様に,3回目の操作で玉4を袋Bに入れて題意を満たす場合の確率は,
であり,3回目の操作で玉2を袋Bに入れて題意を満たす場合の確率は,
である.これらは排反であるため,求める確率は,和の法則より,
……(答)