問題を処理する能力を上げるためには? 「読解ができる=問題を解くことができる」ではありません。上記で問題を読むことができるレベル感まで到達したら、問題を処理する能力をいかに上げていくか?という部分にとりかかりましょう。現役生は難関大学を目指すのであればこの辺りを夏辺りから始められると理想です。問題の
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問題を処理する能力を上げるためには?
「読解ができる=問題を解くことができる」ではありません。上記で問題を読むことができるレベル感まで到達したら、問題を処理する能力をいかに上げていくか?という部分にとりかかりましょう。現役生は難関大学を目指すのであればこの辺りを夏辺りから始められると理想です。問題のタイプに応じて文章内での何を理解した段階で解いていくのか?というは変わってくるので注意が必要でしょう。
リーズニング(根拠取り)とは?
英文を論理的に読むことができるようになっても、答えるときに論理的なプロセスを経ていない受験生がとても多いです。ここでは、成績を圧倒的に上げる論理的な解答プロセスであるリーズニングをお教えいたします。
*リーズニングとは・・・
問題文を読んで答えを出す際に、問題文と解答のどの部分が自身の回答を選択した根拠になったのか?ということを文章として言語化して、明示する方法です。リーズニングの方法自体は上記に書いてあるとおり非常に簡単です。
ですが、このリーズニングは多くの生徒が行っていません。リーズニングを行わない理由として考えられるのが下記のような理由でしょう。
▶いちいち文字で書くのが面倒、書かなくても頭の中で分かっているから大丈夫
▶書いたところで何も変わらない・・・このような理由から行っていないことが多いようです。
リーズニングを行うのと行わないのでは解答ができるようになるのに天と地ほどの差がつきます。行わないがために自身の解答プロセスがわからず、何故間違っていたのか?何故その答えがあっていたのか?という根拠が不明確のまま終ってしまうからです。圧倒的な学力で合格するためには、自身の行動を客観的に俯瞰し、理想状態と現在の状態を比べて何が自分に足りないのか?ということを埋めていくことで達成されます。自身の状態を客観的に言語という情報で可視化することで答えを修正していきましょう。
リーズニングを繰り返すことで自身の解答のプロセスを復元することができて、どのような思考回路なのかを理解することができます。思考回路を理解して、その修正を図っていくのが今回のリーズニングというプロセスです。国公立大学志望者の場合は、解答欄が記述のため問題文を十分に読んでから、解答を書くというプロセスなので、何も考えずに解答を答えるということはありえません。
ですが、私立大学の場合は多くの場合は選択肢となっているため何も考えずに答えを出しても当たることがあります。結果は正解でもプロセスが正解でなくてはいつまで経っても実力は上がりません。そのため、リーズニングというプロセスを行って思考を可視化していきましょう。とはいっても、概念論だけではよくわからないかと思うので、例を用いて説明します。
早稲田大学政治経済学部英語を解く際に、あなたは下記の様に、選択肢ウを選んだとします。
(ア)◯
(イ)×
(ウ)×
(エ)×
(オ)×多くの人は上記のように選択したままで終えてしまいます。
一般的なリーズニングというは下記のような方法でしょう。(ア)◯ 4パラグラフ9〜12行目と一致
(イ)× 3パラグラフ1行目と矛盾
(ウ)× 2パラグラフ3行目と矛盾
(エ)× 5パラグラフ4行目と矛盾
(オ)× 3パラグラフ3行目と矛盾もしかしたら、上記の程度あればやっている人もいるかもしれません。
ですが、この程度のリーズニングはセンター試験やMARCH、関関同立程度であれば通用するかもしれませんが、早慶だと通用しません。
なぜならば、このリーズニングでは矛盾がなぜ矛盾と判断したのか?また一致と判断したのかという判断のプロセスがわかりません。
それぞれの選択肢の該当箇所を本文から見つけて、それを選択肢と照らしあわせて、あっているかどうか?という突き詰めるプロセスを経ているはず。
「発見→照らしあわせ→矛盾,判断の決定→解答の決定」
という4つのプロセスがあるはずですが、上記のリーズニングでは最初の1つと最後の1つのみの明示しかありません。何が矛盾で何が一致だと判断したのか?を具体的に明示する必要があります。
当塾では塾生一人一人がどのような解答プロセスを経て答えを出したのかを丁寧に見ています。
上記リーズニングのプロセス、なぜしなければならないのか?という部分をよくよく考えて、下記からの問題のそれぞれの処理について理解してください。問題文に見えている部分の処理について
内容一致、正誤問題といった問題文に見えている部分の一致を考える問題については問われていることをいかに速く本文からサーチができるのか?という処理が重要です。問題文を読みながら、どこに何があるのか?など具体的にメモしていくことで速く処理することができるでしょう。特に本文内で強調されている部分は内容一致でも問われやすいので、読みながらチェックを付けておくべきでしょう。当塾ではどのように英文のメモを取っていけばよいのか?という具体的な仕方についても指導しています。
センター、MARCH、関関同立レベルだと答えの根拠が分かりやすいですが、早慶以上のレベルだと答えの根拠が巧妙に言い換えられていてわかりづらくなっています。過去問を解いている際には、こうした解答の根拠として何がわかっていればよかったのか?、根拠の言い換えがどうなっているのか?という部分まで分析できると良いでしょう。単純に◯×をつけているだけではいつまで経ってもできるようにはなりませんので注意しましょう。問題文に見えない部分の処理について
上記のような内容一致問題ではなく、タイトル問題などの問題文に見えない部分をどのようにして答えていくのかというのは、上記した論理構造が理解できているかどうかに関わってきます。内容一致はSVOCといった構造がわかり日本語として、英語を理解できている状態であれば問題なく解くことができます。問題文で問われていることを探すだけですから、極論を言えば、高1の学生であっても早慶の問題を解くことが可能です。ですが、タイトル問題などの抽象化した部分を理解した状態で解いていくというのは難度が高いです。またこの形式の問題は他の問題よりも配点が高くなっていることが多いです。この問題を解くことができるかどうかというのが入試の合否を左右するでしょう。またタイトル問題と言った客観形式だけではなく、要約を自分で書くという記述形式でも考え方は同じです。筆者の主張をとり、そこからどのように筆者の根拠が続いているのか?という部分を理解していきましょう。
Q&A
ここでは英語長文を行う際によく当塾に寄せられる質問をQ&A形式でお答えします。
解答はプラトン先生にお答えいただきます。[speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitow1.gif" name="質問1"]英語長文が全然出来ません。何の参考書をやったら良いでしょうか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]何の参考書を行うかというのは問題ではありません。まずは自身の弱点が何に当たるのかを考えていきましょう。参考書は何を強化するのか?という点が意識化された後で行わないと意味がありません。自分が何がわからないのかわからないという方は当塾でのカウンセリングを受けることをお勧めいたします。カウンセリングはこちらからお申し込み出来ます。[/speech_bubble][speech_bubble type="ln-flat" subtype="L1" icon="seitow3.gif" name="質問2"]長文を読むのも解くのも遅いのですが、、どうしたら良いのでしょうか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="platon1.jpg" name="プラトン先生"]英語長文を読むのが遅いのは知識部分が終わっているのであれば、論理の理解が正確にできていないことに由来するでしょう。論理がどのように展開されることが多いのか?なぜこの展開をされるのか?ということを考えながら読んでいくことで、徐々に論理の展開には慣れてきます。同じ部分にはマーカーをつけたりなど視覚化してみたり、どのように言い換えられているのかを考えてみると良いでしょう。 [/speech_bubble]シリーズ一覧はこちら
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