早稲田大学教育学部英語の対策
「教育学部は簡単!」だから、抑えになるよ!
こんなことは聞いたことありませんか?
残念ですが、、昨今の早稲田教育の英語入試では、それは通用しません。
最近の早稲田教育学部の英語試験は、文量が劇的に増加(1題約2000words)し、設問も難しくなり、難易度が急上昇しています。
- すなわち、早稲田教育はちゃんとした対策が必要なのです!!
この記事では、早稲田教育学部英語に対して、
どのように対策をしたら良いのか?基礎英語力ゼロからでも合格できる方法を伝授していきます。
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早稲田大学教育学部の全体外観/傾向
早稲田大学教育学部の英語は、
2022年以前と以後で大きく問題が違う
と思ってください。
注意
早稲田教育学部の過去問を解くときには、
「昔の過去問をやってみてすごい簡単!」と思ってはいけません。
今の早稲田教育学部は別の学部と思うくらいの気持ちで臨んでください。
2022年以降まだ2回しか問題を行なっておらず、
2年とも問題形式が同じではないので確定した問題形式が存在しません。
受験する人にとっては、かなり厳しいのですが、
想定よりも難しいことをして全方位に対策を立てられるようにしてください。
かつての問題形式について
2年連続で異常な難しさの、問題が出題されましたが、以前の問題についての記載も参照までに!
長文問題4題、会話問題 1題で構成されています。
大問1つにつき小問が10個が出題されるのが特徴。
大学側が採点をするので詳細なことは分かっていませんが、50点に対して小問が50あるというのは1問1点を示唆しているのでしょうか?
もしそうだとすると、発音や空所補充の単語、熟語問題に加え、整序問題も長文の内容一致問題と同じ点であるので落とすことはできませんね。
早稲田教育学部の配点
受験の学科によっては、得点傾斜があるので注意しよう!
学科 |
得点調整 |
国語国文学科 |
国語の得点を調整後1.5倍 |
英語英文学科 |
英語の得点を調整後1.5倍 |
数学科 |
数学の得点を調整後2.0倍 |
複合文化学科 |
外国語の得点を調整後1.5倍 |
早稲田教育特有の合格基準点
早稲田大学教育学部には合格基準点があります。
ですので、何か一つだけ特別にできていても、合格をすることはできません。
早稲田ホームページには下記の通りに記載がありますので、熟読してください。
すべての教科で合格基準点を設けています。各教科の得点が合格基準点に満たない場合は、合計点が合格最低点を上回っていても、不合格となります。
また、以下の学科は、それぞれ次のような条件を特定科目の合格基準点としています。
(1)国語国文学科 「国語」 : 国語国文学科の全受験者の平均点
(2)英語英文学科 「外国語(英語)」 : 英語英文学科の全受験者の平均点
(3)数学科 「数学」 : 数学科の全受験者の平均点
早稲田教育の英語はどのくらい取れば良いのか
早稲田大学教育学部の英語は、先ほど2022年から大幅にレベルが上がったとお伝えしました。
下記、英語の平均点となりますので確認ください。
年 |
英語の平均点 |
得点率 (%) |
2022 |
23.31 |
46.62 |
2021 |
31.53 |
63.06 |
2020 |
31.9 |
63.8 |
2019 |
30.9 |
61.8 |
2018 |
27.72 |
55.44 |
2017 |
27.22 |
54.44 |
2016 |
22.25 |
44.5 |
近年では、平均点は6割ほどでしたが、
2022年から50%ほどになりました。
何点必要?
ものすごく難しくはなったのですが、
合格を目指すのであれば、少なくても6割程度は欲しいです。
なぜ早稲田教育は難易度が上がったのか?
色々と理由はありますが、絶対的に言えるのは分量が大幅に増えたことが原因です。
2020年までは1800語程度だった文字数が、
2022年は3800語となっています。
さらに2023年入試では大問2で2000Word近くの問題が出題されました・・・
「難しくなる・・」と思って、
臨んだ受験生も流石にこのレベルはまでは想定していなかった人も多く、
苦戦した受験生が多かったです。
早稲田教育に合格するには”速読”が必要不可欠
尋常じゃない難易度上昇になかなか対応しかねる受験生も多いのですが、
昨今の問題量の増加という入試の傾向を考えると、
早稲田教育学部も、”速読力”が鍵になることが間違いありません。
早稲田教育に必要な”速読力”を鍛えるためには?
速読に必要なのは、下記3点が早稲田レベルであるかどうかが重要になります。
速読で悩んでいる人の多くの場合は、単語、構文を把握する力が非常に弱いです。
[word_balloon id="1" balloon="line" name_position="under_avatar" name="ブタトン" radius="true" avatar_border="false" avatar_shadow="false" balloon_shadow="false" avatar_hide="false" box_center="false" font_size="17" name_color="#10193a" position="R" bg_color="#8de055" font_color="#fff"]自分ではできる!と思っていてもプロの目線からするとかなり甘いことがほとんどです。[/word_balloon]
速読が苦手・・という人は、
まずはここで掲載しているような精読の教材で、
何度も何度も音読をして英語を前から処理ができるようにしてください。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/sokei-englishinterpretation/"]
単語力も重要
早稲田教育学部や早稲田社学、
最近では商学部もそうですが、語彙力が非常に上がってきています。
シス単などの基本単語を完璧にしている!というのはもちろん重要で大前提ですが、
それ以外の単語を覚えておくことで、
早稲田入試をかなり有利に進めることができます。
塾生には英検1級までの単語を覚えるように伝えています。
[nlink url=""]
背景知識があるかどうかも重要
早稲田教育学部の文章は、いわゆる「理系の英文」が出題されます。
そのため、そのような理系の英文の読み方ができてないと、読むのが難しいです。
そのため普段から、下記のような科学系のサイトの記事を読んでおくと良いでしょう。
どれも読みづらいのですが、
最初の2つはまだ読みやすいのでぜひ読んでみてください。
その他、速読の仕方についてはこちらの記事で掲載しています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/english-benkyo/"]
早稲田教育学部の長文の解き方
ここまでの話を踏まえた上で具体的に早稲田大学教育学部の長文の問題の解き方を見ていきます。
ただ、まだまだ入試形態が固定してないので、
どのような問題がでるのか?を言い切るのは難しいのですが、
ここ2年でよく出題されている形式について述べていきます。
早稲田教育のパラグラフ問題
早稲田大学教育学部の問題は、パラグラフでどのようなことを言っていたのか?を問う問題が非常に多いです。
下記形式は言葉は違いますが、ほとんど同じことを聞いています。
つまり、「該当のパラグラフで結局何言いたいのか?」ということです。
The main point of paragraph [X] is that
Which of the following statements best describes the author’s ideas in paragraph [Y]?
The primary purpose of paragraph [Z] is to show that
「1つのパラグラフには1つの言いたいことがある」
というパラグラフ構造を意識して学習してきた学生であれば、
解くことができる問題ですが、
このようなことを考えずにいた学生がいきなり過去問を解くと苦労してしまいます。
パラグラフ内の構造が問われる問題も・・・
単にパラグラフの内容だけでなく、下記のようなパラグラフの構造が問われる問題も出題されています。
How can we describe the relationship between paragraphs [X] and [Y]?
The author mentions Poldrack’s brain scans in order to point out
日頃から、パラグラフ内での構造を考えて読んでいけるようにしましょう。
読むだけでは無理!
通常のただ読むだけの長文演習では、このレベルの問題に対応することは不可能です。
そのため、ヒロアカでは論理構造を取れるように一人一人論理構造を書いてもらって添削までしています。本気で早稲田を受けたい人は、ぜひご相談ください。
早稲田教育の類推問題
早稲田の類推問題の難易度はかなり高いです。
類推問題とは
通常の内容一致問題は本文に書いてあることを選ぶ、
いわば「ウォーリーをさがせ」のような探索問題ですが、、
類推問題は、本文に書いてあることから論理的に考えられることを選ぶ問題です。
本文が長くなったので、根拠となる場所を探すのが難しく、、探してからさらにそこから考える必要があります。
下記のような設問文であったならば、推論問題です。
From the article, it can be inferred that the author thinks
It can be reasonably inferred from the article that the author
類推問題をやってみる
説明を聞いてもなかなかわからないので、実際に類推問題を解いてみましょう。
下記、オリジナル問題です。
[su_box title=" " style="glass"]One hundred and fifty million years ago, a young, bantam-sized, bird-like dinosaur became mired in a swamp in what is now southeastern China, and succumbed. Its fossilized remains, unearthed in 2022 and named Fujianvenator prodigiosus, show it to be one of the earliest bird-like dinosaurs to date from the Jurassic period. The researchers describe their discovery in a paper published today in Nature.
“This is really a weird animal within the group of birds,” says Mark Loewen, a palaeontologist at the University of Utah in Salt Lake City, who was not involved in the discovery.
The creature had oddly lanky legs and might have lacked the ability to fly. It also doesn't seem to conform to the accepted bird-evolution story.
quoted from "‘Weird’ Dinosaur Prompts Rethink of Bird Evolution" in 「Scientific American」
[/su_box]
Question:
Based on the passage, which of the following conclusions can most likely be inferred about Fujianvenator prodigiosus?
a,The discovery of Fujianvenator prodigiosus might challenge the traditional understanding of bird evolution.
b,Mark Loewen was a key researcher in the discovery of Fujianvenator prodigiosus.
c,All bird-like dinosaurs from the Jurassic period have been discovered in China.
d,Fujianvenator prodigiosus was the only bird-like dinosaur from the Jurassic period.
[su_spoiler title="答えはクリックで表示。" icon="plus-square-2"]
a,The discovery of Fujianvenator prodigiosus might challenge the traditional understanding of bird evolution.
[/su_spoiler]
解いてもらったらわかりますが、類推問題は消去法で解いてください。
早稲田教育の内容一致問題
内容一致問題は、下記のような設問タイプで複数パラグラフから探す場合は非常に骨が折れます
Which of the following statements about the content of paragraphs [X]-[Y] is true?
キーワードをもとに根拠となる1文を瞬時探し出せるように訓練を積んでください。
早稲田教育の単語の意味問題
昨今の早稲田教育の問題は、英検1級で見る問題が非常に多いです。
余裕のある学生はぜひ英検1級まで語彙力を上げておくと良いですよ。
ただし、覚えるのは非常に大変ではありますが・・・
過去の早稲田教育学部の長文の出題テーマ一覧
[su_spoiler title="クリックで表示。ネタバレ防止のため隠しています" icon="plus-square-2"]
2018 Ⅰ.情報時代におけ る、論理と批判的 思考の重要性 Ⅱ.英語を国際語と した場合の利点 と問題点 Ⅲ.野性動物過剰捕 獲を食い止める 策としての養鶏 Ⅳ.知識の個人的側 面と集団的側面
2017 Ⅰ.文化による身体 表現の違い Ⅱ.古代エジプトの 葬送習慣 Ⅲ.“nudge”が行動 に与える影響 Ⅳ.巨大動物絶滅の 原因
2016 Ⅰ.イルカの発する 音について研究 Ⅱ.動物に見られる 衛生観念と行動 Ⅲ.ダーウィン進化 論の正しい理解 Ⅳ.グローバリズム の功罪
2015 Ⅰ.離島の固有種に 迫る危機 Ⅱ.カルシウムと循 環器疾患の関係 Ⅲ.単性生殖と両性 生殖への考察 Ⅳ.19 世紀米国労働 者の苦境
2014 Ⅰ.大気汚染の原因解釈の変遷 Ⅱ.言語取得の認知力への影響 Ⅲ.時代の変遷と筆記教育の衰退 Ⅳ.小惑星衝突の可能性
2013 Ⅰ.Virtual Water で見る世界水事情 Ⅱ.生物種の保全とエコシステム Ⅲ.The Titanicを巡る文学論 Ⅳ.動物の言語取得の可能性と限界
2012 Ⅰ.都市部での凶悪犯罪減少の背景 Ⅱ.眼病における早期検査の重要性 Ⅲ.Shakespeareの合衆国での人気 Ⅳエネルギー供給資源と天然ガス
2011 Ⅰ.職業訓練校の人気の背景 Ⅱ.ドキュメンタリーの本質 Ⅲ.温暖化問題について Ⅳ.人間はなぜ宗教に関心をもつのか?
2010 Ⅰ.検査機ケプラー号の生命探索 Ⅱ.英国英語と米国英語の歴史的関係 Ⅲ.「オバマ効果」は存在するのか? Ⅳ.作業効率に影響をおよぼすもの 教育学部は受験の段階で学科を細かく分かれています。[/su_spoiler]
長文のテーマはそれぞれの専門分野に偏らないように配慮がされているため様々な分野のものがテーマとなっています。日頃からあらゆるジャンルの長文を読んでおく事をおすすめします。
早稲田教育学部で合格点を取るための長文演習は?
早稲田教育学部ではさまざまな問題形式、テーマが出題されることが予想されます。
問題形式に合わせて瞬時に文章の読み方を変えるようにしていきましょう。
問題演習の練習用としては下記のような教材がおすすめです。
- 早慶の過去問
- The Rules3,4
- やっておきたい英語長文500~700
- ポラリス英語長文3
- レベル別英語長文5,6
また、それ以外にもこちらの記事で早稲田大学に合格するための英語長文についてお伝えしています。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/taisaku/waseda/english-waseda-chobun/"]
早稲田教育学部の英語|英会話問題
現在は出題されていませんが、、また出題される可能性がありますので、念の為。
速解法
①空欄の前後から文法の知識を使って答えが出ないかをチェックする
②空欄前後の形をまずチェックしたあと意味へと移ってください
意味から入ると会話問題はどれも正解に見えてしまいます。
まずは、形からチェックしてください。 文法がいかに大切かが分かりますね。論理的に読めなければ早慶の合格は難しいです。
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学習状況を伺った上で、残りの期間でどう受かるかを提案いたしますので、ぜひお気軽にお電話いただければと思います。
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