偏差値30からの早慶圧勝の個別指導塾 HIRO ACADEMIA

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青山学院にたった1年で合格するためのスケジュール|プロ指導者監修

2025.03.02

青山学院大学はMARCHの中でも「英語の青山」と呼ばれるほど英語が難しく、各学部とも偏差値60~65が求められる難関大として知られています。特に文系・理系問わず「英語力」が合否を左右しやすく、受験生にとっては大きなハードル。 とはいえ、正しい勉強法と綿密な計画さえあれば、現役生でも1年間で逆転合格は

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  • 青山学院大学はMARCHの中でも「英語の青山」と呼ばれるほど英語が難しく、各学部とも偏差値60~65が求められる難関大として知られています。特に文系・理系問わず「英語力」が合否を左右しやすく、受験生にとっては大きなハードル。
    とはいえ、正しい勉強法と綿密な計画さえあれば、現役生でも1年間で逆転合格は十分可能です。

    本記事では、現在の偏差値帯ごと(「50未満」「50前後」「55前後」など)に学習戦略を示しつつ、1年間の合格ロードマップを月ごとに具体的に解説します。さらに、

    • 英語が得意な場合 / 苦手な場合の勉強法の違い
    • 予備校利用 / 学習管理型塾利用でのスケジュールの立て方
    • 文系・理系それぞれの注意点

    など、さまざまな角度から最適解を提示。

    記事の後半では青山学院大学で入りやすい学部・入りにくい学部や、
    全学部日程・個別日程(A・B・C方式)・共通テスト利用など入試方式の特徴についても詳しく紹介しています。

    [toc]

    青山学院大学の合格難易度と入りやすい学部・入りにくい学部

    まずは青学で入りやすい学部、入りにくい学部をみていきましょう。

    偏差値帯と合格ラインの目安

    青山学院大学は文系・理系を問わず、概ね偏差値62~65前後が合格ラインとされています。
    実際の配点や出題形式は学部ごとに異なりますが、全学部で要求される英語力が比較的高く、英語の難易度もMARCHトップクラス。
    また一般選抜の倍率が高く、学部によっては10倍以上(全学部日程だと20倍超)になることもしばしばです。

    • Benesse(進研)のデータでは、青山学院大学全体の偏差値は57~72程度と幅広く、学部ごとの難易度差が大きい
    • 英語の配点が重い入試方式が多く、「英語の青山」と呼ばれるほど英文読解に力を入れる学部が多い
    • 偏差値が高め(~65以上)になる学部は青山キャンパス所在の国際政治経済学部・総合文化政策学部・経済学部・文学部など

    「1年で合格」は決して楽ではありませんが、学習計画をしっかり立てて実行できれば十分射程圏内に入ります。合格最低点は8割前後の場合が多いので、英語を軸に他科目で上乗せ点を狙うイメージで対策していきましょう。

    合格しやすい穴場は「相模原キャンパス」その理由とは?

    青学には大きく2つのキャンパスがあり、一般的に「青山キャンパスにある学部ほど倍率・偏差値が高い」と言われます。

    • 青山キャンパス:文学部・教育人間科学部・国際政治経済学部・経済学部・経営学部・法学部・総合文化政策学部などが集中
    • 相模原キャンパス:理工学部・社会情報学部・地球社会共生学部・コミュニティ人間科学部など

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    相模原キャンパスは都心からやや離れていることもあり、受験生の人気は青山キャンパスよりも低め。理工学部や社会情報学部、コミュニティ人間科学部、地球社会共生学部などは
    偏差値57.5~60程度で合格可能性があり、実は穴場と言われています。

    • コミュニティ人間科学部や地球社会共生学部は「4年間相模原キャンパス」で過ごすため、敬遠されがち→その分志願者が少なくなる
    • 偏差値が57.5前後のため、MARCH最難関のイメージが薄く、狙い目として人気上昇中

    「どうしても青山キャンパスに通いたい!」という方でなければ、相模原キャンパスの学部は入りやすさを考える上で検討の価値大です。

    こちらの記事で学部ごとに詳しく検討しているので確認してみてくださいね。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/taisaku/gmarch/ukariyasui-gmarch/"]

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    難易度が高い学部・学科ランキング

    一方、国際政治経済学部・総合文化政策学部・経済学部・文学部などは青学内でも偏差値63~65以上となり難易度が高めです。

    • 国際政治経済学部は早慶上智レベルと並ぶ難関と言われ、高い英語力と記述式の回答力が求められる
    • 総合文化政策学部も偏差値65前後で上位層が集まりやすく、全学部日程では倍率20倍超になる年もあり
    • 経済学部・文学部・教育人間科学部なども軒並み偏差値60~63程度

    とくに国際政治経済学部の全学部入試は、近年倍率が高くかなりの難関です。
    英語が得意でなければ厳しい戦いになりますが、「英語の青山」で力を発揮できるなら高い配点を生かして逆転可能。
    入試方式も全学部日程だけでなく個別日程A・B・C方式や共通テスト併用方式などを複数検討し、自分に合った出願形式を選びましょう。

    全学部日程・個別日程・共テ利用の難易度の違い

    • 全学部日程:青学全学部を同じ日に受けられる一方、高倍率になりがち。合格最低点が上がりやすい
    • 個別日程(A・B・C方式など):学部ごとに実施される一般入試。全学部日程ほどの高倍率にはならないものの、学部ごとに出題形式が若干異なる
    • 共通テスト利用(併用・単独):共テ得点のみ、または共テ+個別試験で合否判定。共テのみ方式は得点率8割前後の高スコアが要求され、難易度高め。

    「共テだけで青学を目指す」のは難度が高い(8割5分以上必須)ため、共テ+個別試験(併用方式)をうまく活用するのが合格への近道になるケースがあります。
    科目選択も学部ごとに違うため、出願前に必ず募集要項で確認しましょう。

    青山学院に行きたいのであれば、共通テスト対策が必須です。

    偏差値別学習戦略:50未満・50前後・55~合格圏

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    ここでは、模試での偏差値を目安にした学習戦略を解説します。
    現時点の成績から「あと何を伸ばせば合格レベルに届くのか」を把握し、基礎→標準→応用の手順で力をつけていくことがポイントです。

    偏差値50未満:基礎力不足からの逆転合格

    「偏差値50未満」ということは、中学~高校基礎が抜けている可能性が大きい段階です。このレベルで重要なのは以下の3点:

    1. 生活リズムと学習習慣を整える
    2. 中学レベル~高校初級レベルの徹底復習
    3. 難易度の高い問題は避け、基礎固めに専念

    英語が極端に苦手なら、中学英文法と基本単語(be動詞レベル~高校基礎単語)まで戻って再学習してください。長文に手を出すより先に単語力・文法力の定着が最優先。国語(現代文・古文)も教科書レベルの読解、古典文法の初歩からやり直しましょう。数学や理科(理系の場合)も公式の導出や教科書の例題を「完璧に解ける」状態にすることが大切です。

    重要ポイント
    • この時期に難問集や過去問には手を出さず、「基礎参考書&基本問題」だけを完璧にする
    • 管理型塾のように進捗を管理してもらうのも有効。自分で計画を立てにくいなら塾を活用

    「偏差値35レベルからでも、基礎を固めて秋冬に一気に伸びた」という逆転合格例は少なくありません。
    まずは7月末までに基礎レベル参考書を仕上げることを目標に頑張りましょう。

    偏差値50前後:標準問題に移行する土台づくり

    偏差値50前後(~55程度)になると、基礎はある程度固まりつつある段階です。ただし標準問題を解く演習量がまだ不足しがち。

    1. 基礎固め+標準レベル問題へのステップアップ
    2. 弱点単元を洗い出し、早めに補強
    3. 英語:長文読解に本格的に取り組み始める

    文系なら英文解釈や長文読解の初級問題(MARCHレベル一歩手前)に慣れる、日本史・世界史なら全範囲の通史完了後、標準問題集・一問一答を反復していきます。理系なら数学の全単元(ⅠA・ⅡB、理工学部志望ならⅢ含む)を一通り学習し、共通テスト問題などを使って応用力を伸ばす段階へ。

    英語では、7月末までに単語帳&文法書を1冊完璧にし、夏休みに毎日長文演習を取り入れて読解力を大幅アップさせる方針が◎。偏差値50台前半から60に近づく時期は、勉強量が成績に直結しやすいので、モチベーションを保って学習時間を増やしましょう。

    偏差値55程度:応用力強化と過去問演習

    偏差値55~58あたりは、あと一歩で青学合格圏に手が届く層です。この段階では過去問・難関大レベルの応用問題に取り組み、本番形式での得点力を磨くことが必須。

    1. 過去問演習をスタートし、出題傾向を把握
    2. 弱点科目・分野を重点補強し、総合力を底上げ
    3. 共通テストレベルは8割以上の得点を安定させる

    英語が苦手なら、なおさらこの時期から本格的に長文を解いて時間配分を身につけ、単語・熟語の仕上げを同時に行います。英語が得意な人はさらに得点源化し、8~9割を狙えるよう高難度演習を追加しましょう。国語や社会など選択科目で苦手が残っていれば、秋までに穴を埋めておきます。10月ごろには偏差値60に乗るイメージで勉強を加速させてください。

    文系・理系別:1年間の合格スケジュール詳細

    ここからは、文系と理系に分けて、それぞれの科目配分・月ごとの目標を詳しく見ていきます。
    目安として、現役生が「平日3~4時間、休日6~8時間」の学習時間を確保できる想定で解説します。

    文系:1年間の学習スケジュール

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    〈4月~6月〉:基礎固め(偏差値50~55を目指す)

    • 英語:単語・熟語・文法を徹底。長文はまだ基礎的な短めのものを正確に読む訓練。
    • 国語(現代文・古文):漢字や語彙、古典文法の初歩暗記に注力。現代文は論理的読解の解法を学び、短めの文章で演習。
    • 社会(日本史・世界史など):教科書通読+一問一答で基本用語を覚え、時代の流れを頭に入れる。

    目標:6月・7月の模試で偏差値50~55に到達し、教科書レベル問題はほぼミスなしの状態に。

    〈7月~9月〉:標準問題演習+応用基礎(偏差値55~60へ)

    夏休みは1日6~8時間以上を確保し、各科目の演習量を増やす。


    1. 英語:毎日長文1題、単語復習、文法問題集の反復。速読力と読解の精度を高める
    2. 国語:現代文・古文の標準問題集を解き込み、古文単語や漢文句法の暗記も仕上げる
    3. 社会:分野別に標準レベル問題集を解き、苦手時代やテーマ史を重点補強

    8月末~9月模試で偏差値58~60を目指し、基礎→標準レベルを夏で一気に完成させる意識。

    〈10月~12月〉:過去問演習&実戦力強化

    過去問で全学部・個別どちらも傾向をチェック


    1. 英語:長文読解の出題形式に慣れ、設問パターン・時間配分を身につける
    2. 国語:青学特有の設問形式や古文の難易度を過去問で把握。平易でもケアレスミスをしない演習
    3. 社会:資料問題や融合問題を意識。日本史なら文化史、世界史ならテーマ史などを深堀り

    弱点科目や分野を重点的に潰し、合格点+αを取れるよう仕上げる。

    この時期までに共通テストレベル8割以上を目標に、模試偏差値は60~65程度を狙う。

    〈1月~試験直前〉:仕上げと総復習

    • 共通テスト受験→高得点(7~8割以上)を目指す。
    • その後は一般入試まで過去問演習の総仕上げ:青学の過去問を時間通り解き、解き直し・分析を徹底
    • 体調管理、生活リズム調整、暗記科目の最終確認も忘れずに

    本番で合格最低点を確実に上回る得点力を完成させましょう。

    理系:数学III・理科対策と英語の強化ポイント

    CleanShot 2025-03-02 at 14.07.11@2x.

    理系の場合も大枠は同じですが、数学・理科の範囲が広いこと、そして「英語も侮れない配点」を踏まえて計画を立てます。

    〈4月~6月〉:基礎固め(数ⅠA・ⅡB&理科基礎)

    • 数学:教科書レベルを完璧にし、チャート式(黄色など)の基本例題を繰り返す。理工学部志望は早めに数Ⅲの基礎にも着手
    • 理科(物理・化学など):公式や原理を理解し、教科書章末問題や基礎問題集で演習
    • 英語:文系同様、単語・文法を徹底。理系だからといって英語配点が小さいわけではないので注意

    6月模試で偏差値55前後を狙い、基礎問題を落とさない力を身につける。

    〈7月~9月〉:標準~応用問題で実戦力アップ

    • 数学:数ⅠA・ⅡBに加え、数Ⅲも本格的に演習を開始。黄チャートの発展例題やMARCHレベル問題集で応用力を鍛える
    • 理科:物理・化学ともに全範囲を一通り学習し、計算問題や実験考察問題を夏休みに重点トレーニング
    • 英語:毎日長文読解と単語復習を継続。理系分野の英文にも慣れておく

    9月までに偏差値60前後に到達し、苦手分野がないよう総合的に底上げする。

    〈10月~12月〉:過去問演習+難易度対策

    青学理工学部など志望学部の入試問題を過去問で研究。数学は大問数や出題分野の傾向を把握し、理科は力学・電磁気・有機化学など頻出分野を集中的に対策

    英語:長文読解中心の演習を続け、語彙・速読力・設問処理を洗練

    共通テスト対策も並行し、理系科目で8割以上を目指す。秋~冬で偏差値65前後まで仕上げたい。

    〈1月~試験直前〉:総仕上げ

    • 共通テスト本番:数学・理科で高得点を狙いつつ英語も最低7割
    • その後は青学過去問の解き直しと、苦手分野の総点検。計算ミスや公式の取り違えがないよう最終確認
    • 体調管理とメンタルケアも徹底し、本番に万全の状態で臨む

    英語が得意な場合 / 苦手な場合:対策の違い

    青山学院大学合格では「英語力」の比重が非常に大きく、英語が得意か苦手かで戦略が変わります。

    英語を得点源にする場合(英語の青山を攻略)

    • 英語配点が高い学部・方式を選ぶ:英語で高得点を狙いやすい。国際政治経済や経済学部などでは英語が大きな得点源に
    • 英検・TEAP利用入試も検討:英検準1級などを持っていると加点や出願資格優遇が得られるケースも
    • 難易度の高い長文で9割近くを目指す:語彙力・速読力・記述力を鍛え、他の受験生が苦戦する英文でも余裕を持って読み切る

    英語が得意なら、秋以降は文法問題や英作文も含めて高得点を取る練習に特化し、苦手科目(国語や数学など)への配分を手厚くして総合点を底上げすることが可能です。
    特に青学英語は長文読解の比重が高いので、読解スピードと正確さを極限まで鍛え、他の受験生が時間切れになるような問題でも完答できるようにします​。

    一方で、浮いた時間は苦手科目の克服に充てましょう。
    例えば文系なら国語・社会、理系なら数学・理科に追加時間を割き、英語で稼げる分を他で失点しないよう底上げします。英語が得意な受験生は過信に注意です。

    模試で高得点を取れていても気を緩めず、単語や熟語の復習を継続し、出題傾向の変化にも対応できるよう最新の過去問までチェックしておきます。英語力が武器になる青学生は、入試本番で英語8割~9割以上を狙い​、他科目で多少失点があっても合計点で合格ラインを超える盤石の状態を目指しましょう。

    英語が苦手な場合のカバー戦略

    • 「英語で全く点が取れない」は致命的なので、5割~6割得点を目標に基礎から徹底復習
    • 単語・文法・英文解釈を夏までに固め、秋以降は標準長文を読む訓練をする
    • 他科目で満点を狙う:文系なら国語・社会、理系なら数学・理科でなるべく高得点を取るよう準備する
    • 英語苦手でも捨てない:最低限5~6割は取れる状態にしないと合格は厳しい
    • 配点・科目選択で工夫:学部や方式によっては英語の配点が他科目と同程度の場合もあるので、有利な出願を検討

    青学の英語を完全に捨てるのは不可能なので、「苦手でも基礎を積み上げれば偏差値は後から伸びる」と信じて着実に学習を進めてください。

    予備校 vs. 管理型塾:学習スタイルの違いとメリット・デメリット

    勉強を進めるにあたって、「大手予備校(授業型)」と「管理型塾(コーチング塾)」のどちらが自分に合うか悩む方も多いでしょう。簡単に両者の特徴をまとめます。

    予備校を利用する場合:授業中心でレベルアップ

    それでは、予備校を利用する場合のメリットとデメリットについて解説します。

    メリット
    • 1. 質の高い授業:プロ講師が短時間で要点を体系的に教えてくれる
    • 2. 情報量が豊富:最新の入試傾向や模試データ、教材が充実
    • 3. 大人数クラスで刺激:周りと切磋琢磨しやすい
    • 4. ペース配分(カリキュラムが組まれている)で学習リズムを作りやすい
    デメリット
    • 1. 受け身になりがち:授業を聞いて満足してしまうと成績につながらない
    • 2. 個別の学習管理は自分任せ:弱点克服・復習計画なども自己責任
    • 3. 質問対応が限定的:人気講師に個別で聞きに行くハードルが高い
    • 4. 時間的拘束:講習などで出費がかさむ

    予備校が向いている人:授業を受けて理解を深めるのが好き/自分で復習管理をきちんとできる/ライバルが多い環境でモチベーションを上げたい人。

    学習管理型塾を利用する場合:逆転合格を狙う効率重視

    では次に、学習管理型塾を利用する場合のメリットとデメリットについて解説します。

    メリット
    • 1. 最短ルートの学習計画を作成してもらえる:何をいつまでに、を迷わず済む
    • 2. 毎週の進捗管理&コーチングでサボれない:計画倒れしにくく逆転合格が起きやすい
    • 3. 自習が中心:問題を自力で調べる習慣が身につき、本番でも応用が利く
    • 4. 個別最適化:苦手科目に多く時間を割くなど柔軟に計画修正できる
    デメリット
    • 1. 質問対応の弱さ:授業型ほど講師にすぐ聞けるわけではない
    • 2. 授業中心になれている人には不安:自分で調べて学習する自立力が必須
    • 3. 費用がかかることも:マンツーマンや少人数コースは高め
    • 4. コーチの指示に従う必要:自主性がないと厳しい一方、自由度を求める人には窮屈

    管理型塾が向いている人:学習計画を自分で立てるのが苦手だが指示通りなら頑張れる/短期間で一気に偏差値を上げたい/自習メインで効率的に逆転合格を狙いたい人。

    塾によっては管理型コーチング系の塾の欠点がある場合があるので要注意!
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/jukuyobiko/coching-danger/"]

    ヒロアカなら授業形式でかつ進度管理もばっちり!

    当塾ヒロアカでは、早慶専門塾ではありますが、
    その一方で毎年青山学院の合格者を数多く輩出してきています。

    どのように合格したら良いのか?青山学院に絶対に行きたい!という方は、以下の「無料カウンセリング」より、お気軽にお申込みください。

    カウンセリングでは、あなたの成績が伸び悩む原因を特定し、具体的な改善案をご提案いたします。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/counceling/"]

    【まとめ】合格までの1年間を走り抜くために

    青山学院大学は「英語の青山」と称されるほど英語が難しく、全学部で偏差値60~67.5が求められ、さらには倍率の高さも相まって苦戦を強いられやすい大学です。しかし、だからこそ適切な学習計画+継続的な努力により、1年間で逆転合格を果たす生徒も多く存在します。

    • 偏差値50以下からのスタートなら、まずは基礎固め最優先。英語も中学レベルから総復習し、7月末までに基礎を仕上げる
    • 偏差値50前後なら標準問題演習を増やしていき、夏で偏差値55~60を目指す。英語長文演習がカギ
    • 偏差値55前後に達したら秋以降の過去問演習で実戦力を磨き、合格最低点+αを取れる状態へ

    さらに、英語が得意な場合は青学の入試で圧倒的リードを狙える一方、英語が苦手でも諦めず基礎を徹底すれば8割は十分狙えます。
    そのうえで、国語や社会(理系なら数学・理科)を得点源として総合点を伸ばすことが肝心です。

    「青山学院にどうしても合格したい!」という方は、受験指導のプロがどのようにしたら良いのかをお伝えいたします。
    お気軽にご相談ください。

【最新版】GMARCH(明治/青山/立教/学習院/法政/中央)補欠合格の可能性

2025.02.24

こんにちは、早慶専門塾ヒロアカの小野です。 「GMARCHに確実に合格したい」 「補欠合格の可能性はどのくらい?」 「早慶を目指しながらGMARCHも押さえたい」 このような疑問や希望をお持ちの受験生・保護者の方は多いのではないでしょうか。 私たち早慶専門塾だからこそ知っている重要な事実があります。

  • …続きを読む
  • こんにちは、早慶専門塾ヒロアカの小野です。

    「GMARCHに確実に合格したい」
    「補欠合格の可能性はどのくらい?」
    「早慶を目指しながらGMARCHも押さえたい」

    このような疑問や希望をお持ちの受験生・保護者の方は多いのではないでしょうか。

    私たち早慶専門塾だからこそ知っている重要な事実があります。

    早慶を本気で目指す勉強をすることで、
    GMARCHは “難なく合格ライン” に到達できるということです。
    実際に当塾の浪人生ではGMARCH合格率85%を達成しています。
    なぜ早慶専門塾がGMARCHのデータを分析するのか?
    それは早慶への「確実な合格」のための戦略的ステップとして、GMARCHを正しく位置づけることが重要だからです。

    このページでは、GMARCH各大学の補欠合格データを詳細に分析しながら、早慶合格への戦略的な併願のポイントもお伝えします。

    GMARCH(学習院大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)の一般入試における「補欠合格(繰上げ合格)」の学部ごとの出やすさを、過去のデータや傾向をもとにまとめています。
    大学ごとに入試制度は異なりますが、定員厳格化の影響や、辞退率の高低などにより、補欠合格の発生数やタイミングは大きく変動します。

    下記をクリックしてもらうことで各大学に飛ぶことができます。

    [toc]

    明治大学

    Meiji

    補欠合格の概要

    明治大学には、9学部+総合数理学部が存在しますが、補欠合格をほぼ出さない学部から、毎年比較的多めに出す学部までばらつきがあります。特に、農学部では正式に「補欠候補者」を公表して複数回繰り上げ発表を行う一方で、商学部・経営学部などはほぼ出さない年が続くなど、学部間差が顕著です。

    学部別 補欠合格の出やすさ(A~C評価)

    以下の表は近年の傾向を中心としたまとめです。

    学部 補欠合格の出やすさ 主な特徴・ポイント
    農学部 A 「補欠候補者」を大量に公表。繰上げ合格を複数回にわたり発表する。明治の中で最も補欠合格者が多い
    法学部 B ほぼ毎年追加合格あり(1〜2次発表)。繰上げ人数は少なめ。年度によって1~2回程度発表
    政治経済学部 B 年度によって追加合格あり。規模は大きくない。1回だけで終わる年もあれば2回行う年も
    文学部 B 年度により少数出る場合あり。ごく小規模。専攻ごとに数名が繰り上がることも
    情報コミュニケーション学部 B 多くの年で追加合格あり(1〜2次発表)。数十名規模の繰り上げがある年も。併願者が多く辞退率がやや高め
    理工学部 B 毎年ある程度発生(1〜2次発表)。国公立大との併願で辞退が一定数出やすい。学科差あり
    総合数理学部 B ほぼ毎年追加合格あり(1〜2次発表)。比較的新しい学部。国公立理系・他私大理系との併願が多く、繰上げが出やすい
    商学部 C 補欠合格はほぼ0。ここ数年は「追加合格なし」が続く
    経営学部 C ほぼ補欠合格なし。商学部同様、初回合格者で定員をほぼ充足
    国際日本学部 C ごく僅かまたはゼロ。第一志望率が高い?辞退者少なめで繰上げが出にくい

    ポイント解説

    Aランク(農学部)
    農学部だけは補欠候補者を最初から発表し、辞退が出るたびに複数回の繰り上げを行う。
    国公立農学系との併願も多く、辞退が出やすいことが要因の一つ。

    Bランク(法学部・政治経済学部・文学部・情報コミュニケーション学部・理工学部・総合数理学部など)
    年度や学科によっては数十名~100名以上の繰り上げがある。
    ゼロで終わる年もあるが、ある程度補欠合格の可能性はある。

    Cランク(商学部・経営学部・国際日本学部)
    基本的に「追加合格はほぼ出さない」方針。
    初回合格者数が多めなことや辞退率が低いことなどが理由として挙げられる。

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    【早慶志望者向け】明治大学を併願校として検討している方へ

    明治大学は早慶志望者の重要な併願先となりますが、勉強の仕方で合格率が全く異なります。早慶の受験対策をしながら明治大学も確実に押さえるための戦略的アドバイスが欲しい方は、ぜひ無料相談にお越しください。

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    青山学院大学

    Aoyama

    補欠合格の概要

    青山学院大学では、一般入試において合格発表後の入学辞退者が出た場合、補欠合格(繰上げ合格)を出すことがあります。大まかに以下の2パターンが存在します。

    法学部・国際政治経済学部

    補欠候補者にあらかじめランクを付けて通知する方式。Aランク・Bランクなどと段階があり、ランクによって繰り上がる可能性が変動する。

    その他の学部

    定員未充足の場合に随時追加合格を出す方式。公表される人数は基本的にありませんが、合否結果通知サイトなどで告知されることがあります。

    過去の受験情報からは、学部ごとの「補欠合格が出やすい度合い」に差が見られ、年度によって繰り上げ合格の有無や人数が大きく変わる場合があります。

    学部別 補欠合格の出やすさ(A~C評価)

    学部 補欠合格の出やすさ 補欠繰上げ合格の傾向
    法学部 A 毎年補欠合格あり。Aランク補欠はほぼ合格、Bランクも繰上げの可能性が高い
    国際政治経済学部 A ランク制の補欠合格あり。年によっては複数回の繰上げが発生する
    経営学部 B 毎年補欠合格が発生するが、規模は年度によって異なる
    理工学部 B ほぼ毎年補欠合格あり。学科によって繰上げ確率の差あり
    経済学部 B 年によって補欠合格が出るが、繰上げ人数は少なめ
    文学部 C 一部学科で補欠合格あり。全体的には少なめ
    教育人間科学部 C 年によって少数の補欠合格が出る
    社会情報学部 C 新設当初は補欠合格が出たが、近年は減少傾向
    総合文化政策学部 C 近年は補欠合格の発生が減少
    地球社会共生学部 C 志願者数の安定に伴い、補欠合格は減少
    コミュニティ人間科学部 C 補欠合格が出ることはあるが、繰上げ合格者はごく少数

    評価基準

    • A:毎年補欠合格が出やすく、繰上げの可能性が高い
    • B:補欠合格が出る可能性が高いが、年度によって変動あり
    • C:補欠合格の頻度が低く、繰上げ合格枠も少ない

    【早慶志望者向け】青山学院大学を併願校として検討している方へ

    青山学院大学は共通テスト導入、独自のテスト方式ということで独学での対策が難しいです。早慶の受験対策をしながら青山学院大学も確実に押さえるための戦略的アドバイスが欲しい方は、ぜひ無料相談にお越しください。指導歴10年以上のプロがどのように青山学院に合格したら良いのか?をお伝えしていきます。

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    立教大学

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    補欠合格の概要

    近年、立教大学をはじめとする首都圏の難関私大では、入学定員厳格化の影響により初回合格者数を抑え、その後の欠員を補う形で補欠合格(繰り上げ合格)を出す事例が増えています。
    年度によっては合格者全体の3~4割が補欠合格という年もあり、非常に大きな規模で繰り上げが行われることもあります。

    以下、各学部の詳細データや補欠合格の出やすさを紹介します。

    学部別 補欠合格の出やすさ(A~C)

    学部 補欠合格の出やすさ 主な特徴・ポイント
    文学部 A 過去に300~400人超が出た年度もあるが、2023年度はやや減少
    それでも比較的補欠が出やすい学部
    経済学部 A ピーク時には500~600名を超える大規模な繰り上げ合格が発生
    立教の中でもトップクラス
    経営学部 A 100~200名規模の補欠合格が毎年コンスタントに出る
    補欠合格率が高い学部
    社会学部 A 100~400名規模での繰り上げ実績
    近年も大人数の補欠合格が出ている
    法学部 A 毎年300~400名クラスの繰り上げ合格者数が多い
    立教全体でも補欠合格が非常に多い部類
    理学部 B 2020~2022年に大きく増加したが、2023年はやや減少
    学科ごとに繰り上げ人数が異なる
    観光学部 B 数十~数百名が補欠合格となることが多い
    2023年度は前年度(168名)より大幅増の270名
    コミュニティ福祉学部 B 安定して数十~150名前後の繰り上げ合格が出る
    学科構成の変更などにより年度差が出やすい
    現代心理学部 B 年度ごとの差が大きいが、2桁~100名超の繰り上げが出る年も
    心理学科と映像身体学科で差異あり
    スポーツウエルネス学部 B 新設ながら初年度から100名超の補欠合格
    今後の志願者動向により変動の可能性大
    異文化コミュニケーション学部 C 0名の年と大きく出る年の波が激しい
    他学部と比べると安定せず、年度次第で大幅に変動

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    中央大学

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    補欠合格の概要

    中央大学では、補欠合格者の人数や順位は公表されません。欠員が生じた場合のみ、UCARO(オンライン合否照会サイト)上で追加合格を通知する方式です。
    したがって、いつどの学部で補欠が回るかは年度ごとに大きく異なり、公的なデータは少ないのが実情です。

    学部別 補欠合格の出やすさ

    下表は2024年度一般入試の合格者数・倍率の目安と、過去の傾向を参考にした補欠合格が出やすさの評価です。
    公表データが限られているため、あくまで推定情報を含みます。

    学部 補欠合格の出やすさ 備考
    法学部 C 合格者を多めに出す傾向があり、補欠は少なめ
    経済学部 B 学部規模が大きく、欠員が出る可能性がある
    商学部 B 経済学部同様、年度によっては一定の追加合格発生
    理工学部 C ある程度多めに合格を出しており、繰上げは少数
    文学部 B 文系学部の中では若干補欠が出やすい可能性
    総合政策学部 C 定員管理厳格で繰上げがほとんど発生しないことが多い
    国際経営学部 B 新設学部に近く、年度によって変動
    国際情報学部 C 規模が小さく補欠合格はあまり出ない

    補欠合格が出やすい学部の傾向

    中央大学全体としては、最初から定員より多めに合格者を出す傾向が強く、結果的に欠員があまり生じないため、補欠合格が少ないケースが多いと言われています。しかし、経済学部・商学部・文学部・国際経営学部では、他大学との併願状況などから一定数の辞退者が出る可能性があり、相対的に補欠合格者が出ることがあります。

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    学習院大学

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    補欠合格の概要

    学習院大学では、過去10年を振り返ると、学部によって補欠合格(繰り上げ合格)が大きく出る年度と全く出ない年度が混在しています。各学部・学科単位で合格者数や定員充足率を調整するため、年度ごとに「A評価(出やすい)」「B評価(変動大)」「C評価(ほぼ出ない)」といった差が顕著に現れます。
    – A評価(法学部・経済学部・文学部):年度によっては大量の補欠合格が発生
    – B評価(理学部・国際社会科学部):繰上げ合格が出る年と出ない年の差が激しい
    – C評価:ほぼ出ないか、出てもごく少数

    学部別 補欠合格者数の例と評価

    以下の表は法学部・経済学部・文学部・理学部・国際社会科学部の過去データ(代表的な年度)をまとめたものです。

    学部 補欠合格の出やすさ 主な特徴・ポイント
    法学部 B 繰上げ合格者数は0~333名と幅広い変動あり。過去には300名超の繰上げが発生した時期もある。
    経済学部 B 過去に165名の繰上げがあった一方で、繰上げなしの時期もあるなど変動が大きい。近年は数十名程度の規模。
    文学部 B 学科による差が大きく、10~80名程度の範囲で変動。過去には史学科や英米文学科で70名以上の繰上げも。
    理学部 C 繰上げなしの時期もあれば、20名程度の繰上げがある時期もあり。比較的安定した傾向。
    国際社会科学部 C 繰上げなしの時期から15名程度の小規模な繰上げまで。年度による変動はあるが、全体的に少数傾向。

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    法政大学

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    補欠合格の概要

    法政大学では、一般入試(主にA方式)の合格発表後、入学手続者数が定員を下回る場合に、追加合格(いわゆる繰上げ合格)を出すことがあります。
    ただし、大学から「補欠合格」と明示されるわけではなく、「追加合格候補者」や「繰上げ候補者」として通知されたうえで、最終的に繰上げ合格が行われるケースが多いです。
    年度によっては一切追加合格が出ない学部・学科もあれば、100名以上の大規模な繰上げを行う学部もあります。また、同じ学部でも学科ごとに繰上げ人数に大きな差が出ることもある点にご注意ください。

    学部別 補欠合格の出やすさ(A~C評価)

    学部 補欠合格の出やすさ 補欠繰上げ合格の傾向
    法学部 A 年度によって変動はあるが、毎年比較的大きな繰上げ合格を出す傾向。100名以上の補欠繰上げが出る年も少なくない。
    経済学部 A こちらも大規模な繰上げが行われることが多く、年間200名以上の補欠合格が出る年度もあり。初回合格数とのバランス次第で変動する。
    社会学部 A 年度によっては学科単位でまとめて繰上げ合格が出る例あり。多い年は100名超、少ない年は数十名ほどと振れ幅が大きい。
    経営学部 A 多い年は数百名の補欠合格が出ることもある一方で、出ない年(または極端に少ない年)もある。年によるアップダウンが激しいが、全体的には繰上げが多い部類。
    理工学部 A 機械工学科や電気電子系など人気学科でも補欠合格を積極的に活用する傾向。年間100~300名規模で繰上げが出る年も。
    デザイン工学部 A 建築・都市環境系で大きく追加合格を出す年があり、200名以上の繰上げとなる場合も。理工学部同様、年次変動は大きい。
    生命科学部 A 学科によって補欠合格者数にばらつきはあるが、多いときは合計100~200名規模の繰上げが発生する。
    文学部 B 毎年一定数の補欠合格を出すが、学科ごとに大きな差あり。英米文や史学などで比較的多めに繰上げが出る年も。
    国際文化学部 B 年度によっては100名近く補欠合格を出す年もあるが、出ない(またはごく少数)年もあるため安定しない。
    現代福祉学部 B 大規模な繰上げ合格が発生する年(100名超)と、ほぼ出ない年の両極端がある。全体的には中間的な傾向。
    人間環境学部 B 年によっては100名超の繰上げ合格が出るが、翌年はゼロになるなど変動幅が大きい。
    キャリアデザイン学部 B 多い年は数十~100名以上を繰上げ合格にするが、翌年度は0名ということもある。年度差がかなり大きい。
    情報科学部 B 毎年ある程度の補欠合格を出すが、学科によって繰上げ数に大きな差あり。全体的には50~100名台が多い。
    スポーツ健康学部 B 安定して数十名の繰上げ合格が出るが、他学部ほどの大規模繰上げは少なめ。年々の変動幅もやや限定的。
    グローバル教養学部(GIS) C 定員が小さく、繰上げ合格が出る場合もあるが10~40名程度にとどまることが多い。出やすさは比較的低い部類。

    評価基準

    • A:毎年補欠合格が出やすく、繰上げの規模が大きい傾向
    • B:補欠合格の可能性はあるが、年度によって大きく増減
    • C:補欠合格の頻度や枠が少なめ、あるいは出ない年が多い

    【早慶志望者向け】法政大学を併願校として検討している方へ

    法政大学は英語が非常に難しく年によっては早慶よりも難しい年もあり、。早慶の受験対策をしながら法政大学も確実に押さえるための戦略的アドバイスが欲しい方は、ぜひ無料相談にお越しください。指導歴10年以上のプロがどのように法政学院に合格したら良いのか?をお伝えしていきます。

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    まとめ

    ここではGMARCH(学習院大学明治大学青山学院大学立教大学中央大学法政大学)の一般入試における「補欠合格(繰上げ合格)」の実態と学部ごとの出やすさについて、過去のデータや近年の傾向を中心にご紹介しました。

    各大学で入試制度や補欠合格の運用ルールは異なるものの、定員厳格化や受験生の動向(国公立大学との併願、他私大との重複合格など)によって、補欠合格の発生数や時期が大きく変動するという点は共通しています。

    GMARCHで正規合格をするには?

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    *年度によって若干異なりますが、勉強量をとにかく重視するのでGMARCHは担保できています。

    ヒロアカの1年間でどのように計画していくのか?についてはこちらのブログ記事で紹介しています。

    GMARCHレベルに受かりたいのであれば、早慶レベルの問題までできるようにして根本的に理解をしていく必要があります。

    GMARCHに絶対に合格したい!という方は当塾(ヒロアカ)までお気軽にご相談ください。

【解放のエウレカ】徹底レビュー|特徴・使い方・レベルをわかりやすく解説!

2025.02.12

「数学の問題を解くとき、どうやって考えればいいのか分からない…」そんな悩みを持つ受験生の方は多いはず。 特に「公式や定理は頭に入れているつもりだけれど、実際の問題にどう当てはめるかがわからない」と感じる人にとっては、深刻な課題かもしれません。 そこでおすすめしたいのが『解法のエウレカ』シリーズ。 解

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  • 「数学の問題を解くとき、どうやって考えればいいのか分からない…」そんな悩みを持つ受験生の方は多いはず。
    特に「公式や定理は頭に入れているつもりだけれど、実際の問題にどう当てはめるかがわからない」と感じる人にとっては、深刻な課題かもしれません。
    そこでおすすめしたいのが『解法のエウレカ』シリーズ。

    解法のエウレカは、数学I・A編、そしてついに待望の数学II・B編が発売され、多くの受験生から注目を集めています。
    HOW(どのように解くか)」と「WHY(なぜその解き方を使うのか)」、そして「Piece(必要な公式・知識)」という3つの視点から問題を解きほぐす仕組みが特徴。
    難関大レベルの問題に至る前に、しっかりと思考プロセスを身につけられる教材として人気を得ています。

    この記事では、実際に使った感想や効果的な使い方を含めて、本書の特徴や活用法を徹底的に解説していきます。

    [toc]

    解法のエウレカの概要

    解法のエウレカ』は、フォーカスゴールドで知られる竹内先生と、『部分点で稼ぐ』などで有名な小倉先生がタッグを組んだ問題集です。2022年頃に発売された数学I・A編、そして約1年後にリリースされた待望の数学II・B編は、多くの受験生から支持され、重版がかかるほどの人気教材となっています。

    本書の最大の特徴は、「HOW(どのように解くのか)とWHY(なぜその方法なのか)、そしてPiece(必要な公式や知識)」を重視した解説構成にあります。単に「この公式を使います」「こうすれば解けます」という短絡的な手順の羅列ではなく、「なぜその公式が必要になるのか?」、「ゴールから逆算してどのプロセスを踏むのか?」という思考回路を言語化し、数学的な問題解法の思いつき方を身につけさせてくれるのです。

    • 対象レベル:やや発展レベル(おおよそMARCH、関関同立、地方国公立大向け)
    • 到達レベル:標準入試問題で合格点を狙える。難関大(旧帝大など)を本命とする人にはやや不足。
    • 問題数:数学I・A/II・Bともに数百問ほど(教科書レベル+実践レベル)
    • 特徴:HOW・WHY・Pieceの3つを繰り返し学んで思考力を養うスタイル。

    「網羅系の青チャートやフォーカスゴールドを使ってきたが、問題数の多さに挫折してしまう…」
    「数学的な考え方が掴めず、公式は覚えているのに実践で使えない…」という悩みを抱える人に、本書が強力な味方になってくれるでしょう。

    解法のエウレカの特徴

    解法のエウレカが持つ最大の特徴は、「どう解くか(HOW)」「なぜそう解くか(WHY)」「必要な公式・知識(Piece)」を常に意識させる構成です。

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    ① HOW & WHYで思考プロセスを明確化

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    これまでの多くの参考書は、「公式をこう使えば解ける」「これが定番解法」と解説して終わる場合が少なくありませんでした。
    しかし、解法のエウレカでは、公式の使いどころを示すだけでなく、「なぜその解法に至るのか、ほかのアプローチはないのか」といった部分を丁寧に掘り下げています。
    「解法暗記で乗り切ろうとしている」状態から、「問題を見たときにどんな手札を思い出すべきか、どう判断するか」を学ぶことで、初見問題への対応力を高めようとする意図が感じられます。

    いわゆる「数学的なセンス」は突発的に生まれるものではありません。HOW & WHYを積み重ねることで、“ひらめき”を自分で作る土台を築くのがエウレカ流の勉強法です。

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    ② Piece:必要な公式・知識を整理

    本書では、各章の前半に「Piece」と呼ばれる、問題を解くための前提知識や公式がまとまっています。
    基礎知識が抜け漏れになっていないかを確認しつつ、その公式がどんなシーンで使えるかを具体的な例とともに学べるのがメリットです。

    「基礎問題精講」や「青チャート」のコンパスレベルは既に一度やったけれど、いまいち頭の中で整理されていない方にこそ、このPieceパートが効率的に力をつける助けになります。

    ③ 実践問題での活用法がわかる

    HOW & WHY、Pieceを押さえたら、実際に問題を解いてその考え方を身につけるステップへ進みます。
    最終的なゴールから何を使えば到達できるか?」という視点を大切にするため、どの実践問題でも、ゴールから逆算する思考を逐一解説してくれます。

    結果的に、単に“公式を覚えた”だけで終わらず、「問題文からゴールまでをどのようにつなげるか」を学べるため、入試で初めて見る問題にも落ち着いて取り組みやすくなります。
    このメソッドは、確率の思考力や図形・ベクトルの応用力など、受験生が苦手としやすい分野で特に威力を発揮します。

    難易度・到達レベル

    • 到達可能レベル:MARCH~中堅国公立大(偏差値55~60台程度)
    • 旧帝大や難関国立大(東大・京大など)向けとしてはやや不足

    解法のエウレカは、「数学がそれほど得意ではないが、ある程度解けるようになりたい」人に最適です。

    青チャートなどの網羅系参考書を一通り終えたあとの次のステップとしてもよいですし、
    基礎はそれなりに固まっているけど、「入試本番レベルの問題でどう戦えばいいのか」を知りたい段階にぴったり。

    実際には、MARCH・関関同立レベル、あるいは偏差値50後半~60台前半くらいの私立・国公立大学に的を絞るなら、本書で十分合格点が狙えます。
    ただし、難問奇問を出すような旧帝大や東工大などを目指すのであれば、エウレカで思考法を学んだ後、もうワンステップ上の問題演習(例えば「重要問題集」や「過去問」、さらに難関大対策用の問題集など)が必要になってくるでしょう。

    解法のエウレカの使い方

    ここからは、本書を使って効率よく実力を伸ばすためのステップを紹介します。
    従来の「解法暗記型」学習から卒業し、本質的に数学力を上げるコツを押さえましょう。

    [ptimeline]
    [ti label="STEP1" title="基礎知識の確認(Pieceパート)"]
    まずは各セクションの冒頭で整理されている「Piece」をしっかり押さえましょう。
    公式・定理はただ暗記するだけでなく、「どんな問題で役に立つのか」まで理解するのがポイントです。
    [/ti]
    [ti label="STEP2" title="HOWとWHYを意識して実践問題を解く"]
    問題を解くとき、いきなり解法に飛びつかず、「ゴール(求めたいもの)に必要な情報は何か?」や「どんな公式を使うと繋がるか?」を考えるクセをつけましょう。
    解説ではWHY(なぜその公式を使うか)が詳しく書かれているので、理解を深めるうえで絶対に飛ばさないように。
    [/ti]
    [ti label="STEP3" title="解説の読み込みで”自分の考え”と比較"]
    解いてみたあとは必ず解説を熟読。自分のアプローチと照らし合わせて、「なぜ違うルートで解けたのか」「なぜこの方法が最短なのか」を客観的に見直します。
    解説に載っている「別解」も含めて検討すると、応用力がさらに高まります。
    [/ti]
    [ti label="STEP4" title="間違えた問題は時間をおいて再チャレンジ"]
    数学力は一朝一夕で身につかないもの。間違えた問題は、ある程度時間を空けてから再度挑戦しましょう。
    ひとつの問題を複数回繰り返すほうが、あれこれ手を広げるより効果的です。
    [/ti]
    [ti label="STEP5" title="過去問・他教材で定着度を確認"]
    本書を1周(目安として1ヶ月程度集中すれば終えられる分量)したら、次は志望校の過去問やもう少し難易度の高い問題集にトライ。
    解法のエウレカで培った思考プロセスを、実際の試験形式で試してみましょう。
    [/ti]
    [/ptimeline]

    他教材との接続: 「青チャートなどで基礎は一通り学んだけれど、入試問題を解くと手が止まってしまう」層に特におすすめ。
    「さらに旧帝大を狙う!」「医学部を目指す!」という場合は、本書を仕上げたうえで、一段上の参考書や難度の高い過去問演習に移りましょう。

    メリット・デメリット

    それでは、解法のエウレカのメリットデメリットを見ていきましょう。

    メリット
    • 問題の選択と解説が適切:不要な難問・奇問が少なく、適度なレベルの実践問題が厳選されている。
    • HOW & WHYの徹底:解放暗記を卒業し、思考プロセスを学べる。
    • 基礎~標準の橋渡し:青チャートレベルの知識を実際の入試問題レベルへ繋げやすい。
    • 独学でも理解しやすい:解説が丁寧なので、塾や予備校がなくても使いこなしやすい。

    解法のエウレカは、とりわけ「数学の考え方を身につけたい」という受験生に向いています。
    学習者が疑問に思いがちな点(「そもそもこの公式はどんなときに使うの?」「途中式の意義は?」など)を先回りして解説しているため、自学自習でも挫折しにくい点が大きな強み。
    実際、複数のレビューでも「問題の難易度がちょうどよく、自分の弱点をカバーしやすかった」「初めて解説を読んで”納得”できた」という声が多く見られます。

    デメリット
    • 旧帝大レベルの難問には対応しきれない:超難関校を目指すなら追加教材が必須。
    • 3C分野が非対応:理系で数IIIが必要な場合には不足。
    • 解説が丁寧ゆえに時間がかかる:一題一題の解説が充実しすぎて、短期間でサッと全問演習するには根気が必要。

    トップレベルの理系大学(京大、東大、医学部など)を本格的に志望する場合、解法のエウレカだけでは足りず、さらに難問を扱う問題集や演習書で実践力を底上げする必要があります。
    また、数IIIや複素数平面などは扱われていないため、理系や医学部などで数IIIを使う受験生は本書でIIBを学んだ後、数IIIの別教材を必須でこなしてください。

    他の教材・参考書との比較

    本書を他の有名問題集や参考書と比較することで、どのように活用すればいいかがより明確になります。

    青チャートとの比較

    青チャート」は問題数・網羅性に優れ、教科書レベルから難関大まで幅広くカバーしています。一方で、解説が簡潔なので、解法暗記に陥りやすいという声も多いです。
    青チャートをやり込めば、数学力は確かに上がるものの、問題数が膨大で「どこから手をつければいいのか分からない」ケースも。

    そこでエウレカは、厳選された標準レベルの問題と丁寧なHOW&WHY解説で、「公式を暗記して終わりではなく、なぜこう解くのか」を学べるのがメリット。
    どちらか一冊だけに絞るとしたら、短期間で思考の質を上げたい人はエウレカ、網羅的に大量演習をこなす余裕がある人は青チャート、という使い分けがいいでしょう。

    青チャートを一通り終えたのに入試問題が解けなかった…という人は
    解法のエウレカで「思考プロセス」を補強するのがおすすめです。

    フォーカスゴールドとの比較

    フォーカスゴールドも、網羅系問題集として高い評価を受けています。実際、本書の著者でもある竹内先生はフォーカスゴールドにも深く関わられているため、両方に通じるノウハウが感じられます。
    大きな違いは、フォーカスゴールドはある程度解説がシンプルで演習量が多いのに対し、エウレカは「解説がさらに丁寧で、問題数はややコンパクト」です。

    「フォーカスゴールドは使ってみたが、まだ問題に手が止まることが多い」と感じる人には、エウレカで思考回路を学ぶ価値が大きいといえます。
    逆に、「エウレカを終えて余力があれば、フォーカスゴールドで総仕上げ演習」という流れもおすすめです。

    フォーカスゴールドは網羅性重視、
    解法のエウレカは思考プロセス重視という違いがあります。

    エウレカは網羅系参考書とうまい具合に併用していくのが合格の鍵です。

    重要問題集との比較

    重要問題集」は難関校を含め、実際の入試頻出問題を中心にした良問が多数載っており、ある程度数学力がついてきた人の仕上げ向けです。
    解説はポイントをまとめた形なので、初心者にはやや難解な場合があります。

    エウレカで「公式の使い方」や「問題へのアプローチの仕方」を身につけたら、その次のステップとして重要問題集に取り組む、というルートも一般的です。
    エウレカ → 重要問題集 → 志望校の過去問、という流れで、演習量と理解度の両方を高めていくと、難関大学対策まで一貫性を持って進められるでしょう。

    重要問題集は問題の質が高く、演習量も豊富。
    ただし、最初に使うと挫折しがちなため、
    解法のエウレカを踏んでから入る人も多いです。

    こんな人におすすめ

    解法のエウレカ』は以下のような方に特におすすめです。

    • 「数学が苦手意識はあるが、ある程度得点できるようになりたい」
    • 「青チャートの網羅性は一通りこなしたが、まだ入試問題で歯が立たない」
    • 「How(解き方)とWhy(理由)を明確に理解して、初見問題にも応用したい」
    • 「医学部や難関大学を目指すが、まず標準レベルの土台をしっかり固めたい」
    • 「フォーカスゴールドや他の問題集で挫折しがちだった」

    特に、医学部受験などで数学が足を引っ張っているという受験生、共通テスト~MARCHクラスを狙う受験生には有効です。
    最短で「数学の点数を底上げしたい」「入試本番で解ける問題を確実に取りたい」というケースでは、大いに活躍してくれるでしょう。

    まとめ:数学の思考力を身につけるための最短ルート

    解法のエウレカ』は、「HOW(どうやって)」「WHY(なぜ)」を重視することで、数学を論理的に理解し、初見問題でも応用できる力を養う効率重視の問題集です。

    特に「公式を覚えるだけでなく、問題を見た瞬間にどうアプローチを組み立てるか」を掴むために、丁寧に解説が書かれているので、独学でも取り組みやすい構成となっています。
    基礎レベルがある程度できた段階(青チャートや教科書の基本問題をこなした後など)で本書に取り組むと、まさに入試で求められる発想力・思考力を磨くのにうってつけです。

    一方、旧帝大・東大・京大などトップ難関校の超難問に挑む場合は、本書だけで全てを網羅するのは難しいかもしれません。
    しかし、エウレカで「合否を左右する標準~やや難レベルの問題」を確実にモノにしたうえで追加の演習をこなすことで、最難関にも対応できる素地が築けるでしょう。

    ぜひ、本記事の内容を参考に、『解法のエウレカ』をフル活用してみてください。
    考え方を重視して学ぶことで、徐々に「数学って面白いかも」「もっと上のレベルにもいけそうだ」と感じられるはず。
    短期間で得点力を伸ばし、志望校合格や成績アップに大きく近づくための一歩を、ここからスタートしましょう!

【数学・標準問題精講】徹底レビュー|特徴・使い方・レベルをわかりやすく解説!

2025.02.12

「標準問題精講 数学シリーズ」といえば、多くの高校生・大学受験生が手に取る超定番の問題集ですね。 入試本番で問われる“標準的かつ重要な問題”が網羅されており、効率よく典型パターンを身につけたい受験生にとっては非常に頼れる存在です。 本記事では、そんな「標準問題精講(通称:標問)」のシリーズ構成・対象

  • …続きを読む
  • 「標準問題精講 数学シリーズ」といえば、多くの高校生・大学受験生が手に取る超定番の問題集ですね。
    入試本番で問われる“標準的かつ重要な問題”が網羅されており、効率よく典型パターンを身につけたい受験生にとっては非常に頼れる存在です。

    本記事では、そんな「標準問題精講(通称:標問)」のシリーズ構成・対象者のレベル・具体的な活用法・他の参考書との比較などを詳しく解説していきます。
    これから「標問」を始めようと思っている方や、何冊もある類似問題集との違いを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

    [toc]

    標準問題精講 数学シリーズの概要

    『標準問題精講 数学シリーズ』は、大学受験向けの定番問題集として長年支持されている参考書です。
    教育系出版社の 旺文社 から出版されており、

    1. 数学I・A
    2. 数学II・B
    3. 数学III・C

    の3冊に分かれ、高校数学の全範囲をカバーしています。

    • 長年の実績:改訂を重ねながらも基本方針は変わらず、問題と解説の質が高く保たれている。
    • コンパクトながら網羅的:各範囲で落とせない典型問題を厳選して掲載。
    • 詳しい解説:解答を読めば、なぜその解法になるのかがよく分かる(“精講”で思考プロセスもフォロー)。

    一方で「標準問題精講」は問題量がそこまで多くないため、たくさん演習を積みたい人にはやや物足りない面があるかもしれません。
    しかし、1問あたりの解説が非常に濃く、短期間で効率よく実力をつけたい人には非常に適しています。
    また、改訂版が重ねられても基本方針が変わらない“鉄板教材”のため、多くの予備校講師や受験生から長年にわたって信頼を集めています。
    旧版でも大きく見劣りはしませんが、最新の出題傾向を追うならなるべく新しい版を使うのが無難です。

    標準問題精講 数学シリーズの特徴

    下記に標準問題精講の特徴を記載していきます。

    ① シリーズ3冊で高校数学を網羅

    標準問題精講は、数学I・A数学II・B数学III・Cの3冊に分かれており、分野ごとに内容をしっかりカバーしています。

    • 数学I・A標準問題精講: およそ300ページ台、例題数は約100題以上。二次関数・三角比・図形と計量・場合の数・確率・数列の基礎など、I・A範囲を網羅。レベルは入試基礎〜標準程度。
    • 数学II・B標準問題精講: 例題は約150題前後。二次曲線、微分積分の導入、指数・対数、三角関数、数列、ベクトルなどを扱い、I・Aよりボリューム増。
    • 数学III・C標準問題精講: 微分積分や複素数平面など、高度な範囲を扱う。例題も100題超で、理系受験生向けに入試標準レベルを網羅。

    ② 解説が「精講」で丁寧かつわかりやすい

    各問題は見開き2ページ構成で、「問題→解答・解説(精講)」という流れになっています。
    精講のパートが非常に詳しく、解法に至る思考プロセスや「なぜその着眼点が必要なのか」「どの公式・定理を使うのか」といった背景知識まで丁寧に解説。
    単なる答え合わせにとどまらず、関連知識や応用パターンにも触れられているので、独学でも理解しやすいのが最大の魅力です。

    ③ 演習問題(類題)で即アウトプット

    各例題の後に「類題」1問がついており、学んだ解法をすぐに実践できます。
    問題数自体は「例題数 × 2」と考えてOK。
    問題が厳選されているぶん、必要最低限のパターンを効率よくマスターできる形です。
    「数多くの問題をこなしたい」という受験生には物足りないかもしれませんが、“少数精鋭”の問題集なので短期間でエッセンスを吸収するには最適と言えます。

    難易度・到達レベル

    書名に「標準」とある通り、高校数学の標準〜やや難レベル に相当します。
    教科書レベルを一通り済ませた後、偏差値で言えば 60〜65 程度くらいから始めるのが理想的。

    • 教科書や学校ワークの基本問題を確実に解ける状態
    • チャート式(例題だけでも)などで公式・定理とその使い方を一通り学習済
    • あるいは『基礎問題精講』などの基礎教材を完了し、偏差値65以上はキープしている

    標準問題精講をやり込むと、旧帝大や早慶レベルの入試標準問題にも対応できる下地ができます。
    さらに難問を解きたい場合は「上級問題精講」や「プラチカ」「大学への数学」「やさしい理系数学」などへ進むのが定番ルートです。
    医学部など、極端に難易度の高い問題を多数出題する大学を志望する場合は、こうしたさらに上位レベルの問題集も視野に入れてください。

    標準問題精講 数学シリーズの使い方

    ここでは、標準問題精講を使った効果的な学習ステップを紹介します。

    [ptimeline]
    [ti label="STEP1" title="基礎固め後にスタート"]
    教科書レベルの問題集や学校ワーク、あるいは『基礎問題精講』などで基礎を終わらせておきましょう。偏差値でいえば60〜65程度が目安です。
    [/ti]
    [ti label="STEP2" title="例題→精講の読み込み"]
    まずは例題を自力で解く。解けなかったら解説(精講)を読み、「何が足りなかったか」を把握しましょう。
    精講では、どの公式・定理を使うか、どこに着目すべきかが丁寧に書かれているため、思考プロセスをしっかり吸収するのがポイントです。
    [/ti]
    [ti label="STEP3" title="演習問題でアウトプット"]
    例題の直後にある類題を解くことで、学んだ解法が定着したか確認。時間がある人は2周3周と繰り返すのがおすすめ。
    [/ti]
    [ti label="STEP4" title="一周後は反復学習"]
    苦戦した問題をリスト化し、再チャレンジで解法を再現できるかをチェック。都度、精講で補強するのがポイント。
    初回で解説を読んだだけでは身につきにくいので、2周目以降の演習がかなり重要です。
    [/ti]
    [ti label="STEP5" title="発展レベルor過去問へ"]
    3冊仕上げたら「上級問題精講」「やさしい理系数学」「大学への数学」などの難問系、あるいは志望校の過去問へ移行しましょう。
    共通テスト中心の人でも、この時点でかなりの得点力が身についているはずです。
    [/ti]
    [/ptimeline]

    他の教材・参考書との比較

    よく使われれる他の参考書と比べて見ましょう。

    ① 「実戦 数学重要問題集」との比較

    • 問題数: 重要問題集は1冊あたりの分量が多く、演習量を確保しやすい。標問はややコンパクト。
    • 解説のスタイル: 重要問題集は問題数が多い分、解説は簡潔になりがち。標問は“精講”の存在で非常に丁寧。
    • 到達レベル: どちらも入試標準が中心。最難関大にも対応可能。文系用・理系用に分かれているのが重要問題集の特徴。

    自学自習で解説を深く理解したい人は「標問」、演習量重視で自力補足もできる人は「重要問題集」を選ぶケースが多いです。

    ② 「1対1対応の演習(東京出版)」との比較

    やはり定番人気の問題集で、難易度やレベルは標問に近いです。
    「標問」は精講が丁寧で途中式や関連事項を詳しく示す一方、「1対1対応」はヒント形式で読者の自力思考を促す構成が特徴。

    • 解説スタイル: 「標問」は“精講”で詳細解説、「1対1」はヒントを小出しにして自力で考えさせる。
    • 難易度感: おおむね同程度だが、やや標問のほうが難易度高めの問題も混在するという声もある。
    • 好みや相性: レイアウトや文章の雰囲気が異なるため、書店で見比べて選ぶ人が多い。

    どちらを使っても力はつくので、自分が「じっくり解説を読みたい」か「ヒントをもらいながら自分で考えたい」かで判断すると良いでしょう。

    こちらは詳しい1対1対応の使い方の説明です。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/sugaku/ichitaiichi/"]

    ③ 「Focus Gold」「青チャート」との比較

    Focus Gold・青チャートはいわゆる“網羅系”で問題数が多く1冊完結型。
    対して標問は厳選した問題で効率よく力をつけるスタイル。

    • 問題数: 基礎から応用まで大量に問題数を収録。
    • 使用目的: 学校授業の復習〜幅広いレベルの網羅に向く。標問は“少数精鋭”で短期仕上げに向く。
    • 時間と効率: 分厚い1冊をじっくりやりたいならFocus Gold、必要最低限を短期間で押さえたいなら標問。

    どちらも“良書”なので、じっくり網羅したいのか、要点を絞って素早く仕上げたいのかによって選ぶと良いでしょう。

    網羅系の参考書はかなり量が多いので、全部行うというよりもある程度基礎的な教材でやってみて量が足りない時にやってみると良いでしょう。

    こんな人におすすめ

    • 基礎固めは終えており、標準〜やや難レベルを短期集中で仕上げたい人
      →解説が手厚く、問題数が厳選されていて効率が良い。「独学しやすい」のも大きなメリット。
    • 共通テストである程度点が取れるが、二次レベルがまだ弱い人
      →二次標準問題に慣れるには最適。難関大の過去問への橋渡しにぴったり。
    • 独学中心で、周囲からのサポートが受けにくい受験生
      →精講が詳しく、つまずきやすいポイントを補足してくれるので安心感がある。

    逆に、「問題演習を大量にこなしたい」「最小限のヒントだけで自分で考え抜きたい」場合は他の教材を選ぶ手もあります。
    共通テスト専用の対策にはやや難しめなので、最初は教科書レベルの問題集や学校配布ワークから始めるのがおすすめです。

    まとめ

    「標準問題精講 数学シリーズ」は、多くの受験生や予備校講師が推す鉄板教材。
    以下のポイントを押さえておけば、短期間でも効率よく力が伸びるはずです。

    この記事のポイントおさらい

    1. 標準問題精講 はI・A、II・B、III・Cの3冊構成。
    2. 問題数は厳選されており、1問1問の解説(精講)が非常に丁寧
    3. レベルは入試標準〜やや難。基礎固めを終えてから取り組むのが理想。
    4. 例題→精講→演習問題を繰り返し、2周3周して定着を図ると効果的。
    5. 他の同レベル参考書よりも、解説が手厚い分、独学しやすい

    「標問」をマスターすると、早慶や旧帝大など難関大レベルの数学で合格点を狙えるだけの土台が築けます。
    さらに医学部を目指す場合などは「上級問題精講」や「やさしい理系数学」「大学への数学」などを活用し、より難易度の高い問題にチャレンジするのが定番です。
    ぜひ本シリーズをしっかり使いこなし、入試本番での得点力を飛躍的に高めてください!

【文系の数学 実戦力向上編】徹底レビュー|特徴・使い方・レベルをわかりやすく解説!

2025.02.10

「文系でも数学を武器にして、合格を手繰り寄せたい…」そんな悩みを抱える受験生は決して少なくありません。 英語や国語、社会など主要科目の学習に時間を割く一方で、どうしても数学対策は後回しになりがち。 もともと数学が苦手という文系生も多いため、しっかりとした勉強法を確立できずに悩んでいる方は多いのではな

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  • 「文系でも数学を武器にして、合格を手繰り寄せたい…」そんな悩みを抱える受験生は決して少なくありません。
    英語や国語、社会など主要科目の学習に時間を割く一方で、どうしても数学対策は後回しになりがち。
    もともと数学が苦手という文系生も多いため、しっかりとした勉強法を確立できずに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

    そこでおすすめしたいのが、『文系の数学 実戦力向上編』

    本書は短期間でも合否を左右する重要問題を効率よくマスターできるよう厳選されており、文系受験生が数学の得点力を底上げするための強力な味方となります。

    この記事では、実際に使った感想を含めて本書の特徴や使い方を徹底的に解説。
    最後まで読めば、本書を最大限に活用するためのポイントが見えてきて、あなたの合格力アップに大きく貢献してくれるはずです。

    [toc]

    『文系の数学 実戦力向上編』はこんな人におすすめ

    『文系の数学 実戦力向上編』は、以下のような人に特におすすめです。

    • 文系で数学を得点源にしたい受験生
    • MARCHや関関同立、地方国公立を狙う偏差値55〜60台の学生
    • 短期間で数学ⅠAⅡBを仕上げたい人
    • 解説の丁寧さを重視する独学派

    文系で数学を得点源にしたい受験生にとって、『文系の数学 実戦力向上編』は最適な一冊といえます。文系学部志望でありながら、数学で周囲と差をつけたいという方は、まず基礎〜標準レベルの問題集を終えた段階で本書に取り組むのがおすすめです。

    合否を分けるレベルの問題演習を積むことで、実戦力を身につけられます。
    MARCHや関関同立、地方国公立大といった難易度帯を目指す受験生にも、本書は総仕上げとして非常に有効です。

    過去問演習に入る前に、厳選された90のテーマをしっかり攻略しておけば、本番で狙える得点力は大きく向上します。実際に「90題を押さえれば、十分に合格レベルへ到達できる」といったコメントもあるほどです。短期間で効率よく数学ⅠAⅡBを仕上げたい方にも、強く推奨されます。

    文系のみならず、理系で数ⅠAⅡBを短期習得したい場合にも使いやすく、問題数が厳選されているので1か月程度で一周することも可能です。多教科の学習に追われる受験生にとって、短期間で実力をつけられる構成は大きな魅力でしょう。

    また、数学が苦手な人や解説の丁寧さを重視する独学派の方にも、この問題集はうってつけです。解き方のポイントや思考プロセスがわかりやすく示されているので、自宅学習でも理解を深めやすい設計になっています。要点をまとめた「必勝ポイント」のおかげで、解法パターンを体系立てて学べるのも大きなメリットです。

    文系の数学 実戦力向上編の概要

    本書は、『文系の数学 実戦力向上編』は文系向けの数学問題集で、河合出版から発行されています。
    MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)や国公立大学(例:神戸大学、東北大学、名古屋大学)の入試問題を踏まえた入試標準レベルの問題集で、
    文系受験生が数学を得点源にするための実戦力アップを目的としています

    • 対象レベル:MARCH・関関同立レベル〜国公立大学(例:神戸大学、東北大学、名古屋大学)
    • 問題数:例題90+演習110問(数学ⅠAⅡBをカバー)
    • 特徴:丁寧な解説講義、短期間で仕上げやすい分量

    文系の数学 実戦力向上編の3つの特徴

    丁寧な解説とコンパクトな問題数で効率よく学べるのが特徴です。

    ① 合否を分ける厳選問題を収録

    本書には文系入試の頻出・重要問題が厳選されています。標準〜やや難レベルまで幅広く、基礎から応用までバランスよく押さえているのが特徴です。
    実際の入試問題を丹念に分析し、合否を分ける“盲点になりやすいテーマ”や“頻出の良問”を重点的にピックアップ。問題数を必要最小限に絞っている分、無駄がなく効率的に実戦力を養えます。

    ② 解説講義が丁寧で独学にも最適

    解説は途中式だけでなく、考え方・着眼点まで丁寧に示されているため、独学でもスムーズに理解が進みやすい作りになっています。たとえば「なぜこの公式を使うのか」「どう発想すれば解法が見えてくるのか」といったプロセス面の説明も充実しており、苦手な単元でも自己流での解釈ミスを最小限に抑えられます。学校の授業や映像授業と併用する場合でも、復習テキストとして非常に役立つでしょう。

    ③ 短期間で一周しやすい適度な分量

    例題90題+演習110題という構成が非常にコンパクトで、1日5題ずつ取り組めば約1か月ほどで一周が可能です。
    文系受験生は他教科(英語・国語・社会など)の勉強に時間を割かねばならないため、数学の対策にだけ多くの時間を注ぎづらい傾向があります。
    本書なら短期間で必要な問題を押さえ、早めに過去問や他教科の学習にも移行しやすい点が大きなメリットです。

    難易度・到達レベル

    • 到達可能レベル:MARCH・関関同立などの合格点レベル
    • 旧帝大や難関国公立を目指すなら、仕上げにもう少し上位教材を追加

    標準レベルをひと通りマスターした人向けで、偏差値50〜60台前半あたりがメインターゲットとなります。
    基礎レベルの問題集や教科書内容を理解した上で、「さらに合否を分ける典型問題〜やや難レベルの問題を攻略したい」という段階に最適です。
    実際の入試本番では、解ける人と解けない人が明確に分かれる問題をいかに確実に解けるようになるかが大切。本書に取り組むことで、MARCH・関関同立レベルの数学で合格点を確保する力を磨けます。

    文系の数学 実戦力向上編の使い方

    学習の進め方: 1日に数題ずつ解いて約1~1.5ヶ月で一周するペースが推奨。
    例題を解いたら解説講義を熟読し、必勝ポイントで解法のまとめを確認します。
    間違えた問題は時間をおいて繰り返し復習し、不得意単元を洗い出しましょう​

    [ptimeline]
    [ti label="STEP1" title="基礎固め後にスタート"]基礎レベルの参考書や教科書を終わらせてから本書を始めましょう。[/ti]
    [ti label="STEP2" title="例題→解説講義を熟読"]問題を解いたら、解説講義をしっかり読み込むこと。理由付けと途中式を確認し、理解を深めます。[/ti]
    [ti label="STEP3" title="演習問題で定着"]例題で理解を深めたら110題の演習問題でアウトプットし、理解度をチェックします。[/ti]
    [ti label="STEP4" title="苦手分野は重点的に復習"]特に間違いやすい分野や単元に再度取り組む。[/ti]
    [ti label="STEP5" title="過去問演習に接続"]仕上げに大学の過去問を解き、本書で学んだ解法を実践。[/ti]
    [/ptimeline]

    他教材との接続: 姉妹書の『文系の数学 重要事項完全習得編』を先に終えておくとスムーズ。
    入門問題精講→重要事項完全習得編の演習問題→本書とステップアップする方法も紹介されています。
    本書を終えたら過去問に挑戦し、志望校の出題傾向に慣れましょう。

    メリット・デメリット

    「文系の数学 実戦力向上編」のメリットデメリットを説明いたします。

    メリット
    • 重要問題が厳選されているため、時間のない受験生に最適
    • 解説講義が充実しており、独学でも理解しやすい
    • 数学ⅠAⅡBを短期間で一気に学習可能

    文系の受験生は英語や国語、社会など他教科への学習時間が必要なため、数学にばかり時間を割きづらいのが現実です。
    本書は入試頻出の重要問題に的を絞っているため、短い期間でも最大効率で実力を伸ばすことができます。
    問題数が少ない分、1周あたりの負担が軽く、部活と両立しながらでも進めやすいのが大きな魅力です。
    「どうしてこの公式を適用できるのか」「なぜこの考え方が有効なのか」といった思考プロセスが丁寧に示されているので、塾や予備校に通わなくても学習しやすい構成になっています。
    途中式や補足解説が多いため、数学に苦手意識を持つ文系生でもつまずきにくい点が高評価の理由です。

    文系生が必要とするⅠAⅡBを1冊で総ざらいでき、
    しかも問題数が厳選されているため、1日数題ペースでも1~1.5ヶ月程度で1周が可能です。

    デメリット
    • トップレベル大にはやや物足りない可能性がある
    • 問題数が厳選されている分、網羅性は低い

    早慶や旧帝大などの難関校を目指す場合、出題される問題がさらに高度になることが多いです。
    本書だけでは難問対策に物足りず、追加で応用問題集が必要になるケースもあります。
    「文系の数学 実戦力向上編」はあくまでも頻出・標準~やや難レベルまでに特化した教材なので、トップ層には範囲外の難問がカバーされていない点に注意が必要です。
    効率重視のため、1冊で膨大なパターンを網羅できるわけではありません。
    数学ⅠAⅡBの全領域を隅々まで扱うというよりは、“合否を分ける問題”にフォーカスしているため、特殊な形式や細かいパターンは割愛されている場合があります。
    入試本番で変化球となる出題に対応したい場合は、他の参考書や過去問演習との併用がおすすめです。

    他の教材・参考書との比較

    文系数学向けの他問題集や有名参考書との違いを見てみます。

    青チャートと比較

    問題数が非常に多く網羅的ですが、全770問のため全習得に時間がかかる。
    『実戦力向上編』は問題数を厳選して約1/3以下に抑えており、短期間で要点を押さえるのに適します。網羅性より効率重視の人向けです。

    青チャートなどの網羅系はできればやったほうが良いですが、時間がない場合は問題数が多いのが大変です。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/sugaku/bluechart/"]

    1対1対応の演習と比較

    理系含めた標準~応用問題集で、数学ⅠAⅡBだけでも249問の例題。こちらも量が多めで体系的。
    『実戦力向上編』は文系数学に特化し、頻出かつ合否を分ける問題にフォーカス。
    初見から応用まで一気通貫でやりたい場合は1対1対応も良いですが、文系範囲の実戦力強化には本書が効率的です。

    本書の後にやっても良いでしょう。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/sugaku/ichitaiichi/"]

    重要事項完全習得編との併用

    本書の姉妹編で、より易しい基礎~標準問題を扱います。
    完全習得編で基礎を固めてから本書に進むとスムーズ。

    人によっては本書に直接接続するのが難しいケースも多いので、その場合は網羅系で苦手な部分を補うと良いでしょう。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/sugaku/bunkei/"]

    坂田アキラシリーズや他の文系数学問題集

    坂田アキラの参考書などユニークな解説で知られるものもありますが、本書は河合塾のノウハウで堅実に作られている印象。
    必勝ポイントなどのまとめ方や解説講義の丁寧さで初心者にも配慮されています。

    数学が本当に苦手な層にはおすすめです。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/sugaku/sakatabibun/"]

    まとめ:文系数学を得点源にするための最短ルート

    『文系の数学 実戦力向上編』は、限られた時間で合否を左右する重要問題をしっかりとマスターできる効率重視の問題集です。
    文系受験生にとってネックになりやすい数学ⅠAⅡBを、短期間で網羅しながら確かな実戦力を身につけることができます。
    基礎レベルを終えた方が着実にレベルアップするうえで、まさにうってつけの一冊と言えるでしょう。

    本書をじっくりと一周すれば、MARCH・関関同立・地方国公立大の過去問演習へとスムーズに移行できます。
    丁寧な解説講義を通じて「なぜその解き方を選ぶのか」を理解できるため、難問にも柔軟に対応できる地力が養われるはずです。
    短期間でもしっかり効果を得られるカリキュラムなので、他教科と並行して学習を進めたい文系受験生にとっても、これほど心強い教材はなかなかありません。

    ぜひ本記事の内容を参考にしながら、『文系の数学 実戦力向上編』を活用してみてください。
    効率的にポイントを押さえ、あなたの受験勉強に少しでもお役立ていただければ幸いです。実りある学習と、志望校合格への大きな一歩を応援しています!

【最新版】慶應小論文の出題傾向と対策|学部別の特徴・難易度・勉強法

2025.02.07

慶應義塾大学の入試において、小論文は合否を左右する極めて重要な科目です。 特に一般入試で課される学部では、単なる文章力だけでなく、論理的思考力や多角的な視点が問われるため、早期の対策が欠かせません。 本記事では、「慶應小論文の難易度ランキング」を先にお伝えしたうえで、 各学部の出題傾向・配点・過去問

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  • 慶應義塾大学の入試において、小論文は合否を左右する極めて重要な科目です。
    特に一般入試で課される学部では、単なる文章力だけでなく、論理的思考力や多角的な視点が問われるため、早期の対策が欠かせません。

    本記事では、「慶應小論文の難易度ランキング」を先にお伝えしたうえで、
    各学部の出題傾向・配点・過去問から見た攻略ポイントを詳細に解説していきます。

    [toc]

    慶應小論文の学部別難易度表

    下記が慶應大学小論文の難易度表になります。

    学部 難易度 主な特徴
    1,経済学部 [rating stars="2.0"] 比較的平易なテーマだが、要点把握の正確さが求められる。
    配点がそこまで高くなく、“失点を防ぐ”戦略が重要。
    2,商学部 [rating stars="3.0"] 小論文+数的推理のクイズ要素がある独自形式。
    パズル的思考力が問われ、得点率の変動幅が大きい
    3,文学部 [rating stars="4.0"] 抽象的・哲学的テーマが多く、要約と論述を高いレベルで要求。
    読解力と抽象思考力が鍵となる。
    4,法学部 [rating stars="5.0"] 難解な社会科学・法哲学系の課題文がしばしば出題。
    高い読解力と論理構成力が求められる。
    5,総合政策学部(SFC) [rating stars="5.0"] 大量の資料読解と社会課題への解決策提案が必須。
    論理構成力が問われる。
    6,環境情報学部(SFC) [rating stars="5.0"] 総合政策よりも、さらに創造性を要求。
    “ビジョンを具体化”できるかが大きなポイント。

    ここからは慶應の小論文についての対策、傾向について詳しく説明していきます。

    【はじめに】慶應小論文が合否を左右する理由

    慶應大学で小論文がなぜ重要なのか?についてまずは理解していきましょう。

    慶應小論文が特に重要視される学部とは?

    慶應義塾大学では、多くの学部で英語・地歴公民などのいわゆる一般科目と並行して小論文の試験が行われます。
    これは、慶應が求める人材像として「論理的思考力」「問題発見・解決力」「自己の意見を言語化する力」を重視していることの表れです。
    特にSFC(総合政策学部・環境情報学部)や法学部、文学部などでは小論文の配点や比重が高く、ここでの得点が合否に直結しやすい特徴があります。

    さらに他大学と比べ、慶應の小論文では「思考のプロセス」まで厳しく見られるのが大きな違いです。
    問題文に対する単なる感想文や表面的な意見の羅列ではなく、論拠を明確に示した議論展開が必須となります。

    単なる作文ではなく「論理性・思考力」を徹底評価

    国公立大学や他の私立大学でも小論文を課すケースは多く見られますが、
    慶應の場合は“読解力”と“論理展開力”をより厳しく見られる傾向があります。

    これは単に与えられたテーマに対して感想をまとめるのではなく、
    課題文や資料を根拠として論を進め、最後に明確な結論を提示するといったプロセス全体が評価対象となるからです。

    また、法学部などは法哲学や政治思想に関する難解な課題文が出されることもしばしばであり、日頃から社会情勢や哲学的・政治的観点での思考が求められます。
    一方、SFCでは単に読解だけでなく、多角的なアイデアと具体的なプランニング力の両面が必要であり、
    まさに慶應らしい「主体的に問題を見つけ出し、解決に向けて具体策を提示する」能力を試しています。

    上記のように、慶應小論文を突破するには、どの学部を受験するかによって求められる力が大きく異なります。

    しかし、共通するポイントとしては、

    1. 論理性
    2. 思考力
    3. 文章表現力

    この3点が不可欠です。

    本記事では、学部別の特徴を掘り下げながら、実践的な対策方法まで順を追って解説していきます。

    慶應小論文の学部ごとの傾向と対策

    それではここから慶應大学の小論文の学部ごとの特徴を見ていきましょう。

    配点や試験時間・形式の違い

    慶應の小論文は、学部によって配点比率・試験時間・問題形式が大きく異なるのが特徴です。

    例えば、

    • 法学部:課題文が長く、高度に抽象的・社会科学的内容。
    • 経済学部:600字程度で比較的短いが、要点整理ができないと失点しやすい。
    • SFC:試験時間120分、配点200点と大きく、資料読解→提案のプロセスが重視される。

    このように、試験時間や文章量が大幅に異なるため、過去問を分析して自分の試験時間内でどれだけ書けるかをシミュレーションすることが重要です。

    出題テーマのレベル感・合格難易度の比較

    各学部を横断的に見ると、法学部・SFCがテーマのレベル感・合格難易度ともに高い傾向があります。
    政治・社会・哲学的な深いテーマに対して、どれだけ専門的知識や論理構成力で対応できるかが求められるためです。

    文学部はテーマ自体が抽象的で難解ですが、文章の“長さ”よりも抽象概念を読み解いて要約する力が試されます。
    商学部は一見“読解+クイズ”のようですが、この形式に慣れない受験生は大きく点を落とす場合があります。
    経済学部はテーマこそやや平易ですが、
    限られた時間・字数で確実に内容をまとめる必要があり、ミスなく平均点以上を確保するのが合格戦略となります。

    【学部別】慶應小論文の出題形式・傾向・難易度

    ここからは、各学部ごとに特徴的な出題形式・配点、過去数年のテーマ傾向を具体的に解説します。

    ◆学部ごとの小論文攻略法

    ①,【経済学部】比較的平易な問題だが要点把握がカギ

    難易度:[rating stars="2.0"]

    特徴1:60分・600字程度の短め課題

    経済学部の小論文は試験時間も短く、要求される字数も600字程度とコンパクトです。
    他学部と比べると課題文自体の難易度はそこまで高くないケースが多いですが、
    短時間で正確にポイントを押さえた答案を作ることが求められます。

    特徴2:「取りこぼしを防ぐ」対策

    経済学部では英語や数学(選択科目を含む)など他の科目が大きなウエイトを占めるため、小論文の配点は相対的に低めです。しかし、ここで極端に低得点を取ると大きな痛手になります。逆に言えば、平均点以上を確実に取れれば合格可能性は十分高まります。

    対策:「基礎固め」で平均点以上を確保

    経済学部の小論文は、600字以内で要約と短い論述をまとめるケースが多いため、ダラダラと書かず、結論を先に示すなどシンプルにまとめることが肝要です。
    まずは、文章全体の要点を素早く把握し、必要な情報だけをピックアップして記述する練習を繰り返しましょう。
    また、新聞の経済面やニュースサイトを活用して、常に経済と社会問題の関連性を意識しながら、
    記事の要旨を自分なりにまとめる癖をつけることが大切です。

    経済学部では、他の主要科目(英語や数学)の得点が合否に大きく影響するため、失点しない最低限の対策が求められます。平均点以上を安定して取ることを目標に、余裕があればさらにプラス点を狙えるようなバランスの良い対策が合格戦略となります。

    詳しくはこちらの記事でも記載しています。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/taisaku/keio/keizai/syoron/"]

    ②,【商学部】:独自形式の「論文テスト」

    難易度:[rating stars="3.0"]

    特徴1:大問2題(読解+論理パズル系)で構成

    商学部の小論文は「論文テスト」と称して2題構成になるのが特徴です。
    大問1は読解問題+空所補充や語句説明など、現代文的要素が強い形式。
    大問2では数的推理や論理パズル的な要素が混在することがあります。

    特徴2:空所補充・数的推理などクイズ的要素

    たとえば文章中のロジックを補うための語句を選択したり、あるいは単純な四則演算を組み合わせて論理を導き出す問題が出ることもあり、
    現代文+数学的推理の二刀流対策が必要とされるケースがあります。

    対策:現代文+数的推理への二刀流

    商学部では、受験問題が大問1と大問2に分かれ、前半は現代文の読解や語句の説明、空所補充などが問われる問題、後半は論理パズル的な思考や簡単な統計計算、アルゴリズムの読解が出題される傾向があります。
    大問1では、文章全体の要旨を正確に把握し、キーワードや語句の意味を的確に説明できるよう、過去問を繰り返し解くことで出題パターンに慣れることが重要です。
    大問2では、普段からパズルや論理的な問題に取り組み、数学的・データ分析の基礎理解を深めることで、抵抗なく解答できるようにしましょう。また、過去問の分析を通じて、年度ごとの難易度の振れ幅を把握し、本番での戦略を立てることが合格への近道となります。

    下記に詳しく商学部の小論文については記載しています。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/taisaku/keio/shougaku/ksh-shouron/"]

    ③,【文学部】抽象的・哲学的テーマが多い

    難易度:[rating stars="4.0"]

    特徴1:分量・設問構成(要約+意見論述)

    文学部の小論文は、課題文がそこまで長くはないものの、「要約+意見論述」がセットで出題される傾向があります。課題文自体が哲学的・抽象的で、読み手の思考力が試される内容が多いのが特徴です。

    特徴2出題テーマ例:言語・社会・人間存在…

    実際の過去問では「言語が思考に及ぼす影響」や「共同体と個人のあり方」「人間存在の根源を問うような思考実験」など、やや哲学寄りのテーマが選ばれがちです。一般的な時事ネタよりも、人間論や言語論、社会構造における根源的問題が多いと考えて良いでしょう。

    対策:要約力と抽象的思考

    哲学や思想系の入門書を複数読むことは、抽象的な概念を理解し、難解な文章に対応するための基礎力を身につける上で非常に有効です。

    たとえば、プラトン、デカルト、サルトルといった基本的な思想家の考えに触れるだけでも、
    抽象度の高い文章に対する耐性が養われ、読解力が飛躍的に向上します。

    また、文学部の試験では、短い字数で要約と意見論述を組み合わせて解答するケースが多いため、
    過去問を活用して字数配分を正確に把握し、要点を漏らさずに盛り込む練習が欠かせません。
    限られた文字数の中で的確に自分の考えを伝える技術は、日々の練習を通じてしか身につかないため、定期的な演習が非常に大切です。

    さらに、人間存在や言語、社会の根本的な問題―すなわち「本質的な人間論」―に関するテーマが頻出していることがわかります。
    極端に時事的な問題はあまり見られず、むしろ普遍的な「永遠のテーマ」が出題される傾向にあります。
    そのため、日頃から人文・社会科学全般に興味を持ち、深く考える姿勢を培うことが、試験対策だけでなく幅広い知的基盤を形成する上でも重要です。

    慶應文学部の対策について詳しくはこちらの記事でも紹介しています。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/taisaku/keio/bungaku/kbun-shouron/"]

    ④,【法学部】政治・社会・法哲学系の難解課題文

    難易度:[rating stars="5.0"]

    特徴1:要約と意見文

    法学部では、以前は400字要約+600字意見論述という形が典型的でしたが、近年では500字の回答を2問書かせる形式に変わるなど、微調整が続いています。
    いずれにしても、要約力と自分の意見を論拠を示しながら展開する力が求められることに変わりはありません。

    特徴2:扱われるテーマ

    課題文は政治思想や社会問題、法哲学に関わるものが多いです。
    具体的には「民主主義社会における個人の権利と義務」「戦争と平和」「国家と個人の関係性」「グローバル化と主権」など、高いレベルの社会科学的知見が問われる場合があります。

    対策:高度な読解・論理的構成が必須

    まず、法学部の小論文や課題文で扱われる社会・政治哲学的なテーマに取り組む際、政治・法思想の基礎知識をしっかり身につけておくことが重要です。
    初心者にも分かりやすい参考書として、マイケル・サンデル著『これからの「正義」の話をしよう』が挙げられます。この本は、現代の正義や公共性、平等といったテーマを具体例を交えながら平易な言葉で解説しているため、ロールズの『正義論』入門書や、ホッブズ、ロック、ルソーの社会契約論といった古典的な政治思想と合わせてざっくりと学んでおくと、課題文の読解が非常にスムーズになります。

    次に、400字程度の要約問題においては、筆者が伝えたい論旨を正確に把握し、主要な論点を簡潔にまとめることが求められます。従来は400字要約と600字論述という構成が主流でしたが、仮に要約が500字×2問に分かれる場合でも、基本的な考え方は同じです。文章を書く際には、冗長な表現や無駄な言い回しを避け、数字や重要な用語を確実に盛り込むことで、出題者が求める「正確さ」と「要点の明確さ」を実現する訓練が必要です。

    さらに、法哲学系のテーマは実際の国際関係や社会制度との関連が問われることが増えてきています。

    たとえば、憲法改正の議論や、AI規制といった最新の法律・政治に関するトピックは、従来の抽象論だけでなく、現実の社会問題との結びつきが重要です。こうした時事問題に関しては、常日頃からニュースや新聞にアンテナを張り、最新の動向をキャッチアップしておくことで、意見論述に具体性と説得力が加わります。つまり、基礎知識をしっかり学びながら、現実の社会問題への理解を深めることが、質の高い論述を作成するための大きな武器となるのです。

    下記に詳しく法学部の小論文については記載しています。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/taisaku/keio/hougaku/khou-ronjutu/"]

    ⑤,【総合政策学部】資料型&社会課題の総合小論文

    難易度:[rating stars="5.0"]

    特徴1:配点200点・試験時間120分 → 配点比率が非常に高い

    総合政策学部(SFC)では、小論文の試験時間が120分、配点が200点と非常に高く、他の科目に比べても小論文が合否を大きく左右します。
    これはSFCが学部の方針として、「問題発見・解決の能力」を最重要視しているためです。

    特徴2:問題発見~解決策提案のプロセス

    出題テーマは、社会や環境、国際問題など多岐にわたりますが、いずれも資料を読み解いたうえで現状の課題を抽出し、具体的な解決策やプランを提案する形式が主流です。単に感想を述べるのではなく、論理的かつ実現可能性を見据えた提案が求められます。

    対策:社会課題を「構造化」し提案

    総合政策学部では、出題される資料が非常に多いのが特徴です。限られた試験時間内で全資料を詳細に読むことは困難なため、まずは全体をざっと目を通し、核心部分にメリハリをつけて重点的に読み込む「速読力」と「要約力」が求められます。

    その上で、ビジネスコンサルティングで使われる「原因分析→課題抽出→施策立案→効果検証」といったフレームワークを参考に、論理的に問題を分析し、具体的な解決策を提示する力を養いましょう。

    下記に詳しく総合政策学部の小論文の対策について記載しています。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/taisaku/keio/sougouseisaku/ksou-shouron/"]

    ⑥,【環境情報学部】自由度が高く創造性重視

    難易度:[rating stars="5.0"]

    総合政策に似るが、さらに“発想力”を問うユニーク問題

    同じSFCでも、環境情報学部ではより自由度の高いテーマが出されることが多いです。
    総合政策のように社会課題解決が主眼である一方で、「新しい技術を使ったサービス提案」や「未来予測シナリオでの社会貢献」を問うなど、発想力と創造性を強く求められます。

    キャンパス改善案、未来からの留学生設定など多彩

    過去には「SFCキャンパスをこう改善するには?」といった実地型の問題や、
    「未来から来た留学生との対話を通して何を学ぶか」など、一風変わった設問が出題されました。
    枠にとらわれず柔軟に発想できるかどうかが問われます。

    「SFCで何を実現したいか」がテーマに根底

    環境情報学部は特に“実践”や“プロジェクト型学習”が盛んな学部です。

    そのため、小論文でも「SFCに来て自分は何を実現し、社会にどう還元するか」が常に問われており、自分のビジョンや将来像を明確にしておくことが極めて重要です。

    対策:自分のビジョン×創造力が鍵

    環境情報学部では、通常の論述問題に加え、自由な発想や創造性が要求される変則問題が出題されることが多いです。まずは、基本的な論述力をしっかり固めつつ、「テーマから自由にアイデアを広げる」訓練を行い、枠にとらわれない発想力を磨きましょう。
    さらに、志望理由として「SFCで自分が何を実現したいか」を明確にし、どんな社会課題に対しても自分の研究やプロジェクトと結びつけて説明できるよう準備することが大切です。
    過去問を分析し、ユニークな設問にも柔軟に対応できるよう、自分の強みやビジョンに基づいた論述ができるよう訓練することで、環境情報学部ならではの創造力をアピールできます。

    下記に詳しく環境情報学部の小論文の対策について記載しています。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/taisaku/keio/kankyoujouhou/shouron"]

    慶應小論文の攻略法【共通編】

    ここからは、学部を問わず共通して有効な小論文対策をまとめます。

    1. 読解力向上
    2. 過去問研究
    3. 論理的思考
    4. 時事・背景知識のインプット

    (1) 要約力を鍛える:段落ごとの要点抽出とまとめ方

    どの学部でも要約力は必須ですが、そもそも要約をおこなう前提として「読解力」を鍛えておくことが大前提となります。慶應の小論文で求められる読解力は、いわゆる高校国語の範囲を超えた批評的・論理的読解に近いものです。そのため、単に文章をざっと読むだけではなく、以下のステップを踏まえて「論理の流れ」を押さえてから要約に移ることを意識しましょう。

    1. 現代文(評論)で鍛える論理的読解力

    筆者の主張を把握する

    まず、文章全体を読む際には「筆者は何を主張したいのか」を軸に据えて読解を進めます。
    論理的読解の鍵は、“筆者がどのような根拠で主張を展開しているか”という点にあります。
    単なる「説明」や「例示」を羅列している箇所と、「結論」や「根拠」を述べている箇所を区別しながら読みましょう。

    論理構造の見取り図を作る

    評論文には「序論→本論→結論」のように、大まかに三つのパートがあることが多いです。
    各段落の冒頭部分や末尾部分に注目すると、論の展開が把握しやすくなります。
    加えて、「しかし」「一方で」などの逆接や対比を示す接続詞があれば、それまでの主張とは異なる視点に切り替わった合図ですので見逃さないようにしましょう。

    キーワード・キーフレーズの抽出

    評論文には主張を補強するための専門用語や概念、筆者が繰り返し使う重要キーワードが含まれています。
    それらを拾い出しておくことで、文章全体の論旨を見誤ることを防ぐと同時に、要約時の骨格として使いやすくなります。

    2. 段落ごとに要点抽出

    1段落ずつ「何が言いたいのか」をメモ

    慣れないうちは、各段落を読み終えるごとに「この段落は結局何を主張しているか?」を20~30字程度の短文でメモする練習がおすすめです。文字数を意識することで、要約時に不要な情報を削ぎ落とすコツがつかめます。

    段落間の関係性をつなげて考える

    さらに、段落間のつながり(賛成・対立・補足・因果関係など)を意識すると、文章全体の流れを俯瞰しやすくなります。「第2段落は第1段落の補強なのか、それとも反論なのか?」といった視点を持つことで、文脈を踏まえた要点整理が可能になります。

    3. 要約の作成:メモをつなぎ合わせて整理

    段落メモを骨組みにする

    すべての段落について簡単なメモができたら、それらを論理的に並び替える作業を行います。文章全体を「問題提起→具体例・考察→結論・提案」という流れで再構成するイメージです。とくに小論文の要約では、筆者の「主張」「根拠」「具体例」「結論」それぞれがきちんと盛り込まれているかを必ずチェックしてください。

    冗長な情報は削る

    要約とは、文章の核となる部分を簡潔にまとめることです。例示やデータなどが多すぎると字数オーバーや内容の散漫を引き起こします。本番前の演習段階で、「この情報は筆者の論旨を理解するうえで本当に必要か?」と問いかける習慣をつけると、要約の質が高まります。

    筆者の主張を歪めない

    慶應の小論文では、要約段階で筆者の意図を“正しく”つかむことが前提となります。要約に自分の解釈を紛れ込ませすぎると、誤読につながるリスクが高まるため注意しましょう。意見を述べるのは、あくまでも要約の後に展開される論述パートで行います。

    4. 読解力+要約力が論述の精度を左右する

    読解ミスは論述全体を狂わせる

    もし初期段階の読解で筆者の主張を取り違えてしまうと、その後の要約や論述すべてが的外れになってしまいます。慶應の小論文は要約+意見論述という形式を取ることが多いため、要約段階の読解が疎かだと、論述パートでも高得点は望めません。

    “要約が完璧=自分の主張も伝わりやすい”

    小論文における論述は、要約で示した筆者の主張をベースに「自分の意見」を展開するプロセスです。正確に要約ができていれば、読み手である採点者も「この受験生はきちんと筆者の主張を理解している」と安心して次の意見パートを読むことができます。結果的に、論述部分の説得力を高める効果が期待できます。

    (2) 出題傾向と設問形式を知る

    慶應の小論文は毎年大きく傾向が変化するわけではありませんが、
    数年単位で微妙な出題形式の変更が見られます。最低でも直近5年分、
    可能であれば10年分を入手し、本番と同じ時間・条件下で解くことで、形式に慣れましょう。

    慶應の小論文は、読解に時間を取られるほど、執筆が雑になってしまう危険があります。
    自分の中で「読解◯分、要約の下書き◯分、論述の執筆◯分」などおおよその配分を決めて練習しましょう。
    字数オーバーや不足に注意しながら、読みやすい文章を仕上げる習慣をつけます。

    (3) 論証パターンの理解

    小論文では、文章の構成をあらかじめパターン化しておくのが効果的です。

    例としては、

    1. 序論:テーマ・課題の提起
    2. 本論:具体的事例・根拠の提示と分析
    3. 結論:問題への提言・まとめ

    この型をベースに、字数に合わせて内容を調整すれば、比較的スムーズに書き進められます。

    もちろん、型だけでは答えを作るのは難しいですよ!

    (4) 背景知識のインプット

    慶應の小論文では、時事問題や哲学的テーマ、社会科学的背景知識があると大きく差がつきます。
    新聞・雑誌・時事本だけでなく、哲学入門書や政治・経済の基礎本を通読しておくと、深みのある意見を述べやすくなります。

    【Q&A】慶應小論文によくある疑問まとめ

    最後に、受験生から寄せられやすい質問をQ&A形式でまとめます。

    Q1. 字数不足はどの程度が減点?

    指示字数の半分程度しか書けない場合は、明確に減点される可能性が高いです。
    少なくとも-5〜10%以内には収めるように意識しましょう。
    試験官に読みづらい印象を与えた時点で不利になるのは明白です。

    Q2. 原稿用紙の使い方、誤字脱字はどこまで影響?

    指定がある場合は原稿用紙形式に従い、段落の書き出し、句読点の位置、改行など基本ルールを守りましょう。
    誤字脱字が多すぎると文章としての完成度が下がり、読み手の理解を妨げるので減点対象になりやすいです。
    多少の誤字で即不合格になるわけではありませんが、注意に越したことはありません。

    Q3. 模範解答をどう活用する?

    過去問解説集や予備校の模範解答は参考程度に留めるのがおすすめです。
    あくまでも自分の思考プロセスを磨くことが重要で、模範解答の型に当てはめすぎると個性のない文章になってしまいがちです。
    ただし、要約部分などは模範解答を読んで自分の理解とのズレをチェックすると効果的です。

    【まとめ】慶應小論文で合格をつかむために

    慶應義塾大学の小論文は、学部ごとに出題形式や配点が大きく異なり、受験生には多角的な対策が求められます。
    とりわけSFCや法学部、文学部のように配点が高かったり高度な読解力を要する学部では、小論文対策がそのまま合否を左右する大きなポイントとなります。
    一方、経済学部や商学部でも出題形式や難易度に特徴があり、油断すると大きく失点する可能性があるため要注意です。

    総じて慶應小論文で合格点を確保するには、

    1. 読解力と要約力の徹底強化
    2. 論理展開の型をあらかじめ身につける
    3. 過去問分析と時間配分の練習
    4. 多角的な知識と視点を養う

    が重要です。

    以上のポイントを踏まえて、学部ごとの対策を早めにスタートすることが肝心です。
    慶應義塾大学は多様な視点と深い思考力を重視する大学です。
    単なる作文ではなく、“自分の思考を論理的に展開して説得力を持たせる力”を磨くことで、どの学部の小論文にも対応できる基礎体力が身につきます。
    ぜひ早めの過去問研究と演習でスキルを高め、自信をもって本番に臨んでください。

【慶應商学部A方式】は穴場で受かりやすい!B方式との違いも解説

2025.02.05

「慶應義塾大学は私立最難関のひとつ」というイメージをお持ちの方も多いでしょう。 実際、慶應商学部と言えばビジネスや経済のエリートを数多く輩出しており、受験生も殺到する人気学部です。 しかし、 その一方で「A方式」に限って言えば、実質倍率が低く合格ラインも比較的抑えめで、実は“穴場”で受かりやすいとい

  • …続きを読む
  • 「慶應義塾大学は私立最難関のひとつ」というイメージをお持ちの方も多いでしょう。
    実際、慶應商学部と言えばビジネスや経済のエリートを数多く輩出しており、受験生も殺到する人気学部です。

    しかし、

    その一方で「A方式」に限って言えば、実質倍率が低く合格ラインも比較的抑えめで、実は“穴場”で受かりやすいというのをご存じでしょうか?

    本記事では、慶應商学部A方式とB方式の違いをはじめ、A方式が“入りやすい”とされる理由や、各科目の具体的な対策方法、合格最低点のデータ分析まで、徹底的に解説します。
    「A方式で英語や数学を使って受験したい」「B方式とどちらを選ぶべきかわからない」という受験生は必見! ぜひ最後までご覧いただき、戦略的な受験計画を立ててください。

    [toc]

    A方式とB方式のどちらを選ぶべきか?

    慶應商学部では、「A方式」と「B方式」という2つの一般入試方式が用意されています。
    どちらも商学部へ入学するための試験ですが、試験科目や配点、募集定員などが大きく異なるのが特徴です。
    下記がA方式とB方式の比較表になります。

    ◆A方式とB方式の比較図
    方式 配点 募集人数 倍率 難易度
    A方式 英語200点 / 数学100点 / 地歴100点(合計400点満点) 約480名 約2~3倍 [rating stars="2.0"]
    「数学が難しい」「でも募集人数は多い」「実質倍率低め」
    B方式 英語200点 / 地歴100点 / 論文100点(合計400点満点) 約120名 約6~8倍 [rating stars="4.0"]
    「募集定員が少なく高得点勝負」「英語8割必須とも」「論文対策が特殊」
    • A方式は数学が必須科目であり、「数学力を重視」します。その分、英語・地歴に加えて数学対策も必要ですが、募集人数が多く実質倍率が低いのが魅力です。
    • B方式は論文テスト(小論文的な問題)を含み、地歴と英語で高得点を狙わないと合格が難しいです。また募集定員が少なく倍率が高いため、高得点勝負になるケースが多いです。

    A方式 vs B方式の試験科目

    A方式B方式ともに英語は配点の半分(200点/400点満点)と非常に重いので、ここで高得点を狙いたいところです。

    英語で8割取れるレベルまでにいれば、かなり合格に近づきます。

    A方式:英語・数学・地歴

    数学は文系学部の中ではかなり難易度が高いとされ、いわゆる「文系数学」の範疇を超えた応用的問題も出がち。一方で得意な人は差がつけやすいとも言われます。
    地歴(日本史・世界史・地理のいずれか)は100点配点。
    暗記をしっかりこなせば高得点が期待できるため、英語と地歴で稼ぎ(双方9割)、数学をそこそこ取る(4,5割)戦略も可能です。

    B方式:英語・地歴・論文テスト

    英語と地歴(いずれも100点換算)はA方式と同じ。
    論文テストがある点が最大の特徴。
    論文テストは商学に関するテーマ(経済・ビジネス・社会問題など)を扱う短文読解+記述+簡単な数的処理(確率やデータ分析問題が出る年もある)。

    数学嫌いの純文系には難しい問題も多々でてしまうので、ある程度の数学的素養は必要です。

    論文テストはかなり特殊なテストです。こちらに詳しく説明の記事があります。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/taisaku/keio/shougaku/ksh-shouron/"]

    倍率・難易度の差

    具体的にA方式、B方式の倍率を見ていきましょう。

    ◆A方式の実質倍率
    [keio-sho-a-bairitu]

    A方式の受験者数は毎年3,500~4,000人前後で、合格者数は約1,400~1,600人とかなり多め。
    そのため実質倍率は2~3倍程度に落ち着きます。

    ◆B方式の実質倍率
    [keio-sho-b-bairitu]

    B方式は募集定員が120名程度と少なく、実質倍率は6~8倍の高止まり。
    この数字だけ見れば「A方式のほうが入りやすい」となるのも頷けます。

    実質倍率:A方式が約2~3倍、B方式が約6~8倍

    試験難易度:B方式は高得点勝負、A方式は数学が鍵

    B方式は論文テストが独特で対策しにくく、英語・地歴ともに8割前後を狙わないと厳しいという声があります。
    A方式は数学の難易度が高めですが、「数学が多少苦手でも英語・地歴で稼げる」「他の数学選択受験生も苦戦するから大差になりにくい」という利点もあります。
    結果的に、合格最低点はA方式のほうが低くなるケースも多いです。

    数学の現在の学力にもよりますが、A方式の方が圧倒的に入りやすいですね。

    過去の合格最低点と平均点をチェック

    A方式の合格最低点は、400点満点中240~260点前後(約60~65%)が近年の相場。
    年によっては数学が難化すると合格最低点が下がり、微妙に易化すると最低点が250~260点になるなど、数学の難易度が合否ラインに影響している様子がうかがえます。

    一方、B方式は280~310点(約70~78%)に集中し、年によっては300点超の高得点を要することも珍しくありません。

    過去の合格最低点

    年度 A方式(400点満点) B方式(400点満点)
    2020年 244点 (61.0%) 309点 (77.3%)
    2021年 252点 (63.0%) 288点 (72.0%)
    2022年 240点 (60.0%) 302点 (75.5%)
    2023年 237点 (59.3%) 278点 (69.5%)
    2024年 250点 (62.5%) 290点 (72.5%)

    「A方式はだいたい6割~6.5割取れれば合格ラインに乗る」一方で「B方式は7割以上取らないと厳しい」ことが多いのが見て取れます。
    これこそが「A方式は穴場」と言われる最たる理由です。

    B方式は2017年に317点(79%)という早慶の入試ではかなりの高得点争いになっている時も考えると、B方式を狙っている人は安定して高得点取れるようにするのが必要です。

    B方式の合格最低点は論文テストの出来が鍵

    下記は論文テストとB方式の合格最低点の一覧です。

    年度 論文テスト (100) 合格最低点 (400)
    2006年 31.83点 250点
    2007年 53.87点 294点
    2008年 54.80点 290点
    2009年 53.62点 264点
    2010年 45.40点 264点
    2011年 37.64点 282点
    2012年 44.44点 279点
    2013年 33.73点 274点
    2014年 68.27点 311点
    2015年 46.76点 274点
    2016年 68.27点 293点
    2017年 70.44点 317点
    2018年 42.30点 293点
    2019年 58.32点 288点
    2020年 70.30点 309点
    2021年 65.44点 288点
    2022年 74.71点 302点
    2023年 57.80点 278点
    2024年 64.03点 290点

    論文テストの平均点が高いと合格最低点が高くなるとの相関がありますので、論文テストが合否を握ると言っても過言ではありません。

    どっちが自分に合うのか?見極めるチェックポイント

    あなたが受験する上で、A方式とB方式どっちがあっているかどうか見ていきましょう。

    【A方式】数学が得意、もしくは「そこそこ戦える」自信がある

    A方式は数学が必須です。もし「数学がとにかく苦手…」という場合は慎重になる必要があります。
    ただし「数学で大事故を起こさなければ、英語と社会で充分にカバーできる」というパターンも実際にあります。

    こんな人はA方式向き!
    • 公式や計算がさほど苦じゃない
    • 理系レベルの数学Ⅲは無理でも、数学I~II・A~Bの範囲なら対策次第でやれそう
    • 「数学だけでなく英語・社会も得点源にできる」と考えている

    過去の塾生で英語、世界史9割で数学3割程度で受かっている塾生もいました。

    【B方式】論文テストが得意かどうか

    B方式には商学部独自の「論文テスト」があります。
    これは文章読解や論述力に加え、簡単な数的処理問題が出る年もあるため、小論文対策をしっかりこなす必要があります。

    こんな人はB方式向き!
    • 英語、地歴に絶対の自信があり9割近くの点数は双方とも取れる!
    • ビジネス系の時事知識や経済テーマの読解に興味がある
    • 論文テストに抵抗がない、むしろ小論文系で差をつけたい

    A方式でもB方式でもポイントは、英語・地歴で8割狙えるレベルにはいるのは慶應商学部を目指す上では非常に重要です。

    慶應商学部A方式の入試科目別対策

    Keio 1

    それではA方式の各科目ごとに、具体的な勉強ポイントを見ていきましょう。

    【英語対策】時間との闘い!長文速読をどう鍛える?

    長文だけでなく文法、記述問題とバランスよく出題されます。1問1問行うと難しくないので、全部セットで過去問を行う必要があります。

    配点が重いからこそ「英語で合否が決まる」

    慶應商学部A方式の英語は、配点が200/400点と半分を占めます。
    「ここで6割~7割しか取れない」となると合格は厳しく、7~8割超を目指す意識が必要。
    実際、英語が得点源になった合格者が多く、英語力でのアドバンテージを築けるかどうかが勝負を左右します。

    長文読解が大問の中心 – 多読と速読力強化

    毎年、900words級の長文が複数出題され、内容一致・下線部内容説明など多岐にわたる問題が展開されます。
    制限時間90分で大量の英文を読み解くため、速読力(WPM150~200程度)を鍛えないと時間切れに陥りがち。
    対策としては、日常的に多読練習&過去問演習を積み、「難しいテーマでも文章構成を素早く把握する」習慣を作ることが重要です。

    速読の練習は「ぐんぐん英語長文」が良いでしょう。
    慶應商学部であれば、このシリーズのSTANDARDまでをしっかりできると合格水準に達することは可能です。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/sankosyo/eigo/gunngunnchoubun/"]

    語彙力と文法力 – 語形変化問題に要注意

    語彙は標準~難関大レベルの単語が出ますが、特に多義語や派生語まで押さえておく必要あり。例えば“set”のように意味が多岐にわたる単語は典型例。
    文法問題や語形変化問題(動詞→名詞形など)も頻出なので、定番の『桐原英文法』『ターゲット1900』等で基礎固め。
    空欄前後の文脈から適切な品詞を判断する問題も出るので、文法・語彙を絡めた総合的読解力が必須です。

    CleanShot 2025-02-05 at 09.53.14@2x.引用:2021年慶應商学部入試

    時間配分:文法問題を短時間で片付け、長文に集中

    大問数が多く、長文3題+文法系問題の構成になることが多いので、文法・語句問題は10~15分程度でサクッと終え、長文に60分程度割く配分が定番。
    過去問練習では常にストップウォッチを使い、本番を想定した時間管理を習得しましょう。見直し時間も含めて90分内に解答をまとめる練習が重要です。

    時間配分についてはこちらの記事で説明しています。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/taisaku/keio/shougaku/ksh-english/"]

    【数学対策】文系トップレベルの難易度を攻略する

    慶應商学部の数学は難しいですが、全部の問題を解き切るようになる必要はありません。

    文系学部としては破格のレベル

    A方式の数学は高校範囲(数I・II・A・B)内ですが、問題の難易度が高く、融合問題や思考力を要する問題が出されます。
    受験者の中には国立理系との併願組もいて、
    このような人たちが高得点を取るケースがあるため、数学に苦手意識がある受験生はある程度の覚悟が必要です。

    頻出分野:微積分・確率・数列・ベクトル

    出題はほぼ全範囲から出ますが、特に「微分・積分」「確率」「数列」「ベクトル」が毎年のように頻繁に登場。
    場合の数、図形、整数問題なども融合的に出題される年もあり、問題量が多いため速い計算力と的確な取捨選択が求められます。

    時間内で取りきるために:中~易レベルを確実に

    大問4~5問を90分で解くのはハード。難問に執着しすぎると他の問題を解く時間がなくなります。

    方針としては、解けそうな問題から先に片付け、部分点も狙いつつ、時間がかかりそうな設問は後回しでOK。
    受験者全体も数学に苦労するため、苦手な人でも「標準問題は落とさない」レベルを固めれば合格点ラインには達しやすいです。

    詳しい勉強法についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/taisaku/keio/shougaku/ksh-math/"]

    【地歴対策】ミスが許されない高得点勝負

    早慶にしてはかなり基礎、標準的な問題が出題されますので、1問でも落としたら合格は遠のくと考えて勉強しましょう!

    出題難易度:基礎~標準レベル

    慶應商学部の地歴は、早慶レベルとしては「難問奇問」というほどではありませんが、深い知識や資料読み取りが必要な問題も散見されます。
    大学独自のひねりを加えた問題が混ざり、教科書+一問一答+資料集でしっかり補完する学習が大切です。

    暗記強化のコツ

    まずは教科書の全範囲を漏れなく押さえた上で、過去問や問題集で問われ方を確認しましょう。
    時代の流れ(日本史なら時代区分、世界史なら地域や文明同士の関連性、地理なら各地域の経済や地形)を「俯瞰する形」で理解するのがポイント。

    下記でそれぞれの科目については詳しく説明しています。

    A方式は本当に“穴場”なのか?気をつけたい落とし穴

    A方式は実質倍率2~3倍と、他学部・B方式の6~8倍に比べると確かに低いです。

    「実は簡単に受かるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、油断は禁物。

    以下のような“落とし穴”もあります。

    理系・難関国立大併願生との戦い

    国立大学を目指す理系受験生が「数III不要の文系数学なら余裕」と参戦してくることがあります。
    数学が得意な彼らはA方式で高得点を狙いやすく、文系が苦戦する分野で差をつけられる恐れがあります。
    もっとも、「理系絶対有利」とまでは言えません。英語・地歴が苦手な理系生も多く、バランス良く全科目を得点する必要は変わらないため、
    「数学で大差をつけられる」ほどの理系生は意外と少数。過度に恐れる必要はないものの、数学対策を怠ると理系生に差をつけられるリスクは高いです。

    早慶ともなると基本は旧帝大の生徒と戦う必要があることは頭に入れておきましょう。

    ヒロアカ合格者の体験談 A方式で受かるための勉強法の共通点

    実際に当塾(ヒロアカ)でA方式で合格した先輩たちからは、以下のような勉強法が共通しています。

    英語を最優先で仕上げる

    配点が高いため、英語で稼げるようになると合格に近づく。
    長文速読練習や多読を日常的に行い、ターゲット1900やEX英検準1級を徹底周回して語彙・文法も抜け漏れないように。
    数学は「標準問題を落とさず、難問は割り切る」

    過去問で見ても、全問を完璧に解ける人は少ない。取れる問題を確実に取る方針を貫き、どうしてもわからない問題や時間がかかりそうな設問は潔く諦める。
    “苦手だから捨てる”のではなく、“苦手でも最低限の得点は取る”ことが大切。

    地歴は高得点を狙う

    暗記科目として短期間に伸ばしやすい教科。2次的資料や史料読解対策も怠らず、過去問での出題パターンに慣れておく。
    英語が得意なら、地歴は8割以上を取って合格を手繰り寄せるパターンが王道です。

    慶應商学部A方式での合格ならヒロアカへ!

    本記事では、慶應商学部A方式が実質倍率の低さや合格最低点の観点から「穴場」とされる理由を解説し、
    さらに各科目別対策や学習計画、B方式との比較を紹介してきました。

    まとめると、

    • A方式は英語・数学・地歴の3科目で受験し、英語配点が重い割に合格最低点が比較的抑えられる
    • 募集定員が多く、実質倍率2~3倍と慶應の中では入りやすいと言われる
    • ただし数学の難易度が高く、苦手な人も最低限の得点は確保する必要がある
    • 英語・地歴で高得点が狙えれば、数学が多少不調でもカバー可能

    本番までの地道な学習計画と慶應商学部専門の対策が合格の鍵を握ります。

    「もっと具体的な勉強相談や個別指導を受けたい」「勉強計画を一緒に組んでほしい」という方には、ぜひヒロアカ(HIRO ACADEMIA)をご検討ください!
    私たちは早慶・難関大専門の塾として、多くの合格者を輩出してきました。
    A方式・B方式それぞれの最新対策ノウハウが豊富に蓄積されているので、あなたの状況に合わせた最適なカリキュラムをご提案できます。

    「英語を武器にして慶應商に行きたい」「数学が苦手すぎて悩んでる」「地歴で9割取る勉強法を知りたい」など、どんな悩みでもまずはご相談ください。

【2025年】明治大学全学部入試の英語対策で絶対押さえる3つのポイント

2025.02.01

明治大学の全学部入試を受験するなら、英語でいかに高得点を取れるかが合否の鍵を握ります。 明治大学の英語受験において、高得点をとるためのポイントは以下の3つです。 ポイント1:段落要約で読解スピードを上げる ポイント2:問題形式のパターン化で攻略 ポイント3:合格のため時間配分を考える 本記事では、こ

  • …続きを読む
  • 明治大学の全学部入試を受験するなら、英語でいかに高得点を取れるかが合否の鍵を握ります。

    明治大学の英語受験において、高得点をとるためのポイントは以下の3つです。

    • ポイント1:段落要約で読解スピードを上げる
    • ポイント2:問題形式のパターン化で攻略
    • ポイント3:合格のため時間配分を考える

    本記事では、この特に重要な3つのポイントを踏まえて、明治大学の全学部入試英語にフォーカスして解説するので、最後までご覧ください。

    [toc]

    明治大学全学部入試は「英語がカギ」

    明治大学の全学部入試で合格した複数の受験生にヒアリングしたところ、
    英語で8割以上の得点を得ていたケースが大半を占めました。逆に「英語が5割程度だった人」は他教科で補いきれず不合格になる割合が高い印象です。

    明治大学全学部入試の全体傾向

    英語は配点比率が高い+問題難度もGMARCH上位のレベル感なので、
    苦手意識がある方ほど計画的に対策を進めましょう。

    明治大学の全学部入試は、長文読解のみが出題される形式。
    難易度は文章自体は難しいですが、設問は取り組みやすい問題が多いです。
    スピードと正確さを両立できるよう、過去問演習で時間配分を意識してください。

    長文の出題トピックが難しい

    ダーウィンの進化論やリベラルアーツ教育など「学問・教育的」トピック。
    人種問題や歴史的事象などの「社会性の強い」トピック。
    本文自体が長くて情報量が多いので、速読+要約スキルを重視。

    英語で8割超えを狙う!3つのポイント

    明治大学全学部入試の英語では、配点比率が大きく、長文読解・設問数が多いことから失点しやすい科目という印象を持つ受験生も少なくありません。しかし、逆にいえば、英語で8割以上を安定して取れるようになれば、他教科が少し崩れても合格ラインに届く可能性が高まります。ここでは、その英語で高得点を目指すために重要な3つのポイントをまとめました。

    ポイント1:段落要約で読解スピードを上げる

    Cheeta

    明治大学の英語は、長文の分量が多い+設問数が多いのがネック。全訳を試みると時間切れになる可能性大です。そこで、以下のステップがおすすめです。

    1,段落冒頭・末尾の要旨把握

    論説文は冒頭にトピック、末尾に結論やまとめが書かれることが多い
    段落ごとにメモ
    10秒以内で「どんな主張が書かれていたか」をメモ→ 後で素早く参照

    2.指示語・固有名詞をマーク

    “this,” “that,” “it,” といった代名詞が長い範囲を指す場合も多い
    大文字で始まる人名・地名、特殊用語にはマーカーや下線を入れ、問題で問われたらすぐに参照できるようにする

    3,設問を解く際に段落メモを活用

    内容一致問題や指示語問題の答えを探すために全文を読み返すのは時間ロスが大きい
    段落メモを頼りに“あの話は第2段落あたり”と目星をつけられる

    下記の記事に英語の速読についての記事をまとめていますので参照してください。

    ポイント2:問題形式のパターン化で攻略

    明治大学の全学部入試の英語では、問題形式がパターン化されていますので、
    それぞれの問題についてどのように解いたら良いのかを考えておきましょう。

    1,語彙問題(下線部の意味や同義語)

    「下線部の語(句)の意味に最も近いものを選ぶ」形式

    典型的なリード文
    下線部(1)の意味に最も近い語を、A~Dの選択肢から選びなさい。

    語彙問題へのアプローチ

    基本は単語帳の意味で構わないですが、
    必ず実際に文章を入れてください。
    わからない場合は、文脈ヒント(因果・対比・具体例など)から意味を推測する。

    語彙問題のポイント

    辞書的な第一義だけでなく、多義語の第二・第三の意味まで意識する。
    「正確な訳」と「本文の状況」が一致しないときは要注意。あくまで“文脈優先”で判断。

    普段から覚える際に多義語も覚えてください。
    coin: 「硬貨」だけでなく「新語を作り出す」
    address: 「住所」だけでなく「対処する」「演説する」
    issue: 「発行する」「号」「問題」「論点」
    熟語例:
    gloss over, pick up on, break down, turn out など
    派生語:
    economy → economic → economical → economist のように品詞変化に注意

    2,指示語問題

    直前の名詞か文脈全体かを確認 → 単数複数をチェック
    「下線部(this / that / they / it など)は何を指すのか」形式

    リード文例
    下線部(X)の “they” が示す具体的な対象として最も適切なものを選びなさい。

    指示語問題のアプローチ

    指示語は必ず「近くの内容」「直前の名詞句や状況」を指す。文を1~2文さかのぼって、「単数・複数の一致」や内容の流れをチェック。
    “they” なら複数の対象に戻るはず。単数なら “it” が使われる。
    “this/that” は直前の出来事や文全体を指す場合もあるので注意。
    「‘they’ = ○○(選択肢A)」として読み直し、不自然さがないか確かめる。

    3,空欄補充

    因果/対比/追加など論理関係を意識 → 選択肢を入れてみて不自然でないか確認
    内容一致:該当箇所に戻る → 数字や名前が改変されていないか要確認

    即断力も大切です。選択肢をいつまでも悩み続けると他の設問へ影響が出るので、あらかじめシミュレーションしておくと良いです。

    リード文例
    空欄(5)に入る語として、A~Dのうち最も適切なものを選びなさい。

    空所補充へのアプローチ

    接続詞・前置詞なら文脈の論理展開(「因果」「対比」「追加」)を把握など、何を繋ぎたいのかを考える。
    and / but / so / for / while / whereas … などの機能を意識して選択する。
    直後が名詞なら前置詞か形容詞か?動詞なら副詞か?など、文法的に不自然な選択肢は排除できる。
    空欄部分だけでなく、前後の2~3語を含めて読めば、文意の矛盾に気づきやすい。

    4,整除問題

    リード文例
    A, B, C, Dの4つのフレーズを正しい順番に並べ替え、3番目に来るものを選びなさい。

    整除問題へのアプローチ

    1,各フレーズの文頭・文末に注目
    接続詞や代名詞が手がかり。例えば “and, but, however” などが来るなら続きの文か?文頭か?を推測。
    2,主語・動詞・目的語を確認
    フレーズをざっと見て、主語と述語が自然につながる並びを探る。
    3,最初と最後に位置しやすいフレーズを特定
    “First,” “To sum up,” など文脈を決める表現があれば、それを起点に並べると効率的。

    整除問題のポイント

    並べ替え問題は論理の流れ(因果・対比・具体例など)をしっかり掴むと、消去法で解きやすい。
    最初と最後に来そうな文を見つけるだけでも、大幅に選択肢が絞れる場合が多いです。

    5,論旨・タイトル選択問題

    「本文全体の要旨・タイトルとして最も適切なもの」形式

    リード文例
    本文にタイトルをつける場合、最も適切なものを選びなさい。

    論旨・タイトル選択のアプローチ

    序論と結論(冒頭・最終段落)で筆者の主張を確認
    英文は冒頭や結論付近に要旨が明示されるケースが多い。そこから「主テーマ」をつかむ。
    サブトピックに惑わされない
    本文中のエピソード(例:Darwinの細かい行動、登場人物のエピソード)はあくまで補強。
    最も大きなメッセージは何か?を軸に選択肢を読む。
    選択肢を比較し、言及範囲が広すぎ/狭すぎないか見る
    タイトルとしてふさわしいのは「本文全体を的確に要約」している選択肢。
    一部分だけを強調しすぎるタイトルや、本文にない要素を持ち込む選択肢は×。

    論旨・タイトル選択のポイント

    タイトル問題は「全体を俯瞰する力」と「筆者の意図理解」が必須。
    結論・まとめ段落のキーフレーズを探す習慣をつけましょう。

    ポイント3:合格のため時間配分を考える

    大学入試で一番重要なのは時間配分です。

    • 大問1(長文):25分
    • 大問2(長文or会話込みの長文):30分
    • 残り5分:マークチェック・見直し・予備時間

    年度によっては大問3題(長文2+会話or文法)構成になる場合もありますが、60分で3題という形でも、結果的に1題20分前後で処理する必要があるのは同じです。

    試験時間は60分、しかし問題量は多い

    多くの年度で大問2題構成(長文読解×2)
    1問あたり25分前後の時間しか割けないうえに、問題数は50問近くになる年も。
    長文1題が約1,000語×2題=2,000語とされることも多く、
    共通テストよりもはるかに短い時間で多い文章を読む必要があります。

    時間配分を安定させるための練習法

    過去問演習を「本番同様」の時間制限で行う

    1年分をきっちり60分で解く(タイマー使用)
    解いた後は必ず答え合わせし、どの問題で時間を使いすぎたかを自己分析
    5~10年分こなすころには「大問1題→25分、残り5分で見直し」のパターンが体に染みつく

    「部分練習」と「通し練習」を両立

    部分練習:語彙問題だけをピックアップして時間を計る、会話問題だけ連続で解くなど。苦手設問を集中的にスピード強化。
    通し練習:実際の流れで大問1→大問2と進む形を再現し、ペース配分を身につける。

    速読+段落要約の習慣づけ

    長文を読むときは段落ごとに10秒以内で要点メモ、指示語・固有名詞をマーク
    「戻り読み」するときに無駄な時間を省ける

    全学部入試英語対策のための参考書

    単語、熟語の問題が多いので、英文熟考(上まで)、英検準1級EXまでの単語熟語を覚えていくのは必要不可欠です。
    速読英熟語や、解体英熟語レベルの熟語も必ず覚えておくと良いでしょう。

    また、速読の学習としては、ぐんぐん英語長文STANDARDまでやっておくと良いでしょう。

    英語の学習についてはこちらの記事でかなり詳しく説明していますので確認ください。

    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/english-benkyo/"]

    明治大学全学部入試英語でよくある質問

    それでは、よくある質問を取り上げたので、順に解説します。

    読解中にわからない単語が多いときは?

    まずは段落全体の大意をつかむことを優先しましょう。わからない単語に執着して止まってしまうと、60分という短時間の制約で完走できなくなります。設問に答えるために必要な単語なら後から戻り読みすればOK。
    さらに、日頃から多読(洋書のやさしいエッセイやニュース記事)を心がけると、徐々に「未知単語に動揺しない読解力」が身につきます。

    文法問題はどれくらい力を入れるべき?

    明治大学全学部入試の英語は長文に組み込まれた文法問題が多いです。独立した文法問題の大問がある年もあれば、長文の中の空欄補充として問われる年もあります。
    いずれにせよ、標準レベルの文法+イディオム対策は必須です。NextStageやVintageなどの問題集を1冊仕上げ、苦手分野は付箋を貼って反復しましょう。

    大問2題のうち、どちらから解くのがいい?

    基本は難易度が低そうな方、または自分の得意分野のトピックから解くのがベターです。実際の問題冊子をパラッとめくり、内容をざっと見て「こちらの方が読みやすそうだ」と思った方を先に解けば、時間ロスを防げます。
    時間が余ったときにもう一方の大問に集中できるメリットもあります。ただし、慣れないと混乱する場合もあるので、過去問演習の段階でどちらの順番が自分に合うかを確かめておきましょう。

    早稲田を目指せば明治は余裕で合格!

    Meiji

    早慶専門塾のヒロアカでは、毎年明治全学部入試を受ける生徒が数多くいます。
    早稲田合格水準までいける生徒は、明治の全学部入試も余裕で突破(8,9割の得点率)しています。

    明治大学を考えているのであれば、できればそれよりも上の早稲田大学の入試も考えて圧倒的な学力をつけていくようにしましょう。

    まとめ

    明治大学全学部入試の英語は、長文読解量の多さ・設問数の多さ・高い配点比率と三拍子そろった難易度の高い科目です。
    しかし、逆にいえば、英語を制する者が明治を制すともいえるほど、英語力が合否を左右します。

    1. 段落要約で読解スピードを上げる
    2. 問題形式をパターン化して攻略
    3. 合格のため時間配分を考える

    この3点を軸に、自分の弱点や得意分野を把握しながら、過去問で実践・検証を重ねていきましょう。時間内で読めるようになれば、おのずと設問への対応力も向上します。
    ぜひ早めの段階から、段落要約の習慣や解答パターンの確立、そして徹底した時間管理に取り組んでください。そうすれば英語で8割以上の得点も夢ではありません。

【2025年入試日本大学N全学統一方式】英語 解答速報

2025.02.01

2025年2月1日日本大学N方式の入試が実施されました。 英語の解答速報を公開します。 解答作成には万全を期していますが、間違えている可能性は十分にありえます。速報ですので、参考程度に留めておいてください。 重要:大学側から配点が公式に発表されてませんので、どれくらいあっていたら合格できるかはわかり

  • …続きを読む
  • 2025年2月1日日本大学N方式の入試が実施されました。
    英語の解答速報を公開します。

    解答作成には万全を期していますが、間違えている可能性は十分にありえます。速報ですので、参考程度に留めておいてください。
    重要:大学側から配点が公式に発表されてませんので、どれくらいあっていたら合格できるかはわかりません。

    答え一覧

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    【日本大学N方式】難易度提出フォーム

    ヒロアカでは受験生からの入試の難易度を集計しています。
    数秒で終わるので、下記フォームより提出お願いします。

    [site_reviews_form title="n-test" assigned_posts="26438" id="m6n8ke6q" hide="title,email,name"]

    難易度の集計結果

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    受験生からのコメント

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【早稲田文・文化構想】英語の要約の対策と必須の読解9パターン

2025.01.05

早稲田文・文化構想に合格したいのであれば、要約は重要 早稲田大学文学部・文化構想学部の英語は全体で75点満点。 そのうち、大問Ⅴの英文要約はわずか5点(公表されてませんがヒロアカでの採点)と一見すると配点は小さく見えます。 しかし、合格最低点が3科目合計200点中の130〜135点程度であることを考

  • …続きを読む
  • 早稲田文・文化構想に合格したいのであれば、要約は重要

    早稲田大学文学部・文化構想学部の英語は全体で75点満点。
    そのうち、大問Ⅴの英文要約はわずか5点(公表されてませんがヒロアカでの採点)と一見すると配点は小さく見えます。

    しかし、合格最低点が3科目合計200点中の130〜135点程度であることを考えると、
    この5点をしっかり取り切れるかどうかで合否に大きな差がつきます。

    実際、多くの受験生は“大問Ⅴは割と勘で解いてしまう”ことが多く、
    その結果、ほかの大問である程度点を取っていても要約問題で落としきれない失点が重なり、合格ラインに届かないというケースが珍しくありません。

    だからこそ、意外と侮れないこの5点を確実に手中に収めることが、早稲田文・文化構想合格への鍵になるのです。

    合格するためには確実に取りたいのがこの問題です!

    感覚で答えを出している人がほとんど

    要約問題を苦手とする受験生の多くは、文章全体の流れやロジックを追わずに“なんとなく”の感覚で答えを埋めてしまいがちです。
    筆者の主張や論拠、対比などの論理構造を理解せず、“単に英文を短くしたつもり”になってしまうのです。

    しかし、実際には、論理構造を把握して正確に理解をする必要があります。今回のブログ記事では、文・文化構想の問題を解く上で超重要な基本論理構造の9パターンをお伝えします。

    感覚に任せるだけでは、的外れな内容になってしまい、5点中2〜3点を落とす結果に直結します。
    早稲田レベルで英語を攻略するには、“要約=文章構造の再構築”という視点が欠かせません。

    ヒロアカでは他塾ではできない論理構造の指導を細かく実施

    ヒロアカでは、英文要約を単に内容を書き抜くだけのトレーニングではなく、
    論理構造をきちんと理解したうえでまとめるスキルとして指導しています。

    多くの塾では時間の都合上、ここまで踏み込んだ指導は難しいのが現状ですが、
    ヒロアカなら英語全体の点数アップのみならず、合格をさらに引き上げられるサポートを提供しています。

    早稲田文・文化構想の要約はまずは読解が重要

    早稲田文学部・文化構想学部の要約は、
    “自分の言葉で書くこと”が想像されがちですが、
    実際はまずは文章を読み解くところからが重要になっています。

    ほとんどの人が論理の構造を理解できてないです。

    英検準1級の要約対策でもこの辺りの話はふれているので興味のある人はどうぞ。
    [nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/kentei/eigokentei/grade-pre1/eiken-pre1-yoyaku/"]

    要約には論理構造の理解が必要不可欠

    要約とは、文章を短くするだけではなく、
    「筆者が本当に言いたい要点」を読み手自身が組み立て直す作業です。

    もし文章中に「AとBを対比し、最後にCという結論に至る」ような論理の流れがあるのに、
    単に「AとBが出てきました」だけを述べても、筆者の言いたい結論(C)は分かりません。

    文章全体を貫く主張の道筋(論理構造)を追わないと、肝心な結論や主張を的確に把握できないのです。

    英語長文ができない子は、文章を1文1文で繋がりを考えずにバラバラに捉えがちです。
    でも論理構造がわからないと、文章を理解するのは不可能です。

    論理構造とは?

    簡単にいうと、文や文章のなかで「どうしてそうなるの?」とか「これとこれを比べてどう違うの?」という
    考え方の道すじ(話の“すじ道”や“つながり方”を表すルール)のことです。

    たとえば、算数で「1 + 1 = 2」は、“1たす1”が“2になる”理由がはっきりしていますよね。

    これと同じように、文章でも「どうしてAになるのか?」や「なぜBという結論が出てくるのか?」というつながりを

    示している部分が、論理構造です。

    早稲田文学部、文化構想学部の要約で合格点を取るためには、
    論理構造を理解することが必要不可欠

    論理構造が分かると「どこが重要か」が明確になる

    文章にはしばしば例え話や細かい補足、背景情報などの「枝葉的情報」が混在しています。
    しかし、論理構造を理解できれば、
    「ここは結論に直結する重要な根拠だから押さえる」
    「ここは具体例を示すための挿話だから概略だけ拾えばいい」と、
    情報の取捨選択が容易になります。

    筆者の「意図」と「立場」が見える

    論理構造には、
    たとえば「相手の反論を紹介したあと、自分の見解を示す」や「Aという前提からBが導かれる」など、
    筆者が意図的に組んだ展開の順序が表れます。

    この展開の順序を追うと、
    筆者が「読者をどの方向へ導きたいか」「どの部分を強調したいか」がわかります。

    したがって要約のときも、どの見解が筆者自身の意見で、どれが引用・批判・反駁などの“借りてきた意見”なのかを区別しながらまとめられます。

    論理構造にはパターンがある

    文章を読んでいると、「筆者は何を言いたいんだろう?」とか「どうしてこの結論になるんだろう?」と感じることはありませんか?

    実は、文章はただ思いついたことを順番に並べているわけではなく、

    “結論までの道すじ”をあるパターンに沿って組み立てている ことが多いのです。

    たとえば、友達同士の会話でも、無意識に「こうだからこうなるよね」という 因果関係 を使ったり、「AよりBのほうがいいんじゃない?」という 対比 で話したり、「○○するためには××が必要だよね」という 目的と手段 の流れを使ったりしているはずです。

    文章を読むときに、この “結論までの道すじ” がどんなパターンに当てはまるのかを見極められると、
    内容をすばやく整理して「要点はここだ!」と見つけやすくなります。

    パターンを理解することができれば、早稲田文学部、文化構想学部での未知の問題に瞬時に対応することができます。

    絶対に理解をしたい!基本論理構造9パターン

    下記は、早稲田大学の問題を理解する上で超重要な基本論理構造の9パターンになります。

    パターン 特徴 理解するために必要な視点
    パターン1: 対比 (Comparison/Contrast) AとBを並べて差異や矛盾を強調する。「しかし」「一方で」などの対立表現が目印。 対立するキーワードを確認し、両者の立場・評価を整理する。
    パターン2: 因果 (Cause & Effect) 原因A → 結果Bという流れ。「〜のために」「〜の結果として」などが目印。 原因と結果を取り違えないよう整理する。
    パターン3: 目的 (Goal) と手段 (Means) 目的を達成するために具体的な手段がとられる。「〜するために」などが目印。 目的と手段を明確に区別して読む。
    パターン4: 逆説 (Paradox) 一見矛盾する事象や、解決策が逆に問題を起こす構造。「しかし実は」「一方で」などで強調される。 見かけと実際の食い違いに着目する。
    パターン6: 問題-解決 (Problem-Solution) 問題を提示→解決策→その影響・限界を示す流れ。 問題と提案策の関係、および成否を押さえる。
    パターン7:定義 → 例示 (Definition → Example) まず概念を定義し、次に例を挙げて理解を深める構成。 定義を表す語句を見つけ、例示と照らし合わせる。
    パターン8: 帰納 (Inductive Structure) 複数の具体データを積み重ね、最後に一般的な結論を導く。 複数事例の共通点からどんな結論を導いているか見る。
    パターン8: 漸次展開 (段階的な拡大・累積) 個人・局所の話から徐々に社会・世界へ話を広げ、最終的に大きな結論を示す。 どの段階でスケールが拡大しているかを追う。
    パターン9: 反論と再反論 (Counterargument → Rebuttal) 相手の主張を先に示し、データや理論で切り返して自説を補強する構造。 相手の立場と、それに対する反証・根拠を関連づけて整理する。

    ここからはそれぞれのパターンをひとつずつ解説していきます。

    パターン1:対比

    特徴

    AとBを並べ、差異・矛盾点を指摘することで主張を際立たせる
    「しかし」「一方で」「逆に」「vs.」などの対立を示す接続詞・語句が目印

    出題年度

    2024年: “多様性は分断を生む”という否定的見解 vs. “実際は全体の定員拡大で既得権も守られた”という反証
    2021年: “速読”vs.“遅読”
    2017年: “毒殺説・激しい対立”vs.“実は協力関係だった”
    2014年: “電子書籍のメリット”vs.“紙の本の読書体験”

    理解するためには何が必要か?

    対立を示すキーワード(but, however, on the other hand など)を見逃さない。
    対比する要素が文中でどのように評価(正・負)されているか把握し、それぞれの立場や結果を整理する。

    パターン2:因果

    特徴

    原因(原因A)→結果(結果B)という流れ
    「なぜなら」「〜のために」「〜の結果として」などが目印

    出題年度

    2022年: 気候変動(原因)→ 極端気象の頻発・巨大化(結果)
    2019年: 社会的ステレオタイプや他者の言説(原因)→ アイデンティティ形成のあり方へ影響(結果)
    2013年: 都市の魅力(原因)→ 若者の流出→ 農村部の過疎化・衰退(結果)
    (部分的に)2021年: 読むスピード上昇(原因)→ 理解度低下(結果)
    (部分的に)2020年: 大量の忘却が起こる(前提)→ それでも自己は維持される(結論的メッセージ)

    理解するためには何が必要か?

    因果を示す接続詞(because, since, as a result, therefore など)に注目。
    「どの要素が原因で、何が結果なのか」を混同せず明確にする。

    パターン3:目的と手段

    特徴

    ある意図・目的があり、それを達成するために何らかの手段や施策がとられる
    「〜するために」「〜を狙って」「目的は〜だ」などが目印

    出題年度

    2018年: 「植民地支配を円滑にする」= 目的 → 「英文学教育を導入」= 手段
    キリスト教布教の代替策として英文学を使い、イギリス的価値観を浸透させる

    理解するためには何が必要か?

    筆者が何を最終的に成し遂げたいのか(目的)をまず読み取り、その手段としてどんな具体的行動や政策が提示されているかを区別する。

    パターン4:逆説

    特徴

    一見すると矛盾しているような事象や、解決策が却って問題を引き起こす構造
    「しかし実は」「一方ではこうなる」など、論理的ギャップを強調する記述が多い

    出題年度

    2020年: 大量の記憶を失っているのに、自己同一性が保たれる=「一見矛盾だが実は成立する」
    2015年: 図書館の書架・紙の劣化問題を解決するためのマイクロフィルムが、逆に劣化してしまう

    理解するためには何が必要か?

    表面上の常識と、実際の結末が食い違う部分を捉える。
    「本来はこうあるべきだが、実は反対になっている」という流れを明確に区別して理解する。

    パターン5:問題-解決

    特徴

    序盤で「このままでは○○という問題がある」と問題点を明確化し、途中または終盤
    で「そこで××という手段が考えられる」と解決策を示す。さらに、その結果どうなるか(メリット・デメリット)に言及することが多い。
    例:ある問題を提示 → 解決策を提示 → その解決策の影響や限界を述べる

    出題年度

    図書館の「書架不足」や「酸性紙の劣化」という問題(2015年の例)に対して、マイクロフィルム化という解決策を実施 → 逆説的に失敗する、という流れが典型。

    理解するためには何が必要か?

    「どんな問題点があり、提案された方策が何か」を簡潔に押さえ、その方策が成功したのか失敗したのか、あるいは部分的だったのかを確認する。

    パターン6:定義 → 例示

    特徴

    見慣れない概念(専門用語)をわかりやすく説明し、その後に具体例をいくつか挙げて実感を伴った理解を促す。結論(主張)が最後にまとめられる。
    例:ある概念をまず定義 → 具体的な事例・数字・逸話などを提示 → 結論を導く

    出題年度

    2020年の記憶・忘却の箇所などで、「記憶」「忘却」「失われたニューロン」といった概念の簡単な定義や解説 → 個人の体験例や一般的事例 → 「それでもアイデンティティは保たれる」という結論につながる。

    理解するためには何が必要か?

    定義の文(is defined as, refers to, meansなど)を見つけ、そこに続く具体例を探して照らし合わせる。
    用語の使い方や筆者がそこに付与しているニュアンスを理解する。

    パターン7:帰納

    特徴

    冒頭から事例A・B・Cと次々に挙げ、「以上のことから○○が言える」という形で結論に至る。問題解決策や大きな主張よりも「傾向」「特徴づけ」「法則」などを導き出すために使われる。
    例:小さな具体例・データ・事象の積み重ね → 一般的な結論を提示

    出題年度

    2013年の都市化の話は、世界人口の統計・農村と都市の対比的な事実を順に並べる → 「これらの事例(人口移動・農村インフラ縮小)から、今や世界は都市中心になりつつある」と導くなど。

    理解するためには何が必要か?

    複数の具体例をまとめ、そこから導かれる共通点・法則を見出す意識を持つ。
    事例A・B・Cをどう総合し、最終的に何を結論づけているかを確認。

    パターン8:漸次展開

    特徴

    序盤は個人の事例や単発の調査結果などを提示し、「このような個別の問題は実は社会全体にも当てはまる」と範囲を広げていく。段階的に視点を移しながら、最終的に普遍的な主張へ結びつける。
    例:はじめに小さな視点(個人・局所) → 徐々に範囲を広げて社会全体・世界的視点へ → 大きな結論

    出題年度

    2019年のアイデンティティの例は、まず個人の日常行動と「他者からの見られ方」を論じる → 次第に「社会的ステレオタイプ」「大衆メディアの影響」→ 結局、個人のアイデンティティは社会全体の言説と連動している、という大きな帰結を提示。

    理解するためには何が必要か?

    「筆者が話のスケールをどのように広げているか」をパラグラフの流れで見る。
    「個人→社会」または「ミクロ→マクロ」のステップに注目し、どこで視点が拡大されているかをチェック。

    パターン9:反論と再反論

    特徴

    まず相手方の立場(通説・一般的イメージ・批判)を紹介し、それに対して筆者独自の根拠(データ、理論)を提示して切り返し、最終的に自説を補強する。説得力を高めるために使われる。
    例:「Aという主張があるが、実際にはBというデータや事例がある。よってAは正しくないか、あるいは限定的である」

    出題年度

    2024年の多様性議論は、「多様性は既存の特権層を脅かす」「差異を強調し過ぎる」という批判 → 実際の数字(既存層の減少はなかった) → 結論(むしろ多様性はコミュニティを強化する)という流れになっている。

    理解するためには何が必要か?

    異なる立場を表す文や引用を見つけたら、その後で筆者がどう切り返しているかを追う。
    「どのような論拠・証拠」で再反論しているかに着目する。

    【文】難易度・論理構造の一覧表(2024-2013年)

    Wasedakobun

    実際の早稲田大学文学部でどのような問題が出たのかを見ていきましょう。
    下記表は、早稲d大学文学部の要約問題の難易度論理構造を一覧にした表です。

    年度 テーマ 論理構造 難易度
    2024年 Diversity in American Higher Education 対比(批判vs.実データ)+ 反論と再反論 [rating stars="4.0"]
    2023年 Freud’s Two Conceptions of Reality 対比(2つの「現実」観)・矛盾構造 [rating stars="5.0"]
    2022年 Accelerating Climate Change 因果(気候変動→極端気象) [rating stars="3.0"]
    2021年 Speed-Reading vs. Slow-Reading 対比(速読vs.遅読)+部分的因果(速読→理解度低下) [rating stars="3.0"]
    2020年 Memory, Forgetting, and Individual Identity 逆説(多くを忘れるのに自己は維持)+部分的な定義→例示 [rating stars="3.0"]
    2019年 Social Identities and Public Representation 因果(社会的言説→アイデンティティ)+段階的拡大(個人→社会) [rating stars="4.0"]
    2018年 English Literature as a Tool of Colonial Influence in India 目的と手段(植民地支配の効率化→英文学教育) [rating stars="3.0"]
    2017年 Mozart & Salieri: A Case of Misrepresented History 対比(毒殺説vs.共作の新発見) [rating stars="2.0"]
    2016年 Decline of External Moral Consensus in the U.S. 過去と現在の比較→変化(外部道徳→個人道徳) [rating stars="4.0"]
    2015年 The Mass Microfilming Crisis in Libraries 問題-解決→逆説(マイクロフィルムが逆に劣化) [rating stars="3.0"]
    2014年 The Rise of E-Books and the Possible End of Paper Books 対比(電子書籍vs.紙書籍) [rating stars="2.0"]
    2013年 Urbanization: Global Population Shift to Cities 因果(都市化→農村衰退)+帰納的に統計→一般結論 [rating stars="2.0"]

    難易度設定とその理由

    2024年:難易度[rating stars="4.0"]

    論理構造

    対比(批判vs.実データ)+ 反論と再反論

    理由

    対比だけでなく「反論と再反論」が組み合わさり、筆者が「多様性の否定派」の意見を紹介してからデータで切り返すという流れを理解する必要がある。
    特に、「多様性が既存の特権層の機会を奪うのでは」という批判をどう覆しているのか、事例や数値が示されている部分をしっかり追う必要があり、構造としてはやや複雑。
    また、「多様性」と「民主主義」「拡大する入学定員」など社会的・政治的テーマに触れるため、背景知識・抽象的思考も要求される。

    2023年:難易度[rating stars="5.0"]

    論理構造

    対比(2つの「現実」観)・矛盾構造

    理由

    フロイトの理論という心理学・哲学的要素があり、「現実は心が作るもの」と「固定された外部の現実」という 概念自体が抽象的。
    さらに両者が矛盾しているのに共存しているという、解決されない論理的対立を把握しなければならず、読解が難しい。
    一般的な社会問題やデータによる説明よりも 思考実験や理論批評に近い 内容であり、読解にかなりの抽象的思考が求められる。
    よって全12年分の中でも最も高めの難易度と判断

    2022年:難易度[rating stars="3.0"]

    論理構造

    因果(気候変動→極端気象)

    理由

    基本的には「気候変動が原因となり極端な天候が頻発する」というシンプルな因果関係を軸にしている。
    ただし、具体的な災害例や将来的な悪化予測が登場し、「現在の非常事態が未来の通常になる」という少し ショッキングな表現 を理解する必要がある。
    しかし、専門的な議論(化学的・物理的な仕組み)までは深掘りされず、メインは「因果」構造なので、難易度は中程度の「3」。

    2021年:難易度[rating stars="3.0"]

    論理構造

    対比(速読vs.遅読)+部分的因果(速読→理解度低下)

    理由

    「速読と遅読の対比」「読書速度が上がると理解度が下がる」という因果が主な軸。
    文章自体のテーマ(読書法)も身近で、専門用語も少なめ。
    一方で、「 comprehension と knowledge acquisition は違う」「メタ認知が必要」など、やや認知心理学的要素を理解する必要があるため、初心者には少し難しい部分も含む。
    しかし全体としては読み取りやすく、難易度は中ぐらい。

    2020年:難易度[rating stars="3.0"]

    論理構造

    逆説(多くを忘れるのに自己は維持)+部分的な定義→例示

    理由

    「人間は多くを忘れるのになぜ自分でいられるのか」という逆説的なテーマを扱う。
    記憶や脳の話なので、ある程度の生物学的・心理学的イメージがあると理解しやすい。
    論理構造は「(A) 膨大に忘れる → (B) でもアイデンティティは維持 → (C) それは記憶の本質がこうだから」という比較的わかりやすいフロー。
    逆説ではあるが、専門理論が多量に出るわけではなく、理解レベルとしては中くらいの難易度。

    2019年:難易度[rating stars="4.0"]

    論理構造

    因果(社会的言説→アイデンティティ)+段階的拡大(個人→社会)

    理由

    まず個人の行動が他者の言説にどう影響されるか、メディアによる集団イメージが社会政策にどう影響するか、などを 段階的に拡大 して解説している。
    「社会構築主義」「ステレオタイプ」「内面化」など、社会学・心理学の概念を背景に読む必要がある。
    因果関係が多層的(「他者の表象 → 集団アイデンティティ形成 → 政策反映 → 当事者がさらに内面化」)でやや複雑。
    そのため「4」というやや高めの難易度に設定。

    2018年:難易度[rating stars="3.0"]

    論理構造

    目的と手段(植民地支配の効率化→英文学教育)

    理由

    「植民地行政の都合でインド人をどのように支配下に置こうとしたのか」が主題で、 歴史的事実とその目的 → 手段 というわかりやすい流れ。
    キリスト教布教との対比などもあるが、構造としては単純で、読み慣れれば理解しやすい。
    歴史や植民地主義などの背景知識があれば、難解さはさほど高くないため「3」。

    2017年:難易度[rating stars="2.0"]

    論理構造

    対比(毒殺説vs.共作の新発見)

    理由

    「モーツァルトとサリエリの有名な毒殺説」と「実際の史料発見(共作)」を対比するシンプルな構造。
    結論として「歴史の定説が覆った」という話なので、難しい理論や複雑な論理展開はない。
    文化史的知識が多少あると理解しやすく、比較的読みやすい題材。
    よって「2」という低めの難易度。

    2016年:難易度[rating stars="4.0"]

    論理構造

    過去と現在の比較→変化(外部道徳→個人道徳)

    理由

    「昔は外部の道徳観に従っていたが、今は個人の内面を重視するようになった」という 社会通念や倫理観の変化 がテーマ。
    「道徳秩序」「内面の自己」「解放や自立」といった倫理社会学的要素が含まれ、やや抽象度がある。
    1960年代のアメリカ文化・社会の背景がわかるとスムーズだが、そうでないと少し難しく感じる。
    そのため「4」。

    2015年:難易度[rating stars="3.0"]

    論理構造

    問題-解決→逆説(マイクロフィルムが逆に劣化)

    理由

    「書架不足&酸性紙劣化という問題 → マイクロフィルム化 → 逆にフィルムも劣化する」という 問題→解決策→逆説 の典型構造。
    大規模に本を裁断・廃棄したのにフィルムもダメだった、という皮肉な結末を抑えればよいので、非常に明快。
    ただ、図書館運営の知識が全くないと少し背景説明が必要になるかもしれないが、文章構成としてはシンプルなので「3」。

    2014年:難易度[rating stars="2.0"]

    論理構造

    対比(電子書籍vs.紙書籍)

    理由

    「電子書籍のメリット vs. 紙の本の良さ」という身近な話題の対比で、比較的とっつきやすい。
    専門的な数字や理論もなく、テクノロジーや読書経験があれば理解しやすいので難易度は低め。
    「将来は紙の本がなくなるかも?」という結論もわかりやすい。

    2013年:難易度[rating stars="2.0"]

    論理構造

    因果(都市化→農村衰退)+帰納的に統計→一般結論

    理由

    「2008年に都市居住人口が過半数に」「農村は若者の流出で衰退」という 因果関係 を示す。
    具体的な統計(UNのデータ)→一般化(世界的傾向)という構造が読みやすい。
    テーマもグローバル化・都市化というわかりやすい社会現象で、背景知識がなくても比較的理解しやすいので「2」。

    【文化構想】難易度・論理構造の一覧表(2024-2013年)

    Wasedakobun

    実際の早稲田大学文化構想学部でどのような問題が出たのかを見ていきましょう。
    下記表は、早稲田大学文化構想学部の要約問題の難易度論理構造を一覧にした表です。

    年度 テーマ 論理構造 難易度
    2024年 芸術と知識は「直接的価値」か「間接的価値」か 対比(芸術=直接的幸福手段 vs. 知識=間接的手段)+「文明人の価値意識」 [rating stars="4.0"]
    2023年 “エスキモーは雪を表す単語が多数ある”という誤情報とその拡散 対比(真実 vs. 面白がられる神話)+皮肉(学術界でも広まる誤情報) [rating stars="3.0"]
    2022年 ロックダウンで拡張するデジタル世界と「ハイパーリアリティ」 因果(ロックダウン → オンライン依存激化)+「習慣の大転換」 [rating stars="3.0"]
    2021年 「コミュニケーション」はメッセージ伝達だけでなく、役割演技・儀礼行為でもある 定義+対比(送信モデル vs. 儀礼モデル)+社会的役割のパフォーマンス [rating stars="3.0"]
    2020年 近現代の英国スポーツ文化の変容とメディア・市場の影響 過去と現在の比較(道徳的体育 → 商業的・消費主義的スポーツ) [rating stars="4.0"]
    2019年 産業資本主義と労働時間の変化:時計がもたらした効率化と「時間の売買」 因果(時計導入→労働管理)+逆説(人間が“時間”を売るようになる) [rating stars="3.0"]
    2018年 教育の社会化機能とそのパラドックス 対比(社会への順応 vs. 社会変革)+逆説(社会化がかえって批判意識を生む) [rating stars="3.0"]
    2017年 予想を超えた「新しいコミュニケーション様式」と人間の欲望の限界 比較(SFの想像力 vs. 実際の技術進歩)+新たに「作られる」欲望 [rating stars="2.0"]
    2016年 「会話」はゴール設定のない活動であり、むしろ互いに“導かれる”もの 対比(議論=勝敗あり vs. 会話=勝敗なし)+引用(ガダマーの会話論) [rating stars="3.0"]
    2015年 海外生活からの帰国時にも起こる「カルチャーショック第2波」 問題提起(帰国者もショックを受ける)+原因(周囲の無関心・環境変化) [rating stars="2.0"]
    2014年 「五感」以外に存在する人間の感覚とは? 定義の拡張(第六感=超常?→実は他にも身体感覚・内的感覚がある) [rating stars="2.0"]
    2013年 ARPANETから生まれたインターネットは誰の所有物でもないが、規制の動きもある 歴史的経緯(政府の研究→世界的ネット)+対比(自由な協働 vs. 各国規制) [rating stars="2.0"]

    難易度設定とその理由

    2024年:難易度[rating stars="4.0"]

    論理構造

    芸術は“作品を鑑賞すれば直接的に優れた感情状態を得られる”
    知識は“いったん内面で咀嚼されてはじめて価値をもつ(間接的な手段)”
    真に「文明的」な人は、その知識の持つ精神的価値(実用性ではなく)を重んじる

    難易度理由

    一見すると芸術の直接価値と知識の間接価値を比べるだけだが、「文明人が知識をどう扱うか」という抽象的な価値観まで踏み込むため、やや哲学色が強い。
    「直接手段 vs. 間接手段」「最終的には同じ“精神的充実”をもたらす」など二重構造の理解が必要で、難易度はやや高めの「4」。

    2023年:難易度[rating stars="3.0"]

    論理構造

    一般大衆は「面白い話」を一度受け入れると撤回しにくい
    学術界ですら誤情報を批判的検証なしに定着させることがある
    代表例=エスキモーの語彙説(実は全く文献根拠がない)

    難易度理由

    内容自体は「誤情報が広まる例」としてシンプル。
    ただし「学問コミュニティまでミスを踏襲する皮肉」という構造理解が重要。抽象度はそこまで高くないため、難易度は中程度の「3」。

    2022年:難易度[rating stars="3.0"]

    論理構造

    ロックダウンが世界的規模で人々をオンライン生活へ押しやった
    それ自体は既存テクノロジー(Zoom, Twitch, Amazonなど)が引き金
    重要なのは“テクノロジーが変わったのではなく、人間の関わり方が激変した”点

    難易度理由

    「社会実験としてのロックダウン」「既存技術+人間の習慣転換」という因果関係を追う必要あり。
    しかし扱う要素は比較的具体的かつ身近で、背景知識もそこまで難しくないので「3」。

    2021年:難易度[rating stars="3.0"]

    論理構造

    人は相手・状況に応じて自己を演じ分ける(複数の“誠実な自分”)
    SNS投稿なども、“実際の受け手”というよりは“周囲へのパフォーマンス”
    送信モデル (sender-message-receiver) ではなく、儀礼モデル(役割・社会構造の再確認)で捉える

    解説・難易度理由

    自分が“母親”を演じる投稿の例を通して、投稿内容が「実際の相手」ではなく「想定された第三者」向けであるという点がやや抽象的。
    ただし社会学的な文脈がある程度わかれば読みやすいため、中間レベルの「3」。

    2020年:難易度[rating stars="3.0"]

    論理構造

    19世紀、上流階級の学校でスポーツは“品性・道徳”を鍛える手段とされた
    20世紀後半以降、メディアの発展・商業主義がスポーツ組織の在り方を変容させる
    結果として“金銭・市場”によるスポーツ運営が主流化し、従来のアマチュア精神は崩壊

    難易度理由

    歴史的背景(英国パブリックスクール~帝国主義の名残)と、メディア・企業参入によるビジネス化という二重の流れを追う必要がある。
    社会・経済・歴史の複合理解が要り、難易度はやや高めの「4」。

    2019年:難易度[rating stars="3.0"]

    論理構造

    伝統的農村社会では“自然のリズム”が時間の基準
    工場制・時計導入により、労働時間管理が個人から切り離される人は“時間を売る”存在となり、効率・生産性が重視される世の中へ

    難易度理由

    比較的わかりやすい因果関係(時計=工場労働=時間管理)で進む。
    「時間が貨幣化する」点が重要だが、具体例も多く抽象概念はそこまで難しくないため「3」。

    2018年:難易度[rating stars="3.0"]

    論理構造

    教育の目的:社会の価値観や規範を身につけさせる(社会化)
    しかしJames Baldwinの言うとおり、教育を受けるほど社会を批判的に見る力も生まれる
    結果として“社会へ順応”と“社会への批判”が同時に起こる可能性

    難易度理由

    「社会化の道具が逆に社会批判を育む」という逆説を理解する必要がある。
    テーマ自体は教育論でとっつきやすいが、抽象思考が若干必要なので「3」。

    2017年:難易度[rating stars="2.0"]

    論理構造

    過去のSFでは“ビデオ電話”などは予測されたが、携帯端末でどこでも……は描き切れなかった
    そもそも“世界に向けてつぶやく”欲望自体、昔の人は持っていなかった
    テクノロジーが進歩し、新たな欲望が次々と“創出”されている

    難易度理由

    「人間の想像力の限界」という視点と「新たな欲望の創造」という発想がメイン。
    概念自体は難しくなく、読みやすいため「2」。

    2016年:難易度[rating stars="3.0"]

    論理構造

    議論(Argument)とは異なり、会話には勝ち負けや明確なゴールがない
    ガダマーの言うように、参加者はむしろ会話に“導かれる”
    他者の発話内容が少しずつズレても、それを含めて楽しむのが会話

    難易度理由

    「会話の終了条件は外部要因のみ」「コントロールしようとすれば破綻する」などがキー。
    ガダマー哲学がちらりと出るが、大きく深入りはしないため中程度の「3」。

    2015年:難易度[rating stars="2.0"]

    論理構造

    海外でのカルチャーショックは有名だが、帰国後に再びショックが起こることがある
    家族・友人が海外経験にあまり興味を示さない→疎外感
    本人が環境の変化に追いつかず“帰りたい”と思う場合も…

    難易度理由

    理解しやすいエピソード的内容。抽象理論や専門用語も少ない。
    「2」という低めの難易度。

    2014年:難易度[rating stars="2.0"]

    論理構造

    アリストテレス以来の“五感”という前提
    しかし“階段を何段上がるか”など身体位置感覚はどこに分類?
    吐き気や疲労感などは五感では説明できない

    難易度理由

    身体感覚の話なので、具体例(階段、タイプ入力など)が分かりやすい。
    学術的には“固有受容感覚”や“内臓感覚”という領域だが、本文も難解ではなく「2」。

    2013年:難易度[rating stars="2.0"]

    難易度理由

    歴史的背景も短くまとめられており、基本的には読みやすい。
    インターネット管理の仕組みをざっくり知っていれば理解しやすく、「2」。

    早稲田文・文化構想で出題されそうな論理構造の予測4パターン

    ここまでの内容を踏まえてヒロアカでは早稲田大学文学部、文化構想学部で今後出そうな問題の論理構造を予測しました。
    苦手なタイプの論理構造があれば、
    英文もセットで載せておくので理解をしておくと良いでしょう。

    【頻出】 パターン1:依然として「対比構造」が軸!

    2024年を含め多くの回で「A vs. B」という二項対立が組み込まれてきています。

    したがって、2025年も何らかの「AとBの対立や比較」を扱い、
    最終的に筆者の立場を示すか、もしくは両者が実は両立できるという展開が来る可能性は高いです。

    対比構造を使った英文を用意してみました。

    The Rise of Digital Nomads: Flexibility vs. Stability
    In recent years, the notion of working and traveling simultaneously has gained significant popularity, giving birth to a new breed of professionals known as “digital nomads.” Proponents argue that this lifestyle offers unparalleled freedom, allowing individuals to explore diverse cultures while maintaining a career on their own terms. They point out that remote work eliminates long commutes and fosters creativity through constant exposure to fresh environments. However, critics question the viability of this wanderlust-driven approach. They emphasize that a stable work setting often promotes stronger social connections, professional development, and consistent routines. Unlike digital nomads, office-based employees can readily seek advice from seasoned mentors, cultivate enduring professional networks, and benefit from clear corporate structures.Ultimately, the debate hinges on whether the thrill of mobility outweighs the potential drawbacks of limited job security and fragmented relationships. Although digital nomadism promises a life of adventure, skeptics warn that its short-term excitement may not guarantee long-term career growth or personal stability.

    構造の特徴: “Flexibility vs. Stability” という二項対立を明示し、前半で「自由・創造性」を肯定、後半で「安定と継続的成長の大切さ」を否定的観点から示しています。
    筆者の立場: 明言しすぎずに双方のメリット・デメリットを列挙し、最後に「トレードオフ」を示す形でまとめています。実際の出題では、最終段落でどちらに重心があるかを要約で問われることが多いです。

    パターン2:社会問題・新たなテクノロジーに関する「問題-解決」パターン

    大学入試の題材としては、気候変動やAI、デジタル化など「現代的テーマ」は引き続き扱われやすい。
    すでに電子書籍(2014年)やマイクロフィルム問題(2015年)といった「情報管理」系の話題があったので、AI活用・ビッグデータ・デジタル・オンライン教育などを絡めて「問題提示 → 解決策や方向性」を示すような論理構造が出ても不思議ではありません。

    Addressing Algorithmic Bias in Online Recruitment
    As more companies adopt automated systems to screen job applicants, a growing concern is the potential for algorithmic bias to exclude qualified candidates. These biases often arise when the historical data used to train the algorithms reflect existing inequalities, such as underrepresentation of certain ethnic groups or gender stereotypes. Consequently, well-intentioned recruiters may unknowingly miss out on diverse talent, while perpetuating systemic discrimination.
    To combat this issue, experts recommend several strategies. First, organizations should regularly audit the data sets and screening criteria to identify patterns of bias. Second, companies can employ diverse development teams, ensuring that the people designing these algorithms are sensitive to various cultural and social contexts. Finally, transparency in how the software makes its decisions allows both applicants and regulators to hold employers accountable. Through these measures, automated hiring practices can become more equitable, benefiting both job seekers and forward-thinking businesses alike.

    構造の特徴: 前半で「問題提起(algorithmic bias)」を明確に述べ、後半で「解決策(複数の具体的ステップ)」を列挙する流れ。
    読解の要点: どのような問題か、どう対処しようとしているかを把握するのがポイント。要約問題では「なぜバイアスが生じるのか」「その対策は何か」を整理することが重要です。

    パターン3:「逆説・パラドックス」的な要素を含む人文系トピック

    2020年の記憶と忘却や、2023年のフロイトの事例のように、「一見矛盾するが両方成り立つ」視点を深く掘り下げる文章も定番です。
    人間の行動・認知科学・心理学などで「AかBかと思いきや、実は両方必要/両立している」ようなテーマが引き続き登場するかもしれません。

    The Productivity Paradox: Working Less to Achieve More
    It seems contradictory to suggest that people might produce higher-quality work by reducing their total working hours. Yet recent studies have shown that shorter workweeks can actually lead to increased productivity, reduced stress, and greater job satisfaction. On the surface, it appears illogical: how can working fewer hours result in accomplishing more tasks?
    One explanation lies in the concept of “focused energy.” When employees know they have limited time, they often eliminate unproductive activities and concentrate on the most crucial tasks. This heightened focus can intensify creativity and reduce burnout, enabling teams to achieve better outcomes within tighter schedules. Meanwhile, free time away from work fosters mental recovery, allowing for deeper problem-solving and innovative thinking.
    Paradoxically, by constraining work hours, organizations may cultivate an environment where both individuals and projects flourish—a notion that challenges the age-old belief in endless labor as the path to progress.

    構造の特徴: 一見「労働時間を減らす」ことと「生産性が上がる」ことは矛盾(パラドックス)に見えますが、実は両立し得るという逆説を示しています。
    読解の要点: 「従来の常識を覆す要素は何か」「どのような仕組みで両立するのか」が焦点。要約問題では原因や理由を明示してまとめるとよいでしょう。

    パターン4:社会構造の変化・歴史解釈の変遷などをめぐる「相互作用」や「対立構造」

    近年の例では、サリエリとモーツァルト、植民地支配と英文学など「歴史解釈の変化」もテーマ化されてきました。
    歴史的事件や人物の再評価、昔の認識と現代の研究結果との食い違いなどを扱う文章が再度出ることも考えられます。

    Reevaluating Queen Isabella: Conqueror or Visionary?
    Historians have long portrayed Queen Isabella of Castile as a staunch advocate of imperial expansion, often criticizing her for the harsh treatment of indigenous peoples under Spanish rule. Traditional accounts emphasize her relentless drive for power, highlighting her role in sponsoring overseas conquests and consolidating absolute authority. In recent years, however, scholars have begun to reassess her reign by examining newly discovered letters and financial records.
    These sources suggest that Isabella was more than a ruthless conqueror; she also championed administrative reforms and education initiatives that laid the groundwork for Spain’s subsequent cultural renaissance. Moreover, her personal correspondence reveals concerns about the moral implications of colonization and the potential for cultural exchange. While modern perspectives cannot entirely absolve Isabella of wrongdoing, they do paint a more nuanced portrait of a ruler grappling with the complexities of nation-building. In this light, Isabella’s legacy may be neither purely heroic nor wholly villainous, but a blend of both.

    構造の特徴: 従来の歴史解釈(“ruthless conqueror”)と新たな資料による再評価(“more nuanced portrait”)の対比・変化を示しています。
    読解の要点: どこが従来と異なる評価か、また新資料によってどう見方が変わったのかが文章のメインテーマ。入試で問われやすいのは、「旧来説と新説の違い」「筆者がどうまとめているか(完全肯定・完全否定ではなく“blend of both”)」といった部分です。

    早稲田文学部・文化構想のどの過去問から対策をしたら良いのか?

    再度難易度をまとめなおしました。
    中間レベルの問題が一般的なのでまずはこのレベルの問題を解いてみて、
    話の内容をどの程度理解することができてまとめることができるのかを考えてみましょう。

    難易度 [rating stars="2.0"](比較的易しめ)

    2017 文学部:Mozart & Salieri: A Case of Misrepresented History
    2014 文学部:The Rise of E-Books and the Possible End of Paper Books
    2013 文学部:Urbanization: Global Population Shift to Cities
    2017 文化構想学部:New Communication Types Surpassing SF Imagination
    2015 文化構想学部:Reverse Culture Shock upon Returning Home
    2014 文化構想学部:Beyond the Five Senses
    2013 文化構想学部:ARPANET and the Future of the Internet

    難易度 [rating stars="3.0"](中間レベル)

    2022 文学部:Accelerating Climate Change
    2021 文学部:Speed-Reading vs. Slow-Reading
    2020 文学部:Memory, Forgetting, and Individual Identity
    2018 文学部:English Literature as a Tool of Colonial Influence in India
    2015 文学部:The Mass Microfilming Crisis in Libraries
    2023 文化構想学部:“Eskimos Have Many Words for Snow” as a Common Myth
    2022 文化構想学部:Hyperreality and Our Shift to the Online World
    2021 文化構想学部:Communication as Performance and Ritual
    2019 文化構想学部:Clock Time and Industrial Capitalism
    2018 文化構想学部:Education’s Paradox: Socialization vs. Critical Awareness
    2016 文化構想学部:Conversation as a Goal-Free Activity

    難易度 [rating stars="4.0"](やや難)

    2024 文学部:Diversity in American Higher Education
    2019 文学部:Social Identities and Public Representation
    2016 文学部:Decline of External Moral Consensus in the U.S.
    2020 文化構想学部:Transformation of Sports in Modern Britain
    2024 文化構想学部:Art vs. Knowledge: Direct vs. Indirect Means to Good

    難易度 [rating stars="5.0"](最も難解)

    2023 文学部:Freud’s Two Conceptions of Reality

    英検2級、準1級レベルの単語をアウトプットレベルに

    読解ができればあとは、自分の言葉で言い換えるだけなので難しくはありません。

    確かに自分の言葉で言い換えるのなんて無理・・と思いがちですが、
    読解が成功していれば、どこを書けば良いのかがわかるわけですから、
    何を書いたら良いのか?について理解するのは難しくありません。

    できれば受験までに英検2級、準1級を受けて、
    合格水準のライティング力をつけておくと良いでしょう。

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