明治大学の全学部入試を受験するなら、英語でいかに高得点を取れるかが合否の鍵を握ります。 明治大学の英語受験において、高得点をとるためのポイントは以下の3つです。 ポイント1:段落要約で読解スピードを上げる ポイント2:問題形式のパターン化で攻略 ポイント3:合格のため時間配分を考える 本記事では、こ
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- 明治大学の全学部入試を受験するなら、英語でいかに高得点を取れるかが合否の鍵を握ります。
明治大学の英語受験において、高得点をとるためのポイントは以下の3つです。
- ポイント1:段落要約で読解スピードを上げる
- ポイント2:問題形式のパターン化で攻略
- ポイント3:合格のため時間配分を考える
本記事では、この特に重要な3つのポイントを踏まえて、明治大学の全学部入試英語にフォーカスして解説するので、最後までご覧ください。
[toc]明治大学全学部入試は「英語がカギ」
明治大学の全学部入試で合格した複数の受験生にヒアリングしたところ、
英語で8割以上の得点を得ていたケースが大半を占めました。逆に「英語が5割程度だった人」は他教科で補いきれず不合格になる割合が高い印象です。明治大学全学部入試の全体傾向
英語は配点比率が高い+問題難度もGMARCH上位のレベル感なので、
苦手意識がある方ほど計画的に対策を進めましょう。明治大学の全学部入試は、長文読解のみが出題される形式。
難易度は文章自体は難しいですが、設問は取り組みやすい問題が多いです。
スピードと正確さを両立できるよう、過去問演習で時間配分を意識してください。長文の出題トピックが難しい
ダーウィンの進化論やリベラルアーツ教育など「学問・教育的」トピック。
人種問題や歴史的事象などの「社会性の強い」トピック。
本文自体が長くて情報量が多いので、速読+要約スキルを重視。英語で8割超えを狙う!3つのポイント
明治大学全学部入試の英語では、配点比率が大きく、長文読解・設問数が多いことから失点しやすい科目という印象を持つ受験生も少なくありません。しかし、逆にいえば、英語で8割以上を安定して取れるようになれば、他教科が少し崩れても合格ラインに届く可能性が高まります。ここでは、その英語で高得点を目指すために重要な3つのポイントをまとめました。
ポイント1:段落要約で読解スピードを上げる
明治大学の英語は、長文の分量が多い+設問数が多いのがネック。全訳を試みると時間切れになる可能性大です。そこで、以下のステップがおすすめです。
1,段落冒頭・末尾の要旨把握
論説文は冒頭にトピック、末尾に結論やまとめが書かれることが多い
段落ごとにメモ
10秒以内で「どんな主張が書かれていたか」をメモ→ 後で素早く参照2.指示語・固有名詞をマーク
“this,” “that,” “it,” といった代名詞が長い範囲を指す場合も多い
大文字で始まる人名・地名、特殊用語にはマーカーや下線を入れ、問題で問われたらすぐに参照できるようにする3,設問を解く際に段落メモを活用
内容一致問題や指示語問題の答えを探すために全文を読み返すのは時間ロスが大きい
段落メモを頼りに“あの話は第2段落あたり”と目星をつけられる下記の記事に英語の速読についての記事をまとめていますので参照してください。
英語勉強法その5 速読編
スキミングとスキャニングの仕方についてポイント2:問題形式のパターン化で攻略
明治大学の全学部入試の英語では、問題形式がパターン化されていますので、
それぞれの問題についてどのように解いたら良いのかを考えておきましょう。1,語彙問題(下線部の意味や同義語)
「下線部の語(句)の意味に最も近いものを選ぶ」形式
典型的なリード文
下線部(1)の意味に最も近い語を、A~Dの選択肢から選びなさい。語彙問題へのアプローチ
基本は単語帳の意味で構わないですが、
必ず実際に文章を入れてください。
わからない場合は、文脈ヒント(因果・対比・具体例など)から意味を推測する。語彙問題のポイント
辞書的な第一義だけでなく、多義語の第二・第三の意味まで意識する。
「正確な訳」と「本文の状況」が一致しないときは要注意。あくまで“文脈優先”で判断。普段から覚える際に多義語も覚えてください。
coin: 「硬貨」だけでなく「新語を作り出す」
address: 「住所」だけでなく「対処する」「演説する」
issue: 「発行する」「号」「問題」「論点」
熟語例:
gloss over, pick up on, break down, turn out など
派生語:
economy → economic → economical → economist のように品詞変化に注意2,指示語問題
直前の名詞か文脈全体かを確認 → 単数複数をチェック
「下線部(this / that / they / it など)は何を指すのか」形式リード文例
下線部(X)の “they” が示す具体的な対象として最も適切なものを選びなさい。指示語問題のアプローチ
指示語は必ず「近くの内容」「直前の名詞句や状況」を指す。文を1~2文さかのぼって、「単数・複数の一致」や内容の流れをチェック。
“they” なら複数の対象に戻るはず。単数なら “it” が使われる。
“this/that” は直前の出来事や文全体を指す場合もあるので注意。
「‘they’ = ○○(選択肢A)」として読み直し、不自然さがないか確かめる。3,空欄補充
因果/対比/追加など論理関係を意識 → 選択肢を入れてみて不自然でないか確認
内容一致:該当箇所に戻る → 数字や名前が改変されていないか要確認即断力も大切です。選択肢をいつまでも悩み続けると他の設問へ影響が出るので、あらかじめシミュレーションしておくと良いです。
リード文例
空欄(5)に入る語として、A~Dのうち最も適切なものを選びなさい。空所補充へのアプローチ
接続詞・前置詞なら文脈の論理展開(「因果」「対比」「追加」)を把握など、何を繋ぎたいのかを考える。
and / but / so / for / while / whereas … などの機能を意識して選択する。
直後が名詞なら前置詞か形容詞か?動詞なら副詞か?など、文法的に不自然な選択肢は排除できる。
空欄部分だけでなく、前後の2~3語を含めて読めば、文意の矛盾に気づきやすい。4,整除問題
リード文例
A, B, C, Dの4つのフレーズを正しい順番に並べ替え、3番目に来るものを選びなさい。整除問題へのアプローチ
1,各フレーズの文頭・文末に注目
接続詞や代名詞が手がかり。例えば “and, but, however” などが来るなら続きの文か?文頭か?を推測。
2,主語・動詞・目的語を確認
フレーズをざっと見て、主語と述語が自然につながる並びを探る。
3,最初と最後に位置しやすいフレーズを特定
“First,” “To sum up,” など文脈を決める表現があれば、それを起点に並べると効率的。整除問題のポイント
並べ替え問題は論理の流れ(因果・対比・具体例など)をしっかり掴むと、消去法で解きやすい。
最初と最後に来そうな文を見つけるだけでも、大幅に選択肢が絞れる場合が多いです。5,論旨・タイトル選択問題
「本文全体の要旨・タイトルとして最も適切なもの」形式
リード文例
本文にタイトルをつける場合、最も適切なものを選びなさい。論旨・タイトル選択のアプローチ
序論と結論(冒頭・最終段落)で筆者の主張を確認
英文は冒頭や結論付近に要旨が明示されるケースが多い。そこから「主テーマ」をつかむ。
サブトピックに惑わされない
本文中のエピソード(例:Darwinの細かい行動、登場人物のエピソード)はあくまで補強。
最も大きなメッセージは何か?を軸に選択肢を読む。
選択肢を比較し、言及範囲が広すぎ/狭すぎないか見る
タイトルとしてふさわしいのは「本文全体を的確に要約」している選択肢。
一部分だけを強調しすぎるタイトルや、本文にない要素を持ち込む選択肢は×。論旨・タイトル選択のポイント
タイトル問題は「全体を俯瞰する力」と「筆者の意図理解」が必須。
結論・まとめ段落のキーフレーズを探す習慣をつけましょう。ポイント3:合格のため時間配分を考える
大学入試で一番重要なのは時間配分です。
- 大問1(長文):25分
- 大問2(長文or会話込みの長文):30分
- 残り5分:マークチェック・見直し・予備時間
年度によっては大問3題(長文2+会話or文法)構成になる場合もありますが、60分で3題という形でも、結果的に1題20分前後で処理する必要があるのは同じです。
試験時間は60分、しかし問題量は多い
多くの年度で大問2題構成(長文読解×2)
1問あたり25分前後の時間しか割けないうえに、問題数は50問近くになる年も。
長文1題が約1,000語×2題=2,000語とされることも多く、
共通テストよりもはるかに短い時間で多い文章を読む必要があります。時間配分を安定させるための練習法
過去問演習を「本番同様」の時間制限で行う
1年分をきっちり60分で解く(タイマー使用)
解いた後は必ず答え合わせし、どの問題で時間を使いすぎたかを自己分析
5~10年分こなすころには「大問1題→25分、残り5分で見直し」のパターンが体に染みつく「部分練習」と「通し練習」を両立
部分練習:語彙問題だけをピックアップして時間を計る、会話問題だけ連続で解くなど。苦手設問を集中的にスピード強化。
通し練習:実際の流れで大問1→大問2と進む形を再現し、ペース配分を身につける。速読+段落要約の習慣づけ
長文を読むときは段落ごとに10秒以内で要点メモ、指示語・固有名詞をマーク
「戻り読み」するときに無駄な時間を省ける全学部入試英語対策のための参考書
単語、熟語の問題が多いので、英文熟考(上まで)、英検準1級EXまでの単語熟語を覚えていくのは必要不可欠です。
速読英熟語や、解体英熟語レベルの熟語も必ず覚えておくと良いでしょう。また、速読の学習としては、ぐんぐん英語長文STANDARDまでやっておくと良いでしょう。
【英文熟考】上・下の使い方、レベルを徹底解説
英検準1級単熟語EXの使い方、英検網羅率、早慶に使える?
ぐんぐん読める英語長文のレベル、効率的な使い方英語の学習についてはこちらの記事でかなり詳しく説明していますので確認ください。
[nlink url="https://hiroacademia.jpn.com/blog/program/english-benkyo/"]明治大学全学部入試英語でよくある質問
それでは、よくある質問を取り上げたので、順に解説します。
読解中にわからない単語が多いときは?
まずは段落全体の大意をつかむことを優先しましょう。わからない単語に執着して止まってしまうと、60分という短時間の制約で完走できなくなります。設問に答えるために必要な単語なら後から戻り読みすればOK。
さらに、日頃から多読(洋書のやさしいエッセイやニュース記事)を心がけると、徐々に「未知単語に動揺しない読解力」が身につきます。文法問題はどれくらい力を入れるべき?
明治大学全学部入試の英語は長文に組み込まれた文法問題が多いです。独立した文法問題の大問がある年もあれば、長文の中の空欄補充として問われる年もあります。
いずれにせよ、標準レベルの文法+イディオム対策は必須です。NextStageやVintageなどの問題集を1冊仕上げ、苦手分野は付箋を貼って反復しましょう。大問2題のうち、どちらから解くのがいい?
基本は難易度が低そうな方、または自分の得意分野のトピックから解くのがベターです。実際の問題冊子をパラッとめくり、内容をざっと見て「こちらの方が読みやすそうだ」と思った方を先に解けば、時間ロスを防げます。
時間が余ったときにもう一方の大問に集中できるメリットもあります。ただし、慣れないと混乱する場合もあるので、過去問演習の段階でどちらの順番が自分に合うかを確かめておきましょう。早稲田を目指せば明治は余裕で合格!
早慶専門塾のヒロアカでは、毎年明治全学部入試を受ける生徒が数多くいます。
早稲田合格水準までいける生徒は、明治の全学部入試も余裕で突破(8,9割の得点率)しています。明治大学を考えているのであれば、できればそれよりも上の早稲田大学の入試も考えて圧倒的な学力をつけていくようにしましょう。
まとめ
明治大学全学部入試の英語は、長文読解量の多さ・設問数の多さ・高い配点比率と三拍子そろった難易度の高い科目です。
しかし、逆にいえば、英語を制する者が明治を制すともいえるほど、英語力が合否を左右します。- 段落要約で読解スピードを上げる
- 問題形式をパターン化して攻略
- 合格のため時間配分を考える
この3点を軸に、自分の弱点や得意分野を把握しながら、過去問で実践・検証を重ねていきましょう。時間内で読めるようになれば、おのずと設問への対応力も向上します。
ぜひ早めの段階から、段落要約の習慣や解答パターンの確立、そして徹底した時間管理に取り組んでください。そうすれば英語で8割以上の得点も夢ではありません。