全体総括 難易度 ☆☆ 総文字数 2248文字 大問数は昨年と変わらず、英文の文量もほとんど変化していませんでした。 全体の難易度も昨年とほぼ変わらないので、過去問で合格点を取れていた人は問題なく解けたはずです。 問題Ⅰ A・Bともにシンプルな空所補充問題となっています。 Aは人類史の文明についての
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全体総括
難易度 ☆☆ 総文字数 2248文字
大問数は昨年と変わらず、英文の文量もほとんど変化していませんでした。
全体の難易度も昨年とほぼ変わらないので、過去問で合格点を取れていた人は問題なく解けたはずです。問題Ⅰ
A・Bともにシンプルな空所補充問題となっています。
Aは人類史の文明についての話、Bはアメリカの多文化社会で育った人の話でした。全体としては昨年とほぼ変わらない難易度でしたが、所々に受験生にとってなじみの薄い単語や表現が見られました。特にB-9のlull O to sleep(Oをうとうとさせる、寝かしつける)は難易度の高い問題だったかと思われます。このような問題に出会ったときに悩んで時間を使ってしまうのは一番の悪手です。難問に早めに見切りをつけて捨てる勇気を持つことも時には大切になります。過去問演習に取り組む際にはそのあたりの肌感覚を身に着けることも意識しましょう。問題Ⅱ
短めの文章A・Bとやや長めの文章Cについて文章の内容を問われる一般的な長文問題です。Aは道徳的想像力、Bは西洋建築の歴史、CはコロナとAIについての話でした。こちらの設問も特に昨年と比して難しいということはなかったはずです。
基本的にこのセクションは設問が平易でわかりやすいことが多いので、しっかりと点数を稼いでいきたいです。
逆にいえばここで間違えれば間違えるほど合格は遠ざかっていきますので変な取りこぼしは絶対にしないようにしてください。たしかに、laud(賞賛する 本文では受動態の形)やovertone(含蓄)など英検1級レベル相当の単語もちょいちょい出てきますが、前後の文脈が取れていれば読み進めることは可能なので難単語に出会っても立ち止まらないようにしましょう。よく速読が大事と言われますが、速く読むというよりは変に止まって時間を浪費しないことが重要なので、演習の際にはそのあたりも意識してみてください。問題Ⅲ
文章補充問題のみの問題構成です。内容は甘やかされた子どもに関する話でした。問題自体がとても難しいというわけではありませんが、ここ以外の設問に比べ難単語が多かったような印象を受けます。a flurry of(立て続けの)、iteration(反復)、stir up(刺激する)、denunciation(弾劾)、altruism(利他主義)、aphorism(警句)、pathological(病的)などの単語を全ておさえるとなるとかなりの語彙力を要しますので、難しく感じた受験生は多かったかもしれません。
この手の問題はとにかくわかるところから埋めていくのが鉄則です。選択肢が絞れてくると解きやすくなる問題もありますので、わからない部分があってもとりあえず先に進みましょう。問題Ⅳ
会話文の空所を補充する問題になります。今回は外食についての夫婦の会話でしたが、ここでは基本的に内容そのものというよりも熟語や会話表現の方を問われています。
熟語や会話表現は単語に比べて手薄になりがちですので、本学部を受ける受験生は普段から意識して表現を増やす努力をしましょう。35のdrone on(抑揚のない声で話す)などが載ってる熟語帳はあまりありませんので、このセクションで点数を稼ぎたい場合は、普段の演習の際にアンテナをはって表現を拾っていく必要があります。問題Ⅴ
2パラ前後の文を英文で要約する問題です。最近の傾向通り、今年も書き出しの部分が与えられてその後に4~10語を書くかたちでした。
内容は社会的役割とコミュニケーションについての話題で、英文自体は平易でわかりやすく要旨を掴むこと自体はそれほど苦労しなかったはずです。ただし内容がわかっていても答案にそれを示せなければ点数は入ってきません。たかだか数語の英作文ではありますが、それゆえ部分点もあまり期待できないのでしっかり完答して確実に点数をもぎとってほしいです。
この形式は慣れが必要になりますので、本学部の受験生は必ず過去問で繰り返し練習をしてください。2022年に早稲田文化構想に合格するためにすることは?参考書は?
早稲田文化構想学部に合格できる学力をつけるために合否を握るのは、問題Ⅱ内容一致問題と問題Ⅲ 文章整序問題でしょう。
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この二つの問題を解けるようになるためには、内容一致は主張と内容を理解するための読解力と単語力が必要です。
早慶レベルの読解力の基礎力として筆者の主張を正確に理解することがポイントになってきます。そのための基礎力を養う教材として、パラグラフリーディングナビをやっておくと良いでしょう。今回コロナウィルスといった時事的な内容も出たことも考えると世の中に対しての感度も重要です。
また、問題Ⅲの文章整序問題を解けるようになるためには、代名詞、接続詞、定冠詞、時制、主語といった点を見て文章同士のつながりを見抜けるようになる必要があります。単に内容を読んだだけで解くとという読み方では確実な根拠を導き出すのは難しいでしょう。
なかなか類問を取り扱っている問題がないのですが、レベル別問題集などの難度の高い問題集をつかって、自分で文章を取り除いてみて説明をしてみてたり、過去問に取り組むのが良いでしょう。