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2018年慶應大学経済学部英語|過去問徹底研究 大問1

2019.05.20

<記事内容を2019年5月20日に更新しました> 全体概観:配点200点 時間100分 総評:大問数、設問形式、難易度等、全体的な傾向は昨年と同様でした。 読解問題(Ⅰ~Ⅲ) のテーマは「飲酒年齢」「死刑制度」で、受験でよく出るテーマのため読みきやすかったでしょう。 ただⅢについては、単

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  • <記事内容を2019年5月20日に更新しました>

    全体概観:配点200点 時間100分

    総評:大問数、設問形式、難易度等、全体的な傾向は昨年と同様でした。

    読解問題(Ⅰ~Ⅲ) のテーマは「飲酒年齢」「死刑制度」で、受験でよく出るテーマのため読みきやすかったでしょう。
    ただⅢについては、単語や言い回しが難しいと感じた人もいるのではないでしょうか。
    文章を読んでいて、状況がイメージできるかどうかというのも大事な点になります。
    海外の法律や生活上の仕組みなどをまとめておくのも良いでしょう。

    Ⅳも例年通りの和文英訳になります。この大問が一番取り組みやすいので、いかに時間を使わずに自然な英語を作ることができるかがポイントになります。
    使われている単語のレベル自体は高くないですが、日本語独特の表現を英語にする時に英語らしさを失わないようにするのが肝心です。

    Ⅴは例年通りの自由英作文です。この学部の自由英作文は、読解から引用するという特殊なパターンです。まずは、読解ができているかどうかがポイントになります。
    二項対立をうまく捉えて、英作文に踏まえられるように練習を積んでおきましょう。

    それでは、個別に問題を見ていきましょう。

    大問1

    目標読解時間:20分,英文数:約820Word

    読解の解説

    慶應経済学部の長文問題は基本的に題名が存在しています。この題名からある程度テーマと筆者の主張を把握することが、短時間で問題を解く上で重要になります。

    今回の場合は、“飲酒を開始できる年齢を下げる”という題名になっています。

    ここで気づくべきは、テーマが飲酒の年齢で、それに対しての筆者の意見が開始の年齢を下げるという点です。

    慶應経済の場合は、二項対立の英文が多いです。
    そう考えると、もう一つの英語長文は飲酒を開始できる年齢をそのままにせよという意見になっているのではないか!という推測がここで立てることができるでしょう。
    こうした推測をすることが速く内容を理解する上で重要になってきます。

    つづいて、パラグラフごとの解説に入っていきます。どのような点に注意して読んでいけばよいのかをそれぞれのパラグラフで簡潔に解説していきます。

    1パラグラフ

    今日のアメリカに18歳であれば、法的に車を運転したり、投票したり、結婚できたり、銃を持つことができるが、お酒を飲むことが法的には認められていないと言っています。

    最終文において題名にもあった飲酒を開始できる年齢をさげろ!、社会にある価値観をという筆者の主張が来ています。

    *文法的に注意する点

    1文目の等位接続詞(and)が何と何を結んでいるのかには注意しましょう。andが複数出てきますので、等位接続詞の原則(後ろを見て、前を見る)に沿って、結んでいるものが何かという点は注意して見てください。

    2パラグラフ

    18歳の段階で、大人として許されていることが多くある中、飲酒だけ禁止されているのは一貫性に欠いているというのがこのパラグラフでの言いたいことです。

    *文法的に注意する点

    1文目のDeciding whether or not to 〜の表現のとり方が難しいかもしれませんが、それ以外は特段このパラグラフは文法的に難しい点はありません。

    3パラグラフ

    前パラグラフまでの内容で、いかにして統計的データによって騙されているかの例を出している。2つの例の1つ目の例示です。
    文章を読んでいる際には、序数(First,Secondなど)には注意してください。1番目が来たら、2番目が来ます。また、そうした順番がどういった意味によってまとめられているのかを見る必要もあるでしょう。

    *文法的に注意する点

    1文目の,which非制限用法の関係代名詞,その後に続く過去分詞の分詞構文は複雑な文法になっているので、注意が必要です。ただこうした複雑な場合であっても、対処は難しくありません。
    修飾と非修飾の関係を見抜くこと分詞構文の語が何かという点を一つ一つ考えてみてください。

    4パラグラフ

    3パラグラフで出てきた2つ目の統計データの2つ目です。この2つ目のデータでは、いかに人々が法律から逃れているのかを述べています。
    1920年代と言っているのでわかりやすいですが時制の変化には注意してください。ここでは、過去→現在形という形で時制による対比を作り出しています。

    *文法的に注意する点

    2文目ですが、名詞構文を知らないと解釈するのは難しいでしょう。
    英語には、文章を名詞化する用法があります。ここでも、The existing laws failed to prevent 〜という形に変換することが可能です。
    こうした、名詞構文を解釈する上で大事なのは、単語を覚える際に単語の語形変化まで目を配って覚えることです。fail = failure ということが頭の中にないと、今回の文章もfail toという変換することは難しいでしょう。

    5パラグラフ

    文頭のFurthermoreを見てください。
    この接続詞は、3,4パラグラフの統計データに加えて、また別の例で現行の法律がineffectiveだということを表しますよ!ということです。ここまでの話を更に強める例を出しています。
    すなわち、このパラグラフでは、例示が行われるだけで主張はないという判定を出すことができます。
    その後は、法律で禁止されているのに、飲み過ぎが横行していて、21歳になったときだと飲み慣れていないため、大学生の飲み過ぎの例は多くの場合ひどいことになると伝えています。

    *文法的に注意する点

    be used to 名詞で〜に慣れている。この表現はused to(かつては〜だった) という表現と勘違いしやすいので、注意しましょう。
    attribute A to B で,Aの原因をBと考えるという意味になります。
    因果関係を生む動詞は文章を読む上で非常に大事です。なぜなら、これだけで理由を説明するBecauseや、結果を表すthereforeと同じ意味になるのです。こうした語彙であれば、多くの人が注意している場合が多いですが、動詞の因果関係は見逃しがちです。パラフレーズを見抜くのであれば、確実に覚えておきたい表現でしょう。

    6パラグラフ

    3,4,5パラグラフでは実際の事例を踏まえて、データという側面からみておかしいと述べていますが、6パラグラフでは、人の感情(恐れ)部分から自身の主張にサポートを加えています。

    世の中にある多くの危険なものに対して、危険だと感じる一方で多くの人は責任を持っている。アルコールに対しても人々は責任を持っているため、同様に扱うべきだと言う形で進めています。

    *文法的に注意する点

    時制が途中で途中で現在進行形になっているのは注意すべきでしょう。今まさしく話しているのは、責任能力の話だよ!と注目を集めています。

    7パラグラフ

    これまでのUSAの話から世界で起こっている話をしています。一つの国の話から、他の国の場合ではどうか、という論の流れはよくある展開です。
    このように話の展開を予想するのは、速読にも役立ちます。

    多くの長文を読む際には単語や、熟語といった目に見える部分だけではなく、論理の展開をメモをして、まとめておくと役に立つでしょう。

    *文法的に注意する点

    andの等位接続詞の部分が取りづらいくらいでしょうか。等位接続詞がでたらすぐにルールに則って何と何が等しいのかというのは確認する癖をつけましょう。

    8パラグラフ

    これまでのサポートを踏まえて、もし法律が変わった場合にも問題は起こらないだろうという筆者の考えを示しています。文頭に疑問文がある場合はその疑問に答える形で、話が進んでいきます。

    *文法的に注意する点

    関係代名詞やthatが入り組んでいるので、主語がどこまでなのか、という基本的なことを確実にできるようにしていく必要でしょう。

    設問の考え方

    まず設問を長文問題を考える際に必要なのは、
    (1)文法的に解けるのか、(2)本文から探すのか、(3)本文からの推察が必要なのかという点を分けて考えてみましょう。

    1については、考えてもできないためすぐわからなければ後回しにする癖をつけましょう。
    最悪なのは、考えればできるはず・・と考えて、必要以上に時間をかけてしまうことです。これは英語だけに言えませんが、すべての問題で満点取る必要はありません。

    2については、時間を掛けさえすればできるので、効率的に発見するためにどうしたら良いのかという部分を考える必要があります。当塾では実践の際にどのようにしたらよいのかというテクニックについてもお伝えします。

    3については、一番むずかしい設問のタイプになるでしょう。現状できないのであれば、パラグラフごとに筆者の意見をまとめてみて、添削を受けるというのが良いです。
    推察の問題が必ずしも筆者の意見を見るタイプの問題ではありませんが、多くの場合はこのタイプになりますので、まずはこうした勉強をしていくのがよいです。

    さて、それぞれの設問について話をすすめていきます。

    設問1

    これは、助動詞の問題です。
    空欄の前文、一文目において18歳の子供は法的に様々なことができているということを述べています。その後にButで、USAのどこでもできない一つのことがありますよ!と記載されて、この部分の助動詞を選ぶ問題です。

    ここでまず確認するのは、前文のcan legally という部分です。この部分では、法的に多くのことができますよ!と述べています。続いて、後の文を確認してみてください。私達の法律に変化が必要だ!と述べており、私達の法律に問題があることがわかります。
    上記から、法的にできないと言う意味合いになる選択肢を選ぶ必要がありますが、それが1,canになります。

    その他の選択肢についても考慮してみましょう。まず違うのは、4shouldです。shouldは他人へのおすすめという形です。そのため、法的にという客観的なことを表すのに主観的なshouldを置くのは、この文脈ではやや不自然です。2couldは、過去の文脈や仮定法において使用されますので、この文脈では上記どちらも当てはまらないので不適切でしょう。
    3,mustですが、mustだと度合いが強すぎます。強力な義務の意味が入ってしまいます。

    設問2

    文法の問題。副詞のenoughの使い方がわかるかどうかが鍵となります。副詞のenoughは形容詞を後ろから説明して、enoughの値がどれくらい十分なのかを説明しています。ここではyoung peopleがどれだけold(=mature)なのかということをto不定詞以降で表しています。
    young people old enough to

    設問3

    下線部問題の場合ですが、基本的に解き方は空欄補充と変わりません。パラグラフの文章の主題と照らし合わせて文脈から解いてください。
    早慶の問題は下線部だけで解こうとしても基本的には解けません。今回の問題も同様で、先程説明した主題から解きましょう。
    このパラグラフは、実際に現在施行されている法律が機能していないこと、統計データの解釈によって騙されているということを言っていました。

    下線部のstatistical illusionというのは、trueからの文章をさしています。このことから答えは3になります。
    1が違う理由は、関係ないように見えて関係しているとは言っていません。むしろここでの論理は逆ですね。関係しているように見せて実際は関係ない事柄ということです。
    2が違う理由はat a glanceだと関係しているように見えるので逆ですね。
    4については、similar trendsというのが間違っています。simlar trendだとどっちかが上がった時に、どっちかも上がるという傾向でないとおかしいです。

    設問4

    これは文法問題です。 ought to have + vppという形がわからないと答えを導き出せません。すべきだったのにしなかったという意味になります。否定形と同じ扱いですね。それ以外の選択肢は実際に教訓を得たことになり現在法律が変わってないのと矛盾するのでバツになります。

    設問5

    これは知識問題ですので、日頃単語を覚える時に覚えてください。

    設問6

    this phenomenon(お酒を一つの場で過剰に摂取すること(以後A)) と the current laws(20歳から飲酒可,(以後B))の関係が [clear(誰がみても100%) のrelation なのか,以後①], [at least(最低限)のconnectedなのか,以後②]と言うのが問題になりますね。
    まず空欄の前の方は、attribute (A) directly to (B) ではないといっていますので、at leastの方の選択肢が入ります。

    Indeed というのは、(6)の内容を更に具体化して使っています。ですので、この具体化の例が、下記のどちらになっているのかを考えると答えが出るかと思います
    [clear(誰がみても100%) のrelation なのか①] [at least(最低限)のconnectedなのか②]

    具体化の例は、「多くの21歳は酒に慣れていないから(B’)、大学内での酒飲みは一層問題が悪化する(A’)」といっています。

    過剰に飲みすぎるすべての事例が、法律によるものではないが、
    ここでの大学生の事例(B’)が、21歳はまだお酒になれてない(A’)ということが少なくとも原因の一つではないかというのが筆者の考えです。
    すべての事例であれば、21歳以外の例についても当てはまりますが、ここでは21歳だけを切り取っているためat lesat connected ということになります。

    設問7,

    これも文法の問題です。仮定法の形がわかるかどうかという基本的なことを問われています。

    設問8,

    空欄の前では、
    世界中の多くの国で法的に18歳は大人であることと、お酒を飲むことが認められている年代であり、それが正しいことだと言っています。

    空欄の後では、
    まず空欄が文章の一部になっている点に注目してください。こういう場合はまずは文法的にどの選択肢も入るのかをチェックしてください。今回の場合はto不定詞 or 助動詞の後ろなので、どの選択肢も入るので問題ありません。

    また、文章内容についても、第1パラグフでのことがすべてできると、アルコールを飲むのにも十分に大人であるというつながりになっています。これは第1パラグラフの論理をそのまま適用できます。

    上記の点から考えるとまず、1,3が消えます。3については、文法的に主節は仮定法でないといけませんので、その時点で3はだめです。ここでは、否定か肯定文かどうかでもわけることができます。1については、否定文になっていて第1パラグラフの論理と逆になっています。
    2,4については1パラグラフの論理を使うのであれば、legallyというのがキーポイントになります。このWordが入っているのが4となりますので、答えは4になります。

    設問9,

    筆者の言葉の使い方、強調表現を使った理由について聞かれる問題です。
    この問題は、内容一致とは違い、文章に直接記述されている問題ではないので、解き方になれていないと難しい問題になるでしょう。1

    設問10,

    これはA,B,Cとある意見の中で、どれが筆者の意見と一致するのかを判断する問題です。この問題は本文を読めていれば難しい問題ではありません。

    A,については、国際慣習に従うべきというのは1パラグラフからずっと言っていることですので、あっていることはわかって問題ないでしょう。Bについては筆者の意見と逆ですね。筆者はずっと18歳の段階で許されている大人としての行為があるのであれば、十分に成熟した大人であるのではないかと主張しています。Cについては、これは少し難しいかもしれませんが、4パラグラフで言っていることに一致します。

    上記から答えは5になります。

    他の大問はこちらから(随時更新)

    大問2

    大問3

    大問4

    大問5

    まとめ

    慶應経済学部の入試でご不明点、ご不安な点があればお気軽に当塾のカウンセリングを受けてください。カウンセリングはこちらから受けることが可能です。


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