慶應商学部
<2019年3月8日更新>
今年,2019年の受験においての慶應大学商学部の入試振り返りを行なっていきます。
悔しい思いをした学生も、
これから入試を迎える学生も効率的に学習するためには何をしたら良いのを学んでいただければと思います。
一般入試の倍率
一般入試
A方式
2019年 募集人員480人 最終志願者数4105人
2018年 募集人員480人 最終志願者数4072人 受験者数3801人
合格者数1257人 補欠合格者71人 実質倍率3.0倍
B方式
2019年 募集人員120人 最終志願者数2611人
2018年 募集人員120人 最終志願者数2943人 受験者数2746人
合格者数301人 補欠合格者12人 実質倍率9.1倍
A方式とB方式の違いは小論文を選ぶか数学を選ぶかの違いである。東大や一橋の滑り止めとして受けるのであれば小論文が必要なくなるA方式を受けるだろうし、私文で数学をやっていない場合は数学のないB方式を選ぶことになるだろう。数学を必要としないB方式は特に人気があり、慶應大学内でも特に倍率が高い試験となっている。学部の内容的に数学を扱えるA方式受験者を優先して取るのは仕方のないことなので、必然的にB方式は少ないパイの奪い合いとなる。今年は去年より300人程度志願者が減少しているが、それでも8倍程度の倍率になるだろう。
各科目の講評
英語
問題の難易度自体はいずれも標準的ではあるが、いかんせん量が多めなのでサクサク解いていく必要がある。英文の出典はThe New York TimesやThe Guardianなど有名どころのメディア紙が多い。早稲田の社学とも出典の傾向は似通っているので、過去問が尽きたらそのあたりもついでに解いておくといいだろう。ちなみに上で挙げた2紙は去年も出典元になっている。
世界史
概ね平年並みで難問らしい難問はあまり見られない。
論述問題も非常に平易なものであり、合格を目指すにあたっては絶対に落とせない。
大問3はラテンアメリカ史ということで苦手な受験生も多かったかもしれないが、取れる部分を確実にとればそれほど痛手にはならないだろう。
来年度の受験生は東南アジア史やアフリカ史など抜けがちな部分までしっかり勉強してほしい。滑り止めも含めて一通り受験すればマイナーな部分でも出会う可能性は高くなる。
まがりなりにも私大最高峰の大学を狙うのだから半端な学習でどうにかなるとは思わないことだ。
取り組みやすい問題が多いのは確かだが、それは周りも同じであることを忘れてはならない。
日本史
例年通り平易な問題がほとんどである。選択科目が取り組みやすいこともB方式が高倍率になる一つの原因かもしれない。撰銭についての論述問題が出題されたが、それも用語解説レベルで全く難しくはない。おそらく合格者でこの問題を落とす人はほとんどいないであろう。早稲田や他学部も受験する予定であればしっかりと高得点をとってほしい。このレベルの問題で失点が多く重なってしまうようでは早慶全体において合格が難しくなってくる。
数学
大問の数こそ3題から4題に増加したものの、全体の分量は減少した。しかし、依然として計算量の多い問題の出題が続いている。また、全問穴埋め式の問いではあるが、単純な式変形だけで解けるような問題は少ない。
日頃から長い計算をすることに慣れておくことと、難しめの問題に取り組んでおくことが必要である。
小論文
確認中
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