英検に合格したいけど、参考書だけの勉強だけでは限界があると感じていませんか?
実は英検を受験する際には、参考書には書いていないあるポイントを押さえておくだけで正答率が大幅に上がるのです。
今回は3級~1級までの問題と対策方法をご紹介します。 今回の記事は必ずあなたの合格率をあげる手助けとなるでしょう。
ページ目次
英検の活用方法
高校に入学してから大学に入学するまでに時間があり、大学受験へのモチベーションが続かない・・・という理由から英語の勉強が後回しになっていませんか?
ですが、「勉強しないとまずい!」と思った時には多くの場合手遅れです。
高校の1年生2年生の時から、英語を勉強していく際の良い目標になるでしょう。
また、英語検定は最近の入試では入試の代わりに使われている大学・学部も存在します。一回限りの入試ではなく、ある程度なんども受けることができる英語検定を使って入試でのリスクを下げる役割をしていきましょう。
採点方法変更
2016年度の第1回検定から英検に変更がありました。
特に目立つのが採点方法です。
旧形式ではリーディングの配点が約5割、リスニングが約3割、ライティングが約2割でした。
しかし新形式ではリーディング750、リスニング750、ライティング750となり配点が等しくなったのです。
極端な話、旧形式ではライティングが0点でも、リーディングとリスニングで補うことができたのです。
しかし新形式ではそうはいきません。
どの分野でもバランスよく点数を取ることが必要となります。
英語検定3級
英語検定3級では、英語の基本的な能力さえあれば合格できる級で、目安としては中学校卒業レベルの英語能力が必要となります。
英検3級では身近なことに関するトピックについて出題されることが多数で、各分野で求められる能力は以下の通りです。
・リーディング
日常に関するシンプルなストーリーや短い文章を理解することができる。
・リスニング
英語での指示、日常に関する話や独り言を理解することができる。
3級ではスピーカーはゆっくりと英語を喋ります。
・スピーキング
3級から加わってくるのがスピーキング面接です。
スピーキング面接というと少しこわいですが、それほど難しいことが要求されるという訳ではありません。 求められるのはシンプルな文章で、日常のことやあなた自身のことについて話すということです。
・ライティング
短くてシンプルな文章であなた自身のことを表現できることが期待されます。
・英検3級の試験内容
英検3級の試験内容は大きく分けて3つ。1次試験のリーディングとリスニング、そして2次試験のスピーキングです。
まずはリーディングから見ていきましょう。
短文の語句・空所補充
短文の語句・空所補充とは文脈に合った適切な語句を4つの選択肢から選ぶというものです。
問題数は15問あり、比較的簡単なものばかりなのであまりミスはしたくない部分ですね。
例えば
A: Did you eat lunch, John?
B: No, I didn’t. I did not have () time.
1.delicious
2.enough
3.great
4.good
正解は2のenoughです。
2を入れると「十分な時間がなかった」となり文の意味が通ります。
このセクションでは文法力というよりも単語力を試されます。
例えば選択肢が
1.delivery
2.deliberately
3.delivering
4.deliver
のように品詞の意味を理解しているかどうかを試す難しい文法問題はほとんど出題されません。
比較級の形や助動詞の後ろには動詞の原形が来るなどの簡単な文法問題から、本当に基本的な単語と熟語ばかり出題されます。
このセクションを攻略するためには中学校卒業レベルの単語力を身につけましょう。
会話文の文・空所補充
これは短文補充の続きです。違いは単語ではなく、空欄に合った文章を選ぶということ。
例えば、
A: What are we going to do today?
B: ( )
A: Why don’t we go to the park?
1, I have no idea.
2,It will rain today.
3,I did it yesterday.
4,I hope so.
空欄に当てはまるのは「分からない」を意味する1です。「2でも正解じゃないか」と思う方もいるかもしれません。
でも「雨が降るよ」といって「公園に行こうよ」の流れはおかしいですよね。
雨が好きな方にとってはおかしくもなんともないかもしれませんが、一般的には自然ではないので2は不正解です。
このセクションでは短い文章を理解する力が求められます。
英文並び替え
日本語の文章を読んで、その意味に合うように英文を作るセクションです。
多くの方が苦手とするセクションですが、基本的な文法ルールさえマスターしておけば大丈夫です。
このセクションを攻略するためには第1文型から第5文型をしっかりとマスターしましょう。
例えば、
I watched the movie.
はとてもシンプルですよね。
このシンプルな文に次々と単語が加わって複雑になっていくのです。
例えば、
I watched the movie with my father.
I watched the movie that was really interesting.
など。どんなに複雑な文章でも元々はシンプルなものばかりです。だから基本の第1~第5文型をしっかりと学習することが大切なのです。
長文問題
リーディングの最終セクションは長文問題です。長文問題は必ず先に問題と選択肢に目を通してから、英文を読みましょう。
そしてメール・手紙問題が出題される可能性が高いです。メール・手紙問題で抑えるべきポイントは誰が誰に対して送ったのか、そして時系列をしっかりと抑えることです。
例えば
From John
To Mary
となっているとJohnさんがMaryさんに送ったということですね。
長文問題では各段落の最初と最後の文章に注目。 英語は最初と最後に言いたいことを書くという性質があります。
また高確率で各段落に1つだけ各問題の正解があります。例えば4段落構成の長文なら4題が各段落について、そして最後の1問が話のまとめとなっています。
リスニング
英検3級のリスニング問題は大きく分けて2つ。会話問題と短い会話の内容に合った問題を選ぶセクションです。
どのセクションでも共通して言えるのが始めに問題文と選択肢に目を通す ということです。
これを押さえておくだけで、正解率は格段とあがるはずです。
スピーキング
2次試験に行われるスピーキング面接の流れは以下の通りです。
1.30語程度の文章を読む
発音がチェックされます。
2. 音読した文章についての質問
3.イラストについての質問
イラスト中の人物の行動などを英語で描写します。
4.自分自身のことについて英語で話す
3級のスピーキング面接はそれほど難しくはありません。 短くて簡単な文章を話すことができればOKです。そのため第1~第5文型を学ぶときには例文を音読して沢山暗記し、ストックを増やしましょう。
英検3級は1次試験で6割取れることができたら、ほぼ合格したようなものだと言われています。
基本的な文法と知らない単語を中心に学ぶ勉強法をおすすめします。
英検準2級・2級
準2級からは問題形式が変更されました。
準2級では、これまで8問あった会話空所補充問題が8問から5問になりました。
また準2級・2級ともに長文の空欄に単語ではなく文章を入れる問題が出題されます。
難易度は少し上がりますが、やはり基本となる各段落の最初の文に注目するのが大切です。
究極的に言えば、各段落の最初の文と最後の文、そして空欄前後の文章を読むだけで回答することができます。
その段落ではポジティブなことを述べているのか、それともネガティブなことを述べているのかを見分ける必要があります。
そして一番その見分けをつきやすい部分こそが最初の文と最後の文なのです。
2級では語句整序問題がなくなり、代わりに英作文問題が出題されます。英作文では自分の意見を明確にすることが大切です。
あなたが賛成なのか、反対なのか、それとも与えられたトピックについてどう思うのかなどをしっかりと表現しましょう。
英作文を書くときはいつも結論→理由→(理由)→結論という構成にすることが大切です。
英作文の書き方・勉強法については、こちらの記事で紹介しているのでご確認ください。
そして準2級と2級でもメールと説明文に関する長文問題が出題されます。
長文問題は3級よりも複雑になって難易度ももちろんあがっていますが、ポイントさえ押さえれば難しいことはありません。
1つ目のポイントは、メール問題では人物関係を把握するということです。
メールの送り主、送り相手の他に1~2名文章に登場することがあります。この人物関係をまとめることが大切です。
文章に出てくる人物名は出てくるたびに丸や四角で囲んで目立つようにしましょう。さらに時系列を把握するのも大切です。
2つ目のポイントは、長文問題は問題から内容を推測するということです。長文問題の問いには文章中のキーワードが登場する確率が非常に高いです。
ある固有名詞が問いで何度も出てきたら、その固有名詞がキーワードであり、文章はそれについて述べているということです。
キーワードの見当がついたら、それがポジティブなものなのか、ネガティブなものなのかに注意しながら読み進めていくだけです。
長文問題に苦手意識を持っている方は多いですが、文法問題とは違い知識がなくても正解を見つけることができるのでむしろ簡単です。
また配点も高いので、できるだけ全問正解したいです。
長文問題を解くときは必ず以下のルールを守ってください。
・先に質問文と選択肢に目を通してから、長文を読み始める。
・時間がないときにこそ、イントロ部分、各段落の最初と最後の文を丁寧に読む。
・キーワードがポジティブなのか、ネガティブなものなのかの判断をつける。
・人名・職業名を表す単語には必ずマークをつける。
リスニングも英検3級よりは難易度があがりますが、特別難しいという訳ではありません。
リスニングでも最初の1文が大事ルールは適用されます。
最初の1文は何が何でも聞き取るように心がけましょう。
現在のことが尋ねられているのか、過去のことなのか、それとも未来なのか?
そして5W1Hの何が尋ねられているのか?
英検2級といっても高校卒業レベルなので難しいという訳ではありません。
落ち着いて、対処していけば必ず合格できるでしょう。
英検準1級
一般的に英検準1級というと大学受験では難関大学レベルの英語を読みこなせて、合格レベルの回答まで持っていけるというレベル感です。
そのためとっても難しいというイメージがありますが、ちゃんとした勉強さえすれば不可能ではありません。
TOEICでいうと800点くらいが英検準1級に当たります。
英検準1級と2級の差が大幅にあるように感じられる理由の1つに、扱われるトピックが非常に広くなることが挙げられます。
これまで身近なものだったのに対し、政治やテクノロジー、医療分野にまで発展していくのです。
そのため準1級合格の最大のポイントはどれだけ単語力があるかどうかにかかってきます。
英検準1級となると基本的な文法はできて当たり前だと思われています。
そのため比較級や受動態、動名詞に関した文法問題よりも圧倒的に単語や熟語に関する問題が出題されます。
リーディングやリスニングにもつながってくるので絶対に単語学習をおろそかにしてはいけません。
厳しく言えば単語学習をおろそかにしているうちは絶対に受かりません。
リーディングはすでに紹介したポイントを押さえて、なるべく1回、少なくとも2回読んだら内容を理解できるようにしましょう。
同じ文章を何回も読んでいては、時間の無駄です。
さらに何回も読んだ箇所が答えとは全く関係ない場所だと考えたら恐ろしいですよね。
可能な限り1回で英文を理解して、問題文と各段落の最初の行を読んで答えが書いている場所の目星をつけましょう。
英検準1級ではエッセイを書かなければいけません。ここで文法力が試されているのですね。
エッセイではフォーマルな単語選びと正しい文法を用いることが大切です。
スピーキングはそれほど難しくはありません。スピーキングよりも1次試験の内容が重視されるので、全く答えることができなかった、的違いの発言ばかりしていたりしない限りは、大丈夫でしょう。
英検1級
最後に紹介するのが英検1級です。英検1級は準1級よりもはるかに難しいです。
留学生でも落ちると言われている英検1級の合格率は10%以下。
英検1級の問題構成は準1級と同じです。語句補充問題では単語・熟語の知識が問われ、しっかりと勉強していれば正解できます。
しかし少しでもおろそかにしていては分からないというパートです。
英検1級に合格するためには、可能な限り間違いを減らすことが重要になってきます。
単語は勉強すれば絶対にとれる問題なので、第一に単語学習を行いましょう。
長文問題は1つ1つの英文が難しくなり、使用される単語の難易度も上がります。
ただ長文問題は絶対に英文の中に答えが書かれているので、語句補充問題よりは難易度が低いです。何度も演習を重ねて満点近くを取れるようになりましょう。
英検1級の語句補充問題は非常に難しいです。わからない場合は、諦めて長文問題に時間を割くことが賢明となります。一度全部解き終わってから、文法問題に戻ってもいいですしね。
英作文は準1級に引き続き求められます。ここではどれだけ正確にたくさんの例文を暗記できているかがカギとなります。
そのため単語を覚える時は、単語だけ覚えるのではなく、例文と共に覚えるようにしましょう。
また英検1級だからといって、無理に難しい文章を作る必要はありません。自分の知っている知識で様々な言い回しを考えることが大切です。どんなに難しい複雑な英文も基本はシンプルなものです。誰でも作れるシンプルな文章を作ってから、それに肉付けをしていけば減点ポイントが少なくなるでしょう。
リスニングはリーディング・ライティングよりも簡単です。スピードが速いので日頃からネイティブが喋る英語の速さに慣れる必要があります。
おすすめはポッドキャストを使用することです。英語圏のポッドキャストではネイティブがリアルなスピードで話しているので、リスニング学習にはピッタリです。
スマートフォンにダウンロードすれば通勤、通学の際にも聴くことができます。
個人的にはリスニングは満点取る気持ちで、間違いも1~2問に抑える戦略が大切だと思います。
長文・リスニングは完璧に正解するつもりで臨み、ライティングは少しの間違いを許すという戦略がおすすめです。
もちろん各自で得意な分野があると思うので、過去問を何度も解いて戦略作りを行ってください。
2次試験の面接でも高いレベルのスピーキングが求められます。オンライン英会話などを使って日頃からアウトプットの練習もすることが大切です。
どの級を受験する際にも、1番の教材となるのが過去問です。1回解いて終わりなのではなく、数回分の過去問を何度も完璧に解けるまで繰り返すことが1番の勉強法です。
ぜひ今回紹介したポイントを押さえて、英検合格を目指してください。
当塾でも英検の対策は行なっています。どのように対策をしたら良いのか?、勉強をしたら良いのか?などご心配な点がありましたら、お気軽にカウンセリングを行なってください。
こちらからカウンセリングをお申し込みいただけます。
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